文学

2005年11月13日

つめたいよるに 新潮文庫 江國 香織 (著)5



【評価】
☆☆☆☆☆

【内容】
デュークが死んだ。わたしのデュークが死んでしまった―。
たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬のデュークが死んだ翌日乗った電車で、わたしはハンサムな男の子に巡り合った…。
出会いと別れの不思議な一日を綴った「デューク」。
コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた「とくべつな早朝」。
デビュー作「桃子」を含む珠玉の21編を収録した待望の短編集。

【批評】
私が初めて読んだ江國さんの本がこれでした。
3年ほど前に読んだのですが恋愛ものは初めてだったこともあり、
恥ずかしさの中、悶絶(?)しながら読んだものでした。
しかし読んだ後、夜が明け、さわやかな土曜の朝がきたかのような
感覚に包まれます。

短編集なので読みやすく、どのような心境の方でもどれかに共鳴することが
できると思います。
ちなみに私が共鳴したのは「とくべつな早朝」でした。
あなたはどれでしょうか?


2005年10月04日

ルパンの消息 カッパノベルス4



【評価】
☆☆☆☆
4つ星です。

【内容】
15年前に警察が自殺と判断した女性高校教師。
実は殺人によるもので、犯人は教え子の男子3人との情報に捜査陣は顔色を変えた。時効成立まで、あと1日。
総力をあげた関係者の身柄確保・事情聴取から、期末試験の問題を盗む「ルパン作戦」を計画した3人が、教師が屋上から飛び降りたとされる深夜、校舎内にいたことがわかった。
15年の時間が逆流する様は圧巻です。
人気作家がデビューする直前のサントリーミステリー大賞入選作を改稿。

【批評】
友人の勧めで読んだ本です。
どこかで聞いた作者だと思ったら「半落ち」の作者だったんですね…。
犯人は…って推理しても2転3転して、結末は想像できませんでした。
これは15年前の処女作を改作したものだそうで、よく結末が少々強引だと
いう批評がされてますが、私はそこが味かなって思います。


2005年09月19日

理由3



【評価】
☆☆☆
3つ星です。

【内容】
事件はなぜ起こったか?
殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。
室内には中年男女と老女の惨殺体。
そして、ベランダから転落した若い男。
ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。

ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作

【批評】
この本は全く接点の無いはずの人たちがひとつに殺人事件において
複雑に交錯する話です。
終盤にかけての謎解きはおもしろくてこれで1回電車の降り過ごした事もあります(笑)

宮部みゆきの「レベル7」にはまり、次に買った本でした。
しかし、浅田次郎と宮部みゆきははずれが無いなと思います。

ミステリーの好きなとこは、中盤まですべて「?」で来て、終盤にかけて
すべてが一本になっていくところが爽快で大好きです。
仕事では結果から知りたい派なのですが…。




2005年09月18日

レベル75



【評価】
☆☆☆☆☆
5つ星です。

【内容】
レベル7まで行ったら戻れない―。
謎の言葉を残して失踪した女子高生。

記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。
少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。
二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。

ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。気鋭のミステリー作家が放つ力作長編。

【批評】
初めて読んだミステリーです。
私が「本なんかおもしろくない」と思っていた頃に周りの勧めからしぶしぶ読みました。

そうすると!!!
最初の1ページを読んだ瞬間!宮部みゆきワールドに引き込まれて
700ページを一気に読破してしまいました。

ほんとに最初の1ページだけです。
嘘だと思うなら最初だけパラパラと立ち読みしてみて下さい。

謎が謎を読んで、複雑に絡み合う…。
そして最後に1つに結びつく。
感動のラストが…。


2005年09月16日

天国までの百マイル5




【評価】
☆☆☆☆☆
5つ星です。
泣きました…

【内容】
バブル崩壊で会社も金も失い、妻子とも別れたろくでなしの中年男・城所安男。
心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるというサン・マルコ病院めざし、
奇跡を信じて百マイルをひたすらに駆ける―親子の切ない情愛、男女の哀しい恋模様を描く、感動の物語。

【批評】
すべてに失敗し、すべてから見放された男が、ただ一人いつも見守ってくれていた母親の命のため、ひた走ります。
初めて文庫を読んだのですが、おもしろくて常に持ち歩いて時間あらば読んでいました。
電車の中で読んで泣きそうになり、家に帰ってから泣きなおしたことも…。
主人公との親子愛もいいのですが、その主人公を黙って支える「マリ」のけな気なとこも泣かせます。
男性はこんな女性に魅かれるのかな…と思ってしまいます。
クサイけど胸を暖かくする本です。
すごくお勧めです



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