2017年01月21日

大学受験を決めた頃の私の状況


1, どの程度の学力からスタートしたのか?
 答え:模試を受けていないので偏差値は分からない。
 ただ、相当まっ白な状態だったと思います。例えば、通信制高校の英語の問題で、
 Did you play tennis yesterday? みたいな質問文に、
 Yes, I was. と答えるようなボケぶりでした。当時の私には英語が全く身についておりませんでした。

2, 塾や予備校には人生を通して全く行ったことがありません。中学の頃は、イマジン学園という進研ゼミみたいなやつをやっていました(レベル的にも大体そんなものだと思います)。

3, 大学以前に通った学校は、全て地元の公立学校でした。地域としても、あまりレベルが高い地域ではありませんでした(むしろレベルが低い)。

4, 私は基本的に不真面目な性格なので、小学校から高校まで、ほとんど勉強は真面目にやっていません(真面目にやったのは大学入試の1年間だけ)。中学の頃は定期テストの時だけ少し勉強していました。それ以外の普段は勉強していません。

5, 中学3年になってからも、ろくに勉強していなかったので(周囲が呆れるほど)、高校も少しレベルが低いところでした。市内トップのところは、あるサイトで偏差値70となっており、東大が浪人含め10人前後のようです。それに対し、私が入った高校は、偏差値62となっており、旧帝早慶と医学部で数人程度です。ここでは地方国立(いわゆる駅弁)でも十分いいほうなのです。当時の私も地元の国立に入れたら御の字と思っていました。今ならそのくらい入れただろうと思いますが、当時の感覚では駅弁でも結構難しいだろうと考えていました。

6, 高校時代の成績。不真面目なので非常に悪かったのですが、不思議と模試の英語と国語は偏差値が悪くありませんでした。まあ、その後のYes, I was.を考えれば、基礎すら身についていなかったと思います。ちなみに模試はベネッセのものです。

7, 高校に通っていた期間は? 答え:2年の夏休み開けから学校に行かず、留年してまた1学期は通いましたが、夏休みから再び行かなくなり、それで最初の学校とは終わりです。つまり2年生の1学期を2回やって、2学期と3学期は出席していません。私の学力が多少なりとも普通だったのは1回目の2年生の1学期までで、後はブランクと考えていいでしょう。それを仮に17歳としますと、受験を決めた20歳の1月まで3年半のブランクです。もともと大した学力があるわけではないところ、これだけのブランクがあれば、真っ白になって当然です。

8, 私はもともと理系です。最初の高校にいた頃、最後まで文系にはなりませんでした。地元の国立の工学部か情報学部にしようと思っていたのです。ただ、当時から既に数学や理科にはあまり興味が持てなくなっていましたし、英語と国語の偏差値は悪くなかったので、今となって考えると文系にしなかったのがおかしいくらいです。当時、どの科目も勉強していなかったので、私は文系に向いているのだと思います。文系・理系のどちらも得意という人もいれば、片方だけ得意な人もいるでしょう。私も中学の頃はどちらも得意でしたから、大学に入ってからようやく自分が本当は文系・理系のどちらが向いているか分かる人もいるのではないでしょうか。志望校を決める前の段階で、自分がどちらに向いているか分かることが望ましいと思います。

9, 高校を辞めてからは? 答え:読書していました。それも小説やマンガではなく、社会科学や歴史の本(新書などが多いので学術書というと大げさですが)。これで受験勉強に必要な、参考書と向き合う能力も身についていましたし(活字慣れ)、日本史の知識もそこそこありました。英語はさっき言ったとおりダメでしたが、現代文や日本史、何より参考書に向かう集中力が養われていたという点で、ある意味自分が高校生の頃よりも頭の状態はよかったかもしれません。あと、高校生の頃は寝不足で、運動不足で、精神状態もよくありませんでした。大学受験の頃は、生活のリズムも乱れず、散歩などを欠かさず、アルバイトもしていました。
 大検(高卒認定)や、通信制高校、アルバイト、散歩、不登校などについては、過去の記事で説明済みですので、ここでは省かせていただきます。

