レース回顧

東京新聞杯 レース回顧

サクラトゥジュールは1枠1番から内ラチ沿いの6番手につけ、メンバー5位の33.5秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分32秒1。ウインカーネリアンが逃げて前半3F34.4秒、5F57.8秒。逃げ切った昨年は前半5F57.1秒。昨年より緩い流れになり、内ラチ沿いを通って6番手以内につけた馬で決着。サクラトゥジュールはキング騎手が1枠1番を生かしてロスなく進み、直線で捌いて持ってきた。3走前にメイSを勝ったときと同じようなレースぶりで重賞初制覇を飾った。これで7番枠より内に入ったときは[3−5−0−1]。穴馬で狙ったが、やはり内枠から好位につけると強い。

昨年のニューイヤーSは10番手から外を回って最速の33.6秒で上がってクビ差の2着。逃げ切ったウイングレイテストは京成杯AHでソウルラッシュ(マイルCS2着)にクビ差の2着に入り、スワンSを制した。東京芝1600mは[1−2−0−1]で1勝Cを1分31秒7で勝ち、1分32秒2で2着があった。6番人気だったが、内枠を含め激走する条件が揃っていた。キング騎手はAJCCのチャックネイトに続き重賞2勝目。土曜の東京メインではシュトルーヴェで内から捌いて勝っている。日本のレースに慣れて好騎乗が目立つようになった。サクラトゥジュールは次走中山記念から安田記念か。

ウインカーネリアンは3枠5番から前半5F57.8秒で逃げ、メンバー12位の34.5秒で上がって0.2秒差の2着。マテンロウスカイが控えたことで昨年より緩い流れで逃げて最後までしぶとく粘り込んだ。前走ブリーダーズCマイルに遠征した馬が7歳になっても衰えがないことを示した。過去10年で7歳以上は[0−1−0−31]だったが、今年は7歳馬2頭で決着。ソングライン、シュネルマイスターが引退してマイル路線のレベルが下がってきたか。昨年の東京新聞杯で頭差の2着ナミュールはマイルCSを制した。今回ウインカーネリアンにクビ差の3着ホウオウビスケッツ(牡4)には注意していきたい。

ホウオウビスケッツは4枠8番から内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー10位の33.9秒で上がって0.2秒差の3着。2着とはクビ差。直線で外に持ち出したが、岩田康騎手はそのまま内を突けば2着はあったとコメントしている。昨年のダービーで0.2秒差の6着に入った馬が新馬戦以来となる芝1600mで8番人気で激走した。昨年東京芝2000mのフリージア賞を逃げて後半5F57.7秒でまとめて勝った馬。マイル戦で速い流れでもその持続力は衰えなかった。初めて33秒台で上がれたことは今後に繋がる。

アスクコンナモンダは1枠2番から内ラチ沿いの9番手から2位タイの33.2秒で上がって0.2秒差の4着。大穴馬で狙ったが、3着とはハナ差であと一歩だった。これまで稍重&重では[2−1−0−0]、1〜3月は[2−2−0−0]。想定より馬場の湿り気が残らず、ウインカーネリアンの逃げが昨年より緩くなったことがマイナスに働いたが、1分32秒3で走って重賞で通用することを示した。母アンナモンダ(Anna Monda)はドイツのG1馬。小柄な馬だが前向きさがあり、少しずつパフォーマンスを引き上げている。

マスクトディーヴァは大きく出遅れた後に11番手に押し上げ、メンバー2位タイの33.2秒で上がって0.4秒差の6着。出遅れて前半に脚を使い、大外を回って早めに仕掛けるレースをして1分32秒5で走って0.4秒差まで追い上げたのだから大したもの。今年はドバイターフ、大阪杯、宝塚記念あたりを使うとみていたが、社台の使い分けとマイル路線が手薄になったこともあるのだろう。岩田望騎手は芝重賞では1番人気[0−0−1−3]、4番人気以内[0−5−7−29]で勝ち切れないレースが続いている。

ジャスティンカフェは13番手の内を進み、直線で全く伸びずに1.1秒差の12着。上がりはメンバー8位タイの33.8秒。昨年は後方からメンバー最速の33.3秒で上がって0.1秒差の4着に入ったが、今年は昨年より緩い流れで切れる脚を使えなかった。仕上がりは良さそうに映ったが、マイルCSで中団につけた坂井騎手が後方から追い込むレースをしたところを見ると叩き台だったか。2週後のフェブラリーSに登録している。半弟メイクザビートはダート馬。初ダートでフェブラリーSに使ってくるか。

