拙書の紹介

2018年10月25日

AI×人口減少 ~これから日本で何が起こるのか

(東洋経済新報社)2018/10/26発売


明日、新刊 『AI×人口減少 ~これから日本で何が起こるのか』(東洋経済新報社)が出版されます。主に以下のような疑問に答えています。

・ 日本の人手不足が5年以内に解消する理由とは
・ 高学歴の人々こそ失業の危機にある理由とは
・ 定年消滅後の働き方や生き方とは
・ 年金はどのくらい減るのか
・ 政府が考える増税・社会保障改革のシナリオとは
・ シェア経済とギグ経済が起こす地殻変動とは
・ 銀行、自動車、流通など、業界再編が進む理由とは
・ AI社会で求められるスキルや心構えとは

日本ではこれから、経済の好況や不況といった短期的な変化ではなく、経済や社会を根底から揺るがすような大きな変化が起ころうとしています。AIと人口減少という2つの大きな波が私たちの仕事、収入、生活にどのような影響を与えるのか、実証的なデータをもとに解説しています。

興味がございましたら、ご覧いただければ幸いです。

(数年ぶりの新刊キャンペーンのお知らせ)新刊をご購入された方には、『2018年~2020年の経済動向と投資戦略レポート』 をプレゼントさせていただきます。11月30日を締め切りとさせていただきます。ブログ右下のお問い合わせフォームの本文の欄に「235ページの最初の4文字」をお書きのうえ、お申し込みください。レポートは11月1日から配信させていただきます。(電子書籍は種類によって文字がズレるので、不可とさせていただきます。)

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 06:00|この記事のURL

2018年04月17日

日本の国難

(講談社)2017/4/19発売


明後日、新刊 『日本の国難』(講談社)が出版されます。『経済はこう動く』(東洋経済新報社・2016年10月) 以来の書き下ろしです。目次は以下の通りです。

はじめに
第1章 世界金融危機「再来」の可能性
第2章 日本経済を蝕む最大の病
第3章 2020年以後の日本の雇用
第4章 2020年以後の日本の企業
第5章 2020年以後の日本の賃金
第6章 生き残る自治体と転げ落ちる自治体
おわりに

本書は、2020年の東京オリンピック以降の日本経済や国民生活がどうなっているのかについて、日本の企業や雇用、賃金にスポットをあてながら、楽観的にも悲観的にも偏らずに冷静に分析を述べたものです。

2020年前後から世界経済の大きな流れが変わるなか、少子高齢化が世界でいち早く進む日本は、ITやAIといった技術革新によって本当に国民生活を豊かにすることができるのか、経済の常識がはらむ根本的な誤りも含めて説明していきたいと思います。

興味がございましたら、ぜひご覧いただきたいと思っております。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 09:02|この記事のURL

2017年11月21日

中原さん、経済オンチの私に日本の未来を教えてください

(SBクリエイティブ)2017/11/22発売


明日、新刊『中原さん、経済オンチの私に日本の未来を教えてください』(SBクリエイティブ)が出版されます。目次は以下の通りです。

第1章 人口減少社会を大前提として大局を読みなさい
第2章 近い将来、「大企業が安泰」は幻想になる
第3章 医者や弁護士が「負け組」になる時代が来る
第4章 今のままの大学では日本は国際競争力を失っていく
第5章 話題のサラリーマン大家さんの多くは自己破産する
第6章 これから地方自治体の3分の1は破綻する
第7章 大増税によって実質的な所得は決して増えない
第8章 それでも今から手を打てれば、日本の未来は明るい

経済に疎い方でも読みやすい内容となっていますので、興味がございましたら、ぜひご覧いただきたいと思っております。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 15:19|この記事のURL

2017年08月23日

「歴史×経済」で読み解く世界と日本の未来

(PHP研究所)2017/8/22発売


昨日、『逆説の日本史』で有名な井沢元彦氏との共著『「歴史×経済」で読み解く世界と日本の未来 』(PHP研究所)が出版されました。

本書では、世界と日本の現状と未来について、経済アナリストとしての私の立場と歴史作家としての井沢氏の立場から、双方の知見を融合させながら語っています。

物事の本質を見据えた経済的視点と科学的かつ論理的に分析された歴史的視点の両方からアプローチすることによって、今いったい何が起きているのか、これから何が起こるのかを読み解き、混沌とする世界の中で日本が目指すべき道は何かを提言しました。

