2005年06月30日

バッファロー'66 (1998)

850e8bb0.jpg好き度:★★★★★★★☆☆☆

主演はヴィンセント・ギャロ(兼監督、脚本)、共演にはクリスティナ・リッチ、アンジェリカ・ヒューストン。

刑期を終えて釈放されたビリー(ギャロ)は、5年ぶりに両親へ電話を掛ける。ビリーは両親には仕事の関係で会えないと刑期のことを知らせずにいた。そして電話の中で流れから「妻を連れていく」と嘘を言ってしまう。そこで彼は通りがかりに出会ったレイラ(リッチ)を拉致して、妻のふりをするように脅迫する。そして彼は5年ぶりに両親のもとを訪れるが、彼には他に重大な目的があった…。

ヴィンセント・ギャロ演じる強がっている自己中野郎の中に垣間見れるとても繊細な部分がすごく印象的で、他にも映像センスや演出にレベルの高さを感じます。
クリスティナ・リッチは今は痩せて妙にアゴも尖がっていてあまり好きじゃないけど、この頃はムッチリしていてなかなか良いです。
二人の掛け合いで、当初はヴィンセント・ギャロが上に立っていたけど、後半は逆転とまではいかないけど、クリスティナ・リッチに甘えてしまうギャロは観ていて面白かったです。

映画の雰囲気からしてバッドエンドかなぁと思っていたけど、ハッピーエンドで終わったのもすこし安心しました。作風やキャラクターから好き嫌いが別れそうな作品だけど私はとても楽しめました。これでギャロが脚光を浴びたのも分かる気がします。


バッファロー’66 スタンダード・エディション  

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2005年06月29日

スチームボーイ (2003)

4830eeb9.jpg好き度:★★★★☆☆☆☆☆☆

監督、脚本:大友克洋

19世紀のイギリス、そこではロンドン万国博覧会を目前としていた。マンチェスターに住む13歳の少年でありながら発明家のレイの元に祖父ロイドから金属製のボールが届く。
すると間もなくしてオハラ財団と名乗る集団がそのボールを奪いにやってきて、レイはボールを持ってとっさに逃げ出す。
レイはその集団に捕まってしまうが、そこにはアメリカにいるはずの父親がいた。
そしてレイはこの金属のボールこそ、超高圧の蒸気エネルギーを持つ驚異の発明“スチームボール”であることを知る。この大発明は幸せをもたらす奇跡なのか、それとも悪魔の発明なのか、レイは科学の持ちうる真のパワーを信じてスチームボーイとなり大空に飛び立つ…。

製作期間9年、総製作費24億円と大作を謳っていますが、物語は一つのある物を巡って起こる大冒険とすごくありがちで極々平凡(´・ω・`)
話は平凡なのに、時間はアニメにしては長い2時間とちょっと疲れました。
他にも主人公レイの祖父ロイド役の声優の人の呂律(ろれつ)が回らなさ過ぎが気になったなぁ。

大友克洋監督となると、どうしてもジャパニメーションの代名詞「AKIRA」と比べてしまいます。本作を見た人で頭の中にAKIRAを意識して観た人も少なくないと思いますが、やっぱりAKIRAに比べると明らかに衝撃度も無いし、子供向けの冒険活劇に成り下がってしまっている感(こっちで勝手にAKIRAのようなイメージを想像したのも悪いけど)は否めないように思います。子供向けにするのはいいけど、それなら宮崎駿のように子供も大人も楽しめる作品を作って欲しかったなぁ。
やっぱりAKIRAを超える作品を作るのはもう無理なんかな…。


スチームボーイ 通常版  
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2005年06月28日

ポーキーズ (1981)

1fd14bf6.jpg好き度:★★★★★☆☆☆☆☆

主演はダン・モナハン、共演にはマーク・ヘリアー、ワイアット・ナイト。

50年代の南フロリダ、ピーウィー(モナハン)らエンジェル・ビーチ高校のバスケットボール部の6人組はセックスとおふざけしか頭にない悪ガキたち。
日頃から学校の女子シャワー室を覗く等の日々を送る彼らはある日、町一番の悪者ポーキーが経営する怪しげな売春宿“ポーキーズ”に繰り出すことに…。

もう完全なる馬鹿青春映画です。こんな作品が1982年度の全米興行成績が「E・T」に次いで2位になるとは、今じゃ考えられん(ーー)