きさらぎ賞 レース回顧

ビザンチンドリームは出遅れて後方2番手を進み、大外からメンバー最速の33.7秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分46秒8。4着まで同タイムで2着とはハナ差の接戦だった。テイエムリステットが逃げて前半3F35.6秒、5F60.2秒。上がりは34.4秒、ラップは12.0−11.1−11.3秒。流れが緩んで決め手勝負になった。ビザンチンドリームは出遅れて位置取りが悪くなり、道中若さ丸出しのレースだったが、大外から並の馬では届かない位置から強烈な末脚でギリギリ差し切った。

阪神の新馬戦を11.7−11.5−11.3秒の尻上がりラップで圧勝したときに次走の狙い馬で取り上げ、「小柄なエピファネイア産駒だが、バランスのいい馬体の造りで相馬眼的に大化けする可能性を秘めている」と記した馬が少し化けてきた。やはりケリ値が高い。ピーヒュレク騎手は褒められた騎乗ではなかったが、日本での騎乗66戦目で重賞初制覇を飾った。坂口智厩舎はJRA平地重賞初制覇。過去10年できさらぎ賞勝ち馬は皐月賞で[0−0−1−5]で3着はサトノダイヤモンド。今後は皐月賞直行か、一戦挟んでくるか。

ウォーターリヒトは3枠3番から9番手に控え、直線で内を突いてメンバー2位の33.8秒で上がってハナ差の2着。直線でシヴァースとの叩き合いで前に出たが、大外からビザンチンドリームにゴール寸前で交わされた。シンザン記念で17番人気で3着に入った馬が今度は10番人気で激走した。スタート後に幸騎手は馬場のいい外に出して道中外を回っていたが、4コーナーで内に入れて内から捌いてきたことが功を奏した。近親に札幌記念、毎日王冠、天皇賞(秋)で12、5、7番人気で2着のアグネスアーク。次走も人気薄で激走するか。

シヴァースは途中から内から上がってハナを切り、メンバー4位タイの34.4秒で上がってハナ+ハナ差の3着。最後まで食い下がったが、ウォーターリヒトとの首を上げ下げでわずかに負けた。Mデムーロ騎手が3、4コーナーで荒れた内をロスなく回って直線で馬場のいい外に出して粘らせた。母は秋華賞、ドバイターフを制したヴィブロス。ハルーワスウィートの一族で小柄でもやはり非力ではなかった。賞金を加算できなかったのは痛いが、元々奥手の一族。立ち回りが上手いところは今後も武器になる。

インザモーメントは2枠2番スタートから外に出して8番手を進み、直線で外からメンバー3位の34.0秒で上がってハナ+ハナ+クビ差の4着。鮫島駿騎手が前半から外に出し、4コーナーで外を回ったぶん2、3着馬に先着を許した印象。菊花賞4着馬リビアングラスの全弟。ホープフルS8着、きさらぎ賞4着と少しずつパフォーマンスを引き上げている。

ジャスティンアースは4番手からメンバー4位タイの34.4秒で上がって0.2秒差の5着。松山騎手は馬場に脚を取られて伸び切れなかかったとコメント。外々を回ったこと、それほど切れるタイプではないだけに流れが緩んで決め手勝負になったことが堪えた。

ファーヴェントは7番手から内を突いてメンバー4位タイの34.4秒で上がって0.3秒差の6着。直線でウォーターリヒトとシヴァースに挟まれて川田騎手が立ち上がる不利があったが、手応えを見るとスムーズでも厳しかったか。パドックでテンションが高くなっていた。

根岸S レース回顧

エンペラーワケアはスタートを決めて5番手につけ、直線で外からメンバー2位の35.2秒で抜け出して2馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは1分24秒1。ヘリオスが逃げて前半3F35.8秒、5F60.6秒。過去10年で最も遅い流れで道中6番手以内につけた馬が上位を独占。エンペラーワケアは直線で馬なりのまま先頭に並びかけ、川田騎手の鞭が一発入ったが、最後は流す余裕があった。流れが遅く勝ちタイムは平凡だが、エンペラーワケアは数字以上の強いレースをしている。ダートは全て1400mを使われ[5−1−0−0]。2勝Cから3連勝で重賞初制覇を飾った。530キロを超える大型馬で雄大な馬体が目立ち、パドックでは全く力みがなく落ち着いて周回していた。まだ体質が弱いため、フェブラリーSを使うかは状態面次第になる模様。杉山厩舎はシルクロードSをルガルで制しており、同日2重賞制覇となった。昨年は55勝でリーディング1位。今年は7勝でリーディングトップを走っている。

