2023年06月20日

水無月の句会より


海沿ひの難攻ホールの大南風
白南風を自転車旅の味方にす
柿の花根元に置きぬ蜂巣箱
帰省子を迎ふる母の鼻眼鏡
汗ばみて掻くに掻けない背中かな

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2023年02月11日

如月の句

校庭の薄氷(うすらい)突つく傘の先
静かなる犬の看取りや春の雪
思ひ出を辿る斑雪(はだれ)の散歩道
床にある犬の足跡 冴返る
愛らしき兎の点心や春の膳

予報に反して積雪が無かった昨日の横浜。
積雪による交通まひが起きずに安堵しましたが、
うすらい、はだれ、なごりゆき・・と言った早春の季語の美しいこと!!

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2022年12月11日

師走の回覧句会より

鼬毛(いたちげ)の小筆選びて賀状書く
賀状書く亡き母の干支廻り来て
嫁ぎ子の不慣れな苗字に賀状書く
クレープの屋台横目に雪催
女には女の流儀の年忘れ

(写真は、公園の「ナンキンハゼ」の木。
黒い実がはぜて白く変わり、それが寒空に映えて、クリスマスツリーみたいに思えたので。)

いたちげ)の小筆選びて賀状書く
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賀状書く亡き母の干支廻り来て
嫁ぎ子の不慣れな苗字賀状書く
クレープの屋台横目に雪催
女には女の流儀の年忘れ

(写真は、公園の「ナンキンハゼ」の白い実が寒空に映えて、クリスマスツリーみたいだったので。)
選びて賀状書く
賀状書く亡き母の干支廻り来て
嫁ぎ子の不慣れな苗字賀状書く
クレープの屋台横目に雪催
女には女の流儀の年忘れ

(写真は、公園の「ナンキンハゼ」の白い実が寒空に映えて、クリスマスツリーみたいだったので。)


keihin1 at 15:58|PermalinkComments(0)

2022年11月12日

霜月の回覧句会より

フランネルのシーツ嬉しき冬来る
傍らに犬の温もり冬に入る
向かひ風に乾く鼻腔や大枯野
大枯野 所々のもぐら塚
起き抜けの嗽 歯に染む冬の朝

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フランネルのシーツ嬉しき冬来る
傍らに犬の温もり冬に入る
向かひ風に乾く鼻腔哉大枯野
大枯野 所々のもぐら塚
起き抜けの嗽 歯に染む冬の朝

向かひ風に乾く鼻腔哉大枯野
大枯野 所々のもぐら塚


keihin1 at 21:25|PermalinkComments(0)

2022年10月17日

ハロウィンの句

有刺鉄線の向かふの米国ハロウィン
根岸ベースの小さき魔女たちハロウィン
ハロウィン米軍ハウスの大南瓜

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keihin1 at 11:42|PermalinkComments(0)

2022年10月16日

神無月の句

「晩秋の応援席の硬さかな」 「雨催ひ苅田に土の匂ひあり」 「遠来の客を待ち居る秋の宵」 「秋寒し電柱に貼る『尋ね鳥』」 「花野行く犬嗅ぎ回る獣道」 IMG_8680

keihin1 at 21:24|PermalinkComments(0)

2022年09月15日

長月の句

天気雨芭蕉の緑洗ひけり
夫と犬同じ寝姿秋の声
何もせぬ贅沢と居る盆休み
太刀魚の刃先に残る脂かな
道端で草喰む鹿の親子あり
至福なりぬる湯で一献けふの月

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(画像は「KAGAYA星空の世界展」より)



keihin1 at 07:52|PermalinkComments(0)

2022年08月25日

葉月の句

手回しの珈琲挽きよ今朝の秋
衰へし犬の足腰今朝の秋
モヒートと蜩とゐるテラスかな
前を行く白きうなじや染浴衣
干涸びる前にそこのけ蝸牛
朝顔を切りて手水に浮かべけり
子には子の都合のありぬ盆支度

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keihin1 at 21:56|PermalinkComments(0)

2022年07月13日

文月の句

大地の気跣足に受けて朝のヨガ
跣足の子迎ふる母の白タオル
鴫焼きや見様見真似の祖母の味
干し網の鯵の身に浮く脂かな
やんはりと小籠に摘みぬ桑苺
観蓮を終へて静かな朝の膳

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keihin1 at 11:15|PermalinkComments(0)

2022年06月14日

水無月の句


夕虹や厨仕事の手を止めて
客船の初入港や虹の下
大寄せの茶会の列の色日傘
見覚えの染みある母の古日傘
雨上がり掃き集めたる花蜜柑
掃き集めたる花蜜柑

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見覚えの染みある母の古日傘
雨上がり掃き集めたる花蜜柑

keihin1 at 21:56|PermalinkComments(0)
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