朝町竹重遺跡 (宗像市朝町)七股つつみの伝説(宗像市朝町)

2017年04月02日

棚原池・朝町川の起点(宗像市朝町)

 今回は、宗像市朝町散策の一環として「棚原池・朝町川の起点」について若干触れておく。

 (1) 棚原池の所在地

1棚原池 ・棚原池は、宮若市山口との境界、福岡県道401号線に接する福岡国際カントリークラブむなかたゴルフ場(宗像市朝町1470-1)内にある宗像市内一大きな溜め池(周囲4km)で、七又池(七股池)という別称もある。
 (※この別称については次回「七股つつみの伝説」に掲載)


 同ゴルフ場入口の左(駐車場の先)にある棚原池築堤(土手)に上り、池の右方の池の縁を眺めると、「福岡国際カントリークラブ」と書いた大きな看板が見える。(※画像1)

 ・先に掲載した「朝町八幡宮(宗像市朝町)」のなかに「天の八重多那雲は朝町福岡国際カントリークラブむなかたゴルフ場にある棚原池。→原始古代の宗像市には海の道だけでなく山の道もあった。万葉集3155悪木山靡は宮若市上有木の靡山(296.9m)。(参照:宗像市 丹後 日南 常世)」という説があると書いた。

 この靡山は、棚原池の南東方向にあり、棚原池は、その山稜上にあり、その山裾にある朝町中村地区を貫流し釣川に合流する朝町川の起点水源池となっている。(下記)

 ・なお、筑前國續風土記拾遺には「〇楢原といふ所に大堤有。水面五町七畝あり。」とあるので、棚原池は、或は「楢原池」だったのかもしれない。

 (2) 朝町川の起点

2棚原池起点  朝町川の起点は、棚原池の北側(ゴルフ場入口の左側駐車場の後ろ)の築堤(傾斜遮水ゾーン/堤の長さ約130m)の左端=県道401号線(宗像若宮線)と接する部分にある。
 同所には、棚原池の水が常時流出するのを止めるためにコンクリートで作られた越流堰がある。(※画像2)


3棚原池起点水流合流点 ・棚原池の水位が上がったとき、このコンクリ―ト越流堰の上から溢れた水が朝町川に流れ込むようになっているが、よく見るとこの越流堰の小さな亀裂から漏れた水がちょろちょろとこの下方に続く朝町川上流水路に流れ出ていた。

 ・ここからゴルフ場入口の右下まで、県道に沿って急傾斜の水路がコンクリートで作られている(ゴルフ場入口道路の真下は暗渠)。



 ・同入口の左下方に、下記調節弁を通ってきた池水の流出口があり、この水が、実際的には、朝町川の源流となっているのだと思う。(※画像3)

4棚原池止水弁フェンス  築堤の手前部分にあるゴルフ場の駐車場のなかに、網フェンスで四角に囲まれた場所がある。(※画像4)

 網フェンスのなかは、垂直に深く掘り下げられた縦穴になっているが、ここは、棚原池からの流水(取水)量を調節するゲートである。


5棚原池止水弁 縦穴の底部・流水量調節ゲートにはバルブが設置してある。(※画像5)

 多分、このバルブは、築堤の上の巻き上げハンドルの操作により、その底部に作られた取水孔が開閉し、築堤及び地下に埋設された底樋管を通って流出する水の量を調節するものである。

 ・ここで調節された水は、さらに駐車場の下に埋設された樋管を通ってゴルフ場入口の左下から、上記,留枸水路(朝町川)内に出る。(※画像3)

6棚原池 ・ゴルフ場入口の右下にも開閉バルブ(素人の小生には用途は分からない)がある。(※画像6)
 ここから、その少し先までは暗渠になっているが、朝町川は、起点からずっと、ほぼ県道401号線に沿って(県道の左右への移動はあるが)朝町中村に到る谷あいを下る。

 ・朝町川は、朝町中村周辺の農地を潤し、宗像市東郷で釣川に合流するが、朝町川領域には、以前記した「朝町山ノ口遺跡」や朝町八幡宮周辺の、前回掲載した「朝町竹重遺跡」などに代表される弥生〜古墳時代の遺跡も多く、古代から朝町川がもたらす沃土の恩恵が人々の生活を支えてきたことが伺える。

 ・筑前國續風土記拾遺には、朝町村に「〇小流二川有。一ツは東南鞍手郡山口村境より流出る。一ツは東方鞍手郡上有木村境より流出て、二流共に北の方曲村の境内に入る。」とあり、この前者が朝町川で、後者は朝町昼掛側を流れる荒堀川のことだが、いずれの川も「靡山」山系に端を発している。

 (付記)

7棚原池地蔵祠 ・上記築堤から左前方(県道沿いの池の縁)に、県道を向いて設置してある石祠(石地蔵菩薩安置)が見える。(※画像7)
 交通事故死者或は水死者の菩提を弔うために建てられたものか(未確認)。
 この県道は、九州自動車道若宮インターから宗像市の中心地東郷などに抜ける主要道なので交通量が多い。

 ここでスピード出しすぎなどの事故などが起きれば、車ごと棚原池のなかに飛び込む危険性はある。

 ・ゴルフ場入口から県道を750mほど下った左側の広場の奥(朝町川右岸)にバラック小屋があり、「山神の泉」と手書した看板が見えるが行ったことはない。以前、こんなものはなかったし新興宗教の行場か。その右横にある建設資材置き場(?)=高い塀があり内部が見えない=から入るのかとは思うが得体がしれない。

 ※つづく→「七股つつみの伝説(宗像市朝町)」。 

keitokuchin at 02:21│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
朝町竹重遺跡 (宗像市朝町)七股つつみの伝説(宗像市朝町)