▼コース図


▼勾配図


▼ラスト３Ｆ位置展開データ

赤系統が好走が多い部分、青系統が好走の少ない部分になります。

【概要】
２コーナー過ぎからのスタート。２コーナーが丘になっている為、スタートから下り坂。そこから平坦になり、３コーナーは下り坂。400m付近からゴールまで僅かに上り坂になっている。直線は291mで短めでコーナーもやや急カーブとなっている。重賞競走はなく未勝利戦、500万戦が中心に行われている。

【展開】
圧倒的に逃げ・先行馬が有利なコース。直線が291mと短い上、上り坂も急坂ではないため、前半の隊列のままゴールしているケースが目立つ。馬場状態が悪くともその傾向は変わらず、前半の下り坂でスピードに乗せて好位につけれるかが展開のポイントとなる。差しが嵌まるケースは、スピードを維持できない馬が先行している場合にバテた所を交わす展開になる。

【ラップ】
未勝利：34.7　-　36.6　=　59.7*テン3Ｆ-上がり3Ｆで標記
12.3　-　10.8　-　11.6　-　12.1　-　12.8
500万：34.3　-　35.9　=　58.8*テン3Ｆ-上がり3Ｆで標記
12.2　-　10.6　-　11.5　-　11.9　-　12.6

良馬場のみ。
ハンデ戦、牝馬限定戦除く。

やはり小倉競馬場ダート1000ｍの特徴はテンの3Ｆが下っていることでしょう。そのため、テン3Ｆは全ての競馬場のダート1000ｍとしては最速の水準となります。よって、基本的にはスピードが最重要。クラス基準はテンでは未勝利→500万で0.4秒しか縮まっていませんが、その分上がりで0.7秒縮まっています。これはテンで下っているため未勝利戦でも高い水準が刻まれることに由来していると考えられ、むしろクラスの壁はいかにスピードを維持してゴールまで駆け抜けるかに焦点があたるということを表しています。いずれにしても、この条件では一貫したスピードを持続させる資質が重要であることはこれらから看破出来ます。

ただし、ここで注意しなければならないのは下っているからスピードが出るということ。つまり、テンはある程度無理しなくても速い水準が計測されるわけで、むしろここでのクラス基準以下のタイムというのは額面以上に価値が薄いと言えます。例えば、函館競馬場はテンで上る起伏ですからその差は歴然で、単純に計時されたタイムのみでテンの優劣を付けるのは早計でしょう。