過去問を解こう

2009年09月15日

 大学入試において重要なものの一つに、過去問があります。大学入試というのは、入試問題が解けるかどうかで全てが決まります。もちろん推薦とか内部進学とかAO入試とか、他の方式も様々ありますが、大部分は一般入試であり、入試問題で決まります。私のように年齢や経歴が人と少し違っていても、英検とかTOEICとか持っていなくても、なんら問題ありません。完全に平等な土俵の上で、点数によって合否が決まるのです。
 そうなってくると、いかにして人より1点でも多く取るか(場合によっては1点未満の差で決まることもある)。このため、過去問研究が重要になってきます。しかし、以前も書いたかもしれませんが、大学や学部によって問題の形式の多少の違いはあれ、おおむね勉強すべきことに違いはないのです。要するに英語なら、文法が分かって、解釈が分かって、単語を知っていて、それらの総合の力として、英語が読めること、これに尽きます。しかしながら、リスニングがある学校とない学校、というように、基礎の後のところで決定的な分野の違いがあったりします。細かいですが発音問題が出るところと出ないところ、なんて違いもあります。
 そのため、実際にそういう問題の対策が必要かどうかは別としても、どのような問題が出るのか知っておいて損はありません。いつそれを知るべきか。それは、できるだけ早い時期です。早ければ早いほどいいです。ただし、最初は問題を解く必要はありません。赤本や青本を読むと、最初のほうに、問題の前に、傾向やら勉強法やら、いろいろ解説が書いてあります。まずはそこを、立ち読みでいいので読んでおきましょう。本当はよくありませんが、私は軽くメモをとったりもしました。恥ずかしいという人は、覚えておいて店を出てからメモしましょう。これを最初にやる時期は、1月とか2月とかがいいと思います。次の年の版が出たら買えば、罪悪感も残りません。
 6月くらいに1回実際に解いてみると、実感がつかめます。この時点では、まだまだ解けないと思いますので、焦る必要はありません。おおまかな予想点数を記録しておき、冬に解きなおして比較して、成長を確かめましょう。そのため、この時点では細かい答え合わせもしなくていいでしょう。
 本格的に解くのは10月以降、特に12月以降になるでしょう。この時期はやる参考書もなくなってくるので、実戦に備えてどんどん過去問をやったほうがいいと思います。ただし、ただ解いて終わって、やたら年数を多くするより、少ない年数分でも、ちゃんと解説を見て理解することが重要です。過去問も、参考書や模試のように丁寧に使いましょう。
 例えば英語の場合、自由英作文が出るから自由英作文を練習したというくらいで、特に志望校に向けた対策というものは取らなかったと思うのですが、過去問をしっかりやったことが、十分な対策として機能していたのだと思います。国立と私立となると傾向も大きく異なるでしょうが、私が受けたところは、普通の参考書でほとんど問題なかったわけです。

 さて、過去問の入手方法ですが、以下のサイトで無料で見ることが出来ます。
河合
http://hiw.oo.kawai-juku.ac.jp/nyushi/
東進
http://www.toshin.com/nyushi/
 しかしながら、ちゃんと使うためには印刷しないといけないし、解説がもっとほしいところです。そうなると、無料で見ることは出来ません。私は、赤本か青本を買うことをおすすめします。そもそも、どこの解説にしても絶対に正しいということはないので、本の解説と上記のサイトの解答を見比べて、本当にその解答が正解か検討する必要があります。
 で、赤本と青本についてですが、一つの学校・学部に両方買う必要はありません。高いので片方で十分です。あと、滑り止めについては上記のサイトで見るくらいでいいでしょう。私は早稲田社学、明治政経についてはネットで済ませました。赤本と青本のどちらがいいかは一概には言えませんが、まず第一に、青本は難関しか出ません。次に、収録年数は赤本のほうが多い場合がほとんどです。それでいて値段は赤本のほうが安かったと思います。あと、青本は入試問題をそのまま掲載しているのですが、これが見づらくて、PCに入力する手間を省くためなんじゃないかと思います。解説については確かに青本のほうが充実していますが、気にするほどのこともなく、私は赤本のほうがいいと思います。青本は、最初の傾向などを解説しているところだけ、立ち読みすれば十分でしょう。
 
 過去問は模試以上に自分の合格可能性を測ってくれるので、全力で解きましょう。でも、実際の点数は正確には分からないし、年によって合格ライン(受験者のレベル)は変わります。問題が自分に合う、合わないというのもあります。だから、もしダメだった場合でも、本番はきっとやれると思いましょう。逆にちゃんと解けていたら、自信を持ちましょう。もちろん、いずれの場合も慢心は危険ですが、自信がないよりあったほうが、きっとうまくいきます。

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keio09 at 23:09コメント(0)トラックバック(0) 
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