金子京介・菊池グリグリの重賞回顧トーク・ヴィクトリアマイル編

菊池 日曜には東京でヴィクトリアマイルが行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

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ヴィクトリアマイル2019回顧



展望トークはコチラ
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<当日の馬場状態について>

菊池 先週と同様に、土曜の東京はお天気も良く、汗ばむくらいの気候でしたね。「こりゃ明日は最低でも1分31秒台前半の決着ですね」という雰囲気は戦中と同様で。

01_馬場状態


京介 夜中はまだちょっと寒くなるけれども、日中に曇り空じゃなければもう日焼けを心配しないといけないね。日照が思ったよりも強いと思った。蒸し暑さも徐々に感じるようになってきたし、こんな環境なら乾燥もするでしょう。

菊池 仮柵が移動してBコース使用になりました。ただし、内が極端に良いという感じでもなかったですかね。

02_馬場分析


京介 差しが決まるようだったし、馬場の真ん中もやや外も最後は届いたしね。トップスピード持久力で圧倒できない限り、先行馬も有利とは言い切れなかった。それと先行馬は馬場を意識して内ラチ側に寄せるから、それが直線で止まるということは内が壁になる。そのため、見た目には内優勢となんとなく思いにくい感じ。

菊池 土曜の京王杯SCがレコードタイム。さらに、当日は7Rの1000万下(芝1600m)で1分32秒6。8Rの芝2000m(牝馬限定・1000万下)が1分57秒8。プリンシパルSも1分58秒3。とにかく速い時計が出まくる高速馬場で、1分31秒を切るかも…という予感はありましたね。

京介 条件戦で1分32秒台だからなあ。今回の出走メンバーは1分33秒台が持ち時計の限界だった馬が3分の1以上いたんだけど、少なくてもその水準の馬はみんな苦しむだろうなと。途中経過を見ていると、ほぼ全馬が未体験ゾーンに突入するのは間違いない感じだったよね。

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<ヴィクトリアマイル・パドックについて>

菊池 今年は比較的メンバーの格が低かったですが、どのような印象を受けましたか?

京介 ここにデキのピークがちゃんと合ったかどうかはともかく、牝馬の中でもかなり切れ味のいい歩様をする馬がちゃんと勢揃いした様子はあったよ。現状頼りない馬はとことん細くなってしまいがちなのが古馬牝馬だけれども、今回のメンバーはそこまで即消しのひ弱さを感じる馬がほぼいなかったなあ。

京介 レッドオルガは随分売れたなあ。まあ当日のレッドオルガのデキの良さ自体は否定しない。肉付きが頼りない方の馬だけど、トモや腹構えの緊張感は確かにあった。ラッキーライラックは間違いなく中山記念より良かったと思うよ。この馬は選ぶしかないでしょう、という感じの好気配&好馬体だった。

京介 アエロリットはちょっとピリッとしてなかったね。蹄も弱さが出ていた様子で、腰ブレがかなり目立っていた。海外遠征でかなりダメになった所から立て直そうとしていたのが今回、という話だけれども、後肢を持て余すような歩様だったと思う。これでも勝ち負けしてしまう能力の馬ではあるけど。ノームコアは歩きこそしっかりしていたけれども、お尻の容量がなさ過ぎて薄すぎに感じた。

京介 その他では、クロコスミアの気配が今シーズン一番良かったように感じ取れたね。レースを使いつつ身のこなしのぎこちなさが抜けて動ける状態になってきた、というのを感じたよ。

<レース展開について>

京介 春の東京開催で何度も施行されている東京芝1600m。スタートは向正面の中腹。何だか今回、奇数番枠を入れるのもかなり時間が掛かったように感じた。奇数の馬が入り終えるまで50秒ほど。偶数はスムーズだったようだけど、それでも今回は遅い。

京介 全体で1分30秒。最近の重賞でゲート入りに1分を遥かに超えるほど時間を掛けたのは珍しい。ひと昔前のゲートはだいたいこんな感じだった。

スタート

03_スタート


菊池 ややバラついたスタートになりました。半数が出遅れていますね。有力どころでは2番レッドオルガ、4番ノームコアが良いスタートではありませんでした。

京介 横にブレて出る馬がいなかったのは幸いだけれども、大外18番フロンテアクイーンは外へ膨れるように出てしまった。大外枠でこれをやると序盤はだいぶロスになる。

京介 その他、5番メイショウオワラ、8番デンコウアンジュ、12番ワントゥワン、13番サトノワルキューレも良くなかったね。普段出遅れている、後方から進むキャラは大抵悪かったわけだけども。