アームズレインは大外枠から2番手につけ、メンバー7位タイの36.0秒で上がって0.4秒差の2着。ダ1400m、大外枠、東京実績が少ない松若騎手が嫌われて6番人気だったが、先行して抜け出す正攻法のレースで激走した。緩い流れでエンペラーワケアに切れ負けしたが、流れが速くなれば末脚に威力があるサンライズフレイムに差されていたかもしない。現時点ではベストは1200mだが、ここにきて馬体が成長して目立つようになってきており、キャリアを積めばダ1400mがベストになる可能性がありそうだ。2着に入って賞金を加算できたことで今後は地方交流重賞が視野に入る。締め切り直前まで馬連は31.8倍だったが、最終的に16.6倍に下がった。他の券種も最後の1分で大量投票があり、かなりオッズが下がっている。この傾向、注意していきたい。

サンライズフレイムはスタートを決めて6番手につけ、直線で外からメンバー3位タイの35.4秒で上がって0.5秒差の3着。2着アームズレインとは半馬身差。藤岡康騎手がスタートを決めて好位につけたが、4コーナーから直線でエンペラーワケアが馬なりで上がって行ったところでズブくてエンジンが掛からず、そこで離されたことが堪えた。流れが緩んでレースが上がり勝負に傾いたことがマイナスに働いている。今回は先行タイプのエンペラーワケアに分があった。パドックではいつも通りチャカついてテンションが高くなっていた。力みが消えて勝負どころでの反応が良くなれば、重賞で勝ち負けできるようになるのではないか。

フルムは2枠3番から6番手につけ、メンバー7位の35.7秒で上がって0.7秒差の5着。直線で内にいたシャマルが外に出てきたことで外に振られ、外からサンライズフレイムに前に入られてさらに外に持ち出すロスがあった。水口騎手はこれらがなければ3着と際どかったかもしれないとコメントしている。東京ダ1400mで1分22秒台で走っている馬。流れが緩んだこともマイナスだった。

パライバトルマリンは3番手からメンバー12位タイの36.4秒で上がって1.0秒差の9着。これまで35秒台で上がったことがないだけに止まったというより、速い脚がないことを露呈した印象。パドックでは気合乗りが良く、馬体がボリュームアップして気配が目立っていた。短距離もこなせそうな馬体をしているが、現時点ではダ1600m以上が合うのだろう。地方交流牝馬限定重賞を使っていくことになりそうだ。

シルクロードS レース回顧

ルガルは2枠4番から好スタートを切って2番手につけ、メンバー6位の34.0秒で抜け出して3馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分7秒7。テイエムスパーダが逃げて前半3F33.4秒の速い流れ。上がりは34.3秒、ラップは11.2−11.3−11.8秒。差しが決まってもおかしくない流れだったが、2番手につけたルガルが一頭だけ次元の違う走りで圧勝し重賞初制覇を飾った。近走はスタートがひと息で善戦止まりが続いたが、西村騎手がスタートを決めて楽に2番手につけたことが良かったのだろう。荒れて時計、上がりが掛かる馬場で勝ちタイム1分7秒7はかなり優秀。パドックでは気合乗りが良く、馬体10キロ増えてボリュームアップし気配が目立っていた。荒れ馬場をこなし、不良馬場の橘Sを圧勝したように道悪もこなすタイプ。荒れ馬場または渋った馬場になりやすい高松宮記念制覇に向けて一歩前進した。

アグリは7枠13番から9番手につけ、メンバー3位の33.7秒で上がって0.5秒差の2着。坂井騎手が馬込みでタメて直線で捌いた後に外に出して追ったが、先に抜け出したルガルに3馬身差をつけられた。ルガルより0.5キロ重い58キロを背負っていたとはいえ、この着差をつけられると完敗。芝1400mでは先行していたが、前半5Fは56.4秒だった。今回は前半5F55.9秒。荒れ馬場でこの速い流れを考えるとアグリのレースぶりは合っているが、2番手から抜け出して勝ったルガルが強過ぎた。前走10キロ増えた馬体が4キロ絞れていたが、腹目に少し余裕があった。2月24日にサウジアラビアで行われる1351ターフスプリント(G2)の招待を受諾している。

