<注目ポイント>
過去10年のG1皐月賞勝ち馬10頭のローテーションは、G3共同通信杯から臨んだ馬が4頭とトップ。特に共同通信杯勝ち馬の皐月賞成績は【3・0・3・4】複勝率66.7%。この結果から共同通信杯は、トライアルのG2弥生賞、G2スプリングS以上に、皐月賞を占う上で重要な一戦である。
過去10年で3連単10万円超は2回のみと波乱度は高くないのだが、1番人気の成績は【1・3・2・4】で、複勝率は60%と高いものの勝率は10%。最も成績が良いのは【4・1・1・4】の3番人気だが、馬券的には【2・2・0・4】の6番人気も美味しい。
馬体重500キロ以上の馬が過去10年【6・2・2・15】複勝率40%。今年も該当馬には注目したい。
<注目馬>
●サノノグレーター
豪快な差し切りを決めた新馬戦のインパクトから期待されたG3新潟2歳Sだったが、結果は6着。ここまで2戦はマイルの距離を走っていたが、3戦目は中山芝2000mの1勝クラス葉牡丹賞を選択。距離延長が良かったのか、馬自身の成長か、一変のレースを披露。直線半ばから後続を突き放し、最後は抑える余裕で3馬身差の楽勝。1分58秒2のレコードタイムをマークしている。
末脚の破壊力はメンバー上位で、重賞でも通用する器だ。
●ディバインウインド
6月の東京芝1600mの新馬戦でデビュー。2番手追走から残り300mあたりで逃げ馬を交わすと、一気に後続を引き離し、ゾロアストロに3馬身半差をつける楽勝。その2着馬が後にG3きさらぎ賞を勝っており、新馬戦の価値はますます上がっている。
今回は故障明けで、新馬戦以来8か月ぶりの実戦は気になるところ。管理する堀厩舎は過去10年【1・1・1・3】複勝率50%。父スワーヴリチャードは2017年のG3共同通信杯勝ち馬である。
●ベレシート
デビューとなった小倉芝1800mの新馬戦は、1000m通過64秒8の超スローペースで、先行馬有利の流れ。そんな展開を後方追走から差し切る強い競馬で、評価は急上昇。2戦目の1勝クラス・エリカ賞は追い込み届かず2着も、上がり3F32秒8をマークし、評価は落ちていない。
ここまでの2戦で見せた末脚の威力は、G1を4勝した母クロノジェネシス譲り。直線が短かった近2戦から、舞台は直線の長い東京に変わり、いよいよ真価発揮の時が来た。
●ラヴェニュー
デビュー戦は好位から抜け出すと、ゴール前は余裕の手応えで5馬身差の楽勝。勝ちタイム(東京芝1800m)の1分46秒7も優秀なうえ、厩舎、血統とプロフィールも良く、一躍クラシック候補に伸し上がった。
予定していたG1ホープフルSは熱発で回避したが、しっかり立て直し仕上がりは良好。東京の新馬戦から臨んだ馬は過去10年【2・1・1・3】複勝率57.1%の好成績で、初戦のスケール感も含め、キャリア一戦での重賞挑戦も不安はない。
●リアライズシリウス
新馬戦は2着に7馬身差、G3新潟2歳Sも4馬身差と圧勝続き。特に新潟2歳Sは、2着馬がG3勝利、3着馬がG1で2着、5着馬が葉牡丹賞でレコード勝ちと後の活躍馬が並び、高く評価できる一戦だ。当然G1朝日杯FSも期待されたのだが、好位から伸びきれず結果は5着。久々で太目感はあったが、右回りが合わなかった面もある。
今回は一叩きされた効果に、左回りの東京コースと条件は改善。メンバー構成から、展開面も有利だ。
●ロブチェン
新馬戦は重馬場で時計が目立たず、G1ホープフルSは7番人気と前評判は高くなかった。レースは中団のインを追走。直線に入り、残り1Fあたりで他馬の外に持ち出すと、ここからエンジン全開。フォルテアンジェロ、アスクエジンバラを一瞬のうちに交わし、デビューから2戦目でG1ウイナーに輝いている。
鞍上予定の松山騎手は、過去10年の共同通信杯で【1・1・0・1】連対率66.7%。前走の差し脚から、東京コースも合いそうだ。