マーチS レース展望(競馬アナリストGM)

過去10年で1番人気は[1−2−2−5]で3連対。単勝1倍台は[0−0−0−1]、2倍台は[1−1−0−2]、3倍以上は[0−1−2−2]。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[0−0−2−8]で不振。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が3連対。過去5年の馬連は13倍、83倍、119倍、14倍、45倍で荒れている。過去10年で1番人気は1勝のみ。6〜10番人気が6勝を挙げている。

459キロ以下は[0−0−0−1]、460〜479キロは[0−1−1−22]で1連対。480〜499キロは4連対、500キロ以上が15連対。中山はタフな重い馬場でパワーが問われる。500キロを超える先行タイプに注目。過去10年で3番人気以内で決着したことはない。6番人気以下で連対した8頭は5歳馬が3頭、6歳馬が4頭、7歳馬が1頭で全馬牡馬だった。関東所属騎手が騎乗した5、6歳の牡馬に注意。

ロードクロンヌはダートを使って未勝利から4連勝でOP入り。花見小路特別は2番手から4位の37.7秒で抜け出して1分58秒8で8馬身差で圧勝。前走上総Sは4番手から2番手に押し上げ、2位の37.9秒で抜け出して1分52秒1で5馬身差で圧勝。四位厩舎のリオンディーズ産駒で母は秋華賞3着馬リラコサージュ。これまで先行して圧勝しており、まだ速い流れで揉まれたことがない。それでも前走圧勝は重賞レベル。昨年以降の重賞で藤岡佑騎手は1番人気では[0−0−2−4]。5戦のうち4戦が3、4着に終わっている。

ハビレは昨年秋以降[2−3−0−0]で連対を確保。ボルックスSは13番手から4コーナーで4番手に押し上げ、4位タイの37.0秒で上がって0.5秒差の2着。前走総武Sは14番手から2位タイの37.1秒で大外から追い込んで0.1秒差の2着。早めに動いたヴァンヤールに追いつけなかった。重賞は京浜盃3着、羽田盃4着、東京ダービー5着、レパードS5着だが、昨年秋以降、激しいレースを経験して地力が強化されている。20年以降のダート重賞で三浦騎手は[3−2−3−17]、3番人気以内なら[3−1−2−0]。

アルデバランS勝ち馬ブライアンセンス、エルムS勝ち馬ペイシャエス、アンタレスS勝ち馬ミッキーヌチバナ、カノープスS勝ち馬ホウオウルーレット、総武S勝ち馬ヴァンヤール、BSN賞勝ち馬ブレイクフォース、プロキオンS2着馬スレイマン、中山記念勝ち馬マテンロウスカイなど。ブライアンセンスはOP以上4、6、7、4着で善戦止まりが続いたが、前走アルデバランSを6番手から2位の35.9秒で抜け出した1分58秒2で優勝。昨年のマーチSは1秒差の6着。過去10年で前走OP特別を勝った馬は[2−1−1−10]。

ペイシャエスは中山ダ1800m[1−0−2−2]で昨年のマーチSで2番手から8位タイの37.6秒で上がって0.6秒差の3着。今回はトップハンデ59キロを背負う。過去10年でトップハンデは[0−2−1−15]で2連対。ブレイクフォースは昨年BSN賞を13番手から最速の36.7秒で差し切って1分51秒0で優勝。ラジオ日本賞は13番手から早めに押し上げ、0.1秒差の2着。勝ったアウトレンジはみやこS2着、浦和記念1着。中山ダ1800mは[2−3−0−5]。ハンデは57.5キロ。菅原明騎手が騎乗する。

高松宮記念 レース展望(競馬アナリストGM)

過去10年の1番人気は[1−1−1−7]で2連対。過去8年は[0−1−1−6]で1連対のみ。道悪では[0−1−1−4]で未勝利。2番人気は[2−5−0−3]で7連対、3番人気は[1−1−3−5]で2連対。連対馬14頭が5番人気以内、残る6頭は6、6、8、9、12、12番人気。過去5年は重&不良馬場で馬連は91倍、10倍、135倍、79倍、21倍で荒れている。かなり波乱傾向が強い。

連対馬14頭が前走連対。前走G3連対馬が活躍。前走7、8、15着から連対した馬はファルコンS勝ち馬、シルクロードS(中京)3着馬、高松宮記念勝ち馬。中京芝1200m重賞で実績があれば巻き返す。6番人気以下で連対した6頭のうち4頭にスプリントG1で連対があった。さらに6頭のうち4頭が前走オーシャンSまたはシルクロードSで2〜4着に負けていた。穴でこれらを満たす5〜7歳牡馬を絡めたい。

