<注目ポイント>

 8年前に3連単37万馬券、9年前には106万円台のミリオン馬券も飛び出したG1皐月賞。だが以降は5年前に8万円台が出たものの、目立った高配当は少なくなってきている。

 人気別成績に目を転じると、過去10年で1番人気は【2・1・3・4】複勝率60%と悪くないが現在5連敗中、2番人気は【3・0・0・7】と極端な成績、3番人気は【1・3・2・4】複勝率60%と安定している。以下では7~9番人気が連対率20%で、特に8番人気は【1・1・2・6】複勝率40%の好成績。二桁人気(10番人気以下)は【0・0・1・84】で、穴馬券を狙うなら7~9番人気あたりから探したい。

 馬番では7番が【2・3・1・4】複勝率60%と、まさにラッキーセブンである。

<注目馬>

●カヴァレリッツォ
 5馬身差圧勝の新馬戦で評価を大きく上げ、G2デイリー杯2歳Sはレコードタイムとタイの2着。そして前走のG1朝日杯FSは馬群の内から強襲し、逃げ込みを図るダイヤモンドノットを差し切り。この勝利で、最優秀2歳牡馬に選出されている。
 ここまで3戦はマイルで2000mは初めてとなるが、血統的には問題なし。過去10年、朝日杯FS1着からG1皐月賞に直行はサリオスのみで、コントレイル相手に2着と好走例はある。レーン騎手騎乗で楽しみも増している。

●グリーンエナジー
 新馬戦は3着に敗れたが、2着アウダーシアは後にG2スプリングSを勝利。デビューから5か月間隔を開けて出走した未勝利戦は、上がり3F32秒9の強烈な末脚で楽勝し、成長した姿を見せた。続くG3京成杯は、後方で折り合いに専念。直線は馬群を貫き、マテンロウゲイルをゴール寸前に交わし1着。多頭数となるG1皐月賞へ向け、いい勝ち方ができた。
 2年前のダノンデサイル、3年前のソールオリエンスに続き、今年も京成杯勝ち馬がクラシック戦線を賑わすことになりそうだ。

●ゾロアストロ
 マイルのG3サウジアラビアロイヤルC3着時は物足りない感もあったが、1800mに距離延長したG2東京スポーツ杯2歳Sで変身。直線半ばで一時離されたパントルナイーフを、ゴール寸前に追い詰め頭差2着。続くG3きさらぎ賞は、他馬の内から脚を伸ばし、エムズビギンに頭差競り勝っている。
 現状は不器用な面があり、一瞬の脚を使えるタイプでも無いので、中山コースは少々不安。ただ長く脚は使えるので、スタミナ色の強いレースになれば大きく台頭する。

●バステール
 初勝利の未勝利戦は、先行した馬が上位に残る展開を中団から差し切る強い内容。前走のG2弥生賞も抑える競馬で、序盤は後方に位置。直線に入ると、他馬と接触の不利にもめげず追撃開始。人気2頭のライヒスアドラー、アドマイヤクワッズを捻じ伏せるように差し切り、クラシック候補の一頭に浮上した。
 過去10年、前走弥生賞勝ち馬は【0・4・0・5】連対率44.4%、キタサンブラック産駒は【1・2・0・1】連対率75%と好データが並ぶ。

●パントルナイーフ
 初勝利の2戦目は、上がり2F11秒9-11秒3のレースを差し切る強い内容。続くG2東京スポーツ杯2歳Sは外から脚を伸ばし、ゾロアストロの追撃を頭差抑えて1着。その2着馬はG3きさらぎ賞1着、3着ライヒスアドラーはG2弥生賞2着と、上位馬が次走で好結果を残している。
 予定していたG2弥生賞はフレグモーネで回避。東スポ杯1着から皐月賞直行は、過去10年イクイノックス一頭のみで2着入線。同じ木村厩舎所属で、先輩同様の好レースを期待したい。

●マテンロウゲイル
 勝ち上がりに3戦かかったが、2着に負けた2戦も勝ち馬は素質馬。G3京成杯は、好位追走から1番人気のソラネルマンを競り落とし、勝利目前にグリーンエナジーに交わされ2着。敗れたものの、勝ちに行ったレースでの惜敗で、評価を上げた。
 前走のリステッド若葉Sは難無く勝利と、力の違いを見せつける内容。若葉S1着馬は過去10年【0・1・0・8】だが、例年の勝ち馬以上の器を考えると、2019年2着ヴェロックス以来の上位入線も見込める。

●リアライズシリウス
 G3新潟2歳Sは、タイセイボーグ、フェスティバルヒルと後の重賞ウイナーに4馬身の差をつける圧倒的な強さ。G1朝日杯FSは5着と敗れたが、これが能力でないことをG3共同通信杯で証明。2番手追走から直線で先頭に立つと、後続の追撃を抑え2つ目の重賞勝ち。世代屈指の好メンバーを破ったことで再評価されている。
 共同通信杯1着から直行は、過去10年【3・0・3・4】複勝率60%の高成績。メンバー構成から展開利も見込め、今年も共同通信杯勝ち馬は要注目である。

●ロブチェン
 新馬戦は重馬場で時計が目立たず、G1ホープフルSは7番人気。レースは中位のインを追走し、直線で馬群の外に持ち出しエンジンがかかると瞬く間にフォルテアンジェロ以下を交わし、デビュー2連勝でG1タイトルを手にしている。前走のG3共同通信杯はロケットダッシュを決めるも抑えて好位追走。直線はしっかり伸びて、リアライズシリウスと同タイムの3着まで迫っている。
 G1皐月賞と同コースのホープフルSを勝っており、コース適性は他馬をリードする。