2012.01.21 地域の物語 その1_はじめまして。2012.02.11 地域の物語 その3_取材2。

2012年05月06日

2012.01.28/02.04 地域の物語 その2_取材と振り返り。

WS、2回め。
この日は、世田谷に住む年配の方々7人にインタビュー。
最初にまたゲーム的にからだを動かして取材の打ち合わせ。

東京オリンピックで移転を余儀なくされた三軒茶屋の写真館や古くからある名画座のご主人、
世田谷の鉄道の歴史、文学とのかかわり、住宅、道などそれぞれについて調べているスペシャリストの方々、
パブリックシアターができる前にそこに住んでいた方など世田谷に縁のある方にきていただいた。

私が担当したのは、世田谷の鉄道や文学とのかかわりについて調べている方だった。
最近は電車の音が変わってしまって情緒がなくなったという話から、高架になって踏切がなくなっていった話など。
踏切は、危ないとか長時間開かないとか問題もあるけど、あれは「人の何かをとめるもの」として人にとっては物語的に必要だったんじゃないかというような話は興味深かった。
確かに踏切って、物語が生まれやすい。
踏切が開いた向こうにいる誰かって、それだけで物語。
あと、線路保線工の唄がどこにでもあったとか。
その土地の特徴を歌詞に取り入れて、何人かで線路を整備しながら唄うんだって。
労働歌。

そして下北沢の話。
下北沢は下宿がたくさんあって、学生たちが下駄を鳴らして歩いてたらしい。
今と聞こえてくる音が全然違ったんだろう。
北沢川が暗渠になる前は洋菓子工場があって、バターのいい匂いが漂ってた(森茉莉の小説にもそれらしいことが出てくるそうです)とか、メンマ工場があったなどなど、今の下北沢の顔とは違うものが見えた。

この日は2時間を費やして、それぞれの人がそれぞれの人の人生を聞き取っていた。
なくなった何かを語る人たちの表情は、とてもせつない瞬間もあったけど、すごく楽しそうな表情とくるくる入れ替わった。
偶然でもなければ、知らない人の人生を垣間見るなんてことはないので、とても貴重な経験だったと思う。

翌週には取材内容をフィードバックして、それぞれが壁新聞に。
できればもっと時間をかけて1冊の冊子にしてもいいくらいの内容だった。
それは私の得意分野だったりするんだけど、今回はこれをお芝居にして演じるという未知の世界。
これがどうお芝居というカタチになるのか、この時点では誰もまったく想像がついてなかった。

でもひとつわかった、私たちは市井の人の人生を伝えてゆく使命を帯びてしまったのかもしれない。

keiko_flash at 23:02│Comments(0)TrackBack(0) お芝居 | 人生で初めてのこと

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