講演資料

2015年03月18日

「投資戦略フェア EXPO2015」の講演資料(2)

前回の記事の続きとして、今回は3月14日の講演資料の後半部分の掲載をさせていただきます。

資料の見方の注意点としては、前回と同じく、青字の部分が昨年の同イベントの講演資料をそのまま転載したもの、黒字の部分が今年の同イベントで新たに追加したもにになります。2年連続での講演であるだけでなく、リピーターの方も多いと聞いていたので、実際の講演では昨年と今年の資料を並べて、時間的な流れで説明できるようにいたしました。

なお、講演では図表もたくさん使ったのですが、このブログへすべて挿入するのは難しいので、割愛させていただいております。ご了承ください。

(以下、講演資料の後半部分を転載)

日本の趨勢

①円安でも輸出・設備投資は伸びない
②円安による家計の負担増
③消費税引き上げによる景気失速
④国家のバランスシートが脆弱
⇒ 経済にリスク
 
    ↓ 今後は?
①伸びても少ない → 2017年の増税を意識
②実質賃金の低下 → 2012年の水準回復は困難
③原油安と米国の好景気 → 1%台の成長は可能
④増税する前に歳出削減を → 政治の機能不全
    ↓
2015年前半はでプラス成長だが、
後半は内外両方の要因で弱含む可能性
    ↓
米国の利上げと原油価格の反発がさらなる実質賃金の低下要因に
    ↓
2015年はプラス成長でも2016年は厳しい状況に

なぜ米国の経済政策を真似てはいけないのか

インフレ政策の結果、
何が起こったのか検証する
    ↓
2000年以降、平均で2%超の
インフレと経済成長が進んだ
    ↓
その一方で、実質賃金の著しい低下が起こった
     ↓
日本では、米国の経済成長ばかりに焦点を当て、
庶民生活について触れない傾向がある
    ↓
右図のような状況が自分の身に起こったとして、
どうなるのかを考えてみよう
    ↓
答えは決まっている

なぜ米国で格差が拡大したのか

①インフレ目標政策
→ 実質賃金の低下傾向
②株主資本主義
→ 失業者、賃下げの横行
→ 名目賃金の低下
    ↓
豊かな中間層の没落

中間層が没落した国は衰退していく

歴史を遡れば、ローマ帝国やギリシャも
中間層の没落から衰退していった
    ↓
格差拡大が国としての連帯感を失わせ、
軍事力も経済力も疲弊させた
    ↓
アメリカも国としての一体感を失いつつある

為替相場の見通し

①FRBの出口戦略という視点から
②米国の経済構造の変化という視点から
⇒ 中期的にも長期的にもドル高に傾きやすい

    ↓ 2015年の動向は?
①米国の利上げはあるのか、ないのか?
②日銀の追加緩和があるのか、ないのか?
    ↓ 
とくに日銀の動向は、
ドル円相場を大きく動かす可能性あり

(転載終わり)

前回の記事では、『この講演の前半部分の重要なポイントは、「アメリカの利上げがいつになるのか」ということでしょう』を述べましたが、後半の重要なポイントはその前半のポイントに加えて、「日銀の追加緩和はあるのかどうか」ということになります。

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2015年03月16日

「投資戦略フェア EXPO2015」の講演資料(1)

3月14日に行われた「投資戦略フェア EXPO2015」において、今後の世界経済や日本経済について、2年連続でお話をさせていただきました。主催会社からは「数日でお申込みを締め切った」と聞いており、たいへんありがたいことであると思っております。

主催会社には締め切り後にも「席がなくても講演を聞きたい」というお問合わせがあったということで、今回は、ご参加いただけなかった方々に講演の資料だけでもご覧いただければと思い、このブログ上で2回にわたって掲載することといたしました。

以下において講演資料の前半部分をそのまま転載しておりますが、見方の注意点としては、青字の部分が昨年の同イベントの講演資料をそのまま転載したもの、黒字の部分が今年の同イベントで新たに追加したもにになります。なお、たくさんの図表のブログへの挿入は難しいので、割愛させていただいております。

(以下、講演資料の前半部分を転載)

米国の趨勢

①失業率の低下
②住宅価格の上昇
③家計のバランスシートの改善
④中間選挙を経ても今以上に悪くならない
⑤エネルギー革命による好循環
⇒ 大きなリスクはない

    ↓ 今後は?
①低下は止まる → 質に問題
②緩やかな上昇が続く → 長期金利2%が前提
③改善が止まる → 融資基準の緩和
④ねじれの継続へ → マインドは次の大統領選へ
⑤原油価格下落 → 消費が拡大
    ↓
2015年前半は、庶民生活は堅調だが、
GDPや企業収益が伸び悩んでくる
    ↓
利上げの時期も絡んで来るが、
後半は株価の調整やGDPの減速が鮮明になる可能性も
    ↓
利上げが来年に先送りの可能性も

欧州の趨勢

①失業率の高止まり
②不健全なユーロ高
③家計・銀行・国家のバランスシートが脆弱
④欧州議会選挙での反EU政党躍進懸念
⇒ 経済と政治の両方にリスク

    ↓ 今後は?
①高止まりの継続 → 米国と同じく質も問題
②ユーロ安が恩恵に → 域内消費には波及せず
③徐々に改善傾向 → 5年~10年かかる
④引き続き懸念材料に → 今年も選挙に影響
    ↓
今年も来年も停滞は続く

新興国の趨勢

①借金依存の経済(中国・ブラジル)
②通貨安に伴う高インフレ(インド・ブラジル)
③経済構造の転換の遅れ(ロシア・ブラジル)
④政治的な混乱の恐れ(すべてに共通)
⇒ 経済と政治の両方にリスク

    ↓ 今後は?
①②状況が変わらず → 利上げ時の懸念 
③状況は変わらず → 構造転換には最低5年必要 
④徐々に顕在化 → 国民の不満の高まり
     ↓
今年も停滞は続く(インド以外は下押し圧力が強い)

(転載終わり)

2年連続での講演ということもあり、昨年と今年の資料を並べて、時間的な流れで説明できるようにいたしました。この講演の前半部分の重要なポイントは、「アメリカの利上げがいつになるのか」ということでしょう。利上げのタイミングによって、日本や新興国の経済が動揺する時期が大きく変わってくるからです。

次回は、講演資料の後半部分をご紹介する予定です。どうぞご期待ください。

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レポート配信履歴
7/13・7/30

8/14

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