<注目ポイント>

 梅雨シーズンの福島でハンデ重賞となれば、荒れて当然。過去10年のうち、3連単10万円超の大波乱は4回、2018年には256万3330円のミリオン馬券も飛び出している。

 1番人気は【1・3・0・6】で連対率こそ40%あるが、勝率は10%と不調。逆に2番人気は【4・1・1・4】勝率40%、複勝率60%と上位人気では最も信頼性が高い。

 二桁人気が6頭馬券に絡んでおり、特に11番人気は【1・0・2・7】複勝率30%。そして馬券に絡んだ二桁人気の馬6頭のうち、5頭は6歳馬だ。
 また二桁人気+前走オープン特別出走馬(リステッドレースは除く)の馬は【1・0・2・5】で複勝率は37.5%。
 二桁人気の穴馬を狙うなら、6歳馬、そして前走オープン特別出走馬を探したい。

<注目馬>

●アスクナイスショー
 昨年の今頃は3勝クラスに在籍していたが、福島のバーデンバーデンCではアンゴラブラックとハナ差の2着。その勝ち馬は次戦から2戦連続重賞2着の実力馬で、価値ある一戦。自身は3勝クラス卒業まで更に半年かかってしまったが、3勝クラス迎春Sでは後のG2勝ち馬マイユニバースを破っている。
 続くG2日経賞10着は距離が長かった感がある。
 福島芝2000mは、先のバーデンバーデンCを含め【1・1・1・0】複勝率100%の好成績。小回りコースで先行力が武器になる。

●オールナット 
 昨夏はG2札幌記念を予定していたが、賞金不足で除外となり、目標をチャレンジCに変更。レースは、直線で馬群の中に突っ込み、残り1Fあたりから狭いところを抜け出すと、グランヴィノス以下を抑え快勝。結果的に札幌記念の除外は良かったかもしれない。
 続くG3鳴尾記念はチャレンジC時の脚を使えず10着、G2日経新春杯は鼻出血の影響で13着と大敗が続いている。
 立て直して迎える今回。チャレンジCの競馬ができれば、上位に加われる。

●カラマティアノス 
 昨年のG3共同通信杯で、後の天皇賞馬マスカレードボールの2着。次戦から4戦連続二桁着順と低迷も、今年に入って復調。G3中山金杯は残り1F過ぎに抜け出すと、アンゴラブラックの追撃をハナ差凌ぎ、初重賞勝ち。更にG2中山記念も2着と重賞で連続好走。
 ただ前走のG3エプソムCは、不向きな切れ味勝負となり6着と力を発揮できなかった。
 中距離のG2・G3は【1・2・0・1】連対率75%の好成績。上がり勝負になりにくい福島コースなら、前走のようなことは無いだろう。

●サヴォーナ
 3歳時のG2神戸新聞杯で、レコード勝ちのサトノグランツと頭差の接戦。G1菊花賞でも5着と掲示板に載り、G2日経新春杯はブローザホーンの2着と好走続き。その後は馬券圏外が続き、G2アルゼンチン共和国杯8着後に故障で長期休養。
 今年に入って4月のリステッド福島民報杯で復帰すると、約1年5か月ぶりの実戦も問題なく、約2年9か月ぶりの勝利を手にしている。
 福島は3戦3勝とパーフェクトの成績。前走の勢いとコース適性で、連勝を狙う。

●バトルボーン 
 3歳時に未勝利戦から3勝クラス・ウェルカムSまで4連勝し、3年前の七夕賞は約8か月ぶりの休養明けでも1番人気に指示されたが、結果は4着。
 その後は3度の骨折でなかなか軌道に乗れず、今年2月のオープン小倉日経賞は、約1年ぶりのレースで3着。続くリステッド・メトロポリタンSも3着と好走続きで、G3七夕賞を迎える。
 無事なら既に重賞の一つや二つは勝てていたと思われる素質馬。過去10年のG3七夕賞で【4・1・0・5】連対率50%の戸崎騎手騎乗で更に前進だ。

●マイネルモーント
 昨年のG3中山金杯は、アルナシームから0.2秒差の2着。続くリステッド白富士Sも2着と好走が続いたが、以降9戦は全て馬券圏外。
 ただ3戦前の中山記念4着は、G2の別定戦を考えると評価できる一戦だ。続くリステッド福島民報杯も4着に入ったが、前走のG3エプソムCは12着大敗。高速上がりのレースに向くタイプでは無く、適性が合わなかったのだろう。
 福島芝2000mのコースは、福島民報杯の結果から適性は問題なし。コース替わりで見直したい。

●ヤマニンブークリエ
 昨春までの重賞は着外も、秋になって成長し、G2セントライト記念はミュージアムマイルから0.1秒差の2着。
 今年は初の海外遠征も行い、サウジアラビアのG1ネオムターフCで5着。前走のG3新潟大賞典は勝ち馬から0.4秒差の5着と、帰国初戦を考えれば悪く無い結果だ。
 好位でレースを進められるので、小回りの福島はピッタリ。一族は近年、ヤマニンアルリフラ、ヤマニンウルス、ヤマニンチェルキが重賞を勝っており、今度は自分の番だ。