馬なり男爵の馬バカ日誌

2015年に念願の一口馬主デビューを果たしました。全ては“競馬”という巨大な産業の無限大に広がる可能性にロマンを感じてしまったが故です。同時期より、個人馬主さんのエージェント的な役回りも経験させて頂いています。2020年からは乗馬のレッスンに参加。当ブログでは、関連馬の近況をはじめ、競馬に関することを中心に綴っています。


久々にスクリーンヒーローの現役時代を振り返っていました。出資しているプルミエロール君のお父上にあたります。
デビュー戦は東京のダ1600㍍。単勝239.3倍に反発するかのように、先行して食い下がり、4着に好走しています。
折り合いに難が無く、スタートからスッと加速して好位を取りに行けるところにセンスを感じました。
ムキムキの立派な馬体から受ける印象とは裏腹に、日本のスピード競馬において求められる“素軽さ”が備わっていたようです。
勝負所での手応えが悪くても、叩いたら叩いた分だけ粘り強く伸びてくれる、従順さと忍耐力も兼ね揃えているイメージを持ちました。
通算23戦して、上がり最速をマークしたのは僅か3回のみ。それでも獲得賞金は5億円を超えています。
如何にレースが達者だったかを物語る数字ではないでしょうか。噛めば噛むほど味が出る。そんな言葉が浮かんでくるお馬さんです。

G2セントライト記念3着後、左前膝の剥離骨折で戦線離脱しますが、その後の休養でグンと成長。
胸前から肩回り、そしてトモのボリューム等が増し、ほぼ1年ぶりとなった復帰戦の支笏湖特別を快勝してみせます。
そこから僅か3か月後にG1ジャパンカップ制覇。ウオッカ、ディープスカイ、メイショウサムソン、マツリダゴッホといった強豪馬を破っての金星。大舞台でも動じず、きちんと自分の仕事をやり遂げる、大胆不敵なパフォーマンスは未だに見る者を興奮させますね。
こうしてスクリーンヒーローの蹄跡を辿ってみると、改めて種牡馬としてのポテンシャルを覗かせていたことに気づかされました。

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11月21日、3歳以上1勝クラス(福島・ダ2400㍍)に出資馬プルミエロール[牡3・寺島良厩舎]が出走しました。
道中は先団の内ラチ沿いで立ち回る形。促しつつの追走ながら、ある程度手綱を抱えた状態でウォーロード号の後ろに付けることができたのは大きかったのではないかなと思います。ペースアップしたところでも、泉谷騎手の合図にしっかり反応し、窮屈なスペースを進出。
最後の直線でロニセラ号、ウォーロード号の間を割って抜け出すと、ゴールまで続いた競り合いをアタマ差制して優勝。
調教での動きは勿論、ダートの長丁場でブリンカーを着用してレースぶりが良化したことにより、好循環が生まれているのかもしれません。
まさに水を得た魚。あくまでも画面越しにパッと見た印象ですが、前走よりトモの張りが増し、パンプアップしているように映りました。

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一次募集で満口にならなかった仔。また、両前脚球節部の骨片除去手術など、デビューまでに一頓挫あっただけに、まさかこんなに早く二勝目を挙げることができるとは想像もしておりませんでした。これもひとえに関係者の皆様のご尽力のお陰ですね。感謝、感謝。
今後は2勝クラスということで、これまで以上に相手が骨っぽくなり、ペースもガラッと変わってくると思います。
ただ、スクリーンヒーロー産駒は成長力があって、晩年になっても極端に走りの質を落とすことなく、長きに渡って頑張ってくれる印象を持っていますので、プルミエロールもクラス慣れしながら少しずつ前進してくれればと期待しております。

通算成績:9戦2勝[2-0-1-6]
所属厩舎:栗東・寺島良厩舎
騎乗騎手:泉谷楓真騎手
血統構成:父スクリーンヒーロー 母センシュアルドレス 母父アグネスタキオン
生産牧場:社台ファーム
後期育成:社台ファーム
Thank you for all of you!!

※上記の画像はキャロットクラブのご厚意により、許可を貰って引用しております。

9月17日、キャロットクラブの公式ホームページ内にて、2021年度1歳馬・第1次募集の当落結果発表がありました。
無事に希望通り、バツなし最優先でライジングクロスの20[牝1・松下武厩舎]への出資が確定したのですが、今年は募集馬91頭が第1次募集の段階で全頭満口に達したそうです。まさに大盛況。これはいよいよお気に入りの馬に出資できないケースが出てくるかもしれません。
そんなキャロットクラブでさえ、1世代あたりの勝ち上がり率は約50%。毎年、半分近くが未勝利で登録抹消になっています。
募集馬の血統レベルや充実した育成環境などを踏まえると、改めて勝負の世界の厳しさを実感させられる数字だと思いました。

