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グレイスランド&蔭山敬吾のブログ

 ユーチューブ中毒者になりそうだから気をつけなきゃ!と思うくらい、ユーチューブをよく観ていた。しかし、骨折入院してからは、マックがないので、ブログの投稿すらおぼつかない状態が続いている。

例えば、急にボブ・ディランの「ニュー・モーニング」を聴きたくなった場合、側にマックがあればユーチューブで検索してたちまち視聴することができるが、アイフォンだとそうはいかない。検索するための、アーティスト名や曲名を入力する検索枠が見つからないのだ。

だから、仕方なく、アップルサポートに電話して、アイフォン担当のスペシャリストに検索枠がどこにあるのか訊くことになる。

ところが、今のアップルサポートでは、あり得ない展開になってしまうのだ。

今のこの国では、いろいろなところ(例えば警察や大病院)で、アップルサポートと同様の、実にバカげたことが展開されている。日本て、日本人て、なぜあたりまえのことがあたりまえにできないのだろか。

*続く

今回のノド風邪は、微かな寒けで始まった。リハビリ・センターの中央にある平台に寝そべって、右足の骨折手術痕周りの筋肉の揉みほぐしをやってもらっていた時には鼻水のために鼻呼吸がしづらくなっていた。

困ったことに、院内でコロナが流行り始めていた。鼻水ならまだしも、セキが出始めるとすぐに疑われてしまう。だから最優先にすべきことは、セキが出ないようにすることだった。

僕は、すかさず、龍角散の各品種充実作戦を開始した。

*続く


息子が押してくれてる車椅子で事故現場に着いたところ、制服を着た3人の警察官と私服の警察官の計4人が、出迎えるようにして、僕に近寄ってきた。

僕は開口一番、4人全員に聞こえるように、大きな声でこう言った。「このメガネは自転車に乗る時に、必ずかけているメガネで、これをかけると視力は1.5〜2.0になります。当日もかけていました。だから、高齢者によくある、目がぼやけていてよく見えませんでした、というようなことは一切ありません」

普通なら、4人のうち1人くらいは、「なるほど」と言うような反応をするのだが、全員、無反応だった。どうやらメガネのことは、彼等がやろうとしている実況検分とは関係がないことだったようだ。

*続く

「実況検分」という言葉は、僕の代わりに電話で弁護士と打ち合わせてくれた息子の説明の中に出てきた。

「これから保険会社と交渉するにしても、各所に提出する必要書類を作成するにしても、何を進めていくにしても、『実況検分』がなければ前に進められないので、警察と話して、急ぎ、実況検分をやってください、と弁護士さんに言われた‥‥」

息子のその話しを受けて、一日でも早く実況検分をやってもらうようにするために、昭島警察署の交通捜査係に、直接電話をかけた。数年前に知りあった親切な警察官は異動していたが、電話で対応してくださっていた方がとても良い感じだったので、実況検分がらみのもろもろを話してみたところ、最短でやってもらえることになった。

ところが、僕は、実況検分というものがなんなのか、いったいどんなことをやるのか、まったく知らなかった。「検分」を国語辞典で調べてみたら、「実際に立ち会って調べ、見届けること」とあった。

*続く

**事故現場には、警察が作成した、写真のような立て看板が立てられていた。

昨日の午前九時半、息子といっしょに介護タクシーに乗って事故現場に向かった。約一カ月ぶりの外出だった。街には、夏の暑さに負けないムグンファ(ムクゲ)の花が咲いていた。

コンビニの駐車場で介護タクシーを降りて、車椅子に乗ったまま待っていると、介護タクシーの運転手との簡単な打合せを済ませた息子が戻ってきて、車椅子を押してくれた。

入院中の病院が貸してくれた、毎日使っている車椅子に乗って、息子に押してもらいながら現場に向かったのだがすぐに違和感に気づいた。街の歩道が凸凹しているために、病院院内のようにスムーズに移動できないのだ。

歩道は凸凹だけではなく、小さな坂や段差のある場所もある。息子はまだ若く、腕の力も脚の力もまだ十分にあるから、車椅子と父親合わせて91.5キログラム(父親70キロ、車椅子21.5キロ)もの重量を支えることができたのだろうが、もし中年女性だったら、支えきれず、車椅子ごと転倒してしまうかもしれない。
*続く


