金子京介・菊池グリグリの重賞回顧トーク・七夕賞編

菊池 日曜には福島で七夕賞が行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

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七夕賞2019回顧



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<当日の馬場状態について>

01_馬場状態


菊池 2週目の福島は、週中の雨の影響で土曜の朝イチが「芝=稍重」・「ダ=重」の発表でした。土曜の雨予報も朝になると消えており、競馬の最中に天候が変更になるほどは降らず。そして、日曜は朝が小雨という発表でした。

京介 土曜開催中は雨がほとんど降らなかったから、このまま回復してくれないかな?と願ったんだけれども、日曜日はどんよりとした曇り空で、ごく微妙に雨が降ったり降らなかったり。ただ、目の前の山に雲がかかっていたし、霧っぽく感じるほどに雲が低かった。なので、これはだいぶ悪化するのではないか、と思ったんだけれども…。

菊池 日曜は朝から芝・ダートともに稍重の発表。結局、これは終日変わりませんでしたね。悪化するほどは、結局降らず。

京介 そう。意外や意外、降るしかないという空模様だったのに、強い雨に変わることは無かったんだよね。ちょっと怪しいぐらいの時間帯はあったけれども、結局馬場側に出ていた人が傘をさすほどの雨模様には至らず。午後からメインにかけての時間帯は、みな馬場の外に出て行って観戦する人の方が多かったと思う。

京介 それにしても日曜日は、雨とも言われていた予報だったのに、ここ一番の人入りだったなあ。夏の2回福島は重賞がある2日目と4日目が確かに一番の売り上げになるんだけれども、この日の朝一番の並びは想像を超えるレベルだった。もうさすがに、来週再来週にこれだけの混雑にはならないと願いたいけれども。

菊池 芝は、先週ほど外差しが利くような状況にはなりませんでしたね。

京介 雨が降らなかったため、に尽きるね。土日ともに内ラチから4頭分あたりまで、掘れた箇所を直す作業していたもの。雨が降っていたら先週のようにこの作業はないし、ラチ沿いを守る逃げ馬が残ることなんてなかった。

02_馬場分析


京介 いつも言っている通り、雨が降っていたら作業員が表に出てこないから馬場の悪化は進む一方だし、曇り空程度で馬場補正作業ができるのなら、丁寧な直しが入ってどんどん内ラチ沿い有利になる。

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<七夕賞・パドックについて>

菊池 フルゲート16頭が揃いました。全体の印象はいかがでしたか?

京介 今年はみんな調整しやすかったんだと思うよ。それに猛暑でもなかったし、肌艶が痩せこけたり妙な太目などは、どの馬もなかった。緊張感のあるなしで差はついたけれども、ハンデ差をどう解釈するのかまで考慮しないといけないぐらい、僅差ではあったね。

菊池 ラジオNIKKEI賞ほどではなかったですが、オッズは前日から割れていました。最終的に1番人気ロシュフォールが4.2倍。単勝10倍以下は4頭だけでした。

京介 いっときは単勝1番人気が7倍台の時間帯もあったほど。決してどの馬にもチャンスがあったわけではないと思うけど、相当平たく売れていて、穴馬が全然穴馬のオッズじゃなかったよね。

菊池 大幅な馬体重の増減は久々かつ、いつも体重の変動が大きいストロングタイタンの16キロ減。

京介 今回のストロングタイタンは、正直良くなかったなあ。腰の上下動がかなり目立っていた。骨瘤も出ていたし…。おおよそ、この時期の大幅な馬体重増減はあんまり良い事がないよね。間隔を詰めつつ、馬体重変動の少なかった馬の方が、仕上がりが良かったのは間違いないと思う。

<レース展開について>

京介 日曜日の明け方は雲が低くて霧も出ていた福島競馬場だけれども、午後になってから徐々に直線向かい風(向正面追い風方向)が強くなっていた。とは言え、全く雨の気配がない、爽やかさも感じる風だったから、スタンド側はかなり観客が大勢詰めかけていたね。いや、現地では本当に凄い込み方だったから…。

京介 福島芝2000mのスタートは、4コーナーとの合流地点から若干後ろの引き込み線にある。結構歓声も大きかったろうし、ファンファーレが鳴り終えてもしばらくは輪乗りが続いていた。