菊池 対照的に良いスタートを切ったのが1番アマルフィコースト、3番クロコスミア、11番アエロリット、17番サウンドキアラあたり。

京介 アエロリットも最初の一歩目は出ているんだよね。内の方でより良いスタートを決めた馬が多くて、スンナリ2番手を取れるほど楽な態勢ではなかったわけだけども。

菊池 まずは内から1番アマルフィコーストと3番クロコスミアが出て行きますが、徐々に6番ラッキーライラックと7番ミッキーチャームも接近。そこへ、外から11番アエロリットが押して行きました。

京介 最初の5~10歩ぐらいの行き脚、馬の反応を見ていると、5~7番手ぐらいに落ち込みそうだったものね。ここで横山典弘騎手が一瞬やばいと感じたのも、確かにわかる。揉まれる事態になるのを嫌って前に出した。

2F目~4コーナー

菊池 外から押して主張した11番アエロリットが3コーナー手前の坂を登り切るあたりで先頭へ。譲って1番アマルフィコースト。そして7番ミッキーチャームが行って、3番クロコスミアは内4番手。

04_コーナー手前


京介 アエロリットが単独で先頭に出たけれども、2列目以下の騎手はみな手綱を引っ張って、逸るな逸るなよと気遣っている。先頭が速いと見てのものだろうね。実際にこれでペースが遅いようなら、横山典弘騎手だけ唯一主張した手が当たったということになるけれども…。

菊池 外から16番ソウルスターリングが追い付いて来て、6番ラッキーライラックは控えて6~7番手。この後ろの内に2番レッドオルガ、4番ノームコア、15番カンタービレが並んでいて、このあたりが全体で見て半分よりやや前、という位置。

京介 内枠かつ、隣の馬が好スタートを決めてくれて進路ができていたレッドオルガやノームコアは、出遅れたというのに運良く中団前ぐらいでポジショニングできているね。これも内枠を引いた運と並びの有利があったということ。

京介 ソウルスターリングやカンタービレは、壁がないこともあってやや行きたがっているなあ。でもこれぐらいの様子なら、何とか堪えていると言える水準。危ういには違いないけど。

菊池 中団に5番メイショウオワラ、9番プリモシーン、18番フロンテアクイーンが並んでいて、その後ろに8番デンコウアンジュと17番サウンドキアラ。後方はバラバラと10番ミエノサクシード、14番レッツゴードンキ、13番サトノワルキューレ。離れた最後方に12番ワントゥワン。

京介 中団馬群のど真ん中より後ろは、適度に馬群に隙間があり、ある程度自由に動けそう。また、先頭のペースが結構速い影響もあるでしょう。それにしてもワントゥワンは行き脚が悪すぎるな…。

菊池 結局、2F目の後半で先頭に立った11番アエロリットの先導になりました。前半600m通過は33秒7。これに驚きましたが、800mは44秒8でした。京王杯SCより速いどころか、スプリント戦並の通過タイムでしたね。

05_ラップタイム表示


京介 前半の3Fがメチャ速いだけではなく、横山典弘騎手はコントロールしながらも、3コーナーで2番手以下の馬との差をジワジワと広げて行っている。2番手で併走しているミッキーチャームの川田騎手も、仕掛けるのを困っているように感じる。手綱をガッチリ抑えているのに、体感的にはよっぽど速い感じだったんでしょう。

直線入口~ゴール

菊池 ペースが速いまま、11番アエロリットの横山典騎手は緩めずに4コーナーも回っていったので、馬群は縦長のまま直線に向いて来ました。後方の馬は追い上げるのも辛いですね。

06_最終コーナー


京介 コーナーを回り切った坂下ゾーンを通り、上り坂に差し掛かっても、まだ馬群が横に広がらないんだから。前も意外とバタッと止まっていないけれども、半分より後ろを追走していた馬が、先行勢をなかなか交わせていないということだね。やっと差し馬がそれっぽい態勢になったのは、残り400mを切ってから。

