金子京介・菊池グリグリの重賞回顧トーク・新潟記念編

菊池 日曜の新潟では新潟記念が行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

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新潟記念回顧



展望トークはコチラ
https://regimag.jp/blog/kyo_guri/view/detail/entry/191712

※レジまぐブログの方に、展望に誤った記述(ストーンウェアまでシリーズ優勝対象)があったことを訂正してお詫び申し上げます。コメントにてご指摘を下さった方、ありがとうございました。以後、このような間違いがないよう注意します。

<天候・馬場について>

菊池 先週の新潟ですが、金曜の時点では芝・ダともに不良。土曜は、さすが水はけの良い新潟だけあって、「芝=稍重」で始まりました。そして日曜には「芝=良」に。金曜がかなり降ったようですが、どんどん回復しましたね。

京介 金曜日は本当に強い雨だったんだよ。それが夕方まで降っていたし、新潟市内よりももっと強力な雨雲が、新潟競馬場では漂っていたみたいだね。夜中のうちに芝まで不良馬場になったのは仕方ないかと。

京介 さすがに雨がパラついていた土曜日は回復しようがなかったけれど、日曜日に日差しが戻ると一気に回復し始めたね。蒸し暑さを感じる日照だったうえに適度に風も出ていたし、こりゃ乾燥するなと感じながら推移を見守っていた。日曜日の半ばから速い時計が出る芝に戻っていたよね。

菊池 この夏の開催は最後までAコース使用。外回りは、先週と同様に馬場中央から外を伸びる馬が台頭するようになっていました。

京介 実際のところ、この開催は大きく穴が開いた部分を補正する作業はちらほらあったけれど、作業員の人が横一列に並んで馬場を叩く様子が全く見られなかった。どちらかと言えば放置したまま、というぐらい。内回りコースはラチ沿い近くを通る逃げ先行馬が止まらないけれども、直線を長く取って加速する間がある外回りコースは、馬場の大外にまで張り出した馬が最後に伸びてくるシーンが多かったね。

京介 ただし、既に外伸び傾向だった土曜日の競馬を経てからの日曜日だから、逃げ先行馬が馬場の大外にまで向かうような騎手のリードが目立った。騎手目線では、馬場の真ん中から外を通らないとどうにもならん、という状況だったのでしょう。それでいて、下手に道中脚を使うと後半持たないし、ペースを抑えたとて意外と消耗度が高い、開催後半の荒れ芝らしい性質があったよね。

京介 バネを利かせて加速で走るタイプが影を潜めていて、繋短めで骨量のある骨太パワータイプの激走が結構見られたね。日曜日の1Rを勝ったガトンは、単純な大トビダート馬だと思うし、その他にもロベルトの血を持つ馬が結構激走していた。本来新潟芝はスピードの高い馬が非常に強いのに、今週はスピードの高い馬が道中の追走で消耗しがちな状況だったのかな、と回顧したいと思う。

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<パドックについて>

菊池 13頭立て。ダービー2番人気馬を筆頭に、重賞を複数勝っているセダブリランテスもいて、例年より頂点の高いパドックでしたかね?

京介 いやあ…そんなことはなかったかな。今回のレース前に「サマーシリーズが決定した後のムードのような、勝負気配の乏しいメンバー」ということに菊池くん触れていたよね?

菊池 中位人気以下の馬はそういうムードかな?とは思いましたが。

京介 実際、古馬は全体に皮膚も厚いし歩様も硬く、ボーナス要素のないハンデ戦G3レベルの気配ばかりだったよ。この馬ホントオープンを勝ち負けできる水準あるいかな?という。

京介 しかもその上で、断然人気になっていたブラストワンピースも、腹袋をでっぷり見せるタイプで、それなりにまとめてきたけれども、のちのち成長を促すための柔らかすぎの造りだったね。バシッと仕上げた形ではなかった。実際、ここは通過点で目標は先にある馬でもあるし、今回は右前脚の内側にだいぶ大きな骨瘤が新しく出ていて、結構気にしていたんだよね。この馬はあまりにも体格が良すぎるから、春からずっと常に蹄やら足元やらに負担が掛かっている。

京介 現地としては悩んだなあ。重賞級の馬で甘めの方を選ぶか、オープンすら勝てない馬でも仕上がっている方を選ぶか、という目線で。ショウナンバッハに本命を打てればかっこよかったかもしれないけれど、でもちゃんとした緊張感のあるグリュイエールに流れてしまった、という感じかな。