RisingCross20

めでたく出資が叶ったライジングクロスの20。母が17歳時の仔ということで、マイナスに捉えられがちな“高齢出産”に分類されます。
ただ、見方を変えてみると、それだけ期待をかけられている血統なのかな、と…。まだ走る仔を出す可能性を秘めていると判断されたからこそ、ノーザンファームさんでの繁殖生活が継続し、そしてこの度の募集馬ラインナップ入りに繋がったのでは、と読みました。
馬体重:438㌔ 体高:151㌢ 胸囲:173.5㌢ 管囲:19.3㌢
顔が小さく、しなやかで筋肉の質が良いように感じておりまして、募集動画から伝わってきた素軽い雰囲気にすっかり魅せられてしまいました。雑種強勢の印象が強い方向性の配合(◆参考)も、仔に活力を与えてくれるイメージです。

◆参考(父母、祖父母の5代以内血統表における共通祖先の有無)
父:Northern Dancer S5×M4×S5 父父:アウトブリード 父母:Northern Dancer S3×M4,Native Dancer S5×M4,Nasrullah S5×M5
母:アウトブリード 母父:アウトブリード 母母:アウトブリード

すでに半姉アースライズが重賞で活躍している牝系。参考に兄姉達のレース映像を幾つか拝見しましたところ、前向きさがあって、日本のスピード競馬との相性が良さそうな一族だと思いました。直近の半兄フーラリも、期間内に未勝利を卒業することができなかったものの、行きっぷりの良さが目につき、複数回入着を果たしている通り、高い素質を感じさせるんですよね。
これはもしや母ライジングクロスの繁殖能力が持ち直してきている予兆?牝系図を眺めながらそんな推測が頭に浮かんできました。

いやしかし、バリバリの欧州血統でありながら、日本の競馬で産駒がこれだけ対応できているのは頼もしい限りです。
今回は牝馬に出た分、ピリピリッとした面が課題になってくるタイミングもあるかもしれませんが、リアルスティールのような、キレのあるタイプの若い種牡馬との配合によって、身体能力においては更に真価が発揮されるのではないかな、とポジティブな想像をしています。
ディープインパクトの血が入った馬に出資するのは初めてのこと。これからどんどん増えるにせよ、やはり独特の高揚感を覚えますね。
将来的に繁殖牝馬としても楽しみな存在ですし、それを実現できるよう、頑張って貰いたいと思います。

※上記の画像はキャロットクラブのご厚意により、許可を貰って引用しております。

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9月12日、3歳以上1勝クラス(中京・ダ1200㍍)にカモントゥミー[牡4・牧田和厩舎]が出走し、鮮やかな逃げ切り勝ちを収めました。
勝ちタイムは1分10秒6。速い時計に対応できるようになり、今年に入ってから自己ベストを更新し続けています。
レースぶりにも安定感が出てきて、渋太く堅実に脚を使ってくれていますので、それだけ力をつけてきているのではないでしょうか。
特にベテラン・和田竜二騎手とのコンビで掲示板を確保し続けた春の競馬において、1戦毎に走りが固まってきたと言いますか、スタートの上達など、良い流れが作れてきているように感じておりました。

そういったプロセスを経て迎えた秋緒戦でしたが、3か月ぶりでしたし、これまでと同様に、まずはひと叩きしてからかなと思っていました。ところがどっこい、内枠から主張してハナを取り切ると、そのまま楽な手応えで直線へと入り、左手前のまま、しっかりとした脚取りで先頭を死守。レース後に「うまく行きました!」と牧田先生。いやぁ、あまりのスムーズさに感嘆の声を上げてしまいました。お見事です。

前走後はリフレッシュ放牧を挟み、立て直しを図ってきました。地方交流競走を除外された為、中京1週目に回る形となりましたが、勝負運や巡り合わせというものはどこでどう繋がっているのか、分からないものですね。
富田暁騎手や牧田厩舎の方々をはじめ、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
これで2勝クラスへと昇格を果たしたカモントゥミー。
体質的に晩成傾向が強いように感じるところもありますので、引き続き、クラス慣れしながら奮闘して貰いたいと願っております。

通算成績:15戦2勝[2-0-0-13]
所属厩舎:栗東・牧田和弥厩舎
騎乗騎手:富田暁騎手
血統構成:父サウスヴィグラス 母ナカヤマジェンヌ 母父ステイゴールド
生産牧場:北洋牧場
後期育成:No.9ホーストレーニングメソド
放牧調整:グリーンウッド・トレーニング
Thank you for all of you!!

※上記の画像はとみたくんのふぁんさんのご厚意により、転載させて頂いております。

Belenus20210815

8月15日、博多S(小倉・芝2000㍍)に臨んだ出資馬ベレヌス[牡4・杉山晴厩舎]が逃げ切り勝ちを収め、オープン入りを果たしました。
この度発生した線状降水帯により、小倉競馬場にも容赦なく雨が降り注ぎ、土曜日は不良馬場でレースが行われていましたが、天気の回復や設置されている暗渠管の効果もあって、博多Sの発走時には何と稍重にまで良化。正直なところ、前日の灰色の光景が頭に焼き付いていただけに、この流れには驚きました。きっとベレヌスにとっても大きかったのではないでしょうか。