京介 最初は5番のストロングタイタンから入っていたのかな。奇数番は特に目立って暴れる馬はおらず。ちょっと9番ロードヴァンドールが嫌がったかな?でも何とか収まった。ロードヴァンドールの後の偶数枠入れが案外慎重になって、最近の重賞の中では、意外と時間が掛かったように思う。16頭立てとは言え、72秒ぐらいは掛かっていたかな。

スタート

菊池 頭数の割には揃ったスタートになりましたね。目立った出遅れはさほどなく。

京介 おそらくみな一歩目は出たと思うよ。2番アウトライアーズ、11番ゴールドサーベラス、15番クレッシェンドラヴは、もともと行きっぷりは悪い馬。スンナリゲートを出た上での後方待機策なら、不利でも何でもない。

03_スタート


菊池 好スタートを決めて外から先行したのが14番ブラックスピネル。他で手が動いているのは9番ロードヴァンドール、内から6番マルターズアポジーに8番タニノフランケル。結局、6番マルターズアポジーが先頭に立ち、8番タニノフランケルが2番手で、隊列は徐々に縦長になっていきました。

京介 ある程度事前に、そういうタイプだと分かっている馬しか先行していなかったね。前を行く6頭とそれ以降で、ちょっと早めに間隔が開きだした。

04_1角入り口


2F目~4コーナー

菊池 2コーナーまでに6番マルターズアポジーと8番タニノフランケルの差は3馬身ほど。さらに4馬身ほど離れた3番手に9番ロードヴァンドール、その後方の内に5番ストロングタイタン、外に14番ブラックスピネル。

京介 一応どの馬も納得ずくで折り合えているように見える。ロードヴァンドールは、スタンド前は追っ付けて前に行ったけれども、2コーナー辺りから態勢十分の先行になっている。

京介 ブラックスピネルは、無理して前を攻めたてることはしていない。3~4番手辺りで落ち着くと、一旦間を置くように流し始めた。さすがに前が速すぎるのか、この流れを追いかける余裕がないのかな?とも。

05_1~2角


菊池 さらに大きな2番手集団の中団あたりに7番カフェブリッツ、1番エンジニア。ラチ沿いに入って16番クリノヤマトノオーと続いていました。

京介 ここまではそれっぽい先行集団、と言える。3番手から8番手辺りまでは、向正面でそれほど差もなく続いていた。

06_2角終わり中団


菊池 そして後方集団は、ポツンと10番ベルキャニオンがいて、その後ろに12番ミッキースワロー・15番クレッシェンドラヴが外から浮上のタイミングを伺っている様子。内に3番ロシュフォール、並んで13番ウインテンダネス、2番アウトライアーズ、11番ゴールドサーベラス。最後方に4番ソールインパクト。

京介 パトロールビデオを見ると、内から4頭分ぐらいまで結構掘れて芝の色が変わっているのが分かるけれども、ミッキースワローが芝の荒れ目がマシになる5頭分外を回っての追走。さらには、11番ゴールドサーベラスがラチから8頭分ほど、相当大外をぶん回しての追走だった。ラチ沿いピッタリを進むソールインパクトがモタモタしているし、実はこの外回し判断が正解だったのかな?

07_後方馬群


菊池 前半1000m通過は58秒0でした。マルターズアポジーの逃げらしく、締まった流れでレースは進んで行きましたね。

京介 マルターズアポジーは、全く期待を裏切らないのがいいよね。2番手が少しつついて動くと、全く緩める箇所がないまま飛ばしてくれる。

菊池 3コーナー手前から後続が仕掛けて徐々に縦長も解消。同時に6番マルターズアポジーのリードはなくなっていきます。

京介 3コーナーに差し掛かるあたりで3馬身差をつけているけれども、あんまり余裕のない逃げに見えるね。2番手以下の先行集団も仕掛けて動いているからだけど、今回はみんなのスパート地点がだいぶ早そうだ。

京介 そして福島としては物凄く珍しい現象なんだけれども、何と3コーナー途中の時点で、7番カフェブリッツが強気に外を捲って動き、1列目が6頭も横並びになってしまう。ロードヴァンドール騎乗の横山典弘騎手も、ブラックスピネル騎乗の石橋脩騎手も、ポジションを確保しなければならないために動くべきとは言え、まさかこんな展開になるとは思っていなかったでしょう。