井沢氏と徹底的に語りあった対談から、読者のみなさんが新しい発見をしてくれれば嬉しいですし、経済や歴史にいっそう興味を持っていただければ幸いです。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 09:21|この記事のURL

2016年10月21日

中原圭介の経済はこう動く〔2017年版〕

(東洋経済新報社)2016/10/21発売


本日、新刊 『中原圭介の経済はこう動く〔2017年版〕』(東洋経済新報社)が出版されます。2016年版が大好評だったため、こうして新たに2017年版が出せる運びとなったこと、みなさまに感謝申し上げたいと思います。

目次は以下の通りです。

まえがき
第1章【米国経済編】
第2章【欧州経済編】
第3章【中国経済編】
第4章【日本経済編】

本書では、経済の本質を捉えたうえで、従来通りに米国、欧州、中国、日本に分けて、予測の展開をしています。できるだけ多くの読者の方々が、本書によって経済やマネーの動向についての先を読み、経営や仕事のスキルを高める一助になれば、これ以上の幸せはないだろうと思う次第です。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 11:43|この記事のURL

2016年09月15日

ビジネスで使える 経済予測入門

(ダイヤモンド社)2016/9/16発売


ビジネスの世界で生きる人々にとって、必要不可欠な能力を修得する本を書きました。必要不可欠な能力とは、ズバリ「経済を予測する力」、略して「経済予測力」のことをいいます。

これからの時代に、なぜ「経済予測力」が必要不可欠な能力だといえるのでしょうか。

世間の一般的な認識では、日本の企業は海外の企業に比べて、堅実な経営をしていると思われています。ところがそれは、現実とは大いにかけ離れた認識です。いかに緻密な経営戦略を練ったとしても、経済の大きな流れを認識していないために、いまだに大きな失敗を繰り返してしまうケースが後を絶たないからです。

たとえば、近年の原油安や資源安によって、大手商社をはじめ日本を代表する多くの企業が大幅な業績の悪化に苦しんでいます。経営者やビジネスリーダーたちは、原油や資源の需要と供給について自ら分析することなく、シンクタンクなどのあてにならない専門家に任せてしまったことで、横並びに経営や投資に失敗してしまったのです。

大企業の経営者やビジネスリーダーのなかには「今この時期に、その経営判断はないだろう」と疑問に感じるような判断をする人が珍しくありません。それは、大概のケースでは、経済の大きな流れを認識できていないことに原因があります。

ただし、経営者やビジネスリーダーが必ずしも経済の予測に長けている必要はありません。企業のなかに経済の流れがわかっている人材が複数いれば、その弱点を補うことができるからです。

ところが実際には、日本にかぎらず世界中の企業で、経済を的確に分析できる人材がいないという問題を抱えています。今の混沌とした世界では、企業の大小、年齢や性別を問わず、経済予測力を身につけた人材が広く求められるようになっていくでしょう。

米国では近い将来、「データ・サイエンティスト」が最もセクシーな職業になるだろうといわれていますが、「経済予測力を武器にする企業人」も同じくらい魅力的な地位を確立することになるのではないでしょうか。

この本では、これからの時代に、いかに経済予測力が求められているかを説明したうえで、その予測力を身につけるための方法を、3つのポイントに絞って紹介しています。

あなたがこの1冊を読んで自分の糧にすることができれば、巷にあふれている手軽なビジネス書を50冊や100冊読むよりも、きっと将来の役に立つことになるでしょう。経済の分析や予測についてだけでなく、あらゆるビジネスの場面でも、あるいは資産運用をする際にも、非常に役に立つことが期待できると思います。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 23:07|この記事のURL

2015年10月23日

中原圭介の経済はこう動く〔2016年版〕

(東洋経済新報社)2015/10/23発売


本日、新刊 『中原圭介の経済はこう動く〔2016年版〕』(東洋経済新報社)が出版されます。目次は以下の通りです。

まえがき
プロローグ 
第1章【米国経済編】
第2章【欧州経済編】
第3章【中国経済編】
第4章【日本経済編】
あとがき

本書では、経済の本質を見据えたうえで、新しいパラダイムのもとで、米国、欧州、中国、日本などの近未来の予測をしています。

できるだけ多くの読者の方々が、本書によって経済やマネーの動向についての先を読み、経営や仕事のスキルを高める一助になれば、これ以上の幸せはないだろうと思う次第です。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 08:35|この記事のURL

