≪直前情報≫
1 クリスマスパレード
マイルを走るのは今回が初めて。それでも、ずっと速い流れの重賞を経験してきた馬なので、マイルG1の流れにも戸惑うことはないはずだ。加藤士師は、いい感じで理想どおりの追い切りができた、最近はすごく状態もいい感じで期待している、マイルなら折り合って終いも伸びると思う、と距離短縮に期待を寄せていた。
2 ステレンボッシュ
抜群の安定感を誇る馬が、前走・大阪杯ではまさかの13着。全く見せ場のない競馬だっただけに不安が残る。国枝師は、数字的に体が減っていたのはあるけど走れる状況ではあった、ちょっと分からない、と敗因をにごしていたが、続けて仕上がりについては、前走も良かったし今回もすごく良く満足のできるデキ、と満足げだった。
3 アルジーヌ
小回りのローカル開催を中心に勝ち上がってきた馬だが、前走は阪神外1600m重賞でタイム差なしの2着。どの舞台でも今の充実度であれば問題はないだろう。中内田師は、最終追いでは動きも良かったし雰囲気も時計もしっかり出ていた、上積みはあると思う、力をつけているしいい成長曲線を描いている、と目を細めた。
4 サフィラ
きょうだいのサリオス、サラキアはG1で活躍。サラキアはキャリアを重ねてから本格化したので、本馬も前走の重賞勝ちがいいきっかけになるかもしれない。池添師は、仕掛けたらいつでも動けるような状態で動いていた、と状態の良さに自信あり。相手はまた強くなるが本当に通用すると思って東京に連れていく、とのことだ。
5 ラヴェル
昨年のエリザベス女王杯では2着に好走。矢作師は、操縦性がすごく良くなった感じなので2000m、2200mと使ったけれどマイルでもいけると思う、東京の走りがいいのでそこに期待している、とコメント。状態面については、1週前にしっかりやっているので(当週は)これぐらいで、体も増えて本格化してきた、とのことだ。
6 ミアネーロ
近走は末脚を伸ばしながらも、あと一歩が足りない競馬が続いている。林師は、今回は発馬の練習をしっかりやっている、と話しているので、位置取りがどれだけ改善するかがカギとなる。追い切りと状態について、師は、先週と同じく3頭併せの真ん中でしっかり動けていた、だいぶ落ち着いていたしいい状態、と伝えている。
7 ワイドラトゥール
キャリア10戦で2~5着になったことがなく、ピンかパーしかないタイプといえる。藤原英師は追い切り後に、絶好調と語って状態の良さをアピール。半兄ワイドファラオは芝ダ両方で重賞を勝った馬だが、師は、枠順と展開がかみ合ってくれれば、切れる脚があるから馬場はきれいな方がいい、と本馬の適性を語っている。
8 シンリョクカ
昨年は新潟記念を制してエリザベス女王杯でも4着と上位に好走。今年に入ってからの内容は強調点を欠くものの、侮れない存在といえる。現状を打破するため、この中間はチークピーシーズを着用しているとのこと。竹内師は、初めて着けたが悪くなかった、中3週になるが疲れもない、と話しており、本番でも着用してきそうだ。
9 アドマイヤマツリ
デビュー戦こそ7着に敗れたが、その後は8戦連続で連対中。オープン初挑戦でいきなり福島牝馬Sを勝つなど勢いは十分だ。ただし、マイル以下の距離を走るのは今回が初めて。この点について田辺騎手は、いつも1800mくらいのレースでハイペースでもそれなりの位置で競馬ができているので不安はない、と話している。
10 ボンドガール
手塚久師は、調教では難しいところもあるが競馬に行って武豊騎手なら折り合いは心配ない、ここが一番狙ったレース、何とか勝って欲しい、と意気込む。14日の追い切りは美浦坂路で4ハロン53.7秒。師は、前半噛むところがあったが許容範囲、予定どおりの時計と動きだった、状態は言うことない、と合格点を与えた。
11 シングザットソング
フィリーズレビューを勝っていて、愛知杯(中京芝1400m)では2着。上級条件では1400mの方が競馬はしやすいのだろう。高野師は、1600mのG2でもそれなりに走れている、距離はこなせると思う、と語る。師は、状態は申し分なく体はボリューミーでエネルギッシュ、前回より今回の方がいい、と仕上がりに自信があるようだ。
12 シランケド
牧浦師は、ここにきてようやく競馬のダメージがそこまで蓄積することなくコンスタントに使えるようになってきた、と語る。本格化したと考えていいだろう。師は、いろいろな競馬場で経験させているので対応してくれるんじゃないか、着実に力をつけてきているのでこのメンバーでどこまでやれるか楽しみ、と期待していた。
13 ビヨンドザヴァレー
7日の1週前追い切りではCWで6ハロン81.2秒、ラスト1ハロン11.1秒の時計を記録している。橋口師は、かなりいい時計だった、状態はめちゃくちゃいい、体も全然違うしマイルはベストだと思う、同じ条件の新馬戦も勝っている、一発があってもというくらいのデキでもある、と絶賛。立ち回りのうまさを東京でも生かせれば。
14 マサノカナリア
藤野師は、ここを目標にしていた、前走を使ってちょっと休ませて順調にきている、先週しっかりやっているので今週は終いを伸ばした、態勢は整っている、気分良く走れるかが大事でそのあたりは鞍上もよく分かっていると思うしそこまで距離は心配していない、とコメント。一気の相手強化にはなるが馬自身は好調だ。
15 ソーダズリング
2走前の阪急杯まで音無厩舎に所属。前走・阪神牝馬Sが転厩初戦だった。1週前追い切り後に松田助手は、こちらが思っているように上がってきた、順調に来られている、前走は転厩初戦で手探りだったけど今回はうちのスタイルで競馬に向かえる、と手応えを感じている。鞍上が坂井騎手で継続されることを含めて2戦目に注目だ。
16 クイーンズウォーク
当週の追い切り後に中内田師は、動きは先週に続いて非常に良かった、道中のリズムが良く直線の伸びもいい、と称賛している。1週前に追い切りに騎乗した川田騎手も、とてもいい雰囲気だった、年齢を重ねてたくましさが出てきて素晴らしい馬になってきた、こちらの想像を上回るいい内容だった、と好感触を得ていた。
17 アスコリピチェーノ
まだ良化の余地を残している、と1週前にコメントが出ていたが、当週の追い切り後に黒岩師は、しっかりと上積みを感じる動きだった、と高評価。師は、久しぶりに日本で走るがいい状態でお見せできると思う、しっかりと勝ちきってこの先の大きなレースに臨みたい、とも語っていて、状態と能力の両面で自信ありげだった。
18 アリスヴェリテ
今年3戦目だけど状態は今回が一番いい、という中竹師の言葉は頼もしい。マーメイドSを勝ったときはハイペースで逃げる競馬。控える競馬でも前走のように折り合いがつけば走れるが、やはり好走するなら前々で運ぶのがベストだ。ただし師は、ゲートの出にもよるのでジョッキーに任せる、と作戦については慎重だった。