<注目ポイント>
最近5回で3連単20万円台が2回、8万円台が1回と波乱もある一方、2014~2017年は1万円台が3回、万馬券に届かない4桁配当が1回、そして2年前は3連単3650円とガチガチな配当も出現。このように荒れるか堅めか、極端な結果が目立っている。
過去10回で1番人気は【4・1・2・3】連対率50%、複勝率70%の好成績。3番人気も【2・0・5・3】と、連対数は少ないものの複勝率は70%と負けていない。
中位以下では、単回値、複回値がともに100を超え、複勝率も30%ある6番人気がお薦め。10番人気以下は【1・0・1・67】複勝率2.9%と、ハンデ戦にしては人気薄の台頭が少ないレースでもある。
年齢別成績は、3歳馬(複勝率80%)と4歳馬(複勝率35.3%)が、5歳以上の馬(複勝率12.5%)に差をつけている。
<注目馬>
●シュトルーヴェ
活躍は昨年の上半期。3勝クラスJC2023ロンジンワールドベストレース受賞記念では、重賞好走実績馬のキングズレイン、レッドヴェロシティを破って勝利。更に、格上げ初戦のG2日経賞、58.5キロを背負ったG2目黒記念と重賞2連勝を決めている。ただ、その後のG1・3戦は二桁着順。今年2戦も馬券に絡んでいないが、ともに距離が合わなかった感もある。
東京芝2400~2500m戦は【3・1・0・1】で着外はG1ジャパンCのみ。得意コースのG2なら久々の好走も望める。
●スティンガーグラス
半姉にG1ウイナーのダノンファンタジーと血統に恵まれ、自身もここまで9戦5勝の好成績。前走の札幌日経賞も、先に抜け出したフルールを後方からキッチリ捉え、着差以上の強さを見せている。
2400~2600mは【4・0・0・1】。唯一の着外が今回と同コースのG2目黒記念という点は気になるものの、ルメール騎手は過去10回【2・0・1・2】、木村厩舎もオーソリティで2連勝とレースとの相性は高く、ここはチャンスの一戦だ。
●ディマイザキッド
昨年11月に1勝クラス三春駒特別を勝利すると、ここから今年2月の3勝クラス・アメジストSまで4戦3勝の好成績。格上げ初戦のG3新潟大賞典は8着に敗れ、G3函館記念も4着に終わったが、レコード決着から0.4秒差。そして好評価は前走のG2毎日王冠。先行した3頭が上位を占める展開を、後方から追い込み4着まで押し上げている。
2500mの距離は未知数だが、G1好走実績馬を相手に健闘した前走の内容から、力は上位の存在だ。
●ニシノレヴナント
オープンクラスでは苦戦が目立ち、4月のオープン大阪ハンブルクC以外は着外ばかり。前走のリステッド・オクトーバーSも13番人気の低評価に甘んじた。レースは後方を進み、直線で外に持ち出されエンジンがかかると、近走の苦戦がウソのような末脚で追い込みを決め、約1年10か月ぶりの勝利。上がり3F32秒9の時計から決してフロックとは思えず、この脚なら重賞でも好戦は可能だろう。
もともと長距離を主戦場にしており、2500mも大丈夫だ。
●ボルドグフーシュ
G1菊花賞でアスクビクターモアをハナ差まで追い詰める2着、続くG1有馬記念もイクイノックスの2着と、3歳時はG1の大舞台で活躍。脚部不安による長期休養以降は、G3チャレンジC、G2アメリカJCCで連続4着も、以降3戦は着外に終わっている。
過去10回、スクリーンヒーロー産駒は【1・2・1・2】複勝率66.7%、社台RH所属馬は【1・1・2・3】複勝率57.1%の好成績。データ面も揃い、復活の条件は整っている。
●ホーエリート
3歳春のG3フラワーCで2着と、早くから重賞で活躍。古馬となった今年は、G3中山牝馬Sでシランケドの頭差2着。G3福島牝馬Sは崩れたが、G2目黒記念はアドマイヤテラにクビ差2着と、牡馬相手のG2でも好走できる力を示した。
G2オールカマー(5着)を一叩きし、今回は走り頃。鞍上予定の戸崎騎手は過去10回、【0・4・2・1】と1着こそないものの複勝率は85.7%の高い数字。2着した目黒記念と同じコースで、期待は高まる。
●ローシャムパーク
2年前にG3函館記念、G2オールカマーと2連勝。昨年は勝ち星こそ無かったものの、G1大阪杯はベラジオオペラとクビ差の2着、アメリカのG1ブリーダーズCターフでは勝ち馬を差し切るかの勢いで2着と、G1勝利に近づいた。
今年2戦はともに着外。ただ2度のG1・2着時は、前走が8着、10着と崩れており、大敗からの巻き返しもある馬。前走が15着でも見限るのは危険だ。2400mのブリーダーズC2着の結果から距離も問題ない。