<レース展開について>

京介 新潟2000m外回りのスタートは、2コーナーの引き込み線奥にある。日差しを遮れる待避所からちょっと出ればもうゲート。また今回も、ファンファーレが鳴っている最中からゲート入りは始まっていたね。輪乗りも簡単に大した準備もなくサクサク入れられる場所にあるし、頭数もたったの13頭だから時間も短い。およそ40秒弱、いやもうちょっと短かったかな、というぐらいのスタートだったね。

菊池 新潟芝2000mはバックストレッチが長いコース、スタートは多少のバラつきもありましたが、特筆する事項もなかったでしょうか。

京介 出遅れは半分よりも内の枠に多かったみたいだね。1番ブラストワンピースも出遅れたし、3番ベアインマインド、4番ショウナンバッハ、6番メドウラーク、8番ストーンウェア。出遅れがちな馬はみんなスタート負けしていた。11番エンジニアは行き脚つかず。

菊池 まずは7番マイネルミラノの逃げ。そして12番スズカディープが続いて、13番セダブリランテス、9番レアリスタの2頭を、内から2番マイネルハニーがかわして3番手に浮上。

京介 スズカディープ騎乗の内田博幸騎手は、かなり追っ付けて出して行ったね。序盤のストレートが長いから、外枠の馬の方が何らかの意図があれば前付けしやすいコース。マイネル→マイネルの並びで進むのかなと予想されていたけれど、その間に割って入ったね。これでペースが上がる要因になったかと言われると、さすがにそうは思わないけれど。

菊池 その後ろの列に10番グリュイエールですが、掛かり気味。内に3番ベアインマインド、間に8番ストーンウェア、そして11番エンジニア。

京介 グリュイエールはガバッと包まれたりしたわけじゃないのに、確かに残り1400m標識の手前で頭を上げるシーンがあった。

京介 グリュイエールが掛かり通しの様子を見てのものなのか、エンジニアはキッチリ壁を作って脚を溜めているね。

菊池 さらに6番メドウラーク、その後ろに1番ブラストワンピースは外に出していく動き。後方に4番ショウナンバッハと5番メートルダール。

京介 ショウナンバッハは毎度の最後尾。メートルダールもちょっとこれは消極的すぎないかな…と感じる追走だった。

菊池 1000m通過は59秒2でした。例年と比べると平均ペースくらいでしょうか。

京介 馬場が良ければ1分57~58秒あたりで決着するレースなんだし、前後1000mで2分割して考えれば、この流れでもちょっと遅いぐらい。実際、少頭数ながら馬群は縦長にならず、ひとかたまりの集団で付いて行っているよね。そして馬群の中には掛かっている馬もいたぐらいで。

京介 そして3コーナーでも特に先頭に捲って競り掛けたりする馬がいないまま、この隊列の流れで直線に向かう。馬群の真ん中より後ろの馬は、勢い良く直線で馬場の大外へ張り出した。

菊池 直線は逃げた7番マイネルミラノ以外、みんな内を開けて外に大きく広がる馬群で残り400m。一旦は、13番セダブリランテスが先頭に立ちかけますが、大外に出した1番ブラストワンピースは、ステッキを打たないままグングン加速。あっという間に先頭に立って、結構早い段階で「勝つな」というのが見えましたね。

京介 直線からカメラが馬群の外を映した時点で、馬群が横一線に近くなっていて、その一番外に手応えの良いブラストワンピースがいたものね。ここの動きがかなり積極的で、しかもいちどスピードに乗ったら全く止まる気配がなかった。

菊池 注目の2着争いは勢いに乗せ遅れた10番グリュイエールに良いところがなく、13番セダブリランテスも明らかに脚が続いていない状況。後方から上手く間を割った4番ショウナンバッハが伸びて来ます。そこに外から5番メートルダールが迫っての叩き合い。

京介 逃げてラチ沿いに張ったマイネルミラノ以外は、馬群が直線外ラチ側へ向かうかのように固まって広がった。しかも、馬群で揉まれたり挟まれたりしたのはグリュイエールだけで、それぞれバラけて勢いに乗れている。これなら追い込み馬も馬群を捌くのを苦にしない。