08_3角入り口


菊池 2番手集団もしきりに手が動いていますが、どの馬も手応えが良さそうには見えず。大外からわっせわっせと浮上の12番ミッキースワローの大マクリが決まりそうな4コーナー。これに合わせて15番クレッシェンドラヴも大きくポジションを上げてきていました。

京介 先行集団が真横一列に既になっているから、差し追い込み馬のポジションからすると、馬群が全く密集せず目の前に空白ができているから仕掛けやすい。ミッキースワローは離れた9番手辺りにいたけれども、3コーナーで外へ張り出されるようなこともなく、かなり強気に動いて行けた。

09_4角


直線入口~ゴール

菊池 4コーナー出口で一気に先頭に立った12番ミッキースワローが抜け出して、内の先行各馬は壊滅状態。同じく外を通っていた15番クレッシェンドラヴが2番手に浮上しようという態勢。

京介 後方待機だった馬も、ミッキースワローやクレッシェンドラヴより、さらに大外を回っていたぐらいだからねえ。この距離ロスの差は追いつけないよ。

京介 4コーナーで馬群の内にいた馬も、後退気味の先行勢がかなり邪魔。激しい流れを追いかけ、みんな一斉に止まってしまったからね。スパッと間を割って追いかけられるタイミングで出てきた馬も、結局いなかった。

菊池 残り200mを過ぎて完全に抜けきった12番ミッキースワローがセーフティリード。15番クレッシェンドラヴが2番手に浮上するも前は遠い。

京介 前の組がやり合っていたのが明らかなレース展開だっただけに、他の馬から見るともうこの時点で「うわやられた…」という完璧な出し抜け方になってしまった。

10_残り100m


菊池 2頭が抜けましたが意外とその後ろの差し・追込み馬は続けず、9番ロードヴァンドールが持ち前の粘りを発揮して3着で流れ込みに成功。

京介 ロードヴァンドールは前が激しい流れで良く戦った。だけども、さすがに見事なタイミングで出ていたミッキースワローに抵抗するような脚はない。アラアラだった手応えだけど、他より惰性が何とか効いたというだけだね。

京介 そして最後に大外をぶん回していた軽量の追い込み馬が遅れてやって来るけれども、おそらくは脚が溜まっていたわけではないのでしょう。ラストの加速感はジリジリだった。道中前を追いかけていなかった分、最後に体力が残っていただけだね。

11_決勝線


<結果を受けて…>

12_結果


菊池 勝ち時計は1分59秒6。稍重発表で、4日目施行となってから2番目に遅い時計でした。

京介 現場にいると、良馬場なのかやや重なのかホント良く分かりにくい芝だったなあ。上がりだけが滅法掛かり、道中の追走ペースは良馬場並みで進むという。1日の傾向を通して見ていると、やっと納得する水準の時計だけれども、パドックを回っていた時にはどの程度の時計で決まるのか、ホント想定ができなかった。

菊池 上がり最速がクレッシェンドラヴの36秒6、2位がミッキースワローの36秒7。ラップを見ても一目瞭然の前傾ラップでラスト1Fが13秒掛かっているように、全馬がバテる流れでした。

京介 その通り。そこは間違えてはいけないね。いいタイミングで仕掛けて、上手く伸びた馬が、他のバテ切った馬を離したという決着だった。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

ミッキースワロー

菊池 エプソムCと比較して2キロ減の478キロ。当時と比較しての印象はいかがでしたか?

京介 エプソムCと比較するなら、あんまり変わっていないか、若干マシかな、という気配はあったね。ただし、返し馬は相変わらずガサツなフットワークを見せていてちょっと蛇行している。口を割りそうになっていたし、「相変わらずいろいろ難しい馬だな…」と思いながら見ていたよ。

京介 ただし体型的にはもちろん1800mが短くて、2000mベターなのは間違いない。

菊池 後方集団の前の方、いつ仕掛けるか?に重きを置いた外めの位置取りでした。菊沢一樹騎手は馬の力を信じて強気の騎乗でしたね。

京介 菊沢一樹騎手も、「いつもよりポジションは前」と感じていたらしいね。馬を信じて、とレース後コメントで何度も触れていたけれど、まずスタートを他の馬と一緒に出したのが偉いし、そこから下手に後ろに下げなかったのも良かった。自分は乗り下がり必至だと思っていたけれども…。こちらの想像以上に、いいリズムで乗れていたよね。速い流れなのに、いつもより強気に仕掛けたのが大きかった。斤量が重たいからなあ。