菊池 直線に向くと馬群は大きく横に広がりました。まずは11番アエロリットよりも先に、直後にいた人気薄の先行馬たちが苦しそうにも見えましたが、残り400m地点では7番ミッキーチャームが徐々に差を詰めて接近してきます。

07_ラスト直線


京介 外へと張り出した追い込み馬は、コーナーを丁寧には回り切れず大外へ膨れてしまう。それにミッキーチャームも、接近しかけたと思えたのは一瞬だけだったね。

菊池 坂で先行馬が軒並み苦しくなって、馬場中央から6番ラッキーライラックが先頭に並ぶ勢い。さらにその直後から外に出して4番ノームコア、そして中団から大外に出して追い込んでくる9番プリモシーン。

京介 この坂を上りながら接近してきたラッキーライラックの手応えは、ちゃんと勝つ馬の動きだと思ったけどなあ。ノームコア、プリモシーンはどちらも道中&坂下まで壁の後ろにいて、他馬を風除けにして待てていた馬。このペースで我慢ができず、馬群がアッサリ割れたね。

菊池 坂を登って残り200m。懸命に11番アエロリットが踏ん張ろうとしますが、脚色は完全に中~外のグループ。6番ラッキーライラックが一瞬は先頭に立ちますが、外から併せて4番ノームコア、内から3番クロコスミア、そして大外の9番プリモシーンも急接近。

08_決勝線手前


京介 ラッキーライラックの真後ろで機を窺っていたノームコアは、ラッキーライラックが少々フラつくのを気遣ってはいたけれども、大きな邪魔にはならなかったね。坂上の箇所で早めに左手前に切り替えてもう一伸び。プリモシーンは直線で詰まらず外に出したら、あとはもう邪魔する馬なし。一番スムーズな形で勢いに乗れた。

菊池 ゴール前、4番ノームコアが抜け出し、レーン騎手はステッキを持ち替えながら叱咤。9番プリモシーンの追撃をクビ差交わしました。

京介 ラッキーライラックの進路を見極め、右から交わそうとした時に右鞭連打。その後抜け出してさらに右からプリモシーンが来た時は、左に即持ち替えて3発。競り合うべき相手がこちらにいるぞと示すように促す意味もあるのかな。どちらも併せて我慢させる凌ぎ方だったね。

09_入線


菊池 3着争いは僅かに3番クロコスミアの方でした。ラッキーライラックは4着。

京介 戸崎騎手は土曜日のロジクライと同じような仕掛け方だったね。坂下ではまだ本腰入れてトップギアに入れず、一旦はラッキーライラックに少し置かれるんだけど、坂上でビシッともう一段上げて追って、苦しくなったラッキーライラックを最後に交わすような3着だった。引き出すというより目標と見据えた相手を交わす3着。

<結果を受けて…>

10_結果


菊池 勝ち時計は1分30秒5。驚異のレコードタイムが出ました。31秒を切るかも?という予感はあっても、30秒5とは!日本レコードまで更新しました。

京介 1400m通過タイムが1分18秒8。こういう比較に意味があるかはさておき、京王杯SCのレコードを0.1秒更新だのなんだののレベルじゃない。土曜日のメンバーに入れても楽勝できるタイムなんだから、これは驚くわ。

京介 そして、大箱とは言えアップダウンの関係で後半失速しやすい東京コースで日本レコードが出るとは思わなかった。普通は京都でしょう。土の質を替えてから故障が減ったと同時に、とんでもない超高速馬場になっているようだけれども、それにしても速すぎるね。

菊池 超高速決着になりましたが、上位のうち1着ノームコア・3着クロコスミアは中距離重賞に実績のあった馬でした。

京介 相変わらずキツイ次元になって直線坂があるコースだと、短距離路線よりも中距離路線の馬の方があと一歩振り絞れる&我慢している、ということだね。

京介 それとここまで異次元のペースだと、外枠の馬は追走で折り合いにくい不利と、単純な距離ロスが響いてしまう感じだわ。NHKマイルCとは、ちょっと解釈が違ってしまうなあ。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

ノームコア

菊池 4キロ増えて470キロでした。状態はいかがでしたか?

