<注目ポイント>
G1NHKマイルCは、3連単が導入された2005年以降の21回で、10万円超の配当が14回、そして2007年の973万馬券を筆頭に100万超えのミリオン馬券が5回出現と、JRA重賞のなかでも特に波乱傾向の強いレースである。
過去10年の上位人気の成績を見ても、2番人気こそ【4・2・0・4】連対率60%と好成績も、1番人気の【1・2・1・6】は、他のレースと比較すると物足りない結果で、9番人気が【3・0・1・6】と波乱を演出している。
前走1着馬が過去10年、【1・0・1・36】の絶不調。逆に好成績は、前走2着馬【3・5・3・21】の複勝率34.4%もいいが、最も目立つのは前走4着馬【3・2・0・6】の連対率45.5%。前走2、4着馬に注目したい。
<注目馬>
●アスクイキゴミ
デビュー前から坂路で好タイムをマークし、注目されていた一頭。新馬戦は8枠15番と厳しい状況も、すんなり好位につけ、直線1Fあたりで抜け出すと、余裕の手応えで快勝。続くG3チャーチルダウンズCも、初戦同様に大外枠から好位追走し、逃げ粘るユウファラオをゴール前で捻じ伏せている。
2戦連続8枠を引きながらの連勝は、時計や着差以上に評価。今度のメンバーも飛ばす馬が少なく、前走同様スローペースになれば好走の可能性は高まる。
●アドマイヤクワッズ
G2デイリー杯2歳Sは、後のG1馬カヴァレリッツォとの叩き合いを制し、G1朝日杯FSは1番人気に支持されたが、結果は3着。内を通った上位2頭のカヴァレリッツォ、ダイヤモンドノットに比べ、大外を回る距離のロスが痛かった。
今年は距離を伸ばし2000m戦に出走も、G2弥生賞は3着。G1皐月賞も3番手につけたが、前2頭がワンツーしたのに対し、こちらは16着と大敗。2000mの距離が長かったと思われ、2歳時に好走したマイルへの距離短縮で見直しが必要だ。
●エコロアルバ
G3サウジアラビアRCは直線に入ってエンジンがかかると、後の重賞勝ち馬ゾロアストロをあっという間に交わし、怒涛の追い込みで快勝。続くG1朝日杯FSも外からしぶとく脚を伸ばし4着に入線。G1皐月賞2着馬リアライズシリウスに先着している。
G1朝日杯FSからの直行は過去10年【0・0・0・2】で、2022年のセリフォスも1番人気で4着と苦戦傾向。インパクトの強かったG3勝ちと同じコースで、厳しいデータを吹き飛ばしたい。
●カヴァレリッツォ
G2デイリー杯2歳Sはアドマイヤクワッズに少差の2着。G1朝日杯FSは中位を追走し、直線は内から抜け出すと、逃げ込み態勢に入っていたダイヤモンドノットをゴール寸前に交わし1着。この勝利で、昨年の最優秀2歳牡馬に輝いている。
今年はG1皐月賞に直行ローテーションで出走。1番の好枠を引き、いつもより前でレースを進めたが、かかり気味でスタミナを浪費し、13着に終わっている。今回はマイルに距離短縮し、一叩きの効果も見込め、巻き返す条件は整っている。
●ダイヤモンドノット
叩きながら良化し、3戦目で初勝利。オープンもみじS2着も時計は速く、続くG2京王杯2歳Sは楽々勝利を決めている。G1朝日杯FSは初のマイルと距離が課題だったが、積極策からゴール寸前まで粘って2着と距離不安を払拭し、評価を大きく上げる一戦となった。
今年初戦のG3ファルコンSを控える競馬で勝ったことも、大一番へ向け好材料。過去10年ファルコンS1着からの臨戦は【0・0・0・9】と壁は厳しいが、この馬なら突破できるかもしれない。
●バルセシート
新馬戦は後方から突き抜けるインパクトの強い競馬で快勝。このレースが評価され、以降の重賞は1、2番人気と高い支持も結果は7、4着。その後も1勝クラスを勝ち損なったが、レース内容は高く、前走のG3チャーチルダウンズCは先行2頭がワンツー独占したレースを、後方から差して3着に入線している。
半姉レシステンシアは、2020年G1NHKマイルCの2着馬。キズナ産駒は【0・2・0・2】の連対率50%と、血統的にも面白い一頭である。
●レザベーション
デビュー戦は11頭立ての10番人気で、結果は競走中止と厳しいスタート。しかし使いながら良化が進み、デビューから5戦目の未勝利戦を強い競馬で初勝利。前走のG2ニュージーランドTは、好枠から2番手を追走。直線入口で逃げたヒズマスターピースを交わし先頭に立つと、迫るロデオドライブを抑え、重賞を勝ちを決めている。
過去10年のニュージーランドT勝ち馬【0・0・0・9】のデータは気になるが、2連勝の勢いでG1も上位を狙える位置にいる。
●ロデオドライブ
新馬戦は、中山マイルで不利な大外枠を覆しての勝利。続く1勝クラスは、2着に3馬身差をつける楽勝。中山マイルの勝ちタイム1分32秒1は強烈で、この時の2~4着馬も次走以降で2勝目を挙げ、レースレベルの高さを証明している。
前走のG2ニュージーランドTはレザベーションを捕まえきれず2着。ただ同レースの2着馬は過去10年【1・2・0・4】連対率42.9%の好結果。レーン騎手を鞍上に迎え、初の左回りをクリアできれば、G1タイトルも近くなる。