京都新聞杯

≪直前情報≫

1 キングスコール
新馬戦が衝撃のレコード決着。クラシック路線でも活躍が期待されたが、その後は故障により長期休養。復帰後はスプリングS3着、皐月賞7着と善戦止まり。岡助手も、皐月賞で権利をとってこの状態でダービーに行ければ良かったんですけど、と語るように賞金を詰めなかったのは痛く、ここは仕上げの難しい一戦。

2 コーチェラバレー
新馬戦を0.4秒差で圧勝すると、次走のゆきやなぎ賞も3着に好走。勝ち馬ゲルチュタールは青葉賞でも僅差の3着に好走しており、同馬と0.4秒差なら価値は高い。前走同レース組は過去10年で(2.0.2.1)と優秀で、2着以下でも(0.0.1.1)。距離をこなしている点も強みで、ここも評価すべき。

3 ロットブラータ
未勝利突破こそ時間を要したが安定して好走しており、昇級初戦の前走大寒桜賞も3着。また、未勝利時には後の桜花賞3着馬リンクスティップ相手にも2着と好走している。平田師は、展開次第でハナにはこだわらない、じっくり運べれば、とコメント。逃げた馬は(0.3.1.6)と勝っていないだけにレース振りに注目。

4 ネブラディスク
父ドゥラメンテ×母リリサイドで姉にリスグラシューがいる良血。新馬戦を圧勝して挑んだ共同通信杯は4着も勝ち馬は皐月賞3着マスカレードボール。毎日杯は3着と好走しており、着実に成長している。馬体重が軽くまだ成長の余地を残す馬体だが、福永師は、見た目は前走よりいい、とコメントしている。

5 エムズ
新馬、大寒桜賞を連勝中の素質馬。上がり馬として注目を集めるが、過去10年で前走から昇級初戦だった馬は(5.6.5.69)。好走数こそ同程度だが好走率は大きく異なり、重賞などを使われてきた同クラス組に劣る。実際に前走で2着だったジェゼロは11着に大敗しており、現状は重賞組と差がありそうだ。

6 ナグルファル
新馬、エリカ賞と連勝で挑んだ前走の弥生賞だったが、12着と人気を裏切る形に。ただし杉山晴師は、前走は競馬になっていなかったので改めて、と振り返り、3~43コーナーでポジションを下げていた前走は情状酌量の余地も十分。師は、体も増えているし状態はいい、と続け素質馬の巻き返しは十分あり得る。

7 デルアヴァー
松永幹師曰く、調教の動きは相変わらずいい、との事で、この中間もコースで好時計を記録している。東スポ杯2歳Sや若葉Sで強敵相手に善戦。ポテンシャルを感じる1頭だ。加速に時間を要するタイプで、距離は長い方が良い。前走1勝クラス1着馬は過去10年で(4.2.3.18)と好成績でここでも侮れない。

8 ショウヘイ
新馬戦ではマディソンガールと差のない競馬で出色の上がり。続く未勝利戦は0.4秒差の圧勝で、前走のきさらぎ賞はハイペース+道悪馬場に泣いたが4着は確保している。また、上位入線馬もサトノシャイニングなどレベル高く、友道師も、力は通用すると思う、と語り、日本ダービーへ向けてここは賞金を加算したい。

9 トッピボーン
新馬戦は4着に敗れたものの、勝ち馬ジーティーアダマンはすみれS制覇。4コーナー17番手と最後方から追い込んだ点は素質を感じる内容だった。実際にその後は2連勝を果たしており、特に前走は阪神競馬場芝2000mで1分57秒9を記録。笹田師も、上がり3ハロンでしっかり前を捉えるのが持ち味、と語る。

10 オーシンエス
未勝利戦を僅差で勝利。しかし、前走のゆきやなぎ賞はゲルチュタールに0.8秒差と大敗。また、3走前の未勝利戦では今回上位人気が予想されるトッピボーンにも2.0秒差で敗れている。宮師は、2200mは適性距離、と語るが、他の馬も距離に対応している馬が多く、上位争いをするには展開の助けが必要だろう。