京介 現場的には、3歳の時よりもお尻がだいぶ薄くなって、ちょっと頼りないな…と思ってしまったね。腹構えはしっかり緊張していて、この馬なりに良い仕上がりではあったよ。歩き方の質がいかにもハービンジャー産駒で、時計の速い馬場に合う飛節かと言われると…。うーん。

菊池 出負け気味でしたが挽回して中団よりやや前の位置。上手く流れに乗り、直線でも上手に捌いて来ましたね。

京介 隣枠のクロコスミアがサッと行ってくれたし、レーン騎手も出遅れからのリカバリーが上手くて、スンナリ流れに乗れていたね。そしてマイル経験がほとんどと言っていいほどない馬だったし、最近は馬群で折り合いにだいぶ苦労していた様子だったのに、今回は道中の追走で苦労していない。

京介 直線は大本命馬のラッキーライラックを風除けにしつつ、馬体を併せてジワジワと交わすスタイル。プリモシーンにも出し抜かれないよう気を払っていた。

菊池 高速馬場での時計勝負になる可能性を考えたら、どちらかと言えば不利な方だろうと考えていました。このタイムで走りきれるとは…。レーン騎手もですが、やはりノーザンF天栄恐るべし。

京介 レベルの高いマイル戦、速い動きがさらに必要になるレースで、ここまで細かく動けるタイプには思わなかったよ。自分も想定外だった。

菊池 ハービンジャー産駒は5頭目のG1馬。中距離指向のタイプが多いと思っていましたが、まさかマイルG1馬を2頭も輩出するとは。

京介 でも、ペルシアンナイトのマイルCS勝利を見ても、後方から進ませて馬群の間を縫って縫って最後にハナ差、という勝ち方なんだよね。ハービンジャー産駒はこういう引き出しを持っているタイプが多いと考えた方がいいのかもしれない。今まで日本人騎手が全然その引き出しを開けることができなかったというだけかも。

プリモシーン

菊池 増減なしの498キロでした。パドックの印象はいかがでしたか?

京介 元々薄いタイプだし、ぎこちなさは感じなかったね。至極順調。個人的には前走と変わらず、ぐらいに感じたよ。良い状態だったのは確かだね。

菊池 個人的には高速決着もコースも枠も良いと考えて本命とし、福永騎手のコメントどおりに完璧な競馬だったと思います。初めてG1で最高パフォーマンスを発揮してくれたのですが、今回は勝ち馬を褒めるしかないパターンでしたね。

京介 レースぶりを見直すと、やっぱり今回もどこか直線で詰まりそうな感じではあるんだよ。だけど低速マイルではないし、垂れる馬がそもそも多いレース展開だった。この馬としては異様に速い馬場適性もプラスにできて、馬群捌きが下手な弱点があまり出なかった。そして福永騎手も相当上手く手に入れて乗れたと。

菊池 この後は秋のマイルG1が目標でしょうか。府中牝馬Sか、富士Sからの始動かな?

京介 自分はまだ信じていないけどなあ。1分33秒台より掛かる、馬群が密集するレースだとまだ怖いんじゃないかと思う。

クロコスミア

菊池 8キロ減って440キロでした。ガチンコ予想の特注馬に入っていましたね。今回の状態はどう映りましたか?

京介 中山牝馬Sでだいぶ細身、だいぶ腰砕けの歩様に見えたから、そこから比較してフックラ薄いぐらいの馬体に戻ってきたことと、腰が落ち着いて後肢の捌きがスムーズだったこと。これがかなりポジティブに思えたんだよね。レースを使って凡走続きで疲労がないし、G1に向けて上手く仕上がった過程を評価しました。G1のタフな流れで耐える馬でもあるし。

菊池 好位で流れに乗ってジリジリと最後まで伸びました。戸崎騎手も上手に乗りましたが、この2戦で控える競馬をしてきたことが活きた結果でしたね。

京介 揉まれるような形だったらダメだったろうけども、このペースで横の馬から削られていないし、そんなに揉まれる流れではなかったこと。これもプラスだったろうね。

菊池 この馬も中距離タイプと見ていて、この時計勝負に対応してくるとは…。

京介 そこだよなあ。それは推奨していた身からしても驚きはあるよ。いかんせんもう6歳だから、若い馬に対して分が悪いとは思っていた。ステイゴールドの血が超優秀というのを認めないといけない。

その他

菊池 4着はラッキーライラック。状態は良かったと思いますし、1番人気としての競馬はできたと思いますが、結果があと一歩及びませんでしたね。

京介 レース展開の重心ど真ん中にいたような立場だし、先に仕掛けて少なくともアエロリットはちゃんと捉える。あとはもう我慢が続くだけ。しかも自身はレコードを更新するレベルの時計に達している。これで3頭に差されてしまうとは。これはもう、石橋脩騎手の中に問題があるわけじゃないと思う。

菊池 5着はアエロリット。海外帰りでしたが、状態はどうでしたか?

