金子京介・菊池グリグリの重賞回顧トーク・毎日王冠編

菊池 日曜の東京では毎日王冠が行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

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毎日王冠回顧



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<当日の馬場状態について>

菊池 日曜になると雨はほとんど残っていなくて、芝は朝から良、ダートも午後からは良発表でしたね。気温が上がって暑かったですね。

京介 いやはや、何で10月なのにこんな熱風が凄いのかと。久々に日焼けしたわ。熱中症が怖くて、朝と昼に1回水を被ったんだけど、それでもぼんやりしてしまってかなりヤバい日だったね。

京介 今日はパドックでも熱波にやられてぐったりしていた馬が多かったんじゃないかな。

菊池 改めて開幕週の芝を振り返ると、逃げ馬の連対が少なかったですね。中~外を通った差し馬の好走も多々見られましたか。

京介 そうそう。見た目に悪いということは断じてないし、ラチ沿いを通ってコーナーワークが上手くできていない、ということも全くなかったんだけど…。逃げ馬は妙に最後の直線で捕まってしまうし、内ラチから3~5頭分ほど外を狙った好位差し馬の方が、ラストに伸びていた様子だよね。

京介 ただ、そもそも東京競馬場はスローペースに陥りやすいから、極端な追い込み馬が全く通用しないというのはずっとあった。おまけに縦長のまま4コーナーを通過することも多いし…。

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<パドックについて>

菊池 G1馬が3頭の13頭立てでした。

京介 いやあ、やっぱりレベルが高かったと思う。とにかく今日とんでもなく暑かったのが残念だね。発汗が多くて、毛並み一息の馬ばかり、ちょっと目つきも怪しかったかな。

京介 人気の3頭は非常に良い仕上がりだったけれども、人気薄の馬ではちょっと格落ちの印象。やっぱりG3レベルの馬では上位の馬に対して馬力不足であることが多かったね。歩く時の精度が違うというか。

<レース展開について>

京介 東京芝1800mのスタートは、2コーナーポケット引き込み線奥。今日はだいぶ蒸し暑かったけれども、メインごろには西日になって、建物側は影になる場所が多かった。かなりの混雑だったようだね。

京介 今回もゲート入りにほぼ混雑はナシ。今更ゲート入りで嫌がる馬もいないから、ゆっくり入れても50秒程度しか待たなかった。

菊池 概ね揃ったスタートでしたが4番サトノアーサーはひと息で後方。9番アエロリットが抜群のスタートを決めて、内の出方を見つつハナに立ちました。

京介 アエロリットはもともと狙いのレースでのスタート反応は良い方だけれども、今回は本当に速かった。そして概ね、内枠の馬がいいスタートだったね。

菊池 2番手は徐々に譲り合いへ。その中で1番キセキがスムーズに流れに乗って2番手を確保したのは意外でしたね。並んで13番レアリスタ、3番ステファノスが好位4番手。その後ろの列は内から2番ケイアイノーテック、7番ダイワキャグニー、外に12番カツジ。

京介 キセキは決してスタートが良かったわけじゃないけれど、結構強く押して内から出た。ステファノスも逃げてもいいぐらいの行き脚を見せていた。

菊池 中団より後ろは5番ステルヴィオ、4番サトノアーサー、6番サンマルティンらがポツリポツリといて、後方は人気薄の各馬。

京介 ステルヴィオは2列目でも良さそうだったのに、ちょっと慎重に行ったね。2コーナーカーブから向正面で馬群が絞られる際、手綱を引いて4列目まで下げた。後ろの組は案の定消極的で、途中から押し上げるような動きすらない。

菊池 800m通過は47秒3、1000m通過が59秒0。モレイラ騎手はスローペースで逃げましたね。

京介 これも問題だと思うけど、隊列が一度決まるとアクションを全く起こさない人たちばかりだね…。事前に楽じゃないかと予想されていたけれど、向正面の序盤でペースダウンもできているし、実際だいぶ楽だった。

菊池 道中は緩い流れを作って直線の上がり勝負。こうなると9番アエロリットはどうか?と事前に予想された流れだったかもしれませんが、33秒8でまとめて余裕たっぷりに逃げ切りました。

京介 究極の上がり勝負が必要なほどペースを落とし、後続が大幅に差を詰めていたらわからなかったけれど、4コーナー通過時点で案の定隊列が縦長。大半の有力差し馬が3列目以降で、先頭とは4馬身差ある。こりゃー馬場云々抜きにして逃げ切れるよ。

京介 多少外から追い上げて来る馬はいたけれど、ちょっとばかり直線で外へ張りつつ、大トビの走りのままで押し切ったね。

菊池 前に迫ったのは2~3番手追走の1番キセキと3番ステファノス。この2頭の叩き合いに、中団から外を通って脚を伸ばした5番ステルヴィオが加わり、ゴール寸前で先着して2着。1番キセキが3番ステファノスとのハナ差争いを制して2着でした。

京介 ステファノスは直線で躊躇なく外。馬群の後ろで詰まる馬もいた中、しっかり脚を伸ばせた。これはかなり高い性能を見せた内容だと思うよ。

<結果を受けて…>

181007毎日王冠結果

菊池 勝ち時計は1分44秒5。レコードには届いていませんが、過去10年では最も速いタイムでした。

京介 勝ち馬基準でみると、若干淡泊なレースっぽく見えるけれども、走破力は文句なしの内容だったということだね。

京介 猛暑の影響もあって乾燥しパンパンの馬場状態、それを好位勢に楽に行かせて、4コーナー4番手以内の馬が4頭とも掲示板上位に。後続のプレッシャーがなさ過ぎたレースだったなあ。それすなわち、走破力の差が露骨に出たレースということだね。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