10, 大学受験を決めた日付は? 答え:勉強を始めたのは入試1年前の1月です。受験を検討し始めた日付は分かりませんが、おそらく12月から1月にかけて考えたのだと思います。検討開始から勉強開始まで、数日ないし1ヶ月ほどあったわけですが、思い立ったが吉日、なるべく早く勉強を始めたほうがいいと思います。
 1日は24時間しかありませんし、無理に長時間勉強すると、かえって効率が落ちることもあるので、努力を積み重ねるには日数が必要になります。また、人間には能力の差があります。私より能力が高い人は、私より勉強時間が少なくても合格できるでしょうし、私より能力が低い人は、多くの勉強時間が必要になるはずです。したがって、勉強を始める時期は早ければ早いほど良いのです。まして文系は暗記が多く、積み重ねによって決まります。
 世の中には、モチベーションが上がらないなんて言う人間もいますが、よほど危機感が足りないのでしょう。もちろん、休むなと言っているのではありません。休むことも勉強のうちです。しかし、休むこととダラダラとサボることは全く違います。自分で「この時間は休憩」「この日はお休み」と決めたならいいですが、ただダラダラとサボるだけなら、罪悪感も残るでしょうし、それでは気分転換にはなりません。休むことがモチベーション向上に繋がらなければならないのです。
 無理のないノルマを決めて、そのノルマを絶対に達成する、ということを積み重ねなければダメです。

11, 家庭の経済状況はどうだったか? 答え:普通でした。確かに慶應生の中では貧乏なほうだったと思いますが、世間一般で見れば普通(中間層)だと思います。無利子の奨学金(現在の制度では月額64,000円)を借りるだけで足りる程度です。日本人はだんだん格差が広がっているので、私の状況も後から考えると裕福に含まれてしまうかもしれません。しかし、私の両親は高卒で、しかも父(1950年代中頃の生まれ)しか働いていません。それでも中間層としての収入があったのですから、日本人全体が裕福な時代だったというわけです(同じ地域の、同じ世代の中で考えても、父は特に富裕ということもなく、貧困ということもありません)。

 もし私の家がもっと所得が少なかったら、おそらく早慶は受けていません。その場合、旧帝を狙いつつ、実家から通える地元の国公立を受けたと思います。卒業後の進路ですが、地元の国公立なら、公務員試験と就活を並行したと思います。公務員は例えば、県庁、市役所、国家公務員一般などです。私の場合は年齢の問題もありますから、地元の国公立から就職となると、かなり幅も狭いと思いますが、年齢の問題がない人なら、地元の国公立から就職するのは難しいことではないと思います。まして公務員試験なら本人の努力次第でしょう。

 ちなみに日本の大学数は777で、国立86、公立91、全体の77%が私立です。学生数では、国立61万人、公立15万人、私立211万人(74%)です。仮に早慶に入れるのが大学生の全体の上位10%くらいとすれば、国公立に入れるのは上位3分の1くらいです。まあ、そんなに難しくはありません。何も東大に入れと言っているわけではありませんからね。残りの3分の2の人たちは、大学生を名乗っていいか怪しいような学力の人たちです。そう考えれば、決してハードルは高くありません。

 貧しくても早慶に通うのは、理論上は不可能ではありません。ただ、現実的には多額の(奨学金という名の)借金を背負う可能性があり、私なら国公立を考えます。早慶に入ったからといって、それだけで大きなものを手に入れることはできません。だったらリスクが小さいほうを選んだほうが安心できるではありませんか。
 もし、どでかいことがやりたい、そのために早慶に入るのだ、などと言う人がいたら、こう言い返すしかありません。バカを言うな、と。その理由は、もし大学受験で全てが決まるというのなら、早慶など目指さずに東大や京大を目指すべきです。もし大学受験が全てでないのなら、別に早慶など行かなくても、どでかいことができるはずです。どうして、人生の出発点と言うべき時期に借金を背負う必要があるのでしょうか。どでかいことがやりたいなら、お金は大学ではなく、そちらに使うべきです。
 確かに早慶は合格難易度に比べると世間で高く評価されています。3科目しか勉強しなくても入れるのに、東大に次ぐ大学のように思われています。しかしこれは、お金で学歴を買うようなものなのです。旧帝に入れないから、お金で学歴を買っているのです。それなのに、貧しい人が「学歴をお金で買おう」というのは、無理があります。お金が無い分、努力で勝負して旧帝などに行くべきではありませんか。もとより世の中は平等などではありません。しかし、貧しさをバネにして戦った人は、艱難汝を玉にす、です。その努力は、必ず後で人間性として活きてきます。若い頃の努力は買ってでもしろ。お金がかからずに努力できるのだから、万々歳ではありませんか。むしろ、金持ちに生まれて不真面目に生きてきた人は、後で必ず痛い目を見るでしょう。最終的に、幸せなのはどちらでしょうか。
 もちろん私は、貧乏人は早慶に来るななどと言っているのではありません。ただ、借金は怖い、本当に怖い、そう思っているだけです。もし在学中の学費・生活費を全て借金するとしたら、一千万円ですよ。実家から通える国公立なら借金なしです。どちらを選びますか。(奨学金などについては、志望校を決めようのカテゴリの記事も参照してください)



keio09 at 21:04コメント(0)トラックバック(0)おわりに  

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