ナムラクレアはスプリント[0−2−2−1]で高松宮記念は2、2着、スプリンターズSは5、3、3着。昨年の高松宮記念は内ラチ沿いの10番手から最速の33.2秒で上がって頭差の2着。昨年のスプリンターズSは12番手から最速の33.2秒で追い込んでクビ+クビ差の3着。前半ごちゃついて位置取りが悪くなったことが堪えた。前走阪神カップは大外から3位の33.3秒で差し切って1分20秒2で優勝。休み明けは[3−2−1−1]、2戦目は[0−2−3−1]。休み明け、2戦連続ルメール騎手でG1初制覇なるか。

サトノレーヴは芝1200m[6−1−1−1]で昨年函館スプリントS、キーンランドCを連勝してサマースプリントシリーズ優勝。函館スプリントSは3番手から4位タイの34.6秒で内からスパッと抜け出して1分8秒4で優勝。キーンランドCは4番手から6位タイの34.0秒で抜け出して1分7秒9で優勝。昨年のスプリンターズSは8番手から9位の33.8秒で上がって0.4秒差の7着。出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。前走香港カップは0.1秒差の3着。枠順と位置取りがポイントになる。鞍上はモレイラ騎手。

昨年の高松宮記念勝ち馬マッドクール、昨年のスプリンターズS勝ち馬ルガル、同2着馬トウシンマカオ、オーシャンS勝ち馬ママコチャ、同2着馬ペアポルックス、同3着馬ウイングレイテスト、京阪杯勝ち馬ビッグシーザー、阪急杯勝ち馬カンチェンジュンガ、シルクロードS勝ち馬エイシンフェンサー、北九州短距離S勝ち馬キタノエクスプレスなど伏兵は多士済々。過去5年は重、重、重、不良、重で行われたが、今年は土日とも雨は降らない予報。6年ぶりに良馬場でのレースになりそうだ。今週からA→Bコースに変更される。

マッドクールは23年スプリンターズSでママコチャにハナ差の2着。昨年の高松宮記念は内ラチ沿いの3番手から2位タイの33.7秒で上がって1分8秒9(重)で優勝。中京芝1200mは[3−0−1−1]。過去10年で6歳馬は[2−3−4−36]、3番人気以内なら[1−1−2−2]。ルガルはスプリンターズSを3番手から11位の34.2秒で抜け出して1分7秒0で優勝。前半3F32.1秒のハイペースだった。昨年の高松宮記念は10着に終わったが、レース後に骨折が判明した。西村淳騎手が強気に先行して粘らせるか。

トウシンマカオは昨年セントウルSを1分7秒7でママコチャに勝ち、スプリンターズSで内ラチ沿いの7番手から3位タイの33.5秒で上がってクビ差の2着。短距離で活躍が目立つビッグアーサー産駒。重賞4勝は全て外枠、昨年のスプリンターズSは2番枠。枠順と横山武騎手がカギになる。ママコチャは芝1200m[2−2−0−2]で前走オーシャンSを3番手から抜け出して1分7秒1で優勝。昨年のセントウルSはトウシンマカオの2着に負けたが、同斤の57キロだった。川田騎手では[2−0−0−4]で勝つか負けるか両極端。

日経賞 レース展望(競馬アナリストGM)

天皇賞(春)のステップレース。過去10年で1番人気は1番人気は[2−3−0−5]で5連対。単勝1倍台は[1−0−0−1]、2倍台は[0−3−0−2]、3倍以上は[1−0−0−2]。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。連対馬18頭が5番人気以内、残る2頭は7、7番人気。過去5年の馬連は12倍、10倍、8倍、21倍、14倍で20倍台までに収まっている。

4歳[5−4−0−13]、5歳[4−2−3−24]、6歳[1−1−3−32]、7歳以上[0−3−4−31]で4歳馬が9連対。6、7歳で3着以内に入った10頭のうち5頭が6番人気以下の人気薄。穴で前走負けて人気がない高齢馬に注意。関東馬[6−3−4−54]で9連対、関西馬[4−7−6−45]で11連対。2番人気以内の関東馬は[4−2−0−3]だが、関西馬は[0−3−2−6]で2、3着が多い。