エターナルタイムは3枠5番から6番手につけ、直線で外に出して馬群を捌くとメンバー10位の34.2秒で上がって0.6秒差の3着。勝負どころで前が壁になって仕掛けが遅れたが、直線で捌いた後、荒れ馬場が影響したのか、それほど切れる脚を使えなかった。それでも初の芝1200mで3着に入ってスプリント戦でもやれるメドが立った。東京の条件戦では33秒台の末脚を繰り出していた馬。もっと時計の出る馬場が合っている。ルメール騎手は芝1200mや芝1400mでは重賞レベル。重賞を勝てるとコメント。

オタルエバーは8枠17番から8番手につけたが、直線で一杯になって1.7秒差の16着。タフな馬場、速い流れで外枠から出して行き、外々を回ったことで厳しくなったが、これまでの走りを考えると負け過ぎ。ただし見た目以上に京都芝1200mは外枠が不利になっていることもありえる。パドックでは馬体にボリュームがあり、以前よりパワーアップしている印象を受けた。栗東の中竹厩舎の管理馬だが、中京より西では[1−0−1−4]、東京より東では[4−2−1−1]。次走オーシャンSに使ってきたら要注意。

AJCC レース回顧

チャックネイトは8枠11番から3番手につけ、メンバー7位の37.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分16秒6(不良)。マイネルウィルトスが逃げて前半5F62.2秒。後半5F62.1秒、上がり37.8秒、ラップは12.2−12.5−13.1秒。不良馬場で上がりの掛かる消耗戦になった。チャックネイトは3、4コーナーで手応えが悪くキング騎手の鞭が入ったが、直線でしぶとく伸びて先に抜け出したボッケリーニを差し返した。前走AR共和国杯で最後にしぶとく伸びて3着同着に持ち込んだ馬がテン乗りのキング騎手に導かれて重賞初制覇を飾った。

これで芝2200〜2600mは[5−1−5−2]。外枠スタートから道中馬場のいい外を通れたこと、不良馬場で各馬が外を回って2200m以上にスタミナが問われるレースになったことがプラスに働いている。キング騎手は外国人女性騎手による初のJRA平地重賞制覇となった。日本人女性騎手も力をつけてきており、今後は重賞で普通に女性騎手が活躍する時代になりそうだ。チャックネイトはタフな馬場でスタミナ&底力で勝負するタイプ。次走は馬場や距離を考慮する必要がありそうだが、日経賞または阪神大賞典から天皇賞(春)を目指すことになりそうだ。

ボッケリーニは大外枠からスタートを決めて4番手につけ、メンバー2位タイの37.3秒で上がってハナ差の2着。直線で外からチャックネイトを交わして先頭に立ったが、最後に差し返された。先頭に立つと気を抜くタイプでそれがモロに出た印象。過去10年で8歳馬は[0−0−1−20]だったが、データを破って連対した。これで22年の日経賞からG2、G3では[2−6−0−0]で連対を確保。クラスに関係なく重&不良馬場では[1−3−0−1]となった。

クロミナンスは2枠2番から内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー6位の37.5秒で上がって0.2秒差の2着。勝負どころでルメール騎手の手が動いたが、直線でしぶとく伸びて3着を確保。昇級戦で重賞初挑戦、初の芝2200m、初の不良馬場でパフォーマンスを引き上げた。調教診断で1位評価したようにここにきて馬体が充実して調教の動きが目立つようになった。今年7歳になったが[4−1−2−4]で11戦しかしていない。尾関調教師が大事に育ててきた素質馬が本格化してきた。

モリアーナは道中最後方を進み、3、4コーナーで外から押し上げるとメンバー最速の36.9秒で大外から追い込んで0.2秒差の4着。最後方から外を回ってかなりロスのあるレースになったが、最速上がりを繰り出して長距離適性、道悪適性を示した。昨年紫苑Sから一戦ごとに馬体が4キロずつ増えて今回は482キロ。パドックでは馬体がボリュームアップし、不良馬場をこなしそうな雰囲気を醸し出していた。休み明け、初の古馬相手、初の芝2200m、初の不良馬場で4着なら上々といえる。

