<注目ポイント>
G1安田記念は、3連単導入後の2005年から2017年の13回で、10万円超の配当が10回も出現。しかし最近6年は、1万円台が3回で、10万円超は1回のみと、落ち着いた配当で決着するケースも増えてきている。
過去10年の人気別成績は、1番人気が【1・3・4・2】と1勝のみも、複勝率は80%の高い数字。2、3番人気もそれぞれ複勝率40%と悪く無いが、それ以上に【3・1・1・5】と3勝を挙げ、複勝率も50%の4番人気が馬券的には妙味。
その他では【2・1・1・6】複勝率40%の8番人気が目立ち、二桁人気は【0・0・0・72】と苦戦している。
牝馬が過去10年【3・5・1・11】連対率40%、複勝率45%と活躍。登録段階ではステレンボッシュ、セフィロが該当する。
<注目馬>
●アスクイキゴミ
2月頭の新馬戦を快勝。続くG3チャーチルダウンズCは、2番手追走から逃げ粘るユウファラオを捉え、デビュー2戦目で重賞勝ちをおさめている。
そして前走のG1NHKマイルCは、2連勝時とは違う差す形の競馬にも対応。ロデオドライブとの競り合いに惜しくもハナ差敗れたが、脚質の幅が広がり、この先の展望が広がる一戦だった。
過去10年、3歳馬は【0・0・1・3】。デビューから4か月で古馬相手のG1は厳しいが、キャリアが浅いぶん伸びしろは一番だ。
●アドマイヤズーム
一昨年のG1朝日杯FS勝ち馬。2つ目のG1勝ちを狙った昨年のNHKマイルCは1番人気に支持されたが、折り合いを欠いて14着と大敗。秋のG2スワンSも6着で終えている。
休養で立て直し、鞍上に武豊騎手を迎えて臨んだ前走のG2マイラーズC。2番手でしっかり折り合うと、ドラゴンブースト以下を抑え復活Vを決めている。
前走マイラーズC(京都開催時)勝ち馬は過去10年【0・0・3・4】と勝ち馬はゼロだが、複勝率は42.9%と好走率は高い。
●オフトレイル
3歳時に1800mのG3ラジオNIKKEI賞を勝っているが、主戦場はマイル以下。古馬となった昨年は更にパワーアップし、G3関屋記念はレコード決着のレースで同タイムの2着、G2スワンSはレコード勝ち。G1マイルCSでも4着と好走している。
今年は2戦し10、5着と着順は物足りないが、前走のG2マイラーズCは上がり3F32秒9の時計をマークし、勝ち馬から0.2秒差まで来ている。昨年のマイルCSの結果から、G1でも通用する力はある。
●ガイアフォース
G2セントライト記念勝利など中距離でも結果を残しているが、一昨年のG1フェブラリーS2着以降は、主にマイル戦で活躍。
年齢を重ねてますます充実し、6歳となった昨年はG2富士Sを勝利し、安田記念、マイルCSの両G1で2着とキャリアハイの成績を残している。
今年初戦のG1ドバイターフは6着。ただドバイターフからのローテーションは過去10年【0・2・2・4】複勝率50%で、着外の馬でも安田記念は2、4着と好走。今年こそ悲願のG1制覇を決めたい。
●ステレンボッシュ
一昨年のG1桜花賞勝ち馬。その後もG1オークスで2着に入り、G1秋華賞は3着。G1香港ヴァーズは牡馬相手に3着と好走し、マイル~2400mと幅広い距離のG1で馬券圏内の活躍を見せた。
しかし古馬になった昨年は4戦全て着外。今年も初戦のG3中山牝馬S7着と厳しいスタートになったが、前走のG3エプソムCはトロヴァトーレにハナ差2着と、久々のこの馬らしい競馬を見せてくれた。
もとはG1の上位常連の実力馬。復活となれば、久々のG1制覇も望める。
●トロヴァトーレ
新馬、1勝クラス葉牡丹賞連勝時はクラシック候補にも挙がっていたが、折り合い難もあって成績は下降。距離短縮しマイルを主戦場にしてからは安定し、昨春のG3ダービー卿CTで初重賞勝ち。
今年はG3東京新聞杯を差し切ると、G3のエプソムCもハナ差制し、重賞2連勝と波に乗っている。
同じ一族ソングラインは2022、2023年のG1安田記念勝ち馬と、血統的にレース適性はあり。昨年の安田記念は大敗したが、東京の重賞を2連勝で臨む今年は一変の結果を期待できる。
●パンジャタワー
昨年のG1NHKマイルC勝ち馬。馬群の大外から脚を伸ばし、マジックサンズを頭差抑え、栄冠を掴んでいる。
続くG3キーンランドCは古馬相手に57キロの斤量と厳しい状況で差し切りを決め、G1馬の貫禄を見せつけた。その後は海外で2戦ともに5着、G1高松宮記念は4着と好調を維持している。
トロヴァトーレ同様、この馬もG1安田記念2勝ソングラインと同じ一族で、自身も東京マイルのG1を勝っているようにコース適性は抜群。自慢の末脚で、2つ目のG1タイトルを手にしたい。
●レーベンスティール
主に中距離路線で活躍し、ここまで重賞を5勝。昨年はG2毎日王冠、今年はG2中山記念とメンバーレベルの高いレースを勝利している。
このようにG2は【4・0・0・1】と好成績なのだが、G1は【0・0・0・4】と苦戦。ただ前走のG1大阪杯は結果こそ6着だが、勝ち馬クロワデュノールから0.5秒差、3着ダノンデサイルから0.2秒差と、現役トップクラスの馬を相手に大きく負けていない。
マイル2戦7、12着と距離の不安もあるが、今回のメンバーなら能力は負けていない。