≪直前情報≫
1 ヤマニンアンフィル
今回出走するヤマニンアルリフラは妹にあたる。同様にデビュー後は結果がでない時期もあったが徐々に成長。前走では490kgまで馬体重が成長しており、6歳にして本格化を果たした。斉藤崇師も、ゲートを出るようになってレースぶりが安定してきた、とコメント。末脚は堅実で差し馬向きの流れになれば台頭。
2 カリボール
昨年に鞍馬S、福島TVOPと人気薄で連続好走。今年も前走のパラダイスSで14番人気で勝利とこの時期に激走している。木下助手曰く、走らなかったときは歩様が悪かった、今は良いので力を発揮できると思う、との事。暑くなり硬さが取れたという事か。前走の激走をフロック視するのは危険かもしれない。
3 レッドヒルシューズ
近3走は結果が出ていないものの、4走前のみちのくSで3着がありオープンクラスでも通用の目途は立っている。また、全4勝中3勝を小倉競馬場であげているコース巧者。夏は牝馬の格言通り、過去10年で牝馬が(6.5.7.55)と好成績。前走4コーナー3番手内だった馬も(5.4.3.44)で好走が多い。
4 ミルトクレイモー
オープンに昇級して以降なかなか結果が出ていないが、5走前の志摩Sでは今回1番人気が濃厚なロードフォアエースに0.6秒差の圧勝。ポテンシャルは重賞でも通用の水準にある。中村師は、ラストに坂があるコースは向かないし枠もよくなかった、直線が短くて平坦小回りになるのはいい、と語る。
5 モズメイメイ
前川師は、寒い時期はあまり良くなくて暖かくなって状態は上がっている、とコメント。実際に3歳時は5月の葵Sを勝利。さらに昨年は北九州記念3着、アイビスSD1着、セントウルS3着とこの時期にまとめて好走している。最終追い切りは栗東坂路で4ハロン51.9秒ならしっかり動けており、今年も注目。
6 メイショウソラフネ
4走前のオパールSではビッグシーザー相手に0.1秒差で、ペアポルックスやグランテストといった重賞好走馬には先着。さらに、タンザナイトSではソンシ相手に勝利。前走のシルクロードSも0.4秒差の5着なら及第点。石橋師は、夏の始動はここと考えていた、休み明けでも仕上がりはバッチリ、と自信を見せる。
7 クラスペディア
特殊な戦歴で新馬2着の身で挑んだ小倉2歳Sを2着に好走。その後も未勝利のまま重賞に挑み、京王杯2歳S5着や朝日杯FS6着に善戦した。そして、初勝利を挙げたのがなんとリステッド競走のクロッカスS。再び1200mに戻した前走の葵Sで2着。河嶋師は、前回みたいな競馬になるのかな、と逃げの手を示唆。
8 エイシンワンド
新馬、小倉2歳Sと連勝。この2戦で降したクラスペディアは前走の葵Sを2着し、今回も出走する実力馬。大久保師は、間隔をあけて再調整、馬体面は課題でしたが休ませたことで成長を感じる、との事で休養効果はありそうだ。近走は1400m以上を使われて結果が出ていないだけに、実績のある距離に戻って巻き返し。
9 ヤマニンアルリフラ
斉藤崇師は、成績に表れているように中身が詰まって充実してきました、とコメント。母ヤマニンパピオネの仔にはヤマニンウルスや今回出走するヤマニンアンフィルなど活躍馬が多い。デビュー後は勝ち切れず初勝利が2勝クラスという異色の経歴。デビュー時から大きく成長した今なら重賞でも期待できる。
10 タマモブラックタイ
2023年のファルコンS勝ち馬で、NHKマイルCでも勝ち馬から0.8秒差と大きく負けていない。その後は苦戦をしいられているが、角田師は、相変わらず稽古は動く、体調は安定している、とコメント。1週前、最終追い切りとも栗東CWで好時計を記録しており、ポテンシャルは高い。
11 ドロップオブライト
元々リステッド競走でも好走していた実力馬だが、昨年はCBC賞で重賞制覇。福永師は、前走は適性が合わなかったし、その前の中京での2走は外枠で厳しかった、と語る。立ち回りも巧く、枠順はポイント。牝馬で56kgと厳しい条件ではあるが、近走の敗戦で人気が下がれば馬券的には妙味がありそうだ。
12 スリーアイランド
4走前のシルクロードSは0.5秒差の8着で、3走前のオーシャンSは0.9秒差の8着。いずれも勝ち馬から1秒以内と大きくは離されておらず、近走の大敗もあり斤量52kgで出られるメリットは大きい。中竹師は、ゲートが決まるかどうかが鍵で入念に練習した、との事で、スタートさえ決まれば斤量差を活かせる。
13 オタルエバー
この中間は栗東坂路で1週前に4ハロン50.8秒。最終追い切りも51.6秒と2週続けて好時計を記録している。中竹師も、文句なし、もともと坂路では動くが全身を使ってすごくいい動きをしてくれた、と状態に太鼓判。精彩を欠くレースが続いていたが、前走で復活の兆し。過去には重賞で好走歴もあるだけに要注目。
14 アブキールベイ
前走の葵Sは15番人気の低評価を覆す大金星。ただ、レースは直線で内と外にバラける中、空いた中を突いてくる形。ハイペースも相まってかなり展開が向いたことは否めない。坂口師曰く、ここにきて芯が入ってきた、好調をキープしている、との事で引き続き調子は良さそう。斤量と勢いでどこまで迫れるか。
15 ロードフォアエース
デビューから連対を外したのはダート1900mの一度だけ。抜群の安定感が最大の強みで、勝ち切れないものの能力は高い。最終追い切りは栗東坂路で4ハロン52.6秒、ラスト1ハロン12.0秒の好時計。友道師も、暑さもこたえていないし具合はいい、と語る。先行力あり斤量も重すぎず、今回も大崩れはなさそう。
16 シロン
デビュー時はマイル以上の距離も使われていたが、徐々に短距離へとシフト。前走は枠順の利もあったがオープンクラスの韋駄天Sで4着に善戦している。小栗師は、前走と同じくらいの状態に仕上がった、もまれず自分のリズムで運びたい、とコメント。距離延長でスムーズにポジションを取れれば面白いかも。
17 キタノエクスプレス
昨年のCBC賞では1番人気に支持。結果は7着だったが、その後はオープンクラスで勝利するなど能力は高い。また、その時に降したのが今回1番人気濃厚のロードフォアエース。実力的には申し分ないだろう。坂口師も、折り合いがつくようになり競馬が上手になっている、小回りコースもいい、と語る。
18 ヨシノイースター
前走の春雷Sは稍重で前半3ハロン33.5秒のハイペース。これを先行して押し切る強い競馬で、ロードフォアエースに完勝は評価できる内容だった。中尾師は、蹄の不安もなくスタートが安定してきた事が近走の好結果につながっている、とコメント。課題は過去10年で(0.0.0.5)の斤量58kgか。