エプソムカップ

≪直前情報≫

1 キョウエイブリッサ
2022年の朝日杯FSで4着があり、早くから才能の片鱗は見せていたものの、5歳となった今年に条件戦を連勝。3走前に一気に馬体重が増えた事で本格化を果たした。武市師曰く、折り合いも十分つくのでしまい勝負でどういう競馬ができるか、との事。例年差しが決まるレースだけに、適性は高そうだ。

2 シュトラウス
気性難からなかなか結果が出なかったが、近2走は安定。今回も気性が課題で、武井師も、中間はおとなしすぎるくらい、ただ前回も調教は大丈夫だったけどレースでテンションが上がっていたから、と語る。父モーリスで母はG1馬ブルーメンブラットという良血馬でポテンシャルは間違いなく高いが…。

3 エヒト
2023年に小倉記念を制したが、その後は馬券内無し。古川吉騎手は、調教に乗って気になるところはなかった、具合は良さそう、と語るが今年で8歳と年齢的な衰えも見られる時期だけに変わり身は見込みづらい。当レースの過去10年でも7歳以上は(0.0.0.39)と好走例は1頭もない点はマイナス。

4 ドゥラドーレス
今年で6歳となるがまだキャリア9戦。3歳時には毎日杯3着、菊花賞4着などがある素質馬。屈腱炎を患い思うようにレースは使えておらず、宮田師も、まだ動きに緩さがあって物足りないところもある、と語るように状態面がなかなか整っていないものの、前走で小倉日経賞を制するなどやはりポテンシャルは高い。

5 コレペティトール
2024年京都金杯は条件戦からの連勝で制覇。しかし当時は岩田康誠騎手の好騎乗もあり、その後は結果が出ていないことからも実力以上の激走だった感。ただ、前走で去勢を行っており、久しぶりに見せ場のある競馬。中竹師も、特に強調材料はないけど去勢効果がじんわり出てきた感じ、とコメントしている。

6 トーセンリョウ
3走前の中日新聞杯は4着に善戦。ロードデルレイやマテンロウレオ、キングズパレス、コスモキュランダら強敵が揃ったハイレベル戦で上位争いした実績は価値が高い。白富士Sは前が残る展開で後方追走は度外視可能。実際に前走の大阪城Sで2着に巻き返している。東京競馬場は得意な舞台で、ここも上位争いに期待。

7 コントラポスト
前走のダービー卿CTは2着に好走。内から差し切ったトロヴァトーレはモレイラ騎手のファインプレーでもあり、勝ちに等しい2着だった。母アカンサスは現役時に東京競馬場でオープン特別勝ちなど2勝。菊沢師も、東京1800mは合う、と語っている。ダービー卿CT連対馬も過去10年で(1.0.0.1)と優秀。

8 クルゼイロドスル
4走前に関越Sを勝利。その後は重賞に挑み結果こそ出ていないものの、富士Sはメンバーレベルが高く、中日新聞杯は外を回る不利。中山記念もレコード決着でシックスペンスやエコロヴァルツ、ソウルラッシュら相手に5着は負けて強しだろう。この中間も栗東坂路で好時計を記録しており、ここも要注目。

9 ラケマーダ
前走の小倉大賞典は12番人気の低評価ながら3着に好走。千田師は、小回りで詰まって詰まって…の競馬が結果としてうまくいった、と振り返る。同師は、乗り難しいけどスタートから出してリズム良く運べば、と続け、3勝クラスを制した東京競馬場で好位追走が叶えば、前走の再現があっても驚けない。

10 ジューンテイク
強い4歳世代で昨年は京都新聞杯を制覇。日本ダービーは10着とはいえアーバンシックに先着しており、前走の神戸新聞杯はショウナンラプンタに先着して2着と好走している。能力は間違いないものの今回は休み明け。荻野助手は、屈腱炎で長期休養明け、今は脚元も問題なくしっかり乗り込めている、と語るが。

11 トップナイフ
2歳時に京都2歳S2着やホープフルS2着。3歳でも弥生賞2着や札幌記念2着と勝ち切れないものの重賞でも上位争いをしている実力馬。前走のアンドロメダSはデシエルト、ロードデルレイといった後の重賞ウイナーに次ぐ3着。当然今回も上位争いが期待されるが、昆師曰く、本来は叩き良化型、との事。

12 ディープモンスター
エフフォーリア、シャフリヤール世代で菊花賞は5着もある素質馬。息の長い活躍で、今年で7歳ながら前走の金鯱賞でも5着に善戦するなど実力は健在。ただ、当レースは過去10年で7歳以上は(0.0.0.39)と好走例がない。また、池江師が、幾分急仕上げなのでしっかりやるように指示、と語っているのは気がかり。

13 メイショウチタン
晩成傾向のあるロードカナロア産駒だけに、今年で8歳だがまだ元気。近2走は凡走も不得手な右回りで、得意な左回りの3走前東京新聞杯は3着に好走している。本田師も、得意の左回りで見直せる、後続を離して逃げる展開が理想、と語っている。高齢馬、逃げ馬が苦戦のレースではあるがそれを覆せるか。

14 デビットバローズ
父ロードカナロア×母フレンチビキニで姉に新潟2歳S勝ち馬ヴゼットジョリーがいる。早くから活躍した姉に比べ、こちらは晩成傾向の強いロードカナロア産駒という事もあり、古馬になって本格化。上村助手も、今は走ることだけに集中できている、馬混みでも競馬ができるようになった、と語り重賞制覇に期待。

15 カラテ
東田師は、状態は申し分ない、9歳馬だけどまだまだやれる、と語るが、現状は2023年5月の新潟大賞典1着以降馬券内がない。およそ2年近く好走例がないだけに、今回変わり身を見込むのは難しいだろう。また、当レースの過去10年でも7歳以上は(0.0.0.39)と好走例は1頭もない。馬場悪化などあれば。

16 セイウンハーデス
2023年に新潟大賞典2着、七夕賞1着。飛躍を感じさせる結果だったが、その後に屈腱炎が判明して長期休養。およそ1年ぶりの復帰戦となった2走前のチャレンジカップだったが、いきなり5着と善戦している。橋口師曰く、屈腱炎から復帰した2走前よりも今回の方が明らかにいい状態、との事で、叩き3戦目で本領発揮。

17 ダノンエアズロック
2022年セレクトセールで4億9500万円の超高額馬。アイビーSではレガレイラを降して連勝とポテンシャルを感じさせたが、その後は弥生賞7着など重賞では結果が出ていない。堀師は、ワンターンの1800mがベストなので適性の高い舞台で賞金を加算したい、と語り、レーン騎手を配して期待は大きい。

18 ビーアストニッシド
最後に馬券内になったのは2023年5月の安土城S。重賞は2022年3月のスプリングSまで遡り、近走はまるで結果が出ていない。堀内師は、やる気が持続して気持ちも入っている、と語るものの、前走のマイラーズCも1.9秒差の9着に大敗。2歳時から大きく馬体重も変わっておらず、成長力がなく厳しいだろう。