オクノ・菊池グリグリの重賞回顧トーク・毎日王冠編

菊池 日曜は東京で毎日王冠も行われました、今回はオクノさんと回顧していきます!




毎日王冠2019回顧


展望トークはコチラ
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<当日の馬場状態について>

菊池 日曜の東京は「芝=良」・「ダ=稍重」で終日行われました。日曜は一気に気温が下がって秋の空気。涼しく過ごしやすい日でしたね。

オクノ 雨が降りそうな天気だったかちょっと焦りましたけど、なんてことはなかったですね。むしろ少し過ごしやすくなって良かったです。

菊池 土曜のサウジアラビアRCではレコード決着となりましたが、極端に時計の速い馬場状態というわけではなく。それでもペース次第で速いタイムも出る状態。Aコースの開幕週はフラットですね。

191006毎日王冠馬場

オクノ フラットでしたね。フラットということは力差がはっきりと出る。状況の優劣が明確に現れるということ。どのレースもそんな感じだったように見受けられました。

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<レース展開について>

菊池 伸び上がるようなスタートで9番ダノンキングリーが出遅れ。場内がどよめきました。

191006毎日王冠01

オクノ ダノンキングリーは珍しいですよね。こういうのは、今回よりも今後が不安になります。
で、パトロール映像をみましたけど、これはおそらく反応が良すぎたせいだと思います。タイミングを自分で測っていたんでしょう。出ようと思ったら前がまだ蓋されててツンノメッタ…。賢すぎるということですね(笑)

菊池 対照的にスタートを決めたのが4番インディチャンプ。これを内から制して3番アエロリットがハナへ。2番手に控えて4番インディチャンプ。これに内から2番ギベオン・1番ケイアイノーテックが並んで行きました。

191006毎日王冠02

菊池 その後ろは外から7番マイネルファンロン、6番ペルシアンナイトと続いて、中団より後ろに5番ランフォザローゼス。後方に8番ハッピーグリン、10番モズアスコットが控えて、9番ダノンキングリーは最後方でした。

191006毎日王冠04

オクノ ダノンキングリーを除いては、隊列はほぼイメージ通り。僕の◎ペルシアンナイトは、すこしテンションが高かったからどうかなぁとおもってましたが、シュタルケ騎手はやっぱり上手ですね。好位でちゃんと折り合いをつけてくれてました。

菊池 早々に隊列は決まって、3番アエロリットが快調に飛ばす流れ。1000m通過は58秒5と出ました。アエロリットにとっては苦しいペースではないですし、2番手以下は平均からやや遅いペース程度と考えていいでしょうか。

191006毎日王冠05

オクノ こういうタイプのレースは、平均ペースのレンジが広いので、難しいところですけど、個人的にはややスローだとみました。

菊池 4コーナーまでに馬群は一団となって直線へ。9番ダノンキングリーは1頭交わして後ろから2頭目、大外に出していきました。

191006毎日王冠06

菊池 直線に向いて4番インディチャンプが絶好の手応えでアエロリットに並びかける構え。ここまででは、この馬にやられたか!という印象でした。

オクノ インディチャンプはやはり叩き型なのでしょう。抜け出してからが甘くなったので、気持ちの面でまだ本気ではなかったのかもしれませんね。

菊池 持ったまま3番アエロリットに並びかける4番インディチャンプ。福永騎手はあまり早く先頭に立ちたくないという気持ちもあったでしょうか、追い出しのタイミングを伺いつつ。外の9番ダノンキングリーは坂の中腹過ぎあたりで一発目のステッキ。

191006毎日王冠07

菊池 坂を登り切って残り200mで4番インディチャンプが先頭に立ちますが、既に9番ダノンキングリーが2馬身弱まで迫ってきていました。

オクノ 瞬発力勝負になったらやっぱりダノンキングリーは強いです。この頭数なら捌きやすいし54Kも有利でしたからね。

191006毎日王冠09

菊池 外から9番ダノンキングリーが迫ってくるところで、3番アエロリットも盛り返し。4番インディチャンプは3番手に。

菊池 4番手以下からは6番ペルシアンナイトも迫りますが、もう一馬身後ろ。1~4番人気までが順目での入線となりました。

191006毎日王冠10

<結果を受けて…>

191006毎日王冠結果

菊池 勝ち時計は1分44秒4。レコードこそ出ていないですが、昨年と同水準の速いタイムで決着しました。

菊池 アエロリットは昨年とほぼ同じ時計で走っており、上回ったのがダノンキングリーだけだった、という決着でしたね。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

ダノンキングリー

菊池 増減なしの454キロでした。大きくなっていませんが、バネに富んだ体でこの体重なのに小さく見せないのが素晴らしいですね。この点は共同通信杯の時点でもそうでしたが。

オクノ 良くも悪くも変化がない馬。完成度が高いですものね。素軽さが身上ですから、これ以上大きくなってほしくないですね。個人的には牡馬も牝馬もこれぐらいのサイズ感が一番好きです。

菊池 スタートの失敗で後方からになりましたが、早めに仕掛けて坂ではもう射程圏。斤量差もききましたね。

オクノ 目標をしっかりと定められて最後もいい流れになりました。もっとも、今回勝てそうな馬はアエロリットぐらいでしたからね。楽だったと思います。

菊池 次走はマイルCSということになるようです。てっきり天皇賞だと思っていたので少し残念ですが、能力的には不安なしでしょうか。

オクノ え!?マイルCS。何の兼ね合いなんですかねぇ…。マイルCSなんか来年でいいのに(笑)

