昼掛八幡宮◆素凖惰發粒馬(宗像市朝町)朝町山ノ口遺跡(宗像市朝町)

2017年03月02日

朝町(昼掛)観音堂[宗像四国東部29・番外86](宗像市朝町)

 前回「昼掛八幡宮◆素凖惰發粒馬(宗像市朝町)」からつづく。

 「朝町(昼掛)観音堂」(俗称)は、昼掛八幡宮前から福岡県道75号線を青葉台東口(🚥)方向に260m進み、(同🚥より手前にある)三叉路を左折して青葉台(住宅団地)中央方向に190m進むと、左側の歩道に沿ってブロック塀(坂道の上り口付近)があり、その内側の敷地内(境内)に建っている(この間、徒歩約5~10分)。所在地:宗像市朝町1287。
  (※本稿は、2014.4.12、小生の参拝メモ・画像による)。

 (1) 宗像四国東部霊場29番・番外86番

1朝町観音堂と藤棚 ・朝町(昼掛)観音堂は、「宗像四国東部霊場第二十九番昼掛村ノ入口(本尊千手観世音菩薩)」と「宗像四国東部霊場番外第八十六番須藤郷(本尊十一面観世音菩薩)」を祀るお堂(ブロック・木造瓦葺、須弥壇のみの造り、格子あり、一段高いモルタル外拝殿)で、春の千日詣り巡拝コース。


2朝町観音堂御詠歌木額 ・堂内に置いてある「木額」には、「宗像四国東部 二十九番靈場 本尊千手観世音 國を分けたからをつみて たつ寺の 末の世までの 利益のこせり」と墨書してある。
 (※注:四国霊場第29番御詠歌は「国を分け宝を積みて建つ寺の 末の世までの利益残せり」で漢字を入れると分かりやすい)。


 ・ただし、現在、堂内に安置されている本尊は、上記千手・十一面観世音菩薩像ではなく、聖観世音菩薩立像(金塗一体)ではないかと思う。
 ほかに小木仏(阿弥陀如来坐像か、両手消失)、琵琶を持った小弁財天像、小弘法大師像がある。

 (2) 十三仏堂+毘沙門信仰

0十三仏堂 ・また別棟の十三仏堂は「昭和八年(1933)十二月吉日建立」を一部改修したものか。当時の金額で「寄付金六拾円」世話人は「奥野安太郎 奥野冨吉 谷口政平 中野蔵 眦鎚浸 谷口勝三郎」。

 ・十三仏堂内には、石像15体=十三仏+多聞天(毘沙門天)+弘法大師坐像が一列に安置してある。

 ・因みに当地区は、毘沙門天信仰があった宮若市と接しており、昼掛八幡宮の境内仏堂にも多聞天(毘沙門天)像があったので、毘沙門天信仰があったのかもしれない。

 ・なお、昼掛八幡宮のお堂は、宗像四国東部霊場にはなっていないが、朝町昼掛観音堂から近く、ここから同所に足を運ぶ巡礼者もいるようだ。
 ・今回の道順で書き洩らしたが、昼掛八幡宮の下方、荒堀川の辺にある「昼掛いぼぬき地蔵堂」も巡拝される。(※別記→「昼掛いぼぬき地蔵尊(宗像市朝町)」。

 (3) 修行大師像2躰

0修行大師像 ・境内には、台座に乗った修行大師像が立っており、その前に手水鉢、石花立が置いてある。

 ・もう一体、その下方にある修行大師像は、左手がもげ托鉢椀がなく、右手に持っていた錫杖もない。その後ろには石碑の寄附者芳名碑がある。


 (4) 六十六部達成記念碑

 ・修行大師前に建っている縦長の石碑1基には、読みにくかったが「天下泰平 奉納大乘玅典六十六部日本四國現當両界 日月清明 文政三庚辰十二月吉日 豊前京都郡(?) 筑前宗像郡朝町村願主利市 こん」の刻がある。建立)。
 …文政三(1820)年、朝町村の利市、こん(夫妻か)が、鉦(かね)、鈴を鳴らし托鉢し日本四國の霊場を行脚し自ら書写した法華経の経典を1部ずつ巡礼した66個所の社寺に奉納してきた記念に建てた碑だと思う。豊前京都郡の後の字を読めなかったが石工の名が刻してあるのか。
 かつて朝町にはこのように人々の幸を祈念し修行行脚された奇特な人が居られたことが分かる。今はその修行の跡が人知れずここに残っているといった感じがした。

 (5) 孟宗竹林と竹の子

0お堂と竹林 ・また、お堂の後方には孟宗竹林があり、春には、境内で、所かまわず「竹の子」が頭をもたげる。
 放置すると、境内が竹林に覆われることになるが、境内清掃は行き届いており、お守りしている人たちが、竹の子採取の作業もされていると思う。


 なかには、子供連れでスコップ持参して「竹の子狩り」に訪れる人たちもいるが、これも仏前奉仕作業の一環となるのだろう。直に採って来た竹の子の調理は手がかかるが、観音様の竹の子だから、頂くと現世利益があるのかもしれない。
 
 (6) その他、山桜など

 ・その他、境内入口の門柱(奉寄進谷口光唯昭和四十八年三月吉日)や塀、叢に放置状態の古い角型手水鉢(刻なし)、十三仏堂横に丸型手水鉢(円形組み合わせ模様彫あり)などがある。

3朝町観音堂桜 ・藤棚も作られているが、放置状態で立派ではない。

 ・それに、ソメイヨシノに加えて、八重の山桜など、桜の樹もある。
 ・花が咲くと花が映えて美しく、ここで花見をする人たちもいるのだろう。


 (参考)
 ・因みに「四国霊場第29番札所」は、真言宗智山派「摩尼山宝蔵院国分寺」本尊千手観世音菩薩(高知県南国市国分546)である。
 ・「宗像四国東部霊場第八十六番」は、曹洞宗「延寿寺」境内の観音堂本尊十一面観世音菩薩(宗像市朝町2342)。
  (※別記→「延壽寺「朝町薬師堂(観音堂)宗像市朝町」)。
 ・「四国霊場第86番札所」は、真言宗「補陀洛山志度寺」本尊十一面観世音菩薩(香川県さぬき市志度1102)であるが、同86番霊場には番外はない。

 ※つづく→「朝町山ノ口遺跡(宗像市朝町)」。 

keitokuchin at 00:23│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
昼掛八幡宮◆素凖惰發粒馬(宗像市朝町)朝町山ノ口遺跡(宗像市朝町)