前回(3)は次の段落で終わっている――“一定の条件”の中に、最近、「照明の明るさ」と「背もたれがある座席」が加わっただけではなくて、この2つが必須条件になったことを書きたかったのだ。まずは、照明のことから。

その続きをごちゃごちゃ書くよりも、僕が見つけた読書スペースを実際に見ていただく方が早いことに気づき、きょう、その場所を撮影した。

この写真を見ながらだと、とても説明しやすい。まず、1枚目の写真について。これは、読書スペースの机は、本を読む前に新聞に目を通す場合が多いので、新聞が見開きできる大きさが望ましい、ということを見ていただくための写真だ。

そして、机の広さと同時にソファーの背の高さに注目していただきたい。これだけの高さがあれば、前のめりの姿勢で新聞や本を集中して読んでいて、少し疲れたときに背中をもたれさせて休むことができる。そして、コーヒーか冷たい水を飲んで一息ついてから、再び集中して読み続けていくのだ。

次に2枚目の写真について。これは、文庫本のセッティングを見ていただくための写真だ。本を手に持って読んでいる人もいるが、僕は手が疲れるし、首を曲げ続けることになるし、背中も曲げ続けることになるので、手には持たないで、少し厚い手帳などにたてかけて、書見台に本を置いたような状態にして読んでいる。こうして読むと、その文庫に収録されている作品と対峙している気持ちになり、なんだかすごく集中力が高まって、書かれている文章がどんどんアタマに入ってくるのだ。

*続く

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