2015年08月20日

石油とマネーの新・世界覇権図

(ダイヤモンド社)2015/8/21発売


私はかつて、拙書『シェール革命後の世界勢力図』(2013年6月出版)において、「将来の原油価格が半値になると、世界経済はどのように変わるのか」という内容を、政治的に想定される出来事も含めて著わしました。

しかし新たに注意すべきは、シェール革命が世界に地殻変動をもたらした第1弾の出来事と捉えるとすれば、すでに第2弾の出来事が今年の7月に「アメリカとイランの和解」という形で起こっているということなのです。

アメリカとイランの和解は、世界経済の力関係だけでなく、国際政治の戦略をも大きく変えうるポテンシャルを秘めています。そして、新しい地殻変動は早ければ2016年にも現実に起ころうとしているわけです。

ところが、なぜかこの件については、メディアではあまり大きく取り上げられることがありません。

なぜアメリカとイランの和解が世界を大きく動かすのか?
これからの世界経済にどういった地殻変動が起こっていくのか?
新しい世界覇権の争いはどういった経路をたどっていくのか?
これからの国際紛争はどういった展開をしていくのか?
新しい世界秩序が日本に何をもたらすのか?

このたびの新刊では、歴史的な背景をひもときながら、以上の疑問にわかりやすくお答えしております。

『シェール革命後の世界勢力図』をお読みになっていない場合でも、理解できるような構成となっていますので、ぜひご覧いただければと思っております。

(お知らせ)
新刊のキャンペーンを行います。詳細については、以下のURLをご覧になってください。前回は数日でネット書店の在庫が切れてしまいご迷惑をおかけしましたので、今回はキャンペーン期間を長めに取っております。よろしくお願い申し上げます。 http://www.tokuten.click/

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 11:09|この記事のURL

2015年04月01日

格差大国アメリカを追う日本のゆくえ

(朝日新聞出版)2015/4/7発売


4月7日に新刊 『格差大国アメリカを追う日本のゆくえ』 (朝日新聞出版)が出版されます。目次は以下の通りです。

第1章 中間層が没落するアメリカ
第2章 なぜ格差は拡大したのか
第3章 経済学は何のためにあるのか
第4章 中間層と国家の盛衰
第5章 21世紀のインフレ政策は間違っている
第6章 世界の模範となる日本

つい先週のことですが、世界保健機関(WHO)の専門組織である「国際がん研究機関」は、米モンサント社が開発した除草剤「グリサホート」に発がん性の恐れがあると公表しました。かねてからグリサホートの安全性を危惧する声はあったのですが、世界各国では農産物を生産する際にこの除草剤がすでに使われてしまっています。

経済的な事象や歴史的な考察にとどまらず、こういった問題が何故起こっているのかについても切り込んでいますので、興味がございましたら、ぜひご覧いただきたいと思っております。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 11:15|この記事のURL

2015年01月26日

これから日本で起こること

(東洋経済新報社)2015/1/30発売


経済政策とは誰のために存在するのでしょうか。その答えはもちろん、普通の暮らしをしている人々のために存在しています。

ケインズの師匠でもあるケンブリッジ大学のアルフレッド・マーシャル教授は、学生たちをロンドンの貧民街に連れて行き、そこで暮らす人々の様子を見せながら、「経済学者になるには冷徹な頭脳と暖かい心の両方が必要である」と教え諭したといわれています。

本書では「経済政策とはいったい誰のために存在するのか」という視点に基づいて日本の現状を分析したうえで、2015年~2017年の日本の経済、社会、雇用、賃金、消費、マーケットはどうなっていくのかを予想しております。

興味がございましたら、ぜひご覧いただきたいと思っております。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 18:54|この記事のURL