もう下ネタのオンパレードでシャワーの穴にアレを突っ込んだりとくだらなさが最大の売りの映画だと思います。でもそんなくだらない映画ですが、白人主義とユダヤ系の人種差別などの話も織り込まれていたりと他にも見所のある作品だと思います。


ポーキーズ  
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2005年06月27日

テキサス・チェーンソー (2003)

388e2b2f.jpg好き度:★★★★★★☆☆☆☆

主演はジェシカ・ビール、共演にはエリック・バルフォー。

1973年8月18日テキサス、仲間5人でワゴン車で旅をしていたエリン(ビール)。彼らは放心状態で道のど真ん中を歩く少女を心配し拾うが、彼女は異常な程に怯えていて、突如拳銃で自らの頭を打ち抜き自殺を図ってしまう。血まみれとなったワゴン車内で彼らは錯乱状態に陥り、助けを求めようと近くの田舎町に足を踏み入れるが、そこでは血も凍るような恐怖が待ち構えていた…。
「悪魔のいけにえ」のリメイク作で実話に基づいたホラー映画。

「悪魔のいけにえ」を見たことないので、オリジナルとの比較ができないのですが、結構怖くて楽しめました。それに時間も100分弱と短くて私好み。

私の中での怖いという基準が走るか走らないかです。本作のバケモンであるレザーフェイスはこれでもかというくらいにしつこく走って追ってくるのは、私のツボにハマりました。他にもいかにも臭ってきそうな気色悪い肉の倉庫やレザーフェイスに捕まった若者がピアノの上で吊らされるなど、様々な怖い描写が満載です。
それと個人的には「フルメタル・ジャケット」に出演していた鬼教官が保安官役で出ていたのが嬉しかったです。

ラストが少し中途半端な感じがして残念だったけど、オリジナルの「悪魔のいけにえ」も見たくなってしまいました。


テキサス・チェーンソー コレクターズ・エディション  
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2005年06月26日

プライベート・ベンジャミン (1980)

ec6a5674.jpg好き度:★★★★★★★★☆☆

主演はゴールディ・ホーン、共演にはアイリーン・ブレナン。

一度結婚に失敗しているものの、2回目の結婚を迎え幸せ絶頂のジュディ・ベンジャミン(ホーン)。彼女は両親から甘やかされて過保護に育てられた為、世間知らずの良家のご令嬢であった。しかし結婚式の晩、突如夫に先立たれてしまい、ツキから見放され傷心状態に陥ってしまう。
そんな傷心状態の彼女のもとに、新兵徴募官のジム・バラード軍曹が現れ、彼女は甘い言葉に騙されて入隊させられてしまう。
女性鬼教官ルイス(ブレナン)のシゴキや新兵訓練など、そこから世間知らずの彼女の本当の災難が始まった…。

世間知らずのお嬢様が軍隊へ入隊してしまうというコメディ要素満載の作品ですが、そんな女性が自立していく様も描かれている良質ドラマでもあります。
でも私はどちらかというと、前半の彼女が軍隊に入隊してから、運動音痴なことから訓練で四苦八苦するシーンの方が断然楽しめました。

ラストが本当の意味で自分の道を進むべく、恋人を捨てて去っていくシーンはなんだかアメリカン・ニュー・シネマっぽい雰囲気を醸し出しているように見えましたが、それを除けばとても25年も前の作品とは思えません。

ゴールディ・ホーンは当時35歳くらいですが、28歳の設定というのも妙に納得。彼女の70年代、80年代の作品を見ましたが、どれも顔が変わっていないし若過ぎる。でもこのDVDジャケットは酷い写真を使われたもんだなぁ(笑)


プライベート・ベンジャミン  
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2005年06月25日

ダーティハリー (1971)

e1a50c9f.jpg好き度:★★★★★★★☆☆☆

主演はクリント・イーストウッド、共演にはハリー・ガーディノ、アンディ・ロビンソン。

サンフランシスコ、屋上プールで泳ぐ女性が狙撃される事件が発生する。その後、“サソリ座の男”と名乗る犯人からサンフランシスコ警察に脅迫の手紙が届いた。その内容とは10万ドルの要求に応じなければ、一日1人ずつ犠牲者を出していくというものであった。
そしてこの事件をいつも汚い仕事ばかり任されることから“ダーティハリー”の異名を持つハリー・キャラハン刑事(イーストウッド)が担当することに。ハリーは新米刑事のチコと共に犯人の調査を続けて正体に迫るが…。

