本木八幡宮(2)〜境内入口・前庭 (福津市本木)本木八幡宮(4)〜社殿 (福津市本木)

2019年05月22日

本木八幡宮(3)〜拝殿前の石造物ほか(福津市本木)

 ※前回「本木八幡宮(2)〜境内入口・前庭(福津市本木)」から続く。

  「敷石」

1拝殿前敷石・八幡宮正面参道の石段を上ると、すぐ正面に拝殿が建っているが、その間数メートルの間には8列の角石を並べた「敷石」が置かれ、その両サイドには土留めの筒石が打たれている。


 ・丘陵の途中に社殿が建っている神社なので、維持管理には、それなりの苦労が伴っているものと思う。


  「石燈籠」

・石段上の両側に、「石燈籠」(一対)が建っている。…昭和62年(1987)8月中村義一再寄進。その以前には、大正五年(1916)八月吉辰中村森古、鯛于傳寄進の石燈籠があったようだ。


  「水盤」

2水盤と汐井台・同上左側の石燈籠の横に、自然石を抉った「水盤」(一基)が置いてある(寄進年代不明)。水舎はないが、この上に水道蛇口があり、タオルも吊り下げてあり、現在も使われていることが分かる。



  「お汐井台」

 ・水盤の横に置いてある一見ベンチ状の長石は、海で採取した汐井を置く「お汐井台」ではないかと思う。
 以下は、地元で確認していない、あくまで小生の推測にすぎないことを記しておく。

 ・その一は、本木八幡宮の祭神神功皇后が、鞍手から山越えをして本木に向かう途中、峠の坂道にさしかかったとき、視界が開け、その先に海原が見えた。山口八幡宮(宮若市)の由緒に「遙に海原をながめさせ給ふ」とあり、この峠を「見坂峠」と呼ぶようになったという地名の由来を伝えているので、峠を越え最初に休憩した場所が当地だっとしたら、峠から見えた海原、多分、花見海岸からお汐井を採取して当社に奉納するような習慣があったとか。

 ・その二は、境内神社の「須賀神社」(祇園大神)との係わりで、祇園祭のとき、同社祭神素戔嗚命が上陸したと想定される勝浦(福津市)、或は神湊(宗像市)辺りのお汐井を採取して同社又は八幡神に奉納していた。因みに櫛田神社(福岡市)の祇園山笠では箱崎宮(八幡神)前の箱崎浜でお汐井を採取している。


  「壊れかけた石塔」

3壊れかけた石塔 ・お汐井台の左方に「壊れかけた石塔」(一基)が建っている。四角い石塔の一面に、漢文で由緒が書いてある。また、台石部分四面に建立者か(?)、と思われる約30人の名前が記銘されている。


 当初、書き写そうかと思ったが、由緒文も名前も、消えていたり、消えかかったりしている部分も多く、そのすべてを読むことができず断念した。 

4石塔由緒刻 ・そもそもこの「石塔の碑銘」が分からず、戸惑ったが、由緒文のなかに「日露譽」と読める部分があったので、「日露戦役戦勝記念碑」或は「日露戦役戦没者忠魂碑」かもしれないと思った。
 由緒が記された石塔は、郷土の歴史を知る上で貴重な金石文化財(文献)にもなると思うので、すべての文字が消えてしまう前に、教委などで読み取っておいてほしいと思った。

 もし、天辺部に砲弾(金属)が乗っていたのであれば、今次大戦で供出し無くなったのかもしれない。今のような平和な時代に育った人々にとっては、戦前のことなど思いもつかないが、戦神でもある八幡神の守護を願って戦地に赴いた人たちも多かったことだろう。


  「奉寄進碑」

5寄進碑 ・石段上の右側に立っており、「奉寄進字大浦楠山碑(寄進者名?)」「元地畑弐反五畝二拾八歩」の刻がある。神田か社叢地の奉納かとも思えるが、期日は不明(転記忘れか)だが、いずれにしろ戦前のことだろう。


 因みに弐反五畝(25畝(せ)×30坪)+28歩(坪)は、778坪。
 778坪×3.305785124=2,571.900826屐通2,571屬箸覆襦

 なお、筑前國續風土記附録(1798年)には「神田(シンデ)八畝二歩」(242坪=800 )とあり、境内坪数の記載はないが、福岡縣神社誌(1944)には「境内坪数 一千八坪」(3,332.2314 )の記載がある。したがって上記の寄進が戦前のことであれば、この坪数のなかに含まれていることになる。もし戦後であれば、この坪数にプラスされることになる。(未確認)


  「円形の土盛」

6土饅頭、右薬師堂 ・拝殿の左方、薬師堂に行く手前に小円墳状の土盛りがあり、何故かいつも気になっている。
 後背の本木丘陵で古墳と云えば、自ら確認したわけではないが、次の古墳群の存在が知られている。

 それは、先に「畦町須賀神社(3)〜境内概要(福津市畦町)」や「畦町の天満宮 (福津市畦町)」のなかに記した「東ヶ鼻・裏ノ谷古墳群」である。因みに当地は「南ヶ鼻」となるが、この山稜、結構、山深いので、ほかにも未確認の古墳があるのかもしれない。。

 ※次回→「本木八幡宮(4)〜社殿 (福津市本木)」。

keitokuchin at 16:55│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
本木八幡宮(2)〜境内入口・前庭 (福津市本木)本木八幡宮(4)〜社殿 (福津市本木)