アエロリット

菊池 6キロ増で過去最高馬体重の508キロでした。良い仕上がりでしたね。

京介 結構発汗していたようには見えたね。それと、前脚の接着装蹄が結構下手で、だいぶ蹄が汚かった。

京介 正直、十分に動けるのは分かるけど、まだちょっと甘い仕上がりかな?という気配だった。今日の猛暑は結構影響していたはず。

菊池 逃げの手に出て終始危なげない競馬でした。

京介 十分に予想がつく内容だったとはいえ、改めて今回の競馬は好スタートを決めてからずっと優位に立ったまま、ペースも十分にコントロールできていた内容だった。楽ではあったと思う。

菊池 まだ次走の発表は出ませんが、今回以上の適条件というのは難しいので、そのあたりがどうでしょう。ただ、やはり強い馬ですね。

京介 その通り。走破タイムからも、力のある馬だからこういう競馬に仕向けられるということを間違えてはいけないね。そしてまた、この馬がいるからこそ、どんなレースでも走破タイムのハードルが高くなるということも。

ステルヴィオ

菊池 6キロ増えて468キロ。スプリングSが466キロだったのでそこまで大きな成長ということではないですが、この馬も良い仕上がりでしたね。明らかに作ってきていた印象で。

京介 胴が短いし、中背~短足ぐらいのキャパシティ。飛節にもバネがあり過ぎる方だから、やっぱり短い距離の方がいいタイプだと思うよ。

京介 それと今日の暑さもだいぶ影響はしていたと思う。かなり発汗していたもの。いつもはそれほどチャカ付く馬ではないのに。

菊池 春はスタートが安定せず後方からでしたが、今回は中団を追走できました。

京介 それでも道中のレースぶりを見ていると、後ろに下がりたがる性質がまだあるようだね。ひと足を一度だけ使う競馬が合っている、ということでもあるでしょう。

菊池 こちらも次走はどこへ向かうやら。ひとまず賞金を加算出来たのは良かったですね。

京介 個人的にはマイル路線でいいと思うけれど、古馬相手に重賞を何か一つ勝ちたい所だね。

キセキ

菊池 10キロ増えて504キロ。初めて500キロに乗り、過去最高体重でした。

京介 結構バランスの取れたいい歩様だったね。トモの張りもいいし。中竹厩舎に所属が移って、意外といい効果が出ているんじゃないかな。

菊池 スタートを決めて2番手を確保したのは川田騎手、お見事でしたね。

京介 川田騎手はサトノダイヤモンドも復活させたし、池江厩舎の中で相当評価が上がっているようだね。今回も内枠を引いたからこそ、何か工夫をすべき、という意識をビシバシに感じるレース運びだった。58kgかつこの距離、不利な条件だと意識していただろうに素晴らしい。

菊池 やはり中距離の方が持ち味は出るでしょうか。同斤量なら、勝っていたとまでは言いませんが、2着はもっと楽に確保できたかな?

京介 この馬はもう56kgを背負う機会はもうないんじゃないかと思うけど、力がある馬なのは間違いない所を見せたね。気性の悪さを見せなければ今後も活躍するシーンはあると思う。

その他

菊池 4着はステファノス。福永騎手が穴をあけるときにありがちな、内を上手く立ち回る競馬でしたね。惜しい4着。だけど次走に向けて上積みがあるかというと?

京介 自分もちょっとこれ以上を見せられそうな気がしないな。腰砕けが本当に激しい歩様になってきている。あんまり上積みがないパターンじゃないかと。

菊池 ケイアイノーテックは5着。まだ攻め切っていなかったかもしれませんが、見た目には上々の印象でした。

京介 手先が結構硬いし、繋は立っているし、蹄はまだ不安あり。NHKマイルCを勝てた時がギリギリだった印象だから、しばらくは反動あるかもしれない。もうちょっと良くなるまでは時間が掛かる。

菊池 2番人気サトノアーサーは6着でした。このレベルと並べると???

京介 いや、体つきは文句なしに良かったし、蹄も良化していた。ただ今回は、ステルヴィオと同じ4列目での追走で、直線で壁に包まれて、完全に追い出しミスだったように思う。目の前のダイワキャグニーが追って伸びるものと思ったんだろうか?比較的跳びも大きな方だし、切り替えるのが遅かったと思うよ。

菊池 ダイワキャグニーも見せ場がありませんでしたね。

京介 この馬は胴回りがだいぶ寂しかった。このメンバーに入れるとパワー不足だね。このメンバーで2番手併走にいられないようでは…。控える競馬も限界があるでしょう。ちょっと最近、過剰人気になり過ぎなんだよね。

<教訓まとめ>

・G1級の馬が何頭も出てくる年は、流れのレベルが高く走破力が必須。G3が精一杯の馬だと勝負にならないことが多い。

・毎年先行馬と差し馬が等分に人気となるが、雨などで外伸び馬場にならない限り、分が良いのは先行馬。差してくるのも、斤量有利な3歳馬のG1級であることが多い。力が微妙に足りない差し馬を、過剰人気にしないこと。

・あまりに位置取り消極的な関東騎手にはガッカリ…。
・G1帰り、G1戦線で好走した後の馬は、パドックで反動が残っているかどうかにも注意を払いたい。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・キセキ
…今回は好走した方だが、腰の支えが見違えるように緊張しており、四肢の伸びも非常に良かった。先行出来たのも腰の上下ブレがなくなったおかげ、とも考えられる。もちろんもっと距離が延びた方がいいタイプ。この秋要注目かも。

<菊池>
・カツジ
…単純に距離が長いはず。意外にもまだ使っていない1400mに出てきた時に狙ってみたい。序盤モタつく心配はあるが、距離短縮そのものは良いはず。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週は秋華賞と府中牝馬Sを京介さんと展望していきます。よろしくお願いします。