先週、競馬最強の法則がリニューアルされ、
そちらに「追走力」についての記事を書かせていただきました。


ご購入いただいた方も多くいらっしゃいました。
ありがとうございます。
まだ買ってないよーという方がいらっしゃいましたら、
ぜひぜひよろしくお願い申し上げます。



なお、追走力については来月、単行本が発売されます。
現在は校正の作業。
いよいよ…といったところです。
こちらもよろしくお願い申し上げます。
自分で言うのもなんですが、良いデキになっていると思います。



今回はその追走力と、そして展開予想のお話を。

そもそも、追走力とは?

詳しくは前述の競馬最強の法則、
あるいは今後発売される単行本をご覧いただきたいのですが(笑)。

簡単に説明すると、
追走力とは「スタートから勝負所となるラスト3Fまでの能力」
このように言うことが出来ます。

競馬において、
重要なのは勝負区間(いわゆるラスト3F、直線)ではありません。
その勝負所に入るまでの力の方が重要なのです。

追走力が優れていると、
「勝つためのポジション」を取りに行くことが出来ます。
自分で展開を制して動いていける力があるという事です。

しかし、追走力の無い馬はそれが出来ません。
なぜなら、勝負所までに脚を使ってしまうと
勝負区間のパフォーマンスが低下してしまうからです。

皆さんはこれまでに前走で凄いパフォーマンスを見せていた馬が、
次走でその力を発揮できずに敗戦するシーンを見たことがありませんか?
それは厳しいペースになって追走力が問われた結果、
勝負区間で使うはずの脚を使ってしまった事が原因なのです。

世間は勝負区間の能力に目が行きがちですが、
勝負区間のパフォーマンスは、実は勝負区間までに決まるのです

展開予想を構成する五大要素

競馬予想、特に展開予想については、
僕は5つの力が組み合わさって結果が決まると考えています。

それは

①先行力
②追走力
③持久力
④持続力
⑤瞬発力


です。
それぞれ図で表すと、このようなイメージです。

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今回、最強の法則や単行本でご紹介させていただいた
赤い矢印の追走力はこの五大要素の内の一つ。

ただ、僕はこの追走力こそが一番重要で、
かつ世間から一番注目されていない能力だとおもっているので
今回このように雑誌、単行本として紹介させていただいたわけです。

皆さんも赤い矢印の部分が重要だと覚えておいてください。

それぞれの能力はどういう状況で活きるのか?

先週の重賞2レースを参考に解説していきましょう。

ロースステークスは想定ペースがS(スローペース)。
実際もレースのラスト3Fは33.6秒となっています。

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緩い流れ(S、SS:超スローペース)になると、
勝負区間までの動きがほとんどなくスタミナも必要としません。
必要なのは前半で早めに位置を取っておく①先行力
ラスト3Fで一気に加速する⑤瞬発力が重要となります。

勝ち馬カンタービレは先行力5位。
2着サラキアは瞬発力が1位で、
人気薄で3着に入線したラテュロスは先行力が2位でした。

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一方、H(ハイペース)と想定されたセントライト記念。
こちらもその想定通り、
実際のレースの上がりが36.5秒も掛かる厳しい流れ。

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厳しい流れ(HH:超ハイペース、H、M:ミドルペース)になると、
先ほどの先行力や瞬発力だけでは通用しません。

勝負区間から脚を使う必要があるので②追走力
あるいは長くいい脚を使う事を可能とする④持続力が重要となります。

また、特にHH、Hといったハイペースの場合は、
厳しい流れでもバテない③持久力に注目しましょう。

勝ち馬ジェネラーレウーノは追走力1位で持久力6位。
2着レイエンダは追走力4位、持久力1位、持続力1位と高水準でした。
また、3着グレイルも持久力8位、持続力2位としています。

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■安井の馬券
セントライト

纏めると、ペースが遅くなるほど
端の能力(先行力、瞬発力)が重要となり、
厳しいペースになるほど
真ん中の能力(追走力、持久力、持続力)が重要となります。

このように追走力をはじめ、
色々な能力を全て計算して出力されているのが展開予想となります。
ぜひ参考にしていただけましたら幸いです。


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