マイネルウィルトスは1枠1番からハナを切って前半5F62.2秒のマイペースで進み、メンバー8位の38.1秒で上がって0.3秒差の5着。横山武騎手が周りに合わることと包まれるのを嫌って逃げたが、この日の芝戦で逃げた馬は10、6、9、5、8着に終わっている。不良馬場の福島民報杯を先行抜け出しで大差勝ちした馬。不良馬場は合っていたが、これまで逃げて[0−0−1−2]に終わっていた馬が逃げたのが結果的にはマイナスだった。ただし騎手の判断は尊重したい。

ショウナンバシットは少し押して2番手につけ、メンバー9位の38.2秒で上がって0.5秒差の4着。勝負どころで手応えが良かったが、直線に向くと伸び切れず叩き合いで後退した。重馬場の皐月賞で荒れた内から上がって見せ場を作って5着に入ったように道悪適性はあるが、外々を回ってスタミナ勝負になったことで距離適性の差が出たのではないか。横山和騎手は緩い馬場は良くなく、もっと長い距離が合うとコメント。このあたりを須貝調教師がどう判断してどこに使ってくるか注目したい。

東海S レース回顧

ウィリアムバローズは7枠14番からスタートを決めて2番手につけ、3コーナーで先頭に立つとメンバー4位タイの36.0秒で上がってレースを制した。勝ちタイムは1分49秒2(重)。バビットが逃げて前半5F61.1秒。後半5F60.3秒、上がり36.0秒、ラップ12.2−11.7−12.1秒。同日の6Rの3歳1勝クラス(6頭立て)が前半5F61.1秒で東海Sと同じ流れだった。重馬場の割りに流れが緩んで最後までラップが落ちないレースになり前残りになった。ウィリアムバローズは2番手から抜け出す正攻法のレースで重賞初制覇を飾った。

これでダ1800mは[5−4−1−1]でみやこS14着を除き3着以内を確保。12番枠のバビットが逃げたことで14番枠からスムーズに2番手につけられたこと、オメガギネスが道中掛かって早めに上がってこなかったことがプラスに働いている。重馬場の京都で時計が速くなったときに課題があったが、1分49秒2で走って高速決着に対応できることを示した。フェブラリーSの出走権を獲得したが、前半5F61秒以上でしか走ったことがないだけにフェブラリーSに使う可能性は低そうだ。中原牧場は重賞初制覇。上村厩舎は今年6勝でリーディングトップ。

オメガギネスは5枠10番スタートから3番手につけ、メンバー6位タイの36.1秒で上がって0.2秒差の2着。1コーナーで頭を上げて折り合いを欠き、向こう正面でも力みながら走っていた。4コーナーで馬なりのままウィリアムバローズに並びかけたが、道中折り合いを欠いたことで直線で伸び切れなかったのだろう。折り合いを欠いたのはスタート直後に両サイドから挟まれて馬体が接触してスイッチが入ってしまったため。あれだけ折り合いを欠いて2着を確保したのは能力の証。相馬眼的にG1を狙えそうな馬。次走は状態面次第でフェブラリーSに向かう予定。

ヴィクティファルスは2枠3番スタートから内ラチ沿いの4番手につけ。メンバー6位タイの36.1秒で上がって0.4秒差の3着。直線でオメガギネスの外に出して追ったが、伸び切れなかった。2戦連続で馬体が10キロ増えていたが、4走前に18キロ減ったものが戻ったもので仕上がりは良さそうに映った。初ダートの太秦Sを勝ち、今回は重馬場の1分49秒台の決着に対応して3着。今後のメドは立ったが、パワータイプのため、良馬場の方が合っている。

ブライアンセンスは8番手からメンバー2位タイの35.9秒で上がって0.5秒差の4着。7枠13番スタートから終始外を回ったことで直線で伸び切れなかった。外を回ってきたが、上がりは勝ち馬より0.1秒、2着馬より0.2秒速い。前走花園Sではモレイラ騎手が内に入れて馬群を割って差し切っただけに内枠からロスなく進めれば際どいレースになったのではないか。京都ダ1800mを使ってから一戦ごとに着実にパフォーマンスを引き上げている。

オーロイプラータは大外16番枠から後方2、3番手を進み、大外からメンバー最速の35.3秒で追い込んで0.5秒差の5着。勝負どころでスマッシングハーツ(武豊騎手)が外から上がって行ったことで仕掛けが遅れ、そこで前と離されたことが堪えた。3、4コーナーで鞭が飛んで一杯になりかけたが、直線で強烈な末脚を繰り出したようにかなりの能力がある。適距離の2000m前後を使って賞金を加算できれば、地方交流重賞で活躍できそうだ。