2014年11月05日

未来予測の超プロが教える 本質を見極める勉強法

(サンマーク出版)2014/11/5発売


新刊『未来予測の超プロが教える 本質を見極める勉強法』(サンマーク出版)が出版されました。

この新刊は、「本質を見極める力を身につける」ために、どういう取り組み方をしたらいいのかを書いた勉強法の本です。私が初めて書く勉強法の本ともいえるでしょう。

グローバル化が進展した社会においては、英語力はあるのに越したことはないのですが、必ずしもそれが求められているわけではありません。私たちがもっとも求められるのは、幅広い視点をもつことによって、物事の本質を見極める力を身につけることなのです。

私の実感では昨今、英語は堪能であるにもかかわらず、基本的な物事の考え方ができない若者が増えているように思われます。これは、教育の現場が英語を重視しすぎる教育を行ったことによる副作用ではないでしょうか。

たとえ英語力が弱かったとしても、物事の本質を見極められるのであれば、グローバル企業はあなたを雇いたいと考えるでしょう。なぜなら、本質を見極めることができるということは、当然ながら、時代や社会、経済などの趨勢を先読みすることにも長けているはずであるからです。

そもそも私たちが何気なく使っている「本質」という言葉は、どういう意味をもっているのでしょうか。国語辞典(三省堂国語辞典・第三版)で「本質」とは何かを調べると、①本来の性質。根本のたいせつな性質、②そのものの特徴を形づくっている要素、と書かれています。

たしかに、本質の意味は辞典に書いてあるとおりだと思います。しかしながら、私が考える本質とは、そういった意味に加えて、昨今の流動化が激しい時代では見通しにくい物事についての、その「正解」「構造」「価値体系」「真相」といった意味合いを多分に含んでいます。

私は、経営コンサルタントとしての仕事をする一方で、経済アナリストとしても活動しています。ビジネスと経済動向は複雑に絡み合っていて、それぞれを切り離して考えるのは現実的に不可能であるという持論があるからです。

本来であれば、経営コンサルタントと経済アナリストの間では、仕事の内容は明確に住み分けがなされています。経営コンサルタントとは、企業などの経営についてアドバイスをする職業であるのに対して、経済アナリストとは、マスメディアなどで経済の先行きを自らの分析に基づいて述べることを生業としているからです。

ところが、私の場合は「経営と経済は一体である」とこの仕事を始める前から確信していました。だから、経営コンサルタントとして企業にアドバイスをするときには、経済アナリストとしての知見も含めてアドバイスをするようにしていますし、経済アナリストとして経済の先行きを述べるときには、企業経営の現場の視点を分析に取り入れるようにしています。

グローバル経済や情報技術の目まぐるしい発展によって、経済やビジネスのサイクルが非常に短く、かつ速くなってきています。20世紀には20~30年かけて起きた大きなそのような状況の中では、「経営」や「経済」といった狭いジャンルの知識だけで物事を考えるのではなく、それぞれのジャンルの知識を組み合わせて、判断する力を身につけていく必要性が増しているのです。その結果として、ビジネスにおいても経済においても、精度の高い予測が可能となっていくわけです。

ありがたいことに、経済アナリストとしては、予測が当たるというご評価をいただき、経済やお金に関連した書籍をすでに20冊を超えて書かせていただいております。経営コンサルタントとしては、誰もが名前を知っている大企業からご依頼をいただくまでになっています。(ただし、一寸先は闇やみである政治や株価などについては、予測はきわめて難しいとご了解いただいております。)

そんな私が仕事でいちばん注意を払っているのは、「物事の本質は何か」ということを常に考えるようにしていることです。経営や経済だけではなく、社会や身の回りのことなど、広くその本質について考えることは、それと同時に、俯瞰的てきかつ大局的な物の見方をも育ててくれるのです。その結果、経営コンサルタントとしては効果的なアドバイスができ、経済アナリストとしては正確な未来予測ができるわけです。

それでは、本質を見極める力を身につけるには、どういったことをすればいいのでしょうか。

その答えが、この本には書かれています。私が実践している「本質を見極めるための学び方や考えるコツ」を余すことなくお伝えしております。興味のある方はご覧いただけると幸いです。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 14:07|この記事のURL

