2017年03月

2017年03月30日

英国のEU離脱は失敗する

いよいよ英国がEUに離脱を通知し、原則2年間の交渉が始まります。スケジュール通りになれば、英国は2019年3月末にもEUを離脱するといわれています。英国のメイ首相は最近、「2年以内に交渉を終えることができると楽観している」と述べましたが、本当にそのようになるのでしょうか。

私はそのようになるはずがないと考えています。現実を直視すればするほど、交渉期間はわずか2年しかないという苦境が浮き彫りになってくるからです。まず真っ先に、英国はEUとの新しい貿易協定を結ぶ必要に迫られていますが、それ以前に、現在EUが英国に適用している農業や環境などの規制を英国独自の規制に作り替えなければ、EUとの新しい貿易協定を結ぶための交渉さえ始めることができないのです。

この続きは、3月30日更新の『中原圭介の未来予想図』でどうぞ。

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keizaiwoyomu at 09:02|この記事のURL政治分析 

2017年03月23日

やっぱりマイナス金利は「毒薬」だった

日銀によりマイナス金利が導入されて、1年余りが経ちました。昨年2月1日の記事『マイナス金利は「劇薬」というより「毒薬」だ』では、銀行の収益悪化を招くことをはじめ、数々の副作用が起こるという予測を述べたうえで、経済の本質や流れをまったく理解できていない愚策であるという見解を述べさせていただきました。

実はその過去記事を書いた直後に、テレビ朝日の朝の情報番組のディレクターから、マイナス金利の特集をするので基礎的な知識を教えてほしいという依頼を受けました。そこで私はマイナス金利の弊害について、初心者でも理解できるように論理的かつ丁寧に、2時間くらいかけて記事の内容をかみ砕いて説明させていただきました。

ところが驚いたことに、実際の番組ではリフレ派の大学教授が解説役をしていて、「マイナス金利は正しい政策です」「銀行の収益は逆に増えます」といった、まったく理解不能なことを主張していたのです。コメンテーターの二人から「そんなわけがない」と突っ込まれても、論理的な理由をまったく示さずに、「とにかく、そうなのです」と押し切っていたところに、リフレ派の学者に共通する合理的思考力の欠如を見せつけられた気がいたしました。

この続きは、3月23日更新の『中原圭介の未来予想図』でどうぞ。

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keizaiwoyomu at 08:50|この記事のURL金融政策分析 

2017年03月17日

歴史から学ぶ中間層の重要性(後編)

世界の歴史を遡ってみると、かつては軍事・経済・文化で繁栄を誇った国々の多くが、中間層の疲弊・没落をきっかけにして衰退や滅亡の道を辿って行きました。そこで今回は前編の古代ギリシャの事例に続く後編として、古代ローマ帝国の歴史を振り返ることによって、現代社会における「中間層の重要性」を見ていきたいと思います。

世界の古代史のなかでも最も有名なローマ帝国の始まりは、紀元前6世紀の初め頃に、ラテン人の一氏族が現在のイタリア・ローマの地に建国した都市国家でした。当時のイタリア半島には、ラテン人の諸族の国家のほかに、北部に先住民族のエトルリア人の諸国家、南方の沿岸部にはギリシャ人の諸植民市がありました。ローマはそのうちの小さな国家のひとつにすぎなかったのです。

それでは、なぜローマは大帝国を築くことができたのでしょうか。それは、イタリア半島の風土や気候がギリシャとほぼ同じであったからです。ローマ人はギリシャ人と同じように、貴重な特産物であるブドウ酒とオリーブ油をユーラシアの内陸部へ出荷し、その代わりに大量の穀物や貨幣を手にするようになったのです。その結果、ローマの農民はギリシャの農民と同じく、中小農民と呼ばれる富裕な農民となっただけでなく、武具(兜、鎧、盾、槍など)を自費で賄う重装歩兵にもなりえたというわけです。

この続きは、3月17日更新の『中原圭介の未来予想図』でどうぞ。

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keizaiwoyomu at 08:47|この記事のURLその他 

2017年03月09日

歴史から学ぶ中間層の重要性(前編)

歴史を振り返ってみると、かつて軍事・経済・文化で隆盛を誇った国々の多くが、中間層の没落をきっかけとして衰退し、最後には滅んでいきました。そこで今回は、歴史から中間層の重要性を学ぶために、都市国家として栄えた古代ギリシャの事例を見ていきたいと思います。

ギリシャの気候は、夏は暑く乾燥し冬には少量の雨しか降らない地中海性気候に属しています。おまけに陸地には山が多く、大河や平野に恵まれていないため、穀物の生産には適していません。しかし、この地理的特性は、オリーブ・ブドウなどの果樹栽培や羊の牧畜には適していました。

ブドウ酒やオリーブ油は、作るのに特別な風土と技術を必要としただけでなく、貯蔵がとても簡単だったので、瓶に入れて長期のあいだ保存することができました。そのまま遠く離れた国や地域に運搬することができたため、ギリシャの特産物として高価な貿易品となりえたというわけです

この続きは、3月9日更新の『中原圭介の未来予想図』でどうぞ。

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