京介 馬群のど真ん中を割って外に向かうルートを選んだショウナンバッハ、ブラストワンピースの後を追いかける仕掛けだったメートルダール。

菊池 1番ブラストワンピースはムチを打たずに2馬身弱のリードを保って楽勝。2着争いは最後に5番メートルダールが4番ショウナンバッハを捕らえました。

京介 ショウナンバッハは久々にちゃんと能力を発揮できた流れ・馬場だったし、メートルダールも過去最高パフォーマンスに近い能力を示せたんじゃないかな。だけども、ブラストワンピースの54kgは改めて軽かった…という結果だった。

京介 そして、出遅れて道中馬群の最後尾を追走していた3頭が上位を独占したズブズブの追い込み決着になった。しかも4着5着も、その3頭の目の前で追走していた馬。後方にいて後出しの仕掛けをしないと、後半伸ばせない馬場だったのか?あのペースでもラップの質以上に先行馬の脚をなくさせる、消耗度の高い馬場だったのか?単純にフラットな馬場と考えると、どうにも納得しにくい先行総崩れ決着だった。

<結果を受けて…>

180902新潟記念結果

菊池 勝ち時計は1分57秒5。過去10年でもトップタイの時計が出ました。

京介 そうなんだよなあ。決着時計自体は比較的優秀、メートルダールは自身の最高持ち時計分ぐらいは走ってきたわけだ。これは自分の記録を高いレベルで示した、ブラストワンピースをキチンとほめるべき内容だね。

菊池 道中は後方にいた3頭が、1~3着まで浮上。長い直線での脚比べで、脚が続いた馬が台頭したという結果でしょうか。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

ブラストワンピース

菊池 ダービーとの比較で2キロ減、530キロでした。大竹調教師のコメントとしては、予定どおりの余裕のあるつくりということでしたね。京介さんとしては気に入らなかったんですか?まさかのガチンコ予想無印には驚きました。

京介 現場では写真を何度も撮ってみようと試みたんだけど、上手く入らなくて…。右前脚の内側に大きな骨瘤が新しく出ていて、右前脚だけしっかり踏めてなかったんだよね。ダービーの頃はまだ目立っていなかったから、今シーズンになって調教を積むと出てきたんだと思う。

京介 骨量がありすぎてチラホラ変な腫れが出ている馬だし、体つきが予想よりも甘かったのはそのためか…と解釈して、ここは軽い馬をちゃんと評価すべきと考えて下げました。この新潟開催の野芝は、520kg超えのかなりの巨体で走っていたのが直線1000mのレッドラウダだけだったし、パワータイプ大型馬にもそれほど向いてはいなかったんだよ。

京介 実際はそれだけ余裕を持たせた造りで万全でなくても勝たれたわけだから、「うわこりゃ凄いな…」と思っているよ。

菊池 後方から上がり最速33秒5での差し切り。ハンデ差もありましたが、余裕たっぷりの差し切りでした。ここでは役者が違いましたね。

京介 そうだねえ。前予想的にも、今の新潟芝でハービンジャー産駒が人気以下の走りしかできていなかったし、勝ち馬は内回りコースも外回りコースも出ていなかった。ハービンジャー産駒でこの開催の新潟芝レースを勝ったのがこの馬だけ。前脚を叩きつけるフットワークの馬も、全消しして良かった開催。いろいろ不利な要素満載だったのに、単純な能力が高いから勝っちゃうというのを、久々に重賞レベルで目にしたね。

菊池 次は菊花賞に直行とのことです。素質はやはり高いので地力に期待したいですが、次こそ課題は色々とありそうですね。

京介 なんでいっつもいつも、この馬は評価したくない要素がいろいろ増えるような番組選択をするんだろう…。まあ、過去のハービンジャー産駒の中では図抜けて能力が高く、各方面のハービンジャー産駒の限界点やハードルを、どんどん突破しそうな資質がある馬だというのはわかるけどね。

メートルダール

菊池 20キロ増で生涯最高馬体重の490キロでした。ただ、大阪杯の時に減っていた分が戻ったという面もあったでしょうね。

京介 この馬の性質としては、腰つきが究極に硬いタイプで、後肢が伸びない脚捌き。それでいて、かなりフットワークがガサツで大味。スケールを感じさせるブラストワンピースと比べると、ミニチュアみたいなタイプだし、新潟は実際悪くない条件だったと思う。ただ、馬体が増えても体が硬い!今回のような展開待ち状況待ちというのは、否めなかったと思うなあ。

菊池 道中は最後方追走。ブラストワンピースには迫れませんでしたが、やはり長く脚を使う才能は高いですね。

京介 その通りだね。ホントにこの馬は、ハマった時はパフォーマンスを高く出すんだよ。だからこそ、一度激走した後の扱いが難しくなる。

菊池 この後は馬券的に狙うタイミングが難しいように思います。中日新聞杯だと斤量も背負いますが、ここまで待つことになるのかな?