日経新春杯 レース回顧

ブローザホーンは8番手の外を進み、直線で外からメンバー最速の35.8秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分23秒7。ディアスティマが逃げて前半3F33.7秒、5F58.3秒の速い流れ。後半5F60.9秒、上がりは36.4秒、ラップは12.1−12.0−12.3秒。少し緩くて荒れた時計、上がりの掛かるタフな馬場で流れが速くなり、上がりの掛かる消耗戦になった。ブローザホーンは道中ハーツコンチェルトの直後をマークして進め、直線で外から豪快に差し切って重賞初制覇を飾った。今の京都のタフな馬場がマッチすることもあるが、終始外を回って最速上がりを繰り出して明け4歳馬を相手にしなかった。

前走京都大賞典は馬体が8キロ減ってガレ気味になり、レースで心房細動を発症して競走を中止したが、今回は馬体が12キロ増えて小柄でも筋肉質の本来の馬体に近づいていた。中野栄調教師は2月末で定年になるため、厩舎一丸となって渾身の仕上げを施したことが実を結んだのだろう。土曜の愛知杯では同じく定年になる安田隆調教師のミッキーゴージャスが制している。時期的にこのパターンに注意したい。ブローザホーンの母オートクレールはヴィクトリアマイルで心房細動をは圧勝し最下位の17着に終わったが、次走紅葉Sを10番人気で5馬身差で圧勝している。今後は阪神大賞典を使うか、天皇賞(春)に直行かどちらかになる模様。

サヴォーナは8枠13番からスタートを決めて内ラチ沿いの4番手を進み、直線で内からメンバー2位の36.3秒で上がって0.1秒差の2着。池添騎手が外枠から内に入れてロスなく回って脚をタメたことで直線でしぶとく伸びてきた。昨年の京都大賞典でも内ラチ沿いの好位からしぶとく伸びて2着に入っている。ハンデ1.5キロ差はあったが、ゆきやなぎ賞、神戸新聞杯で負けたサトノグランツを逆転した。前走菊花賞と同様に直線で逆手前のまま走っていた。それでもレースを使いながら一戦ごとにパフォーマンスを引き上げている。今後は阪神大賞典から天皇賞(春)を目指すことになりそうだ。

サトノグランツは大外14番枠から内めの5番手につけ、勝負どころで外に出すとメンバー3位の36.5秒で上がって0.3秒差の3着。明け4歳馬で最も重いハンデ57.5キロ、不利な大外枠だったが、川田騎手が内に入れてロスなく進めて持ってきた。川田騎手は「想定していたよりとても良い内容で走れた」とコメント。レース後に2月17日のアミールトロフィー(カタールG1、芝2400m)の招待を受諾した。休み明けで馬体が10キロ増えていたのは、最初からカタールG1を視野に入れていたからか。

ハーツコンチェルトは6番手の外から4コーナーで2番手に押し上げ、メンバー5位の36.7秒で上がって0.6秒差の4着。2、3着に入った8枠の2頭が道中内をロスなく回ったのに対し、ハーツコンチェルトは5枠7番から終始外を回っていた。前走菊花賞は内をロスなく回ったが、勝負どころで外から来られて位置取りが悪くなり、4コーナーで他馬に乗りかけられる不利があって6着。そのあたりを考慮して松山騎手が外から早めに動く強気なレースをしたが、ハンデ55キロでも伸び切れなかった。武井厩舎は関西圏(中京、京都、阪神、小倉)の重賞では[0−0−0−21]で不振が続いている。

京成杯 レース回顧

ダノンデサイルは8枠14番からスタートを決めて4、5番手につけ、メンバー2位の34.1秒で外から差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分00秒5。アスクナイスショーが逃げて戦半5F60.7秒。後半5F59.8秒、上がりは34.8秒、ラップは11.9−11.3−11.6秒。例年通り2F目が10.7秒と速くなり中盤に流れが緩んで最後は決め手勝負になった。勝ちタイムは前日の3歳未勝利戦(前半5F61.7秒、後半5F58.5秒)を勝ったヘデントールより0.3秒遅い点は考慮しておきたい。ダノンデサイルは好位の外から差し切る正攻法のレースで重賞初制覇を飾った。