2014年07月03日

2025年の世界予測~歴史から読み解く日本人の未来

(ダイヤモンド社)2014/7/4発売


明日、新刊『2025年の世界予測~歴史から読み解く日本人の未来』(ダイヤモンド社)が出版されます。目次は以下の通りです。

序章  資本主義の終焉~成長神話の終わりは近い
第1章 これから物価は上がるのか下がるのか
第2章 先進国の国民は豊かになる
第3章 日本で始まる水素社会
第4章 日本の電気代は半分になる
第5章 日本で正社員が増える3つの理由
第6章 未来の自動車はどうなるか
第7章 日本の産業はどこが勝ち残るか
第8章 負担は大きいが、意外に明るい少子高齢化社会
終章  2025年に生き残れる人材の条件

半年ぶりの新刊になります。興味のある方はご覧いただけると幸いです。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 08:04|この記事のURL

2014年01月05日

インフレどころか世界はこれからデフレで蘇る

(PHP研究所)2014/1/16発売


「世界標準」あるいは「グローバルスタンダード」という言葉に対して、なにかしらの怪しさ、胡散臭さを感じる人は、それが正常な感覚だという自信をもってよいだろう。

世の中にあまた存在する「世界標準」のなかでも、日本の将来を危うくしそうな世界標準が、アメリカの経済学者が産み落としたインフレ目標政策である。

「インフレになれば景気がよくなる。そのためには積極的に金融緩和を行ない、インフレ目標政策を推進する必要がある」

経済学の主流に躍り出たリフレ派の論客たちはそう主張し、「アベノミクス」もその考え方を拠り所にしている。しかし、このインフレ目標という考え方の賞味期限がもう切れているといったら、読者の方々は驚かれるだろうか。

その出生地であるアメリカはいまだインフレ目標政策を採用しているし、次のFRB議長のジャネット・イエレン女史は前任のベン・バーナンキ議長以上の金融緩和派といわれているではないか、と反論されるかもしれない。

当たり前の話をしよう。アメリカのインフレ経済学は、アメリカの国益に適うために構築されている。アメリカが世界一の借金大国であることは周知のとおりだが、そうした国家構造にマッチングしているのが、インフレ経済学なのだ。

しかもそこでいう「アメリカ」とは、ごく普通の生活を送る一般庶民のことをまったく念頭に置いていない。エリートの構築した論理体系が、一部のエリート層だけを優遇し、得をするようなかたちになっている。

そのような経済政策を経済環境がまったく違う日本に持ち込めばどうなるか。たとえば、アメリカが世界一の借金大国だが、日本は世界一の債権大国だ。そうした構造を無視して同じ処方箋を導入すれば、当然ながら副作用が起こる。いわば、それは体質も病状も違う患者に同じ注射を打つようなものだ。

安倍政権のリフレ政策および黒田日銀の金融緩和策の支柱となっている経済学者たちの考え方には、ある共通点がある。その大半がアメリカで経済学を学んだエリートであるということだ。彼らは得々として「インフレ目標政策が日本経済を救う」というが、どこかで無意識のうちに、「アメリカではこうやっているから日本でもそうすべき!」と思い込み、我彼の差から目を逸らしていないだろうか。

世の中にアベノミクス礼賛、逆にアベノミクス批判を行なっている経済本は山ほど出版されているが、そうした視点をもちながら日本経済の現在と未来を論じた一冊に、残念ながら私はまだ出合ったことがない。本書の第1章と第2章では、アメリカと日本の根本的な違いを説明しながら、「日本もそうすべき!」という思い込みを打ち砕きたいと思う。

そもそも「インフレは好況をもたらし、デフレは景気を悪化させる」という単純な物言いが、私にいわせれば間違いなのだ。「生きた経済」は二分法では単純に括れない。じつはインフレには「良いインフレ」と「悪いインフレ」がある。そして、デフレにも「良いデフレ」と「悪いデフレ」がある。

詳細は第3章に譲りたいが、現在のアメリカは、物価上昇率が賃金上昇率を上回る「悪いインフレ」の典型だ。本書で挙げるいくつかの実例を知るだけで、そうした道を日本は歩むべきではないと、皆さんも思えるようになるだろう。

そもそも、インフレ=好況、デフレ=不況という構図自体がどこまで正しいのだろうか。同じ第3章で、私は主流派経済学の影にあって日の目をみることのなかった貴重な研究実績を紹介している。100年という鳥瞰的な視点で世界経済の関係性を分析したとき、私たちの思い込みがいかに偏った情報に基づいたものだったかということを理解してもらえるだろう。