アーバンシックは京成杯でダノンデザイルに0.1秒差の2着。皐月賞は4着、ダービーは11着に終わったが、秋はセントライト記念、菊花賞を連勝した。セントライト記念は9番手の内から押し上げ、最速の34.0秒で差し切り2分11秒6で優勝。菊花賞は8番手の外から勝負どころで3番手に押し上げ、3位の35.6秒で差し切って3分4秒1で2馬身半差で圧勝。前走有馬記念は内ラチ沿いの7番手から4位タイの35.1秒で上がって0.5秒差の6着。有馬記念と同じコースで2キロ増の58キロ。今後を占う重要なレースになる。

シュヴァリエローズは目黒記念を3番手から7位の33.6秒で上がってクビ差の2着。京都大賞典は6番手から3位の34.2秒で差し切り2分22秒9で優勝。前走ステイヤーズSは4番手から勝負どころで2番手に押し上げ、4位の35.1秒で上がって優勝。初めて58キロを背負い、芝3000m以上で勝ったことで春は天皇賞(春)が目標になる。清水厩舎のディープインパクト産駒の7歳馬。過去10年で7歳馬は[0−3−2−16]、5番人気以内[0−3−0−1]。過去10年でディープインパクト産駒は[0−1−3−12]。

AJCC2着馬マテンロウレオ、京都記念2着馬リビアングラス、日経新春杯3着馬マイネルエンペラー、昨年のAJCC勝ち馬チャックネイト、昨年のAR共和国杯勝ち馬ハヤヤッコ、昨年の日経賞3着馬マイネルウィルトス、ダイヤモンドS3着馬ヴェルミセルなど。マテンロウレオは中日新聞杯で0.4秒差の3着。2着ロードデルレイは日経新春杯を圧勝した。前走AJCCは3番手から5位タイの36.3秒で上がって0.1秒差の2着。昨年の日経賞は逃げて0.2秒差の4着。昆厩舎のハーツクライ産駒。横山典騎手がどう乗るか。

リビアングラスは八坂Sを勝って不振から脱し、前走京都記念を内ラチ沿いの3番手から3位の34.4秒で上がって0.1秒差の2着。京都新聞杯3着、菊花賞4着がある馬が復調してきた。先週のフラワーCでワンツースリーを決めたキズナ産駒。2戦連続で松山騎手が騎乗する。ハヤヤッコはAR共和国杯で最後方から最速の34.6秒で差し切って2分29秒0で優勝。日経賞5着、金鯱賞4、4着などG2で善戦がある馬が10番人気で激走した。今年9歳になったが、10歳のトウカイトリックはステイヤーズSを制している。

毎日杯 レース展望(競馬アナリストGM)

過去10年で1番人気は[2−4−3−1]で6連対。単勝1倍台は[1−2−0−0]、2倍台は[1−2−1−1]、3倍以上は[0−0−2−0]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[3−3−1−3]で6連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。連対馬18頭が5番人気以内、残る2頭は7、9番人気。過去5年の馬連は3倍、2倍、253倍、36倍、13倍。22年は4−9番人気で万馬券が飛び出した。

連対馬16頭が前走4着以内。5着以下から連対した4頭は前走重賞5〜6着、そのうち3頭が2走前に連対していた。過去7年の連対馬14頭のうち13頭が前走3着以内。前走好走した馬を重視。今年は該当馬がいない。6番人気以下で3着以内に入った4頭のうち3頭は毎日杯または前走のどちらかで外国人騎手が騎乗。7、9番人気で2着は関東馬、6、7番人気で3着は関西馬。6〜9番人気を2、3着に絡めるのが妙味。

リラエンブレムは新馬、シンザン記念を最速上がりで2連勝。前走シンザン記念は8番手から最速の35.1秒で差し切って1分34秒6で圧勝。サウジアラビアRCを勝ち、朝日杯FSで5着に入った2着アルテヴェローチェに2馬身半差をつけた。前半5Fは58.8秒、ラスト3Fは12.1−11.9−11.8秒で尻上がり。キャリア1戦で素質と能力の高さを示した。武幸厩舎のキズナ産駒。今後のローテーションは不明だが、勝ってクラシックに名乗りを上げるか。過去10年の毎日杯で浜中騎手は[0−0−0−5](6番人気以下)。

ファンダムは中山芝1600mの新馬、ジュニアCを先行抜け出しで2連勝。新馬戦は3番手から4位の33.4秒で上がって1分32秒8(全面野芝の開幕週)のレコードで優勝。前走ジュニアCは4番手から押し上げ、2位タイの34.2秒で上がって1分33秒5で優勝。0.1秒差の2着モンドデラモーレはファルコンSで2着に入った。辻厩舎のサートゥルナーリア産駒でグランデマーレ、アーデントの半弟。昨年以降の重賞で北村宏騎手は[0−1−2−24]で2着は桜花賞アスコリピチェーノ。辻厩舎は重賞初制覇が懸かる。

