京急沿線も春です。
季節は暖かくなります。
今回から、京急の各駅とその沿線を散策してみることにしました。
今日は、京急・穴守稲荷駅です。
東京都大田区羽田4-6-11
京急羽田空港線の大鳥居と穴守稲荷の間に、六間堀緑地と呼ばれるところがある。一応、遊具なども置かれた大田区立の公園になっている。
そこは文字通り、六間堀という堀だったところを埋めて首都高速道路(横羽線)が走っている。つまり、六間堀自体は存在しない。住居表示もそのへんは「羽田」だが、今も「六間堀」という名前は残っている。
2009年9月22日21時14分頃撮影
大鳥居駅から穴守稲荷駅までです。
急行羽田空港行の先頭車両から撮りました。
ここは高架線工事の関係ないところですね。
大田区で唯一、京急線の踏切が残るところです。
京急線(京急羽田空港線)沿線には、こんな洒落た建物もある。
建物は洋館作り、読書は和室でくつろぎながら〜そんな宣伝文句がぴったりなのが、大田区立羽田図書館だ。
各自治体の公営図書館といえば、四角い鉄筋コンクリートの中の一フロアを使って開設というケースがほとんどだが、ここは例外だ。
正面が円柱型3階建ての構造にピンク色の壁で作られた独自の建物。簡単に言えば洋館というイメージがある。
少なくとも区内の図書館で、他にはこのような洒落た作りの所はない。
大田区はアメリカ・マサチューセッツ州セーラム市と姉妹都市の関係にあり、ここには同市関係図書を収集しているが、それを意識しているのだろう。
入口を入ると、丸い建物の真ん中に新聞・雑誌の閲覧室があり、それを囲むようにして通路が左右に円状に伸びている。スイカをまっぷたつに割ると、真ん中が赤く、まわりが白いが、ちょうどそのような構造である。
そして入り口のちょうど反対側にカウンターがある。閲覧室も壁で仕切られ、入り口からすぐには入れない。
明かりの照度は低い。 通常の図書館は、入りやすく明るくしているのだが、その意味ではまったく反対だ。図書館では私語など騒々しくしてはいけないのはどこも当たり前の話だが、この構造はいい意味での緊張感をもたらし、いっそうの静寂につながっている。
円柱の建物の背後には通常の図書館同様の書架がある。入口から見て右側が児童コーナー、左側が一般書架である。カウンターの裏側にあたる一般書架の向かい側には、何と和室の閲覧部屋が用意されている。
畳部屋に木製座椅子、障子など本格的だ。図書館に和室自体が珍しいだけでなく、外観が洋館作りでありながらの和室設置は意表をついてユニークだ。
2階は読書室、喫茶室、多目的室、事務室などに区切られ、3階は職員専用フロアだ。三角の机も珍しい。 読書は、必要に迫られて行う場合もあれば、癒しや趣味などの目的でゆったりと時間をかけて行うこともある。
後者の場合、雰囲気や環境が重要だが、その点、同図書館はピッタリである。
交通アクセスはもちろん京急線。大田区(サイト)によると、「京急羽田空港線『大鳥居』駅羽田空港寄り出口から徒歩4分」というが、そのひとつ先の「穴守稲荷」の方が近いような気もする。
京急羽田空港線は、地下化工事で大鳥居が産業道路の羽田側に移動したが、穴守稲荷の前にある高速道路(旧六間堀)は、図書館から見える。
いずれにしても、京急は成田方面からも横浜方面からも直通電車が入る利便性の高い場所になった。機会があれば一度訪れることをお勧めする。
◆羽田図書館
大田区羽田一丁目11番1号
開館時間 午前9時から午後7時
休館日 毎月第3木曜日、第2・4月曜日
穴守稲荷を出発しました。
その昔この線を走っていた、3両編成のデハ230形や400形などと比べると、住宅・都市整備公団 9100形電車はでかい。
同じ軌道を走る電車なのか、と思ってしまいます。
撮影して改めて思いましたが、この地下道の高さは結構ありますね。
金網をしているのもわかります。
天空橋を出て、穴守稲荷に向かう京成線です。
むかしはここは、待避線が1本あって、もう1本は羽田空港駅と結ぶ単線でしたね。
マニアの方々はご存じでしょうが、この撮影場所の後ろは現在駐車場です。