▼コース図
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▼勾配図
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▼ラスト3F位置展開データ
06182200ken
赤系統が好走が多い部分、青系統が好走の少ない部分になります。

【概要】
4コーナー奥からのスタート。スタート後、直線の坂(最大勾配2.24%・高低差2.2m)を上ることになるレイアウト。コーナーは4つ回る。外回りコースであるため2コーナーから4コーナーにかけて変則なカーブとなっており、やや直線的なカーブとなっていることが特徴といえる。アップダウンも大きく、高低差は5.3mと非常に大きい。直線距離は310mと主要4場(東京・中山・京都・阪神)の中では最も短い。重賞競走はアメリカジョッキークラブカップ、オールカマー、セントライト記念が行われる。

【展開】
スタート後に急坂を上る為、前半はそれほど速くならない。中盤は主に下り坂でペースが速くなる。折り合いに不安のある馬はここでスタミナを消耗しやすく直線の坂でバテてしまう傾向がある。変則なカーブであることから一団でレースが進んだ場合、大外枠はコースロスを受ける。立ち回りの上手さと激しいアップダウンを苦にしない馬が有利となる。トラックバイアスの傾向を受けやすい為、極端に逃げ先行馬しか来ないこともしばしば。下り坂を利用して外から押上げる馬差し馬も悪くない。

【ラップ】
未勝利:36.3 - 63.9 - 36.1 = 2:16.3
12.5 - 11.2 - 12.5 - 12.8 - 13.1 - 12.9 - 12.7 - 12.5 - 12.1 - 11.9 - 12.2

500万:37.2 - 63.0 - 35.5 = 2:15.8
12.7 - 11.6 - 13.0 - 12.8 - 13.0 - 12.6 - 12.4 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 12.1

1000万:37.1 - 62.4 - 35.5 = 2:15.0
12.6 - 11.5 - 13.0 - 12.6 - 13.0 - 12.5 - 12.1 - 12.2 - 11.7 - 11.5 - 12.3

1600万:36.5 - 61.6 - 35.7 = 2:13.8
12.5 - 11.6 - 12.5 - 12.7 - 12.7 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 12.0 - 11.7 - 11.9

オープン:35.8 - 60.3 - 35.7 = 2:11.9
12.4 - 11.3 - 12.1 - 12.2 - 12.3 - 12.1 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 11.8 - 12.1

中山競馬場といえば1周を通して高低差が約5mという非常にアップダウンの激しいコースレイアウト。そしてこのレイアウトを大雑把にテン・中盤・上がりに当てはめると「上り→下り→上り」となります。では、これを踏まえて上記のラップバランスを見ていきます。まず、テンは上り坂ということで比較的落ち着きやすく、この区間は各クラス通じて大きな動きは見られません。その一方で、下り坂となる中盤は各クラスで明示的にラップが速くなっており、ここがクラスの壁と考えて間違いありません。各クラスごとに約1秒の差が生じており、やはり下り坂でスピードが出せる分ここで篩いにかけられることになります。そして一連の道中の挙動を受けた上がりもクラス間では大きな変動はありません。これは阪神競馬場的な解釈ではなく、むしろどのクラスを通しても上がりの余力は残っていないと考えるほうが妥当。よって、以上から中盤での挙動がレースの(クラスの)多寡を決めるこの条件では底力が最重要となります。

この条件で行われる重賞はアメリカジョッキークラブカップ、オールカマー、そして3歳限定戦のセントライト記念の3つ。世代限定戦のセントライト記念には関係ありませんが、まずこの条件が非根幹距離であるということ。そのため、オールカマーを3連覇したマツリダゴッホに代表されるようにリピーターが非常に多い条件となります。また、セントライト記念で言うと、基本的に弛みやすい世代限定戦とはいえ毎年同レースは道中が厳しいラップとなり底力問われるレースとなります。そのため、位置づけとしては菊花賞トライアルとして機能していますが、過去5年の勝ち馬で菊花賞でも好走したのは07年のロックドゥカンブの3着のみ。どちらかというと、ナカヤマフェスタのようにここで好走するタイプは長距離の資質を示すというよりは中距離としての底力を示しているというケースが考えられます。また、中盤締まった展開は世代限定重賞ではやや異質で、むしろ適性としては真逆でもありスクリーンヒーローやダークシャドウのようにここでの好走馬はより底力問われる古馬戦で活躍するパターンも散見されます。


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