京介 いや、レースは使って行った方がいいタイプだと思うよ。結局は上手くいったのって馬群の大外を力任せにぶん回した時ばかりだからね。ハマらなければレース後ケロッとしているし、試行回数を増やすような番組選びをした方がいいでしょ。

ショウナンバッハ

菊池 この馬を高評価!特注馬かつガチンコ予想は2番手ですか!スゴイ!(それだけに上位2頭の無印が悔やまれますが汗)

180902新潟記念特注馬結果

京介 土曜日の新潟の芝傾向を見ていて、今の末期馬場はトップスピードが低く、むしろこういう、スタミナ待ちしかできない追い込み馬が流れに乗って差せるタイプに合うんじゃないかと考えていたんだよね。だから、この馬が好走しそうだな…という目線でいると、「単純に強い」というキャラを評価しにくくなるけれど。

京介 この馬が最低人気なのは、そりゃ当然だと思う。準オープンの2走後のAJCCを3着に走った後だから、もう2年半も3着以内がなかったのか。メドウラークのスランプよりも長く掛かったような気がするよ。

菊池 ようやく走ってくれたという感じですね。僕は割引いて失敗してしまいましたが…。適性は理解できるけど、走りそうなタイミングで走らない回が続いたので見切ってしまいました。

京介 いやいや、割り引くのはそりゃ当然だよ。こんだけ走らないんだもの。改めて穴馬は、皆が見捨てて追いかけるのに疲れて諦めるから大穴になるんだと再確認したよ。

京介 ただし今回は、大穴のステイゴールド産駒が走りやすい新潟外回り2000mハンデ戦だし、雨の影響で妙に特殊な差し追い込み有利馬場が作られたのもあった。三浦皇成騎手は復帰からかなり賭けているのを感じるし、こういう馬でも諦めずに追ってくれるのも信頼感が高い。上がり3位以内の脚をずっと使っているのに、いかにも条件が合わずの入着が多く、現場では体つきをスッキリ良い形で見せていたのを確認していたから。やっとスイッチが入ったというところだね。

菊池 まだ走れそうな場面はありますか?

京介 マイネルミラノとマイネルハニーを追いかけたい。引き続きこの2頭と同じレースに出走したいよね。もう脚を溜めて粘る性能がないのに、後ろの組に「一応追いかけないと…」と思わせる平均ペース型の逃げ馬は貴重。緩みのない展開のレースを上手く選べれば、勝ちに届くシーンはあってもいいと思うよ。まだ終わってないのは間違いないからね。

その他

菊池 4着はエンジニア。オープン昇級の初戦だったと考えれば、上出来だったと言えるでしょうか。

京介 いやでもなあ…内容は別に…というところ。明らかに、「ただ後ろで待ち、馬場の良いルートの外を狙って、上位に屈したもの」だよね。ショウナンバッハを評価しない扱いにする人は、この4着も超恵まれたものと考えていいよ。

菊池 セダブリランテスは8着。個人的には妥当な結果かと思います。新潟が合わないだけで巻き返しは可能だと見ていますが、いかがでしょう。

京介 全く同感です。トモの張りは良かったけど、後肢の捌きの鈍さが、まだ本物じゃないな仕上がり甘めだなと感じた部分だね。飛節の折れが深すぎる馬(瞬発力勝負で甘い兄のモンドインテロもそう)だから、後肢のキックバックの威力が低く、脚の戻し・回転が大型馬にしては速いタイプ。小回りで持久力勝負をした方が明らかに良い。

京介 それと今週は、土日の重賞で石川裕紀人騎手もいろいろ反省があったことでしょう。このレースの仕掛けに関しても、「スピードがある馬の馬なり」をまるで万能なものと信じすぎているように感じるなあ。この新潟記念は、楽について行けてしまうからこそ、脚が中途半端に溜まりにくい形だった。札幌2歳Sと新潟記念、両方真逆の競馬ではあったけれども、流れに対応して動こうとしてロスを出したり溜め不足に陥ったりしたこの結果が、どういうことなのかと考え直してほしいね。