菊池 体力で勝ったことも確かですが、コーナーで大きくポジションを上げられたように小回りコース向きのコーナリング性能がありますね。

京介 あんなにガサツな走りなのに不思議なものだわ…。ただし、外枠で、馬群の外をある程度大きく回りながらのものだから、個人的にはまだ小回りがプラスとは思わないけれども。外枠を引いて、なおかつこの流れなら、でしょう。

菊池 菊沢一樹騎手は4年目で嬉しい重賞初制覇。一昔前では早いというほどでもないですが、若手騎手不遇の時代になって、ずいぶん早めの重賞制覇に思えてしまいました。

京介 坂井瑠星騎手や藤田菜七子騎手と同期なんだけれども、最近はまともな馬の騎乗依頼が大幅に減っている。まあ、全く結果を出せていないからなあ…。今は菊沢隆徳厩舎の馬で、実質能力1~3番手の馬を5~6番人気ぐらいで好走するパターンしかなかった。素行不良で騎乗停止になってから、かなり見捨てられたよね。仕方ないと思うけれど。

京介 だからこそ、ここで一つ勝てたからと言って馬質が上がるとは、自分は全然思っていない。あと他厩舎で2つ3つ、目立つところを勝たないと…というところでしょう。というかスタート下手や道中蛇行するのを改善してくれないとね。

菊池 サマー2000シリーズ優勝の権利を手にしたので、次は新潟記念を狙って来そうですね。

京介 それはもちろんそうでしょう。おそらく一発勝負なのかな。デキキープというより、おそらくもっとガチの仕上げが可能なはず。ただ、果たして鞍上はどうするんだろうか。

クレッシェンドラヴ

菊池 8キロ増で498キロでした。状態はいかがでしたか?

京介 飛節の折りがだいぶ深くて後肢の捌きが硬い馬なんだけれども、腰の支えがかなりしっかりしていて、十分な緊張感があったように思う。好仕上がりだったと言えそう。

菊池 ミッキースワローの直後で構えて合わせたような仕掛け。この馬もよく頑張っていますが、2.5キロ差でもひっくり返せなかったですね。勝ち馬を褒めるしか、のパターンかな。

京介 内田博幸騎手の追い出すリズムを見ていると、「菊沢騎手の動き方だとまだ早い」と思っていたんだろうね。自分もあの流れでピッタリだと思ったけれども、斤量が重たいのに先に動いて止まらなかった勝ち馬を褒めるべきだと思う。

菊池 この馬もコーナーで動くことが出来るタイプで、福島での脚の使い方合っていますね。

京介 ミッキースワローに関しては、他のコースでも良いと思うんだけど、この馬は後肢の捌きの伸びが足りないから、「福島じゃないと!」という馬だと思うなあ。中山でもいいんだけど、小倉や新潟はどうかな?という馬だと思う。

菊池 この後はどこでしょう。新潟記念よりは小倉記念向き?という感じも。

京介 この馬は一応今回が休み明け。夏3戦のローテーションは陣営も考えているはず。ただし、夏場のどこかで勝ちを求めるなら、大混戦のレースにならないとダメだと思う。先行馬が多く集まり、それでいて差し馬に流れが向くよう、メンバーを注視したいよね。

ロードヴァンドール

菊池 2キロ減で498キロ。どのような印象でしたか?

京介 いやこれは良かったよ。天皇賞(春)は絶対に舐めたデキで出したよね?!と思ったぐらい、今回はトモの張りも良くて、身のこなしのキレが良かった。勢い良く歩けていたね。両前肢の接着装蹄を、今回はしていなかった。それもプラス材料。

菊池 押して3番手を確保。先行勢が脱落していく中、一頭だけしぶとく粘って馬券圏内に好走しました。この馬の特徴をよく分かっている横山典騎手らしい騎乗でしたね。

京介 自分はこの馬に、4コーナーで先頭に立つような仕掛けを望んでいたんだけれども、今回のレース展開だと「周りが速すぎて追いかけるのも難しいのに、カフェブリッツがいらんタイミングで捲ってきて、早くに動かされた」感じじゃないかと思う。ミッキースワローのあの仕掛けがある以上、待ちながら直線先頭というのは無理だったかもしれないけれど。

