<注目ポイント>

 G1阪神JFはG1桜花賞と同じコースで行われるため(昨年の阪神JFは京都開催)、レース同士の関係性は深く、過去10年の阪神JF勝ち馬10頭の桜花賞成績は【2・4・1・3】で連対率60%、複勝率70%。今年も、桜花賞で本命を託せるようなレベルの馬を探したい。

 最近4年(昨年の京都開催含む)で、3連単10万円超の配当が3回飛び出し、レースは波乱傾向。阪神開催限定(2014~2023年)の阪神JF過去10回のうち半分の5勝は1番人気が挙げているが、2、3着はゼロと極端な成績。複勝率で比べると2、3番人気が60%、1、4番人気が50%と大きく変わらない。
 頭で狙うのは1番人気だが、3連単や3連複の軸なら、配当的に3、4番人気のほうが面白い。

<注目馬>

〇アランカール
 新馬戦は抜群の手応えで外から進出し、最後は流す余裕で4馬身差の楽勝。続くオープン野路菊Sは4コーナー最後方から外を回って追い上げると、残り1F過ぎに抜け出し抑えたまま先頭ゴールと、新馬戦のリプレイを見るような楽勝だった。
 勝ちっぷりもさることながら、母にオークス馬シンハライト、おじおばに重賞ウイナーが2頭並ぶ血統も魅力。一時骨瘤の症状もあったが、幸い大事には至らず、追い切りの内容から好勝負できる状態にある。

〇アルバンヌ
 新馬戦は、後にG3ファンタジーSを勝利するフェスティバルヒルと半馬身差の2着。続く未勝利戦は、単勝1.2倍の圧倒的人気に応えて勝ち上がっている。前走の1勝クラス・サフラン賞は、中団追走から外目を進出すると、粘り込みを図るベレーバスクをきっちり差し切り。レース上がり11秒2-11秒1も評価できる。
 半姉タイセイプランセスは、今年のG2フローラSは3着も、G1のオークスは11着と悔しい結果。姉に代わって、まずは2歳G1で結果を出したい。

〇ギャラボーグ
 新馬戦は、良血馬オルネーロ(姉にG1馬ダノンファンタジー)から2馬身差の2着。2戦目の阪神芝1800mの未勝利戦は5頭立ての少頭数らしく超スローペースとなり、序盤はかかり気味に2番手を追走。直線に入ると単勝1.5倍のマテンロウゲイルが並びかけ、ゴールまで壮絶な一騎打ち。この競り合いをクビ差制し、初勝利を挙げている。
 全兄にG1NHKマイルC勝ち馬ダノンスコーピオンがおり、マイルG1は相応しい舞台だ。

〇スターアニス
 見せ場なく終わったデビュー戦から、2戦目で激変し、後にオープン福島2歳Sを勝利するタマモイカロスに7馬身差をつける圧勝。小倉芝1200mの勝ちタイム1分8秒0は、前週のG3北九州記念の勝ちタイムに0.2秒差と優秀なものだった。続くG3中京2歳Sは2着に敗れたものの、レコードタイムで勝ったキャンディードとはクビ差。ゴール前で内ラチに接触する不利が無ければ、かなり際どい一戦だった。
 マイルへの距離延長に不安はあるが、能力は足りる。

〇タイセイボーグ
 前残りの展開を差して2着のオープン・ダリア賞は評価できる一戦。G3新潟2歳Sは勝ち馬リアライズシリウスに離されたが、後のG3勝ち馬フェスティバルヒルの追撃をハナ差抑え2着。前走のG3アルテミスは、出遅れて後方から。直線に入ると、他馬が馬場の内を開けるなかで自身は内を進出するも、外目を差してきた馬が優勢で結果は3着。通ったコースを考えると、着順以上の評価はできる。
 安定した末脚から、G1でも上位を狙える。

〇ヒズマスターピース
 2000mの新馬戦は距離が長かったか、先行策から最後に失速し6着。距離をマイルに短縮した2戦目は、逃げ切りを決めている。前走の1勝クラス赤松賞もスムーズに先手を取ると、最後までセーフティリードを保ち、危なげなく逃げ切っている。
 アーモンドアイをはじめ数多くの名牝を育てた国枝調教師が定年を迎えるため、管理馬を阪神JFに送るのは今年が最後。阪神JF過去10回【1・2・0・0】連対パーフェクトの厩舎成績を含め、注目の一頭だ。

〇マーゴットラヴミー
 10月の京都芝1400mの新馬戦でデビュー。道中は逃げたナオミニオールインをマークするような形で追走すると、直線も2頭の競馬となり、残り100mあたりで交わし1着。1分20秒2のレコードタイムでデビュー戦を飾っている。続く1勝クラス白菊賞は積極策。手応え十分に直線を迎え、追い出されると一気に後続を突き放し、2着に3馬身差。楽勝と言っていい内容だった。
 スピード勝負に長けたイメージで、速い時計の決着なら可能性は高まる。

〇ミツカネベネラ
 新潟芝1400mの新馬戦でデビュー勝ち。続くG3アルテミスSは中団で脚を溜め直線に入ると、前を走っていたフィロステファニを追うように進出。勝ち馬の末脚には及ばなかったが、前走重賞2着のタイセイボーグを抑え、ブービー人気の前評判を覆し、見事に連対を果たしている。
 前走アルテミスS2着馬は、阪神開催過去10回のG1阪神JFで【2・1・1・3】連対率42.9%、複勝率57.1%の好成績。人気になりにくいタイプで、馬券的に面白い存在だ。