2012.04.11 隣にいても一人 広島編/青年団@駒場アゴラ劇場。夏天の虹・みをつくし料理帖(第7巻)/高田 郁。

2012年04月12日

まずいスープ/戊井昭人。

「まずいスープ」「どんぶり」「鮒のためいき」の短編3本。

「まずいスープ」は、どうしようもなくまずいスープを残して失踪した父親の話。
「どんぶり」は無職のいいおとながアルバイトをさぼって競輪に行ってうっかり当てて、彼女に天丼をごちそうして、その丼茶碗に飛び込んできたハエと、ジミヘンの曲にまかせて同化しちゃう話。
「鮒のためいき」は、風邪で寝込んだ女のところに “このフナですね、あなたのことを、ちょこっと好きだった、松風ひろしげ君なんですよ” と言って、見知らぬ男がやってきてフナを置いていかれる話。

どれもわりとダメなおとなばっかり出てくる話。
「まずいスープ」は主人公も従妹のマーも、まあだいたいダメなタイプの人間だけど、それ以上に父と母がどんどんダメなおとなになっていくので、ダメじゃなくみえてくる。

“人生に潜む哀しさと愛おしさを、シュールな笑いとリアリズムで描いた” って文庫の表4には書いてあったけど、シュールっていうより全然普通にリアルな笑いを感じますけどね、私は。

何より会話がリアルだ。
「私、○○したわ」とか「きみは○○じゃないか」とか「あなた、○○よ」みたいな古い文語体の小説もお芝居もうんざりなのですよ。

そういえば、なんかタコがあちこちに出てくる。
あ、あきるのでやったお芝居もタコが出てきたね。

鉄割アルバトロスケットの公演に誘いたい人に、まずこの小説を読んでもらおうと思う。
いや、どうだろう…。

まずいスープ (新潮文庫)
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keiko_flash at 02:11│Comments(0)TrackBack(0) 読書 | お芝居

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2012.04.11 隣にいても一人 広島編/青年団@駒場アゴラ劇場。夏天の虹・みをつくし料理帖(第7巻)/高田 郁。