≪直前情報≫
1 アルマヴェローチェ
桜花賞では2着。追い切り後に上村師は、1週前でしっかりできているのでサッと調整程度でいいかなと、動きも楽で状態に不安は一切ないと思う、と自信満々のコメントを出している。師曰く、前回は力負けではないと思っている、本来オークス向きと思っていた馬、操作性が高くオークスの方が戦いやすいと思う、とのことだ。
2 レーヴドロペラ
出走確定前の段階で加藤士師は、精神的に難しい馬だけど雰囲気はいい、元々長い方がいいと思っていた馬でここを狙っていた、抽選を通れば面白いと思う、と話していた。また、師は1枠2番について、前に行くタイプではないのでどこでもいい、ロスなく回ってあとは馬場の良いところへ出してくれれば、と伝えている。
3 パラディレーヌ
フラワーCからゆとりある間隔で出走。1週前にCWで6ハロン77.6秒とかなり速い時計を出している。福丸助手は、時計は速くなったけど馬なりだったし追い切り後もケロッとしていた、心臓が強くて心肺機能が高い、この時期の3歳牝馬にしてはタフ、と好評価。毛ヅヤも良くなって前走より体調はいいと思う、とも語る。
4 アイサンサン
全姉アカイイトはエリザベス女王杯の勝ち馬。佐々木師は、前走は他馬を気にしていた、大外枠でレースから逃げている感じになりながら差のない競馬ができていたように能力は高い、と気難しさを課題として挙げている。それもあって、今回の2枠4番を、最高の枠、ここなら壁をつくって競馬ができそう、と大歓迎だった。
5 リンクスティップ
2000mで勝ち鞍があり、桜花賞3着時の競馬ぶりは距離が短い感じだった。ここが適舞台だろう。前走後からの様子について新田助手は、体を大きく見せるようになった、数字は変わらないけどそれ以上に見せる感じ、張りも出た、と馬体の充実を伝える。同助手も、操縦性が良くて長くいい脚を使える、と距離に自信あり。
6 ビップデイジー
阪神JFの2着馬。桜花賞では馬群で力んでしまい、本来の末脚を発揮できなかった。松下師は、行きたがるようになっているので先週からつけているクロス鼻革の効果があれば、と話していて、馬具の効果で距離延長に対応させたい模様。師が、レースはじわっと行こうと思っている、と語ることから控える競馬をしてきそうだ。
7 レーゼドラマ
フラワーCの勝ち馬。ゆりかもめ賞(6着)に出走していたので、今回のメンバーで唯一2400mを走った経験がある。それぐらい陣営は長い距離に適性があると判断しているのだろう。辻野師は、こちらが思っている以上に成長している、馬はフレッシュで動ける状態、桜花賞組は強いと思うが適性面でカバーできれば、と意気込む。
8 サタデーサンライズ
雨が降るなか行われた忘れな草賞で2着。同日の11R・桜花賞よりも馬場状態は良かったと推測できるが、ここでは時計、上がりとも目立つ数字ではなかった。1週前の段階で福原助手は、フレッシュでいい雰囲気、まだ少し重さはあるが1週前と当週の追い切りで上げていけると思う、2400mでも問題ない、と話していた。
9 エンブロイダリー
森一師は、今の東京コースは多少雨が降っても比較的速い時計が出るように、すごくいい馬場なので極端な道悪にならなければ能力を発揮できる、と語る。枠順確定後に師は、極端な内と外は嫌だったのでちょうどいいところだと思う、と安堵の表情を見せていた。ルメール騎手は、ウイークポイントはない、と自信満々の様子だった。
10 タイセイプランセス
フローラSでは3着。差し馬上位の展開が味方したのは確かだが、前が詰まる不利がありながら3着に追い上げた末脚は素晴らしかった。中間状態について池上師は、きつい競馬をしたので疲労感があり回復に重点を置いて調整してきた、とコメント。仕上がりが気になるものの、馬体は回復している、とのことなので問題はないか。
11 ウィルサヴァイブ
2勝はいずれも中京コース。最終追い切りは栗東坂路で4ハロン55.8秒、ラスト1ハロン12.4秒。手応え良く僚馬と併入している。須貝師はこの調整について、ちょうどいい、輸送もあるし、いい雰囲気、と合格点を与えた。遠藤助手は、気性面が成長した、安定して走ってくれるし恥ずかしくない競馬をしたい、と意気込んだ。
12 ブラウンラチェット
手塚久師は、距離はプラスに働くと考えている、人気は落ちてしまったが持っているポテンシャルはオークスに出走する上位組と比べても遜色ないと思っている、何とか巻き返したい、と語る。アルテミスSを勝っている東京なら一変していい。状態について師は、前走のダメージはなく馬体減りもなかった、体調はいい、と伝えている。
13 タガノアビー
フローラS後に連闘で挑んだ矢車賞(京都芝外2200m)を制している。稍重馬場での勝ち鞍もあり、体力勝負になれば楽しみな存在といえる。7枠13番について竹之下助手は、ゲートはそこまで速くない馬なのでいいところだと思う、とコメント。千田師は、いかに疲れを残さずにレースに臨めるか、とポイントを挙げていた。
14 サヴォンリンナ
昨年11月にデビューして、今年2月に2000mで未勝利戦を勝利。この1戦で勢いがつき、続く忘れな草賞も快勝。田中克師も、距離が延びても大丈夫そう、いい状態で出せる、と好感触だ。上がり33秒台の脚を使った経験のない馬なので、例年ならスピード負けが懸念されるものの雨の影響を受ける今年のオークスなら話は別だ。
15 カムニャック
2000mでデビュー勝ちして、続くマイルでの2戦はいずれも馬券外。距離を2000mに戻したフローラSですぐさま巻き返したのだから長い距離があっているのだろう。友道師は、左にモタれるところがあるので左回りの方が乗りやすいみたい、広いコースも合っている、と東京コース適性の高さも伝えてくれている。
16 ゴーソーファー
津村騎手は状態と適性について、先週はピリッとしなかったが1週間でグンと良くなった、馬場が渋るのもプラス、と答えている。また手塚久師は、体形は詰まっているが中距離というより中長距離向き、2400mは全く問題ない、としているのでオークス適性はかなり高そう。前走の大敗が尾を引いていなければ激走があっていい。
17 ケリフレッドアスク
未勝利戦の勝利後は君子蘭賞で2着→スイートピーSで3着と勝ち切れず。鋭い決め手があるわけではないが、先行力は確かなので今回も好位からの競馬が叶うだろう。21日の最終追い切りは栗東芝コースで単走。5ハロン67.1秒、ラスト1ハロン12.4秒と軽めの内容だったが、Mディー騎手は、目的は達成できた、と満足げだった。
18 エリカエクスプレス
杉山晴師は、疲れを感じないし精神的にも非常に落ち着いていい状態、全体的な雰囲気で見たら桜花賞の時よりいいと思う、と前走以上であることをアピールする。ただし植山助手曰く、桜花賞は4コーナーを回る際に物見をして集中力を欠いた、とのこと。距離が延びてコーナー数が多くなるのはマイナスとなるか。