≪注目ポイント≫
≪注目馬≫
3回前の153万2370円を筆頭に、過去10回で3連単10万円超が6回出現。更に遡ると100万円超は3回、そのうち2007年は973万9870円と、1000万円近い夢馬券も出現している。
1番人気は【1・2・1・6】複勝率40%で、現在8連敗中。2番人気は【4・2・1・3】複勝率70%と好調、3、4番人気は複勝率30、20%とイマイチで、5番人気に至っては0%。上位人気で積極的に狙えるのは2番人気のみである。
9番人気が複勝率30%あり、10番人気以下も5頭が馬券に絡んでいることから、積極的に穴狙いも面白い。穴馬のサンプルを増やすため、データの範囲を2000年まで広げて10番人気以下の馬を探ると、420~439キロの馬の複勝率が35.7%ある。穴馬探しは当日の馬体重がヒントになるかもしれない。
◎アドマイヤズーム
昨年のG1朝日杯FSの覇者。レースは2番手から抜け出すと、最後の2Fを10秒9-11秒0の高速ラップで、2着に2馬身半、3着に5馬身の差をつける完勝。しかも2着馬は後のG1皐月賞馬ミュージアムマイル、3着ランスオブカオスはG3チャーチルダウンズC勝ち馬だから、文句なしの内容だ。
G2ニュージーランドTは2着に敗れるも、ここは叩き台仕様で、追い切りを見ても前走から確実に良化。近4年のG1NHKマイルC 【2・0・1・1】の川田騎手騎乗で、好走必至だ。
◎アルテヴェローチェ
新馬、G3サウジアラビアロイヤルCと連勝。G1朝日杯FSは5着と1番人気を裏切ったが、展開に恵まれない面もあった。今年に入っての2戦、G3シンザン記念とG3チャーチルダウンズCはともに2着。終いの脚も見せており、マイル路線で上位のポジションは維持している。
東京マイルは、豪快な差し切りを演じたサウジアラビアロイヤルCと同コースで、近走以上のパフォーマンスを見せることは可能。3F33秒台をマークしたことが無いので、上りがかかるレースになってほしい。
◎イミグラントソング
3戦前の1勝クラスひいらぎ賞は、レコードタイムで勝利したデンクマールに半馬身差の2着。勝ち馬は無事ならG1NHKマイルCの有力馬だっただけに、評価できる一戦だ。続く1勝クラスはまさかの3着も、G2ニュージーランドTですぐに巻き返し。上り3F33秒1をマークした末脚で、G1馬アドマイヤズームを破っている。
中山で強いイメージだが、東京も4走前に上り2F10秒9-10秒9の高速ラップをマークしたハイレベルのレースを勝利しており、心配はない。
◎サトノカルナバル
東京1400mの新馬戦を7馬身差圧勝し、1200mのG3函館2歳Sも勝利。秋はアメリカに遠征し、マイルG1ブリーダーズCジュベナイルターフに出走も結果は9着。国内復帰戦は1800mのG3共同通信杯を選択し5着。この結果から、クラシック路線には進まず、G1NHKマイルCに歩を進めてきた。
マイル戦はアメリカで大敗も、長距離輸送もあったので距離が敗因とは決めつけられない。新馬戦で大勝した東京コースで反撃開始だ。
◎マジックサンズ
函館の新馬戦を勝利し、G3札幌2歳Sでは、後のG1馬アルマヴェローチェをハナ差抑えて重賞勝ち。年末のG1ホープフルSは道中折り合いを欠き、16着と大きく崩れている。
軽い骨折明けで臨んだG1皐月賞は、最後方で折り合いに専念。直線で大外に持ち出すと、メンバー最速上りで6着まで押し上げ、ホープフルSから変身した姿を見せた。所属のサンデーレーシングは過去10年【3・4・1・12】連対率35%、複勝率40%の好成績。折り合い面から距離短縮もプラスだ。
◎マピュース
好タイム決着となったG3クイーンCで、エンブロイダリーの2着に入り評価は上昇。続くG1桜花賞は、馬群の内から進出し、結果は4着。降雨の影響で外を通った馬が上位入線を果たす中、内を通っての上位入線は評価できる。
桜花賞5着以内に入った馬のG1NHKマイルCの成績は過去10年【2・2・0・2】連対率66.7%。1勝クラス赤松賞1着、G3クイーンC2着と東京マイル実績も高く、雨中で好時計が出た桜花賞のレベルから、牡馬相手でも通用する。
◎ヤンキーバローズ
母にG3ファンタジーS勝ち馬キャンディバローズ、伯母にG3函館2歳S勝ち馬ファインチョイスがおり、デビュー前から評判が高かった一頭。新馬戦を勝利し、G3函館2歳S4着、G2京王杯2歳S3着と重賞で好走。2着だった1勝クラス万両賞も末脚は見せていた。そして前走のG3ファルコンSは、粘るモンドデラモーレ、リリーフィールドを交わし、母、伯母に続く重賞タイトルを手にしている。
距離に少々不安はあるものの、堅実な末脚は、G1でも武器になる。
◎ランスオブカオス
新馬戦は、上り2F11秒6-11秒1と加速ラップのレースを差し切る強い競馬。キャリア一戦で臨んだG1朝日杯FSは、先行勢が1、2、4着に残ったレースを、中団から3着まで押し上げている。距離が1F長かったG3きさらぎ賞は3着も、マイルに戻ったG3チャーチルダウンズCは、アルテヴェローチェ以下に完勝と言っていい勝ちっぷりだった。
朝日杯時より確実に力をつけており、アドマイヤズームとの差がどれだけ縮まったか楽しみである。