<直前情報>
過去10年の勝ち馬を見ると、アーモンドアイ、デアリングタクト、リバティアイランドの牝馬3冠馬をはじめ、グランアレグリア、ソダシなど名牝がズラリ。その割に1番人気が1勝は意外だが、複勝率は60%。2番人気が5勝と成績は最も良く、連対率も70%。3番人気も2勝で複勝率60%と、上位人気は全体的に好成績である。
3連単も、過去10年で10万円超の配当は無く、最近は3年連続1万円台、5回前も1万円台と落ち着いた配当が目立っている。上位人気以外では6、7番人気が複勝率30%。二桁人気の馬券圏内は無く、過度な大穴狙いは禁物だ。
この10年は全て、馬体重460~499キロの範囲内の馬が勝利。また3年連続でノーザンF生産馬がワンツーを独占している。
<注目馬>
●アランカール
新馬戦、オープン野路菊Sは段違いの末脚で楽勝。G1阪神JFは1番人気に支持されたが、離れた後方から3コーナー付近で番手を上げるも、直線では脚が止まり5着に終わっている。前走のG2チューリップ賞は阪神JFのように動かず、脚を溜めて直線勝負。ゴール前で際立った脚を見せ、結果は勝ち馬から0.1秒差届かず3着も、改めて高い能力を示した。
母は2016年の桜花賞でハナ差2着に泣いたシンハライト。確かな末脚から、母を超える結果も望める器だ。
●ギャラボーグ
2戦目の未勝利戦で、G1皐月賞候補にも挙がるマテンロウゲイルを破って勝ち上がり。G1阪神JFは、メンバー最速の上がりタイムをマークし2着に入線。3着のタイセイボーグ、4着スウィートハピネスが次走でG2、リステッドレースを勝っているのだから、この2着は評価できる。
自身は次走のG3クイーンCで9着と崩れたが、2022年G1NHKマイルCを勝った全兄ダノンスコーピオンもG3共同通信杯で7着と崩れた後にG3、G1と連勝。前走大敗で見限ってはいけない。
●スウィートハピネス
1勝クラス白菊賞は2着でも勝ち馬から3馬身離されており、G1阪神JFは9番人気の低評価だったが、馬群の中から脚を伸ばし4着に入線。続くリステッド・エルフィンSは、4コーナーで先頭から離れた最後方とかなり厳しい状況。それでも直線に入ると、他馬を圧倒する末脚で、先に抜け出したベルサンローランを瞬く間に交わし、インパクトの強い競馬で2勝目を挙げた。
息の長い末脚は、G1桜花賞でも大きな武器になる。
●スターアニス
初勝利を挙げた小倉芝1200mの未勝利戦は、2着に7馬身の差をつけ、勝ちタイムの1分8秒0は、前週のG3北九州記念と0.2秒差の優秀な時計。しかし1400mのG3中京2歳Sで2着に敗れ、G1阪神JFは能力的に上位でも、マイルの距離が課題だった。しかしレースは、他馬の外をまわって差し切る強い競馬で、距離の不安など全く感じさせない勝利だった。
過去10年G1阪神JF1着からG1桜花賞へ直行の馬は【2・2・0・0】と連対率100%。2つ目のG1戴冠へ視界良好だ。
●ドリームコア
母はG1を2勝のノームコア、叔母にG1を4勝のクロノジェネシスがおり、デビュー前から評判の高かった一頭。期待に応え新馬戦を快勝し、2戦目の1勝クラス・サフラン賞は3着も、1勝クラス・ベゴニア賞は好タイムで勝利。前走のG3クイーンCは好位から抜け出し、初重賞勝ちを決めている。
昨年の勝ち馬エンブロイダリーもサフラン賞で敗れた後、1勝クラス、クイーンCと連勝し、G1桜花賞も勝利。前走に続きルメール騎手を確保し、桜の女王へ準備は進んでいる。
●フェスティバルヒル
新馬戦は、後にG1阪神JFで3番人気に支持されるアルバンヌを破って勝ち上がり。続くG3新潟2歳Sは勝ち馬リアライズシリウスに離されたが、後のG2チューリップ賞勝ち馬タイセイボーグにハナ差の3着に来ている。前走のG3ファンタジーSは後方から追い込んで重賞勝ちも、骨折が判明し休養。復帰戦がG1桜花賞となった。
半兄は昨年のG1皐月賞、G1有馬記念を勝ったミュージアムマイル。自慢の末脚が炸裂すれば、兄に続くクラシック制覇も近づいてくる。
●ブラックチャリス
函館芝1200m戦は、1分8秒2のレコード勝ち。当日のメインである2勝クラスSTV杯より0.7秒も速い優秀なものだった。続くG3函館2歳Sも2着と好走。ただ1400mと距離を伸ばしたG3ファンタジーSは4着。G3フェアリーSは更なる距離延長に、不利な外枠と状況が厳しい中、見事に勝利をおさめ距離の不安を一蹴した。
キタサンブラック産駒は過去10年【0・1・1・1】複勝率66.7%で、4、6番人気が馬券になっており、血統的にも注目の一頭だ。
●リリージョワ
新馬戦を好タイムで楽勝。2戦目のオープンもみじSは好スタートから大逃げの形。最後にダイヤモンドノットが迫るも交わされる雰囲気はなく、半馬身差で1着ゴール。その2着馬は後に重賞を2勝しており、価値ある一戦だ。続くオープン紅梅Sも4馬身差の楽勝を決め、3戦3勝で大一番に臨む。
マイルは初めてで、気性的にも距離延長は心配になるが、祖母はG1秋華賞勝ち馬アヴェンチュラで血統的にこなせる背景はある。距離さえ持てば、桜の女王の座も見えてくる。