少頭数で大外枠を引き当て、序盤からマイペースでリズム良く行かせて貰って1000㍍通過タイムが63秒2。
個人的には、フィオリキアリ号に騎乗していた武豊騎手が2番手の外めのポジションを確保された時点で、良い競馬になりそうなイメージを持ちました。あくまでも結果的に、あくまでも主観ですが、何だか後続集団をブロックしてくれているような隊列に見えたんですよね。
スムーズに運べると本当に強く、得意のロングスパートを決めて、上がり3Fは最速となる34秒5をマークしました。

これまでの3勝がラチを頼りながら押し切る内容だったのに対し、今回は馬場の良い外めを通って後続を寄せつけなかったあたりに進歩を実感しました。杉山晴先生の公式コメント通り、前走時に内田博幸騎手が同じく外めを回る形で馬をモタれさせずに追って下さった経験も生きているようですね。まさに点と点が線になる感覚。競馬に限らず、常に意識しておきたいと思います。

実は頭部から顔面にかけて帯状疱疹を発症してしまい、痛みや痒みでのたうち回っていたのですが、ベレヌスの勝利に元気を与えて貰いました。お陰様で症状もだいぶ落ち着き、あともう一息というところまで到達。関係者の皆様に感謝、感謝です。ありがとうございました。
次走はいよいよオープン馬が相手になりますね。今後も持ち味を発揮して、ベレヌスらしい走りが見られるよう、願っております。

通算成績:14戦4勝[4-1-3-6]
所属厩舎:栗東・杉山晴紀厩舎
騎乗騎手:西村淳也騎手
血統構成:父タートルボウル 母カフヴァール 母父デュランダル
生産牧場:ノーザンファーム
後期育成:ノーザンファーム早来
放牧調整:ノーザンファームしがらき
Thank you for all of you!!

※上記の画像はキャロットクラブのご厚意により、許可を貰って引用しております。


今年のG1皐月賞を4戦4勝の無敗で制したエフフォーリア(牡3、父エピファネイア)。G1日本ダービーの1週前追い切りを拝見しましたが、疲れを感じさせない動きで、まだバリバリ攻め込んでいく段階になくとも、能力の高さが十分に伝わってくる終いの伸びでした。
正直なところ、立派な馬体から受ける印象より、中身がしっかりしてくるまでに時間がかかりそうな想像をしていただけに、デビューからの破竹の4連勝には度肝を抜かれました。現状は体質的な弱さもあるようなので、おそらく本格化はまだ先なのではないかなと思います。
同世代の中では潜在能力が頭一つ抜けている。荒い鼻息でレンズを曇らせながら、そんな風に春の3歳クラシック戦線を注視しています。

デアリングタクトに続き、2年連続で無敗のクラシックホースを送り出した父エピファネイア。
今や日本競馬を牽引していると言っても過言ではない、このシーザリオ一族の影響は勿論、母ケイティーズハート(父ハーツクライ)の繁殖能力についても、個人的には何か他馬とは一線を画す要素が備わっているように感じています。

ケイティーズハートは、ケイティーズファーストが22歳の時に出産した15番仔にあたりますが、高齢繁殖牝馬のケイティーズファーストにハーツクライを配合しているところに生産者の熱意を感じます。まずこのケイティーズファーストが凄い肌馬ですよね。ほぼ毎年仔馬を産んでいた点から、受胎率の高さという面においても頼もしい存在だったのではないでしょうか。
アドマイヤムーンをはじめ、ヒシアマゾンやスリープレスナイトといった名が見られる通り、パンチ力を秘めた名門牝系出身。
そして、ケイティーズハート自身も、早くも2番仔からクラシックウイナーを送り出したあたり、やはり相当高いポテンシャルを秘めているように思います。もし今後キャロットクラブの募集馬ラインナップに仔が登場したとしても、会員間での競争激化や価格の上昇などで、出資は厳しくなりそうですね。次なる“隠れた逸材”を探さなければ…。

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さて、半兄エフフォーリアの活躍で俄然注目を浴びそうな出資馬ヴァンガーズハート[牡2・鹿戸雄厩舎]
こちらは父がハービンジャーに替わり、調教が進むにつれて気持ちが昂りやすい面が出てきたような印象を受けています。
元々伸びやかで立派な体格の持ち主でしたが、募集当時に比べて随分と大きくなり、体重が500㌔前後で推移するほどにまで増加。
坂路を弾むようなフットワークで余力十分に駆け上がり、以前よりだいぶ前後のバランスが整ってきた模様です。

まずはゲート試験を目指して調整されるとのこと。あとはトレセンでの調教メニューにどれだけ対応できるかによって、デビューの時期や番組が検討されると思います。おそらく合格した後は一旦放牧を挟み、更に鍛え直してからの始動になるのではないでしょうか。
母父ハーツクライにハービンジャーという掛け合わせだけに、引き続き、背中からトモにかけて力をつけていく必要がありそうなイメージ。
G1馬の弟に出資するのは初めての経験なので、このワクワク感を味わいながら成長を見守っていきたいです。

※上記の画像はキャロットクラブのご厚意により、許可を貰って引用しております。

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