京成杯4着馬キングノジョー、共同通信杯4着馬ネブラディスク、弥生賞6着馬アスクシュタイン、前走1勝C3着のエコロディノス、ベゴニア賞3着馬ガルダイアなど。キングノジョーは前走京成杯で3番手から早めに先頭に立ったが、最後に甘くなって0.2秒差の4着。新馬戦とは違う前半5F58.3秒の速い流れだった。ジャスティンパレスの半弟。ルメール騎手から坂井騎手に乗り替わる。ネブラディスクは前走共同通信杯で5番手から4位の34.0秒で上がって0.6秒差の4着。福永厩舎のドゥラメンテ産駒でリスグラシューの半弟。武豊騎手と福永調教師のコンビでダービーに行けるといいですね。

阪神大賞典 レース回顧(競馬アナリストGM)

サンライズアースはハナを切って前半5F63.1秒で進み、2週目の3コーナー手前で内からマコトヴェリーキーに前に出られたが、直線で交わして先頭に立つとメンバー最速の35.0秒で後続を引き離して6馬身差で圧勝した。勝ちタイム3分3秒3はかなり優秀。後半6Fから11秒台のラップが5F続き、ラスト12.1秒。昨年のダービーで後方2番手から向こう正面で2番手に押し上げて0.7秒差の4着に入った馬が格上挑戦で一気にパフォーマンスを引き上げ、重賞初制覇を飾った。

石坂厩舎のレイデオロ産駒で祖母がハルーワソング。近親にシュヴァルグラン(天皇賞春3、2、2着)がいる。レイデオロ産駒はJRA重賞初制覇となった。1番人気のショウナンラプンタが武豊騎手で最後方からのレースをしたこともあるが、前に行って最速上がりで6馬身差で圧勝は天皇賞(春)の優勝を確定させるような走りだった。石坂調教師はG1[0−0−0−10]で4着が最高。暴力事件を経てようやく重賞で復調してきた池添騎手は22年安田記念のソングライン以来3年ぶりのG1制覇を目指す。

マコトヴェリーキーは2番手を進み、2週目の3コーナーで内から先頭に立ち、メンバー5位の36.1秒で上がって1.0秒差の2着。岩田望騎手が強気に早めに先頭に立って粘らせた。前走京都記念で3着に入ったが、初の3000mで7番人気だった。岩田望騎手は道中で入れ替わりがあったことでハミを噛んでいたとコメント。それで2着に粘ったように地力が強化されている。長距離馬を数多く出しているオルフェーヴル産駒が長距離適性を示した。次走は天皇賞(春)か、それとも目黒記念か。

ブローザホーンは道中8番手を進み、4コーナーから直線で外に出すとメンバー3位の35.5秒で上がって1.1秒差の3着。スタートは出たが押しても進んで行かず、位置取りが後ろになったことが堪えた。それでも前3走10着以下に惨敗した馬が59キロを背負って3着に入り復調気配を見せた。23年以降10〜12月は[0−0−0−4]、3〜6月は[3−1−2−0]。予想コメントに書いた通り、やはり春に走るタイプなのだろう。天皇賞(春)はタフなレースになりやすい。時期的に今年も侮れない。

ショウナンラプンタは1枠1番からスタートして行く気がなく最後方を進み、3、4コーナーで大外から8番手に押し上げ、メンバー2位の35.2秒で上がって0.1秒差の4着。外を回っていい脚を長く使ったが、最後方から大外ブン回しでは厳しかった。鮫島駿騎手はもう2列前につけていたが、テン乗りの武豊騎手で最後方からのレースになった。20年以降の芝3000m以上で武豊騎手は[0−0−2−19]、5番人気以内では[0−0−1−9]。長距離戦は騎手の腕といわれる。次走の天皇賞(春)も武豊騎手が騎乗する予定。

ヴェローチェエラは2枠2番から内ラチ沿いの5番手につけ、メンバー4位の36.0秒で上がって1.4秒差の5着。仕上がりが良く、道中ロスなく回って直線で前を捕まえればというレースができたが、直線で伸び切れなかった。ラスト6Fから11秒台のラップが5F続く流れでスタミナの差が出た印象。川田騎手が距離が長かったとコメント。芝2400〜2600mは[3−1−0−0]で勝った3戦は上がり最速。須貝厩舎のリアルスティール産駒。春は目黒記念が目標になりそうだ。
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