<注目ポイント>

  かつてはクラシックと直結しない時期もあったG3京成杯。しかし3年前の勝ち馬ソールオリエンスがG1皐月賞、2年前の勝ち馬ダノンデサイルがG1日本ダービー、2着アーバンシックがG1菊花賞と、京成杯連対馬が後にクラシックを制し、近年は重要性が高まっている。

 後のクラシックホースが活躍しているものの、馬券的には波乱傾向を強めており、4年前には3連単32万馬券、昨年は172万7970円のミリオン馬券が出現。

 人気別成績を過去10年の連対率で比べると、1、2番人気が40、50%と上々も、3、4番人気は0、10%と低調。それに比べ5番人気は30%、7番人気は40%の好成績。また6番人気は連対率こそ10%も複勝率が40%あり、穴馬券を狙うなら5~7番人気から探したい。


<注目馬>

●アクセス
 昨秋の京都芝2000m・新馬戦でデビュー。追い切りで好タイムを出していたこともあり、良血馬揃いのメンバーの中で1番人気に支持された。レースはスタートで遅れたため序盤は後方も、向正面で番手を上げ、抜群の手応えで直線へ。残り1Fあたりで先頭に立つと、後続を突き放し3馬身差の楽勝と、人気通りに力の違いを見せつけた。
 いい脚を長く使った前走から、父キセキ同様にスタミナがあるタイプで、パワーの要る冬の中山の馬場は向きそうだ。

●アッカン
 デビューから2戦をともに2着と好走し、3戦目の未勝利戦で勝ち上がり。格上げ初戦の1勝クラス百日草特別は、先頭から離れた2番手を追走。残り100mあたりで逃げたコスモエルヴァルを交わすと、追撃してきたフォルテアンジェロを抑えて連勝。その2着馬が次戦のG1ホープフルSで2着に入り、こちらの評価も上がっている。
 母父エイシンフラッシュは2010年のG3京成杯を勝っており、血統的にも脚質的にも中山コースは合っている。

●グリーンエナジー
 2024年セレクトセール1歳部門において、1億120万円(税込)の高額で落札された馬。昨夏の新馬戦は勝ち馬から6馬身離された3着だったが、5か月の休養の間に成長。前走の未勝利戦は、2番手から上がり3F32秒9の脚で締め、2着に3馬身差の楽勝を決めている。
 G1ホープフルS2着フォルテアンジェロ、G2東京スポーツ杯2歳S3着ライヒスアドラー、G3京都2歳S3着ゴーイントゥスカイと3歳世代に重賞上位馬が3頭在籍している上原祐厩舎。今度はグリーンエナジーの番だ。

●ジーネキング
 2戦目の未勝利戦で、後のG2東京スポーツ杯2着馬ゾロアストロの2着と好走し、3戦目で勝ち上がり。続くG3札幌2歳Sは、これまで同様の積極策。直線中程では逃げ切り態勢で勝負あったかに思えたが、外から飛んできたショウナンガルフに交わされ、惜しくも2着に終わっている。
 前走のG1ホープフルS12着は、休養明けでプラス12キロも影響したか。
一叩きで迎える今回、札幌2歳Sのように単騎で行ければ再度チャンスだ。

●ソラネルマン
 中山の新馬戦は惜しくもクビ差2着に敗れたが、勝ち馬フォルテアンジェロが年末のG1ホープフルS2着の実力馬では、仕方のない一戦。続く東京芝2000mの未勝利戦は完勝。勝ちタイム2分0秒0、上がり3F11秒2-10秒8-11秒2の時計は高く評価できる。
 同じ一族のアドマイヤジャパンは2005年のG3京成杯勝ち馬。管理する手塚厩舎は3年前のソールオリエンスで勝利するなど、過去10年の京成杯で【1・0・1・1】複勝率66.7%と、レースとの相性は良好だ。

●ダノンヒストリー
 G1でも好走したダノンベルーガ、ボンドガールを兄姉に持ち、デビュー前から評判の高かった一頭。昨年6月の東京芝1800m・新馬戦は、単勝1.2倍の断然人気に応えて逃げ切り。勝ちタイムの1分46秒8は、一年前の同時期にデビューしたダービー馬クロワデュノールと0.1秒差である。
 休養明けのG2東京スポーツ杯2歳Sは1番人気に支持も、結果は7着。調教内容から調子も疑問だったが、出遅れも響いたようだ。デビュー時のデキに戻れば、重賞でも好走できる器だ。

●ポルフュロゲネトス
 2戦目の中山・未勝利戦で勝ち上がり。前走の1勝クラス葉牡丹賞は、直線で前が壁になり追い出しを待たされる不利。その間にサノノグレーターが抜け出し、こちらも前が開いてから脚を伸ばしたものの2着まで。ゴール前の脚勢から、スムーズな競馬なら勝ち馬にもっと迫れただろう。
 その前走は中山芝2000mでレコード決着。自身も不利がありながら1分58秒7の走破時計は評価できる。G3京成杯と同コースで2戦連続好内容の結果から、重賞でも楽しみは大きい。

●マテンロウゲイル
 昨夏の中京芝2000m・新馬戦は、上がり2F11秒1-11秒1のレースを後方から差して2着と、勝ちに匹敵する内容。続く未勝利戦は、次戦のG1阪神JFで2着のギャラボーグにクビ差の2着。自身も上がり3F32秒8の脚を繰り出している。この2戦が良かっただけに、前走の未勝利戦のクビ差勝ちは物足りないが、雨で馬場が渋ったことが影響したのかもしれない。
 エピファネイア産駒は過去10年で【1・1・2・5】複勝率44.4%とデータも後押しし、格上げ初戦でも好走を期待できる。