京介 イマイチはイマイチだったなあ。予想はしていたけど。前走のレースから3カ月半は流石に短すぎるものね。皮膚が気持ち厚く、腰も結構甘かった。

京介 それにしても、ドバイやヨーロッパならともかく、何でアメリカに遠征していた馬はことごとくみんな蹄を悪くするんだろう?

菊池 スプリント戦並みのペースでしたが、横山典騎手はこの日の馬場ならこの馬にとってベストと考えての攻めだったのでしょうか。このあたりはコメントが出ないので何とも言えませんが。

京介 後肢がシャキッとしなかった中で、牝馬だと大トビすぎるから競り合いの弱みがある馬だし、現状で勝つチャンスがある競馬は何か…やっぱり強気の主張しかなかったと思う。

菊池 終わってみればまたノーザンFが1・2・4・5着。そしてノーザンF天栄帰りの馬が1・2・5着でした。

京介 ヴィクトリアマイルはこれまで決してNF天栄優勢ではなかったんだよね。しがらきの方が好走頻度は多いレースだった。それが今回はワンツー。

京介 もっと結果を詰めて考えると、今の東京の「あまりに速すぎる芝」に対して攻略できる手段を、NF天栄だけが唯一獲得できている陣営なんじゃないか、と思うところはあるなあ。

菊池 うーん、それは強引な感じがしますけども…。もっとシンプルで良いんじゃないですか?荒れ馬場だとノーザンF天栄帰りの馬がやけに凡走する、みたいな傾向とセットなら納得できるけど…。

京介 ローテーションの問題で、NF天栄の陣営は、もう阪神牝馬Sステップを相手にしてないね。叩きレースなんていらん、という考えだということを改めて再確認した。

菊池 勝ったのがハービンジャー産駒で、2着のプリモシーンはディープインパクト産駒だけど母父ファストネットロックなので、父デインヒル系と母父デインヒル系のワンツーでもありました。

京介 ダンチヒ~デインヒルのラインはここ最近下火だったよね。ハービンジャー産駒に注目が集まることで、また流行し始めるかも。

京介 自分は母父クロフネって結構素晴らしいんじゃないかと思い始めている。非サンデー系との掛け合わせで、ここまで破壊力のある仔が出るとは。まあ、NF生産だけれども…。

<教訓まとめ>

・今年の超高速決着が頻発しているG1戦線で、ノーザンF天栄の勢いが止まらない。とうとうヴィクトリアマイルもデータ不利を覆してしまった。ノーザンF天栄の方針は「前哨戦を経ず仕上げる」ことなので、阪神牝馬S不要という方向になって行くかも。

・外国人騎手へのスイッチで能力が爆発することが多いハービンジャー産駒。血統としてそもそもポテンシャルも高いし、時計勝負OK不良馬場歓迎と幅広く対応もできる。G3を楽勝した履歴があり、G1でも上位人気に支持されるレベルであれば、ワンチャンスでG1は勝てる資質があると決め打った方がいい。

・ディープインパクト産駒の牝馬は、2歳3歳時にクラシックで通用しなくても、古馬になって一段階格が上がる傾向がある。ちゃんと鍛錬が身になる血統。「昔ダメだったからG1ずっとダメ」という系統ではないので扱いに注意したい。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・フロンテアクイーン
…繋が緩く我慢比べで強いタイプ。まあわかっていたが高速馬場適性が低い。大外枠もあまりに不利すぎた。今回アッサリ敗れて流れにも乗れなかったことで、中山適性&スタミナ適性の高さをより確信できたし、もうワンシーズンぐらい走れる。

<菊池>
・サトノワルキューレ
…この馬なりに状態は悪くないはずで、今回はただでさえ忙しいマイル戦で超高速決着。この結果も仕方がないでしょう。ひとまず思い付くのは新潟記念くらいですが、ちゃんとこの馬のリズムで走れる設定のレースならまだやれると思います。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。次の週末も2重賞なので平安S・オークスともに京介さんと展望します。よろしくお願いします。