▼コース図
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▼勾配図
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▼ラスト3F位置展開データ
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赤系統が好走が多い部分、青系統が好走の少ない部分になります。

【概要】
芝1200m戦は2コーナー過ぎからのスタート。外回りコースの高い所からのスタートになり500m程一気に駆け下りるレイアウト。外回りコースなので3コーナーは直線に近いカーブになっており、4コーナーは急カーブとなっている。直線は310mで短いが、高低差2.2mの上り坂を一気に駆け上がる。重賞競走は秋のスプリント王を決めるスプリンターズSとオーシャンSが行われる。

【展開】
スタートから一気に坂を駆け下りる為、前半の先行争いは必然的に速くなる。下り坂が3コーナー中間まで続く為、その勢いのまま4コーナーを回り、直線の上り坂でバテるケースも。外枠の場合終始コースロスとなり大きな不利が生じる。いかにコースロスなく回ってこれるかが重要となる。直線に上り坂があるとはいえ、直線自体が短いので差しも決まりづらい。差し馬の場合も内から馬群を捌きつつ差して来れるタイプが理想。

【ラップ】

34.0 - 35.4 = 1:09.4
12.1 - 10.6 - 11.2 - 11.6 - 11.7 - 12.1
33.5 - 35.1 = 1:08.6
12.0 - 10.5 - 11.0 - 11.4 - 11.6 - 12.0
33.7 - 34.8 = 1:08.5
12.0 - 10.5 - 11.1 - 11.4 - 11.5 - 12.0
33.5 - 34.7 = 1:08.2
12.0 - 10.5 - 11.0 - 11.3 - 11.5 - 11.8
33.4 - 34.5 = 1:07.9
12.0 - 10.4 - 11.0 - 11.3 - 11.4 - 11.8

スタート後に下る起伏ということで、やはりテンは全競馬場通じて最速の水準。500万平均で言うと、テン33.5秒は同じくスタート後で下る小倉競馬場と並んで最速タイとなります。そのため、基本的にはスピードは重要。ただし、テンが下り坂ということは逆に言えば惰性でスピードの底上げが可能でもあるということになります。つまり、自身の能力では発揮できない水準を外的要因でカバーすることが可能で、これは500万とオープンのテンの差がわずか0.1秒差しかないことからも理解できます。よってテンは各クラスで大差ない水準となっているわけですが、テンの一貫性に反してクラスが上がる毎にラップがタイムが縮まるのは上がり。やはりラストは約2mの急坂が設置されているという性質上、ここで失速することは当然となります。となるとテンはどの条件でも速くなるわけですから、むしろここでいかに失速を抑えるかが重要となってきます。これは、上記の平均ラップから、クラスが上がる毎にラップの失速が遅れていることからも見て取れます。つまり、あくまでスピードという絶対的な能力は必要ではあるものの、クラスの壁を規定するのは急坂待ち構える上がりでいかに底力を発揮できるかということになります。これが、「下り→平坦」でスピード一辺倒の小倉競馬場と「下り→上り」で底力問われる中山競馬場の差ということになります。
この条件で行われる重賞は、オーシャンステークスとG1スプリンターズステークス。特にG1ともなるとテンはさらに速く過去3年の平均では33.1秒にもなり、過去10年で3度32秒台が計時されるようなラップデザインとなります。そのためさらなるスピード能力が問われ、さらにテンでのハイラップを維持しながら直線の急坂を乗り切る底力が問われる流れとなるわけですからガチで真っ当な高レベルレースが展開されることとなります。


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