赤間宿上町(南部)まち歩き/唐津街道赤間宿(宗像市)「勝屋酒造・問屋場跡・お茶屋(脇本陣)下町新屋跡」唐津街道赤間宿(宗像市)

2019年09月25日

「赤馬館・芳村呉服店跡(赤間宿下町)」唐津街道赤間宿(宗像市)

 ※前回「赤間宿上町(南部)まち歩き/唐津街道赤間宿(宗像市)」から続く。

 ◇赤間宿下町を歩く

 ・今回から赤間宿下町の街道筋を歩く。
 なお、建物の構造など詳しくない小生が、前回、赤間宿上町の建物の構造などに立ち入ろうとして、かなり手こずったので、今回からは、それらにはあまり触れないようにしたい。


 [街道の駅 赤馬館 (宗像市東部観光拠点施設)]

1赤馬館外観 ・所在地:福岡県宗像市赤間4丁目1-8
 旧赤間宿下町の北部西側にある古民家(町家)
 開館:10時〜17時、休館:月曜(祝日のときは翌日)、盆・年末年始休み。




 ・明治22年(1889)、九州鉄道(現JR九州鹿児島本線)の開通とともに、流通事業は、唐津街道から鉄道に変わり、それまで流通の拠点となっていた赤間宿のかつての繁栄は終わった。


2赤馬館と旧街道 ・だが、現在、この旧赤間宿の街道筋には、江戸時代末期〜明治、或は大正期に建てられた古民家が比較的多く残っており、近年、この古民家を見ながらこの街並みを観光する人たちが増えて来た。



 ・それを受けて平成26年(2014)、空き家となっていた白壁造りの古民家(江戸時代は刀鍛冶→明治以降は呉服屋)を改装し赤間宿を含む宗像市東部観光の拠点施設としてこの「街道の駅赤馬館」が作られた。

 ・赤馬館の館名について、「赤間館」とはせずに「赤馬館」とされたのは、明治時代に当地の地名が「赤間・赤間宿」に統一されるまでは、「赤馬・赤馬宿」が正式の名称がだったので、この「赤馬」の文字の方が採用されたのだろう。
 ※赤馬の由来は、別記参照→「神興橋〜祇園神輿巡幸地1/唐津街道赤間宿跡 (宗像市)」。

 ・現館内には、土産品コーナー、喫茶室、展示室、和室(食堂)、事務所、トイレなどが設けられている。

2-3土産コーナー ・「土産品コーナー」では、宗像市と関係ある物産品、手づくり品、図書、衣類などが展示販売されている。
 ・因みに大島の塩を使用した塩ワッフルクッキー「大島の塩リッフル」が今売れ筋土産かな。


2-5喫茶室 ・「喫茶室」は、床がフローリング(板張り)で、落ち着いた雰囲気で、ここで飲む珈琲の味は格別だった。

 なお、ここで、時々各種イベントも開かれている。


3-2やま椿膳 また、喫茶室で食事をすることもできる。「やま椿膳B」を注文し、同行者と話しながら食事したことがあるが、味も良く、落ち着いて食事できた。
 価格は、デザート、珈琲付で1,300円。


2-4展示室 ・「展示室」には、唐津街道赤間宿(幕末前後頃)の歴史資料が展示してあり、時間帯(10〜15時)によってはボランティアガイドがおられるので、詳しい説明を聞くことができる。



 ・また、観光案内用のチラシ・マップなども置いてあり、小生が今回の赤間宿散策のときに手にしていた「赤間宿まち歩きMAP」は、ここで戴いたイラストマップ「ふらり唐津街道筑前赤間宿」の裏面に載っていたものである。ほかに、観光情報紙として発行されている季刊紙「往来」や月刊「赤馬館便り」などもある。
 さらに展示室には、明治時代の赤間の各商店のPR用の美しい錦絵も掲げてある。


2-2芳村商店 ・赤馬館内に、明治時代以降、当家が呉服屋であった時代の錦絵が展示してある。
 それによると、店名は「呉服商 芳村商店」で、商標は、「傘マークの下に五」となっている。(※画像)
 ・なお、他の錦絵を観ていたら、傘マークの下に「三」とか「田」等が描かれているものもあり、赤間と傘マークは何かの関係があったのだろうか。 


 ・因みに「」は、「呉服商」の「」を「五」の文字に置きかえたものだろう。
 また「田」は、明治時代、当初、勝屋酒蔵(山本家)の経営を任せられ「清酒麓寿泉」の醸造をした田中忠吉の「田」だったような気がする。「三」は、染物業をしていた出光藤三の「三」だろう。
 

3赤馬館和室 ・「和室」は、畳の上にテーブルが置かれ、腰かけて食事ができる。
 毎日、メニューが違い、ある土曜日、小生らが和室で食事をしたときは、お抹茶、和食、珈琲だった。



3-3裏庭 ・裏庭が見える席に腰かけて食事した。裏庭といっても少し植木がある程度の小庭で、その先に数台停められる職員駐車場がある。
 なお、来客用の駐車場は、ここより少し離れた場所(出光佐三生家の裏側)にある。


 また、職員駐車場の左側は、隣の勝屋酒造の醸造棟で、その高い壁がが見えている(次回)。


4赤馬館掲額 ・反対側の壁には、金箔を貼りつけた和画がかかげてある。
 この絵を、よくみると、糸をひき、着物を織っている様子が描いてあるようで、呉服店跡ならではのものだろう。



5赤馬館着物等展示 ・踏み板廊下の端には、和服着物や人形、鞠等が置いてあった。
 ・着物の床置用の衣紋掛(衣桁/いこう)につるしてある和服(着物)を観ると、ここが呉服店だったことが伺える。


 ・和服(着物)といえば、赤馬館では和服を着ることができる。「ちょっと気楽に、もっと和文化」をテーマに、着物の魅力に触れていただくという目的で、好みに合わせた着物コースをセレクトできるようになっている。
 着付けと古民家、抹茶体験2500円〜、着物でぶらり赤間宿散策(ガイド付きorフリーコース、お花見コース、お食事コースなど)2000円〜。


 ・「館内の井戸

6赤馬館内井戸 ・和室前の通路の外側に、今も使われている「古井戸」も保存されている。
 つい、ここで出されている珈琲の水は、この井戸水が使われているのだろうかと思ったら、別の天然水と言われた。



 ・赤間宿は、城山(蔦ヶ岳)の山麓にあり、伏流水が豊富で、各戸に井戸が掘られていたのかもしれない。
 また、街道筋にはかつて7か所の辻井戸(※2か所現存するが使用不可)があり、隣の勝屋酒造のほかにも、かつて門司吉野屋、松尾大黒屋、出光蛭子酒屋、出光恵比須屋、伊豆本家など酒造業を営む家が多かったようだ。近くには、熊越池、供養井戸などもある。

 ・赤馬館は、赤間宿散策の発信基地でもあり、散策時には、立ち寄ってほしいところだろう。

 ※次回→「勝屋酒造・問屋場跡・お茶屋(脇本陣)跡/唐津街道赤間宿(宗像市)」。

keitokuchin at 23:55│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
赤間宿上町(南部)まち歩き/唐津街道赤間宿(宗像市)「勝屋酒造・問屋場跡・お茶屋(脇本陣)下町新屋跡」唐津街道赤間宿(宗像市)