2012.04.13 銀河鉄道の夜/青年団@駒場アゴラ劇場。2012.01.21 地域の物語 その1_はじめまして。

2012年05月02日

20120425 自慢の息子/サンプル@駒場アゴラ劇場。

ぬめりを感じたお芝居だった。
そして、どうしようもなく気色の悪いお芝居だった。
でも、その気色の悪さはちっとも嫌いじゃない気色悪さ。

例えば、映画やお芝居を観たとき、なんかイヤなんだけど、でも嫌いになれない愛すべきキャラクターっている。
自分の国をつくった男と母親、現実世界から逃げたい兄妹、妄想の女、得体の知れない男。
でも、このお芝居の登場人物って誰ひとり、そういう人物がいなかった。
それは、たぶん、どの人物も自分のなかにいるような気がしたから。
思い込み、妄想、逃げ、愛しかた…
好きじゃないけど嫌いじゃない、愛せないけど嫌いにはならない。
それは自分だからかもね。

小劇場の演劇ってたとえば映画なんかより使える空間は狭いのに、自由度が高いものだと思う。
その分、その作品に対する個人の感想もさまざまだし、人と同じように「わかる」必要もない。
でも、どこか落としどころを見つけたいと思うのが人の性だと思うので、どうにか見つけようとする。
(わかる、というのとはまた違う)

最後の場面、「私はどこにいるの?」という狂ってしまったかのように見える母親のひとりごとに、得体の知れない狂言回し役の男が冷たく、何気なく答える。
「どこにでもいますよ」
この場面、怖かった。
この男が「正の国」の神か悪魔じゃないか、と思った。
狂気の世界で見つけようとする細い糸のような希望。自分勝手な希望。
それは、ここにもあそこにもある、のかもね。
なんてところが私の勝手な落としどころ。

演出に使われていた布が、海になり砂漠になり、洗濯物にもなり、人の皮膚にも胎内にもなるのがおもしろかった。


途中のシーンで「正の国」の住人になるために、豆腐を順に回し食べするシーンがあるんだけど、後日、別なところで、福島県のお通夜で参列者が豆腐を回し食べするという話を聞いた。
あのシーンってそこから来てるんだろうか、と先に知ってたらアフタートークで質問したかったなあ。
あ、アフタートークは長塚圭史さんがゲストで、なかなかにおもしろい話が聞けましたよ。




keiko_flash at 00:49│Comments(0)TrackBack(0) お芝居 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
2012.04.13 銀河鉄道の夜/青年団@駒場アゴラ劇場。2012.01.21 地域の物語 その1_はじめまして。