横山典騎手ができるだけロスを少なくなるように進め、直線では前走京都2歳Sと同様にしぶとく伸びてきた。京都2歳Sを勝ったシンエンペラーはホープフルSで2着。京都2歳S組のレベルの高さが証明された。ダノンデサイルは向こう正面で走りながらボロをし、直後にいたドゥレイクパセージ(キング騎手)はそれに驚いて後退する不利があった。横山典騎手は後方ポツンの名手だが、道中ポトンの新技を身につけたのか(笑)。横山典騎手は自身の持つJRA重賞最年長優勝記録を更新した。セレクトセールで1億3500万円で取り引きされたエピファネイア産駒。次走は昨年のソールオリエンスと同様に皐月賞直行か。

アーバンシックは出遅れて後方を進み、勝負どころで外から少し押し上げ、メンバー最速の33.9秒で上がって0.1秒差の2着。4コーナーで大外を回さずに直線で馬群に突っ込んで鋭く伸びてきた。まだスタートは改善されていないが、最速上がりを繰り出して能力を示した。勝負どころで早めに上がって1番人気のジュンゴールドにプレッシャーをかけている。パドックでは後肢の踏み込みが深くしっかりしており、バランスのいい雄大な馬体が目立っていた。シルクHCで2800万円で募集された武井厩舎のスワーヴリチャード産駒。賞金を加算できたが、賞金的にはギリギリになりそうなため、弥生賞あたりを使うかもしれない。

コスモブッドレアは2番手を進み、メンバー9位タイの34.8秒で上がって0.1秒差の3着。直線で外から一気に2頭に交わされたが、ハヤテノフクノスケ(4人気)との叩き合いを制して10番人気で穴をあけた。休み明けの葉牡丹賞は先行して伸び切れず0.4秒差の4着に終わったが、休み明けで馬体が14キロ増えてパドックでイレ込んでいた。今回はさらに6キロ増えていたが、一度使ってガス抜きができたことで落ち着いて伸びやかな歩様で周回していた。持久力があるゴールドシップ産駒。距離延て良さが出そうなタイプ。

ハヤテノフクノスケは3番手からメンバー6位タイの34.7秒で上がって0.2秒差の4着。勝負どころで外から動いて先頭に並びかけたが、最後にコスモブッドレアに競り負けた。4コーナーで外を回ったこともあるが、勝ったダノンデサイルは直後を進んでいた。中山に輸送して馬体が14キロ増えたこと、道中舌がハミを越していたことが影響したのか。パドックでは雄大な馬体が目立っていた。父ウインバリアシオンはラジオNIKKEI賞2歳S4着、きさらぎ賞4着、弥生賞7着に終わったが、青葉賞1着で覚醒している。

ジュンゴールドは大外15番枠から6番手につけ、メンバー13位の35.4秒で上がって1.4秒差の12着。直線でドゥレイクパセージと接触して最後は坂井騎手が諦めていた。1コーナーで頭を上げて折り合いを欠き、道中ずっと力みながら走っていたことが影響している。新馬戦は差すレースをしたが、前走途中から逃げて勝ったことも影響したのではないか。内の前にいたダノンザサイルのボロの影響があったのかどうかは不明。新馬戦、紫菊賞を最速上がりで圧勝したが芝1800mだった。次走は芝1800mを使うのではないか。

愛知杯 レース回顧

ミッキーゴージャスは向こう正面で外を回って押し上げ、早め先頭から押し切る強いレースで重賞初制覇を飾った。安田隆調教師が2月で定年になるため、川田騎手が強気に早めに動いて勝ちに行くレースで勝利をもぎ取った。これで芝2000mは[4−0−0−1]で2勝Cから3連勝となった。母ミッキークイーンと同様に末脚の持続力があり、最後にひと伸びする勝負根性もある。昨年夏から使い込んだため、今後は放牧に出される予定。

タガノパッションは3枠3番から内ラチ沿いの7番手を進み、4コーナーから直線で外に持ち出すとメンバー最速タイの35.4秒で伸びて半馬身差の2着。小倉芝[0−0−4−2]で3着が多かったが、菱田騎手が道中内ラチ沿いをロスなく回って勝負どころでスムーズに外に出せたことで初めて連対した。格上挑戦でハンデ53キロも良かったのだろう。休み明けだったが、前走14キロ増えた馬体が6キロ絞れて気配が良くなっていた。芝1800mは[1−1−7−4]。次走は小倉大賞典に使ってきそうだ。

