「我々の作る音楽シーンにまだアレンジャーという人はそれほど存在しなかった」ということがポイントだ。歌謡界にはアレンジャーはたくさんいたのだが、
「我々の作る音楽シーン」にはあまりいなかったのだ。

では、「我々の作る音楽シーン」の才能あるアーティストたちは、アレンジということにどう対処したのか。歌謡界のアレンジャーに依頼することは予算さえあれば簡単なことだが、いくら入念に打合せをしても歌謡曲臭がするアレンジになってしまう怖れがあるから依頼するわけもない。

才能あるアーティストたちは結局、どう対処したか。ユーミンは細野晴臣、松任谷正隆、鈴木茂、林立夫たちとレコーディングしている。五輪真弓はロスで、アレンジャーの木田高介のサポートを得ながら、アメリカのミュージシャンたち(チャールズ・ラーキーほか)とレコーディングしている。陽水はアレンジャーに星勝を起用している。

*続く
_ylt=A2RA0iRxK7ZWRX8APB6U3uV7