言わずと知れたイーストウッドの非西部劇の代表作品。
彼はやはり今も昔もカッコよいです。それに拍車を掛けるような本作の名セリフ、名シーンの数々。中でもラストの「何発撃ったのか覚えていない」ってセリフや序盤の銀行強盗が運転する車に対し、ゆっくり愛用の44マグナムを構えて発砲するシーンは惚れ惚れします。

時代的にもそうだし、同じく破天荒な行動を起こすことから「フレンチ・コネクション」のジーン・ハックマン演じるポパイ刑事と比べられるかもしれないけど、個人的にはクールなダーティ・ハリーの方が好きだなぁ。


ダーティハリー  
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2005年06月24日

クリフハンガー (1993)

d6df6d15.jpg好き度:★★★★★★☆☆☆☆

主演はシルヴェスター・スタローン、共演にはジョン・リスゴー、マイケル・ルーカー。

天才的な山岳レスキューのゲイブ(スタローン)は、親友ハル(ルーカー)の目の前で彼の恋人サラの救出に失敗してしまう。その日以来、ハルはゲイブを憎み、ゲイブは自責の念から山を捨てる。
そんな彼の元に救助任務の無線が入り、一度は山を降りたゲイブはハルと共に救出に向うことに。
しかし高度4000メートルの雪の中にいる遭難者は飛行機から大金の入ったトランクを落としてしまい、それを捜索している冷酷非情な犯罪集団であり、ハルが人質に捕られてしまう…。

超高所の雪山をTシャツ姿で、爆破あり、格闘あり、銃撃ありでスタローンのアクション魂炸裂です。
個人的には冒頭のハルの恋人を救助しようと片腕で彼女を支えるシーンが一番見所でした。この救助の失敗がきっかけでゲイブとハルの友情が崩れてしまいますが、数分(映画放映時間の)としないうちに復縁してるのが、ちょっと残念。もう少し復縁するまでを伸ばしたら、助ける、助けないの葛藤もストーリーに織り込めたと思うんだけどなぁ。
アクション以外には犯罪集団の内部抗争が面白くて、ストーリーが単調になりやすいアクション映画にしては、ストーリーも楽しめた方だと思います。

スタローンはこの作品以降、大きなヒット作に恵まれていませんが、年齢的にもアクション映画は難しいのかな。ここで起死回生のロッキー6の製作に期待したいです。


クリフハンガー  続きを読む
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2005年06月23日

あの子を探して (1999)

51188063.jpg好き度:★★★★★☆☆☆☆☆

主演はウェイ・ミンジ、共演にはチャン・ホエクー、チャン・ジェンダ。
監督はチャン・イーモウ。

1ヶ月間、村を離れることになったカオ先生の代わりに、村長(ジェンダ)から代用教員に指名された13歳の少女ウェイ(ミンジ)。やんちゃで手の掛かる生徒28人が1ヶ月間の間に1人も辞めなかったら懸賞金50元をあげるという約束を村長としたウェイであったが、子供達は貧しい村の現状として働かないといけないために学校を退学せざるを得ない背景があった。
子供達を一生懸命、見張り続けるウェイであったが、ある日学校一の問題児チャン(ジェンダ)が突然都会へ出稼ぎに出てしまった…。

う〜ん、今まで見たチャン・イーモウ作品の中ではちょっと合わなかった方かも。最後は良かったけど、当初の主人公の自分勝手なキャラがあまり好きになれなかったし、いくら村人でももう少し常識というものを弁えていないものなのでしょうか。まぁ十億人以上人口のいる中国では、これが現状なのだから仕方ないのかな。ちょっとドキュメンタリー・タッチっぽくなっていて貧富の差ってのがよく描写されていたと思います。こういう作品はアジアならではで、日本やハリウッド、ヨーロッパでは作れないでしょうね。

「初恋のきた道」「至福のとき」と並んで、チャン・イーモウの幸せ三部作とされていますが、やっぱり評判どおり「初恋のきた道」が一番だったなぁ。
3作品ともに独自の世界観は見応えがあるので、3部作といわずに「HERO」「LOVERS」などの大作もいいけど、またこういったほのぼのした作品をチャン・イーモウに作ってもらいたいです。