昨年の夏は長く、その間、大谷選手がホームランを打ち続けたので、まるで夢を見続けているような毎日だった。

大谷選手の奇跡のような活躍は、人生には奇跡が起き、奇跡が起こり続けることがあることを生で実証し続けてくれているようなものだった。

たから、僕は途方もない企画を立て、その企画が実現することを信じて、かつてやったことのない長さの企画書を作り続けた。奇跡が起きることを信じながら、大谷選手の活躍によってその可能性の高さを確信しながら過ごす毎日は、とても幸せだった。

その途方もない企画が実現していないどころか、自転車事故で長い入院生活を送る羽目に陥っているが、病院の自室のテレビで6月の大谷選手の素晴らしい活躍をみていると、去年と同じような幸せな夏を過ごせるのではないかと思っている。

事故で転倒し、一人では立ち上がれない状態の際に、「なにかお手伝いしましょうか?」と声をかけてくださった親切な通行人の方に託した書留速達の封書(またしても前代未聞の企画書を封入)が相手にとどいていて、この夏の間に、「世界レベルの御企画の採用が決定しました」という知らせが届くに違いないと確信しているのだ。

だって神さまは人間に無限に奇跡をお与えくださっているのだから。


深夜の病院の通路は、仄暗くて静まりかえっていて冷んやりしてる。その通路を若い看護師がうつむき加減でひっそりと歩いてゆく。

行く先はナースコールを押して助けを求めてきた患者の部屋だ。 その患者が、全身麻酔手術の影響で、手術後三日間、便が出なくなっていたために坐薬を使ったのだが、手術前の時のようにはうまく出ず、かなり苦しんでいるのを若い看護師は知っていたから、少し気が重かった。

 深夜三時過ぎその看護師と患者は一緒に病室のベッドとトイレの間を三往復し、体力がかなり消耗しかかっていた。そんな時、イキむ力がなくなってしまった患者が喘ぐような声で「もう無理だから浣腸にしてください」と言った。

 病室に戻った二人は休む間もなく浣腸を始めたのだが反応が弱く、苦戦が続いた。二人とも情けなくもあり、可笑しくもあるポーズをとり続けたまま、額や首の周りに生汗をかき続けていた。

 まもなく四時になりかけていた時だった。若い看護師が言った。「最後の手段を使います。私が患者さんのお尻の穴に指を入れて、出口に溜まっている便から順に外に掻き出していきます」

*続く

やっとコーヒーを飲みながらくつろげる時間と場所を確保したので、僕が自宅で愛用してるコーヒーカップを息子に持ってきてもらった。

 ところが、担当看護士さんから「せっかくですが、院内では陶器は使用禁止なんですよ」と言われた。 「患者さんの中には、プラスチックのコーヒーカップを使われている方もいらっしゃいますよ」とも。

 写真のプラスチック製のコーヒーカップは、今日、息子が買ってきてくれたもの。このカップは、今回の骨折入院の思い出の品として、 いつまでも大切にすることだろう。
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病院から、実況見分のための外出許可が出た。しかし、車椅子で事故現場まで行けるわけがないし、車椅子に乗ったまま息子の車に乗り込むわけにいかない。

院内のソーシャルワーカーさんに相談したところ、介護タクシーという業界があることが分かり、ベテランでとても良い感じの業者さんがいることも分かった。

介護タクシーに申し込むと、病院まで迎えに来てくれて、車椅子に乗ったまま、タクシーに乗り込むことができて、無論、現地に着いて下車し動きまわる際は、車椅子を押してくれ、用を終えたら病院まで送り届けてくれるのだ。

病院では、連日、トラブルが起こり、平安なまま一日を過ごせる日などまったくなかったが、こうしてやっと実況見分まで漕ぎ着けることができたのは、やはり看護士の皆さんのさまざまな手助けのお蔭だ。皆さんは、僕に対して、僕には絶対にできない手助けをやり続けてくださっている。

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今日、息子が僕の代理で弁護士と面談してくれ、弁護士から、「実況見分」をやることが最優先であると言われた、と報告してくれたので、僕はすぐに、担当看護士にその旨を伝え、協力を依頼した。

主治医が車椅子による外出OKを出してくれれば、約20日ぶりに外出することなる。そして、事故現場に直行して、事故相手と再会することになる。

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*写真は、院内のリハビリ・センターにある、松葉杖練習器具。

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