<注目ポイント>

 830円、1320円、1510円と、過去10年を見ると3連単とは思えぬガチガチな配当もあるG2弥生賞ディープインパクト記念。しかしクラシック有力馬がトライアルを使わず、G1ホープフルSやG3共同通信杯から本番へ直行するローテーションが増えてきた影響で、弥生賞のメンバーは低下。それに伴い波乱傾向も上昇し、ここ2年は30万円台、8万円台と高配当が続いている。

 また近年は4コーナーで1、2番手につけていた馬が馬券圏内に入る確率が高く、特に穴を開けた馬にその傾向が強い。
 昨年も、後のG1皐月賞馬ミュージアムマイルが4着に敗れ、4角で1、2番手にいた7、2番人気馬がワンツーを決めている。穴馬を探すなら、脚質的に前につけられる馬を優先に考えたい。

<注目馬>

●アドマイヤクワッズ
 新馬戦で豪快な差し切りを決め、G2デイリー杯2歳Sはカヴァレリッツォとの一騎打ちを制し快勝。3連勝を目指したG1朝日杯FSは、外に出そうとするエコロアルバの煽りを受け、大外を回される不利。更に重馬場も響いたか、外から脚を伸ばすも3着が精一杯だった。
 所属の友道厩舎は過去10年のG2弥生賞で【1 ・2・0・0】の好成績。ここまで3戦は全てマイル。初の中距離戦となるが、血統、気性から2000mなら大丈夫だろう。

●ステラスペース
 デビューから4戦目で初勝利。格上げ初戦の1勝クラス葉牡丹賞は7着と崩れたが、続く1勝クラスの平場を逃げ切り。G3京成杯は好位からレースを進め、直線もしぶとく脚を伸ばし5着に入線。G2弥生賞有力の一頭タイダルロックとはクビ差である。
 叔父に弥生賞と同コースのG1ホープフルS勝ち馬キラーアビリティがおり、自身も2走前に同コースで勝利と適性はあり。いとこのゲルチュタールは今年のG2日経新春杯勝ち馬で、血統的にも勢いがある。

●タイダルロック
 昨夏の福島のデビュー戦は4馬身差の楽勝。続くオープン芙蓉Sは、直線で前が壁になり、脚を余しての6着なので参考外と考えていい。前走のG3京成杯は中団で脚を溜め、直線は馬群の中を貫くように進出し、4着まで追い上げたところがゴール。敗れはしたものの、最後に見せた脚は際立っており、能力の高さを十分に見せつけた。
 叔父は昨年のダービー馬クロワデュノールで、血統的な魅力も十分。G2弥生賞を制し、叔父に一歩ずつ近づきたい。

●テルヒコウ
 過去に多くの活躍馬がデビューしたG1菊花賞デーの新馬戦に出走。先手を取り、残り2~1Fで10秒8の高速タイムをマークすると、最後も11秒3で締め、後のG3きさらぎ賞2着馬エムズビギンを完封。前走のG2東京スポーツ杯2歳Sも積極策に出て直線も粘ったが、上位3頭全てが上がり3F32秒台をマークする決め手勝負に対抗できず、4着に終わっている。
 G2弥生賞は近年、先行馬が活躍しており、脚質的に有利な存在だ。

●バステール
 兄姉8頭すべてが勝ち上がり、うち2頭がオープンクラスまで出世している良血馬。新馬戦は0.1秒差の2着だが、勝ち馬ゴーラッキーは次戦も好タイムで楽勝の素質馬だった。自身の2戦目は、先行した3頭が2、3、4着に残る展開を、中団から差し切る強い内容で勝ち上がっている。
 デビューから2戦はCデムーロ騎手、今回は川田騎手が騎乗と、ジョッキーを見ても期待の高さが伝わってくる馬。1週前のCWで6F78秒9の好タイムをマークし、デキも更に上向いている。

●パントルナイーフ
 G3ダービー卿CT勝ち馬パラレルヴィジョンの全弟。2戦目で勝ち上がり、3戦目はG2東京スポーツ杯2歳S。直線は外目から進出し先行勢を交わすと、ゾロアストロの追撃を頭差凌ぎ、クラシックの登竜門と称されるレースを先頭で通過。その2着馬がG3きさらぎ賞を制し、東スポ杯の評価は更に上昇している。
 馬主のキャロットFは過去10年【1・2・0・2】とデータ面のプラスもあり。重賞連勝を決めれば、クラシック路線の本命に躍り出る。

●ライヒスアドラー
 秋の中山でデビュー。4コーナー手前で逃げた馬を交わしにかかると、終いの2Fを10秒8-10秒9の高速上がりでまとめ、最後は抑える余裕の大楽勝。続くG2東京スポーツ杯2歳Sは3~4コーナーで他馬と接触し、直線も先行勢を狭い内から交わす厳しい形になりながら、勝ち馬パントルナイーフから0.2秒差の3着に入っている。
 スムーズな競馬ができれば、前走勝ち馬を逆転する可能性も十分。まだ1勝馬の身で、勝負気配も高いはずだ。