あの子を探して  
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2005年06月22日

オレンジカウンティ (2002)

0f455936.jpg好き度;★★★★★★★☆☆☆

主演はコリン・ハンクス、共演にはジャック・ブラック、シュイラー・フィスク。

南カルフォル二アのオレンジ郡に住むショーン(ハンクス)は賢くて才能のある高校生で、サーフィンに明け暮れる生活を送っていた。そんなある日、浜辺に捨てられていた作家マーカス・スキナーの小説を読んでから一転、ショーンはサーフィンから足を洗い、小説家になることを夢見る。そしてスキナーがいるスタンフォード大学を目指し、成績優秀なショーンは進路指導員からも充分に合格圏内であることを言われていた。
しかし学校側の手違いで自分よりも成績が圧倒的に劣る友達の成績表がショーンの成績表として大学側に送られてしまい不合格となってしまう。どん底に落とされたショーンは恋人のアシュリー(フィスク)、そしてヤク中でどうしようもない兄ランス(ブラック)の助けを借りて、一度閉ざされた夢を実現させようとするが…。

前から欲しかったDVDだったのですが、先日中古で500円で見つけたので、即買いしてしまいました(*^_^*)

青春とコメディがいい具合にミックスされていて、とても面白かったです。伏線の話もきれいにまとめられててテンポも良く、とても見やすい作品になっています。時間も80分と長い映画が苦手な私には嬉しい限り。

そして内容もさることながら、なんといってもキャスト(の親?)が豪華!
主演のコリン・ハンクスの父親はアカデミー俳優トム・ハンクスだし、シュイラー・フィスクの母親も同じくアカデミー女優のシシー・スペイセク。
そして私の超…大好きな俳優ジャック・ブラック!彼は相変わらずヤク中というブッ飛んだキャラを演じていてインパクト抜群。もう彼のやること全てが弟の足を引っ張り、とんだ迷惑兄貴ですが、こんな役はジャック・ブラック以外に誰が演じる!

この映画以降、コリン・ハンクスもシュイラー・フィスクもまったく見かけないけど、やっぱ親を超えるのは難しいだろうなぁ。


オレンジ カウンティ

オレンジ カウンティ スペシャル・エディション  
Posted by keicyuke at 03:11Comments(0)TrackBack(0)

2005年06月21日

ガールファイト (2000)

295c9b76.jpg好き度:★★★★★★★★☆☆

主演はミシェル・ロドリゲス、共演にはサンティアゴ・ダグラス、ジェイミー・ティレリ。

学校でも家でも生きがいを感じない女子高生ダイアナ(ロドリゲス)。母親は父親の暴力が原因で自殺し、以来、自堕落な父と気弱な弟と3人で暮らしている。
そんなある日、イライラを募らせて親友の恋人が他の女生徒に取られたと聞いて怒り爆発、その女生徒に掴みかかり学校から厳重注意を受けてしまう。
そんな中、ダイアナは気弱な弟が強くなる為に通っているボクシングジムに月謝を払いに行くと、これこそ自分が求めていたものだと刺激され、トレーナーのヘクター(ティレリ)に頼み込み、女性でありながらボクシングを習いはじめることに…。

なんと言ってもテンポが良く、それでいてストーリーも分かりやすくて私の中ではお気に入りな映画です。
日頃の説明しようのないイライラが募った居場所のない女子高生がボクシングと出会い、そこから戦うことだけでなく、恋愛なども体験していく。まぁありきたりなのかもしれませんが、単純な話が好きな私にはピッタリ。
でも主人公がボクシングを始めたきっかけの描写をもう少し、深く描いてほしかったかな。

主演のミシェル・ロドリゲスの作品はこれを含めて数本見ていますが、全てキャラがいっしょってのが笑える(笑)
あの三白眼でふてぶてしい顔は、攻撃的なキャラを演じる為に生まれてきたようなものだし、彼女もアクションスターを志しているそうだし、この路線をどんどん突き進んで行ってもらいたいです。でもそんな彼女が恋愛物に出ても、妙な違和感があって面白そう…。


ガールファイト  
Posted by keicyuke at 00:33Comments(4)TrackBack(3)