2019年08月19日

【一気に復習総仕上げ】民法3(p46〜p63)。

・p48−2の表
有権代理の要件効果は正確に覚えておく。要件はシンプルに「代理権の存在・顕名・代理行為」という覚え方でOK。


・p48第2「代理権」
講義内で話した具体例でいうと、東京のワンマン社長が福岡の所有地を売ってくること(売買契約=法律行為)を代理人に依頼するという事例ですね。これは「委任契約」です。そして、そのことについて本人Aが代理人Bに代理権を与えている(代理権授与行為)わけです。
つまり、AB間には2本のラインが走っています。

代理権の範囲の定めが「ない」場合の代理権の範囲は、「保存行為」「利用行為」「改良行為」です。試験対策としては、それぞれの具体例を当てはめられるようにしておきましょう。

「自己契約・双方代理の(原則)禁止」については、なぜ原則として禁止されているのかの趣旨を確認してください(本人の利益を不当に害するから)。 
そうすれば、なぜ例外が認められるかが覚えやすいです(趣旨に反しないからということです)。
普通地方公共団体が関連団体と契約する場合に、民法108条(双方代理の禁止)が類推適用されるという超有名判例(最判平16.7.13)がありますから、行政法テキストのp10を参照してください。


・p50「代理人の権限濫用」
代理人の権限濫用の場合に、93条ただし書の規定が類推適用されることを確認してください。


・p51「顕名」
「A代理人B」と名乗ることですが、その趣旨が相手方に効果帰属主体を明らかにするため(私はBですが法的効果はAに帰属します)ということを理解しましょう。
そうすれば、代理人Bが「A」と名乗った場合には有効な顕名になることがわかります。
また、代理人Bが顕名をしない場合は、原則として代理人Bに効果が帰属することも理解できるかと思います。
なお、各自で100条ただし書も六法で確認。


・p52「代理人の能力」
意思能力必要・行為能力不要。
ただ、代理人になった時には行為能力があったものの、のちに成年被後見人になった場合は、111条1項2号により代理権は消滅します。


・p53「復代理」
「復代理」はp53の2つの表を確認するのみで大丈夫です。


・p53第5「無権代理」
お父さんとドラ息子の話です。
まず大原則として、無権代理行為は本人に効果を生じません。
しかし、本人は追認できるし(113条1項)、追認がされた場合は、原則として無権代理は契約時に遡って有効な代理行為になります。
もちろん「無権代理!?ふざけるな!」ということで追認拒絶もできます。


・p54「相手方Cの保護」
催告権(114条前段)→相手方Cは善意でも悪意でも良い。期間内に本人から確答がなければ追認拒絶とみなされます(114条後段)。基本的に本人に落ち度がないからです。

取消権(115条本文)→相手方Cが善意である必要があります(115条ただし書)。
なお、「本人Aの追認権」と「相手方Cの取消権」は早い者勝ち(両雄並び立たず)の関係です。

無権代理人に対する責任追及(117条)→記述式で一度正面から問われていますから、択一用にp55の要件・効果をさらっておけば十分です。


・p56〜「無権代理と相続」
講義内で散々登場した「お父さんとドラ息子」の話です。

(1)ドラ息子がお父さんを相続→判例の立場を押さえれば十分です。無権代理行為が当然に有効になると考えます(最判昭40.6.18)。言うまでもなく、ドラ息子は相続したお父さんの地位で追認拒絶はできません。

(2)ドラ息子がお父さんを共同相続→これも判例の立場を理解すればOK。他の共同相続人全員が無権代理行為の追認をしているときにドラ息子が追認拒絶することは信義則上許されません。
「無権代理行為を追認する権利」が性質上共同相続人全員に不可分に帰属することも忘れずに。

(3)お父さんがドラ息子を相続→お父さんは何も悪いことをしていませんから、追認拒絶ができます。ただ、相続によってドラ息子のポジションも承継していますから、無権代理人の責任は負うことがあります。

(4)無権代理人を相続した者が本人を相続した場合→判例の考え方は「死んだ順で考える」ということです。講義内では、最初に死んだ人の着ぐるみを着ているイメージと言いましたね。


・p58〜「表見代理」
とにかく109条・110条・112条の3つの類型について、それぞれの3つの要件(テキストの表)を押さえる。
効果は、109条・110条・112条ともに、有効な代理権があったのと同様の責任を本人に負わせるということです。


・p63「110条と他の表見代理」
いわゆる「重畳適用」ですね。講義内で具体例を挙げたように、110条を109条や112条と組み合わせて「合わせ技一本」で表見代理を認めるものです。


・p63「表見代理と無権代理の関係」
表見代理が認められる場合に、相手方は①表見代理の主張(本人への責任追及)②無権代理人への責任追及、①②どちらもいけます。
ただ、二重取りはできません。


















 


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