京介 勝ったことに関してはちょっと結果論になるけれど、池添騎手がブラストワンピースのあの末脚を引き出せたのは、序盤はとぼけまくった追走をして、いい感じに楽に流し無理せずやり過ごす区間があったからだし。

菊池 グリュイエールは直線の序盤で囲まれてしまったのも痛かったですかね?道中で掛かった分で、早めに消耗してしまったのが痛かったように思いますが。

京介 いや、あれは正直言って良く分からない。あんな下手に掛かるような馬じゃなかったと思うけれど…。福永騎手だと踏まずに済んでいたものを、戸崎騎手はこの馬の地雷スイッチを押してしまったような気がしてならないね。直線の序盤で待ったのは、「長い直線の序盤で仕掛けては後半持たない」という解釈をしたからだろうし、今回の流れはそれが一部当たっていて、他馬に動かれて包まれたのは悪い目が出たということ。

京介 今週はけちょんけちょんに人気馬でやられまくって、視野が狭まっていなかったか?他の騎手にいいようにやられまくってないか?とは思うねえ。本来稼ぎ時の夏場で勝てなさ過ぎたことを、戸崎騎手は言われ始めているけれど、この後も尾を引きそうだなあ。

菊池 メドウラークはいかにも5着以内にこだわった競馬で、見事にミッション達成という感じでしたかね。丸田騎手、冴えていましたね。

京介 橋田厩舎も良く整えていたよね。いい造りだったと思う。そしてあの4コーナーで馬群のラチ沿い側、荒れている方を通ったのは、荒れ馬場は我慢できる自信があってのものだと思う。全然時計性能のない馬で、ホント上手く運んだよ。1年で重賞どころかオープンも勝つシーンがないんじゃないかという馬だよ?この馬でサマーシリーズのポイントを超ギリギリ稼ぐだなんて、ホント良く走ったわ。

<教訓まとめ>

・サマー2000シリーズの優勝争いをしている馬は、改めて過去10年見直しても、ポイント稼ぎのみに徹したらOKの馬は流れと逆の競馬をしがちで、勝ち負け外で競馬をする。ここで評価するべきは、「勝たないと優勝がない」という馬だけケアでいい。そういう馬が新潟記念に複数登場してくれないと、新潟記念のレベルは一気に落ちる。

・この夏の新潟序盤3~4週目は、ずっと馬場が荒れないままだったのでこのまま推移するのかと思いきや、なんやかんや台風も接近し適度に雨も降り、開催序盤とは全く性質の異なる末期荒れ馬場に変貌してくる。6週間もあればさすがに開幕週と同質の競馬はしていないし、思ったより変化が急激だったと感じた。開催前半で通じていた理論は、たいてい通じなくなる頃合いでもある。エアレーション作業をした馬場は、後半に傷んで悪化しすぎる印象。

・ベテラン騎手が大いに衰えて、内田博幸騎手や戸崎圭太騎手も大概不振だった夏シーズンの関東競馬だが、この新潟競馬場はデムルメの2人だけでなく福永騎手や池添騎手が参戦。しかも過剰人気にはならない程度の馬に騎乗し、ちょっとの期間で相当な勝ち星を稼いだだけでなく、この新潟記念も池添→福永騎手で決着。開催を通して馬場が見えている絶好調の騎手が、こちらの馬場読みの上を超えてくる。改めて勢いのある騎手は大事(この2回新潟芝のみの集計で対応可能)だと思わせる結果だった。



<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・セダブリランテス
…正直なところ全く条件が向かない馬だったと思う。そして石川裕紀人騎手も、一旦見せ場を目一杯作っていながら、ラストの踏ん張りでズブズブと差され思った以上に負けっぷりも良かった。改めて、今回は適性負け。まあ秋口から冬に上向く馬でしょう。

<菊池>
・セダブリランテス
…恐らく新潟の芝2000m(外)が最も合わないコース。どこに出てきてもある程度は巻き返しの期待が持てるはず。イメージしやすいのはオールカマーやアルゼンチン共和国杯か。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週も3重賞なので、紫苑Sと京成杯AHを京介さんと、セントウルSはオクノさんと展望していきます。よろしくお願いします。