<注目ポイント>
一時は落ち着いた配当が続く時期もあったG1オークスだが、最近7年で3連単10万円超の配当が4回と、波乱傾向は強まっている。
過去10年の人気別成績では、1番人気が【6・1・0・3】の好成績だが、近5年に絞ると【1・1・0・3】と信頼度は下降気味。安定感なら2番人気の【1・4・3・2】複勝率80%のほうが上。このように上位人気の成績は上々なのに波乱傾向が強いのは、二桁人気の馬が最近7年のうち6回、馬券に絡んでいるからだろう。
馬体重460~479キロが【7・5・4・38】と過去10年で7回勝っており、複勝率29.6%もトップ。因みに二桁人気で馬券に絡んだ6頭中4頭もこの馬体重の範囲なので、該当馬はマークしたい。
<注目馬>
●アランカール
新馬戦、オープン野路菊Sと2連勝。ともに2着に差をつける楽勝劇で、G1阪神JFは1番人気に支持。しかし、離れた最後方から早め進出を図った影響か、直線での伸び脚は鈍く5着に終わっている。
以降2戦は脚を溜めて直線勝負の形をとり、G2チューリップ賞3着、G1桜花賞5着は、ともに終いにしっかりを脚を伸ばしている。
もともと距離が伸びたほうが良いタイプで、桜花賞よりもオークス向き。2016年勝ち馬シンハライトとの母仔制覇も夢ではない。
●エンネ
3月14日の未勝利戦が初戦と遅いデビュー。序盤は後方も、直線に入ると大外から段違いの末脚で追い込みを決め、好タイムで快勝。
前走のG2フローラSも、初戦同様に直線外から猛烈な追い込みを見せ、勝ち馬ラフターラインズと0.2秒差の2着に入線している。
半兄ファントムシーフ、ディスペランツァはともに重賞を勝っているが、G1は未勝利。末脚の破壊力は兄を超えるものがあり、きょうだい初のG1勝ちは、この馬で決めたい。
●ジョウリョクピエロ
ダートで新馬勝ちも、以降の2戦はともに着外。初芝だった年明けの1勝クラスは、中位から鋭く抜け出し、京都芝2000mを2分0秒9で快勝。この時計は、当日の3勝クラス寿Sの勝ち時計を0.2秒凌ぐ優秀なものだった。
続くリステッド忘れな草賞は、序盤は最後方につけ、勝負処から大外を回って進出。残り300mあたりで先頭に立つと、独走状態で2着に2馬身半差をつける楽勝。
2連勝はともに他馬を圧倒する強さで、G1でも通用する雰囲気はある。
●スウィートハピネス
G1阪神JFは単勝50倍の低い評価を覆す目立った末脚を見せ、4着に入線。続くリステッド・エルフィンSは離れた最後方を進み、4コーナーでは絶望的な位置と思われたが、ここから猛然と追い込んで勝利をもぎとった。
しかし前走のG1桜花賞は道中に不利もあり、末脚不発に終わっている。
3代母は1998年のオークス3着で、同年の2冠牝馬ファレノプシス。同じ一族には同コースのG1日本ダービーを勝ったキズナ、ナリタブライアンもおり、コース適性は見込める。
●スターアニス
小倉芝1200mの未勝利戦を好タイムで楽勝。続く1400mのG3中京2歳Sで2着に敗れたため、マイルのG1阪神JFは距離不安の見方もあったが、全く問題無く快勝。
そして前走のG1桜花賞も、抜群の手応えで抜け出し完勝と、同世代の牝馬では能力が一枚抜けている感がある。
過去10年、桜花賞1着馬は【4・1・0・3】勝率50%、連対率62.5%、所属の高野厩舎は【0・1・2・1】複勝率75%とデータも後押し。2400mの距離をクリアすれば、2冠は目前だ。
●スマートプリエール
牡馬相手(G3札幌2歳S)の重賞で3着と好走。しかし1勝クラス河津桜賞3着、G2チューリップ賞6着と物足りない結果が続き、G3フラワーCは6番人気にまで支持を落としていた。レースは中団追走から直線で外に持ち出されると、息の長い末脚でゴール寸前、ロンギングセリーヌを捉えている。
重賞4勝の母スマートレイアーは2400mのG2京都大賞典を勝っており、血統的にオークスの舞台は問題なし。切れるタイプでは無いので、上がりのかかる展開が望ましい。
●ドリームコア
母ノームコアはG1を2勝、叔母クロノジェネシスはG1を4勝の名牝。そんな背景もあり、デビュー前から特に評判の高かった一頭。新馬戦を期待通り勝利し、2戦目の中山戦は3着に敗れたが、1勝クラス・ベゴニア賞、G3クイーンCと連勝。
前走のG1桜花賞9着は、東京で3戦3勝、中山では3着の結果から、右回りが良くないのかもしれない。
今回は得意の東京コース。鞍上のルメール騎手は過去10年【4・2・0・3】連対率66.7%で、巻き返しの条件は揃っている。
●ラフターラインズ
G3きさらぎ賞は後方から上がり3F32秒8の末脚で追撃し、勝ち馬と同タイムの3着に入線。続くG2フローラSも3F32秒8の高速上がりで、難無くG2タイトルを獲得している。
過去10年、フローラS1着馬は【1・3・0・6】連対率40%、所属のサンデーレーシングは【2・3・2・8】複勝率46.7%。
更に叔母のスタニングローズ、近親ロードバドはともにオークスで2着。自身も東京コースは2戦2勝と、好走データがズラリ並んでいる。