アエロリット

菊池 増減なしの516キロでした。パドックで最後尾を歩いて先入れはいつものパターン。昨年と同様に、秋初戦からバッチリという仕上げに映りました。

オクノ 仕上げすぎじゃない!?って思うぐらい凄い仕上げでしたね。牝馬の場合は、少し頼りないぐらいが走るんですけど、そういう意味では、もう一段上の仕上げがありますよね。

菊池 唯一気になったのは、蹄にスパッツのような伸びる素材のサポーターのようなカバーを巻いていたこと。エクイロックスを塗っている面積も大きくなっている印象でした。カバーはレースでは外していたようです。

オクノ へ~、そんなのがあったんだ。写真はないの?
蹄が一番大事ですからね。アーモンドアイもそうですが、蹄の強化にも限界があるでしょ。それに対して、いろんな保護手段がでてきているのは喜ばしいことですね。うまく付き合っていくしかないですしね。

菊池 次走は天皇賞に挑むようです。輸送を避けること、東京で使いたいというのが主な理由でしょう。距離はやはり1F長い印象ですが、若い頃よりは体に伸びが出ていますし、個人的にはマイルCSより良い選択に思えます。

オクノ マイルCSももちろんアリですが、天皇賞秋のプランはいいと思いますね。1000m57秒台になる2000mのほうが合ってると思いますね。気性の問題だけかな。そういう見方をすると、今回勝負所でペースアップさせずに我慢させたのは正しかったと思います。というか、そういう指示だったのかもしれません。

インディチャンプ

菊池 6キロ増の476キロでした。さすがに安田記念と比べると見劣りますが、上々の仕上げに見えましたね。

オクノ 仕上げは文句なしだったんじゃないでしょうか。

菊池 スタートを決めて2番手。折り合いもスムーズで大人な競馬ぶりでしたね。ソラを使う心配からギリギリまで仕掛けを我慢したのだと思われますが、今回の主な敗因は58キロを背負っていた分、という感じですね。

オクノ 斤量が大きかったでしょうね。このコースは、別定・ハンデ戦で58Kを背負った人気馬の成績はそれほど良くないんですね。2000m比較で、勝率、連対率は大きく下がります。1600mも同様です。

菊池 次はマイルCSに向かうようです。ダノンキングリーとの再戦ということになりますね。

オクノ こういうバリバリのマイラーにこそ天皇賞秋に出てもらって引っ掻き回してもらいたいんですけど(笑)

その他

菊池 実際に堅く収まったこともありますが、パドックでは上位3頭で仕方なしのムード。ただし、ペルシアンナイトはこれまで東京重賞に出た中では最も良い結果でした。これはマイルCSに向けて良い前哨戦となった印象で。

オクノ 結果的にペルシアンナイトの妙味に負けて、こちらに◎を打ちました。今回追い切りを強くしていたせいか、すごく気配が良くなってましたよね。これは一発あるんじゃないか!?って、スケベの神様に心をくすぐられました。
競馬も美味かったですね。ただ、このシチュエーションだと、得意としている馬には勝てませんわ。でもそのぶんマイルCSは面白くなりましたけど。

菊池 モズアスコットは良い頃に比べると背中が落ちてきてしまっている印象を受けます。

オクノ おっしゃるとおりで。形が崩れてしまってますよね。要所の筋力が落ちているせいで、全体が下がってしまってて…。肩とか全然出なくなりました。

菊池 ケイアイノーテックの幸騎手は直線でムチを落としてしまっていましたね…。

オクノ (笑)そんなことあったんですね。まぁ、それがなくても今回のデキではちょっと…。

<教訓まとめ>

・ダノンキングリーは春クラシック二戦をどちらも僅差で好走しながらG3を1勝しただけなので54キロで出走できたレアケース。2~3着馬を見ても古馬の壁はやはり厚い。本来なら斤量差だけで簡単に通用しない。

・アエロリットが逃げて締まったペースになったが、メンバーレベルや強い逃げ馬の有無によっては前残りも発生するレース。また、近年は良馬場なら1分44秒台決着が続いている。時計の目安はこのあたり。

・天皇賞のメンバーが強いことが明らかで、そのせいもあってか上位人気の2頭は本気度の高い仕上がりだった。ノーザンFが強大になりすぎて、使い分けや兼ね合いが多数あるために秋初戦のG2賞金6700万円を真剣に獲りに来る陣営が増えたか。


<次走巻き返し警戒馬>

<オクノ> 
・ペルシアンナイト
 若かりし頃のイライラが少しでてきていました。歩様も良化していて、ブリンカーをつけて先行してもしっかり折り合いがついていましたね。シュタルケ騎手とはあっていそう。ただ、今回は新エクイロックスを塗布していましたから、そこが不安の種。大丈夫だとは思いますけども。

<菊池> 
・ギベオン
…デットーリ騎手でチャレンジCという発表が出たので人気必至だが、ここでも3着争いが紛れるならもしや?という気配は見せていました。具合は良いので順調なら。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。次の週末は秋華賞と府中牝馬Sをともに京介さんと展望します。よろしくお願いします。