コスタボニータは2枠2番から内ラチ沿いの4番手を進み、メンバー4位の35.7秒で上がって0.2秒差の3着。4コーナーから直線で上手く外に出して追ったが、伸び切れなかった。それでも初の芝2000mで1分58秒1で走って3着なら上々といえる。これで牝馬限定重賞は[0−0−3−1]。最後のひと押しが足りないが、先行して堅実に走っている。次走は中山牝馬Sに向かう予定。

アレグロモデラートは3番手から4コーナーで先頭に立ち、メンバー11位タイの36.2秒で上がって0.5秒差の4着。直線で見せ場を作ったが、早めに動いたぶんラスト1Fで一杯になった。格上挑戦で軽ハンデ51キロだったが、初の重賞挑戦でいい経験になったのではないか。ハーツコンチェルトの全姉。武井厩舎は関西圏(中京、京都、阪神、小倉)の重賞では[0−0−0−21]で不振が続いている。

セントカメリアはスタートで躓いて後方3番手を進み、ミッキーゴージャスを見ながら外から押し上げ、メンバー11位タイの36.2秒で上がって0.9秒差の9着。4コーナーでローゼライトとフラーズダルムとの狭い間に突っ込んで接触し、バランスを崩したことが堪えた。前走3勝Cを勝ち、西村騎手で3番人気に支持されたが、躓いて後方を進み、勝負どころでスムーズさを欠いては厳しかった。

ホープフルS レース回顧

レガレイラは出遅れて14番手を進み、勝負どころで押し上げて直線で大外に持ち出すとメンバー最速の35.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分00秒2。ヴェロキラプトルが逃げて前半5F60.0秒、後半5F60.2秒、上がり35.9秒、ラップは12.4−12.0−11.5秒で尻上がり。前後半が60秒台で能力が問われるレースになった。レガレイラは一頭だけ次元の違う末脚で差し切って重賞初制覇を飾った。G1昇格後、牝馬がホープフルSを制したのは初めて。イクイノックスのルメール騎手&木村厩舎コンビ。このコンビから今度は牝馬の大物が現れた。ブエナブスタに似た雰囲気がある。このレースぶりなら皐月賞、ダービーを目指す可能性が高そうだ。

シンエンペラーはスタートを決めて内ラチ沿いの3、4番手につけ、メンバー4位の35.7秒で内から早めに抜け出して0.1秒差の2着。直線でムルザバエフ騎手が目一杯に追うと大きく外に寄れてサンライズジパングの進路を妨害した。これによりムルザバエフ騎手には過怠金5万円が課せられた。前走京都2歳Sは追い込んで勝ったが、今回は新馬戦と同様に先行して正攻法のレースで心肺機能の高さを示した。凱旋門賞馬ソットサスの半弟。まだ馬は子供だが、エンジン性能が高い。さらに賞金を加算し、クラシック出走をほぼ確定させた。

サンライズジパングは5番手の外からメンバー6位の35.9秒で上がって0.4秒差の3着。最後の直線でシンエンペラーが外に寄れて一瞬前が詰まる不利があったが、脚色からみて不利がなくても3着だったか。ダ1800mのJBC2歳優駿でフォーエバーヤング(次走全日本2歳優駿1着)の2着に入った馬。キズナ産駒で芝では新馬戦で4着があったが、ダートでタフなレースを経験して地力が強化されたのだろう。菅原騎手が13番人気で大波乱を演出した。

ミスタージーティーは大外枠から後方を進み、メンバー2位タイの35.4秒で上がって0.5秒差の5着。直線で前が壁になり、ラスト100mで内に切れ込んで伸びてきた。新馬戦でエンジンが掛かってから凄い脚を使ったようにスムーズなら上位争いできたのではないか。まだ完成度は低いが、タッチングスピーチの半弟で馬体の造りが目立ち、大物感がある。矢作厩舎のドゥラメンテ産駒。使いながら良くなりそうなタイプ。

ウインマクシマムは7枠15番からスタートを決めて6番手を進み、メンバー14位の37.2秒で上がって0.8秒差の12着。1コーナーで外からショウナンラプンタにこすられ、2コーナーで内からインザモーメントにぶつけられて外に寄れ、向こう正面では掛かっていた。4コーナーでかなり外に振られるロスもあった。前走同コースで2分00秒7で勝ったが、今回はスムーズなレースができず、全く力を発揮できなかった。

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