菊池 今後も似たような状況では注意ですが、バテ合いの上がりが掛かる状況があるかどうか?福島記念も良馬場だとちょっと違うし、どこでしょうね?不良馬場のアルゼンチン共和国杯?・・・というのもちょっと現実味がない。ステイヤーズSあたりが現実的でしょうか。そんな馬ですね。

京介 とは言え、連続好走ができないタイプだし、馬場も荒れた方がいいんだよね。マークがある程度落ちて、コーナーを回る時に邪魔されないことが大事だと思う。

その他

菊池 4着はゴールドサーベラス。後方から上がり3位でジリジリ浮上しました。

京介 とは言え、これは回顧の通り。道中は大外を回り過ぎ。これは作戦だとしても、ミッキースワローやクレッシェンドラヴが近くにいたはずなのに、追走で置かれてしまった。相当流れが恵まれての4着で、負けは負け。この斤量でこの着順なら、上手く行ったけど限界という感じ。

菊池 5着はアウトライアーズ。この馬がハマったか?という感もありましたが、本質的には1F長かったですかね?結構難しい馬。

京介 いやあ、自分も超期待した4コーナーだったけれども…。通ったルートが外すぎたのかな。脚を溜めた状態で直線に向くことができなかった。走破力の差を実感する内容だったし、雨が降っていたうえであのルートなら…という感じだったね。いい仕上がりだったんだけどね。

菊池 1番人気のロシュフォールは11着でした。良い馬なのは間違いないので、悲観する結果でもないように思いますが。

京介 比較的後ろを追走していて、直線はアウトライアーズの真横に並ぶ形。そこまで持ち込んで、直線バタッと脚が止まってしまったね。これでレース後の敗因を陣営がどう見ているのか、だよ。自分はバテ合いにこんなに適性がないのかと驚いてしまった。

京介 一つのパターンでばかり連勝してきた馬は、全く未知の条件になった時に、「ここまで脆いものなのか!」をちゃんと学ばないといけないとは思った。馬体さえかなり良ければ、どんな条件でも格好はつけてくれるはず…と思いがちなんだけれどもね。

菊池 傾向的に苦戦していたトップハンデでも、ここではミッキースワローの格が上でしたね。G2勝ちが約2年前とは言え、AJCCで2.1倍の1番人気になったような馬が、57.5キロで単勝8倍台はナメられ過ぎだったか・・・。

京介 そうだねえ。実力から考えたら、G3なら58kgを背負うべきだったと。菊沢騎手がこんなに上手に乗るというのが想定外だったんだけれども…。

<教訓まとめ>

・今年は冷夏になっている。福島は2週続けて雨模様。下級条件では内有利の様子があったものの、メインレースのハンデ重賞という設定になって、傾向がガラッと変わったパターンだった。七夕賞は渋った時こそ外差しやトップハンデに注意すべき。

・美浦のBWが閉鎖されて2週ほど経っているが、あんまり関東の馬の仕上げレベルが落ちているようには見えない。最終追い切りが美浦ポリトラックコースの馬と、美浦坂路での追い切りだった馬とでワンツーするとは、正直驚きがあった。当日、トモの張りがしっかりしていれば気にしないでいい。

・当日のパドック比較でも良く見えた方だが、ロードヴァンドールは明らかに展開不利だったのによく耐えて残した。サマーシリーズはG1大敗帰りの馬は、いつの年でも注意すべきということ。格上メンバーが揃い、合わない流れで大敗したことはノーカウントでいい。G3かオープンレベルの馬が揃うパドックに入れれば、良い馬に見えるし実際結果も出す。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・カフェブリッツ
…おそらくサマー2000シリーズを連戦するようなタイプでないことは確か。もっと距離は欲しい。骨太鈍足タイプながら、仕上がりは確かに良かった。ここのところ、かなり格上のメンバーが集まるレースに出て、多少の見せ場は作っている。ちんたらしたスローペースになるオープン長距離なら。

<菊池>
・ロシュフォール
…好走パターンは上がり33秒前後の決め手を発揮出来る舞台。前半から逃げ馬が淡々と飛ばす流れでレース上がりが37秒台にもなった今回、結果が出ないのは当然で悲観する必要はないでしょう。適条件なら順当に巻き返せるはずです。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。次の週末は函館記念を京介さんと展望します。よろしくお願いします。