一方で、そうした「悪いインフレ」のご本尊ともいえるアメリカが、10年後には「良いデフレ」の発信者となるといったら、さらに驚かれるに違いない。経済とは生き物であり、こく一刻とその姿を変えていく。そうした現実の変化についていけず、理論に閉じこもってますます議論のための議論を重ねているのがいまの経済「学」なのだ。

おそらく「シェール革命」という言葉を聞いたことのない人は少なくないだろう。第4章では、シェール革命がどのようなインパクトを世界経済にもたらすかというと、大げさにいえば、それはおそらく人びとの「デフレ=悪」という価値観を一変させてしまうほどの出来事なのだということを述べたい。

そうした経済の大きな流れを踏まえたうえで、日本は、そしてそこで生きる日本人は自らの将来を考えるべきなのだ。刻々と変わる経済のなかで、人々を幸せにする国、そして幸せにする企業とはどのようなものなのか。そうした「理想の企業」を最終章となる5章では提示してみたいと思う。

私はこの本をたんなる「アベノミクス批判」にするつもりは毛頭ない。読者の方々が最後のページを読み終えたとき、インフレ政策に対する様々な疑問を解消するのはもちろんのこと、世界経済の潮流がどこに向かうのか、そのなかで私たち日本人一人ひとりが何を考え、どう行動すべきなのかという知見を提供できることを、ここに約束したい。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 12:11|この記事のURL

2013年12月10日

トップリーダーが学んでいる「5年後の世界経済」入門

(日本実業出版社)2013/12/19発売


経済のグローバル化や情報技術の進化を背景に、経済やビジネスのサイクルが非常に短く、かつ早くなってきています。

数年前には絶好調だったある国の経済が、今や景気悪化に苦しんでいる。あるいは、数年前にはもの凄い利益が出たビジネスモデルが、もはや赤字に陥っている。そんな状況が当たり前のようになってきました。

特にビジネスの世界では、強力な競争相手が国内外の同業他社だけでなく、異業種から参入してきた企業から誕生しているという事例が多くなってきています。

最近の代表的な商品でいえば、それはスマートフォンになるでしょう。スマートフォンは電話機能のほかに、パソコン、音楽プレーヤー、デジタルカメラ、カーナビ、ゲーム機など、複数の商品の役割を担うことができます。

そのために、別々の業種で発展してきた多くの商品がスマートフォンと競合し、市場規模の縮小を余儀なくさせられています。例えば、NECや富士通などはスマートフォンやタブレット型端末にパソコンの市場を奪われていますし、オリンパスやニコンはスマートフォンにデジカメのシェアを奪われ、業績が芳しくありません。

また、医薬品の業界では、タカラバイオという宝酒造の子会社が、副作用がない抗がん剤を開発しようとしています。これまでのガン治療薬といえば、製薬会社が開発するのが当然だったのですが、今はそういう時代ではありません。

異業種からの参入組は、その業界の伝統、慣習に縛られない自由な発想で参入してきますから、既存の業界からすれば大いなる脅威となりうるのです。

ここ数年で、あらゆる業界の境界線がなくなりつつあります。これまで競ってきた企業とはまったく違うタイプの企業との競争に巻き込まれることは、経営者にとってどう対処したらいいのか、わからないことばかりでしょう。非常に恐い時代がやってきたと言えるのです。

こうした恐い時代を生き抜くためには、経営者は幅広い知識を持って、広い視野から経営の判断をしなければなりませんし、一歩先のビジネスの流れを常に予測していかなければなりません。

そして、さらに経営者に求められるのが、世界経済の大きな流れを的確に理解していることです。昨今は海外市場を目指す企業も増えていますが、進出先の国の将来が見えていなければ、多額の投資をムダにすることになるからです。

私は、経営コンサルタントとしての仕事をする一方で、経済アナリストとしても活動しています。私は「経営と経済は一体である」と常日頃から考えていますが、本書では「これから5年~10年スパンの世界経済の見通しを述べながら、経営者は今、何をしておくべきなのか」をご提案させていただいています。

業績を上げている企業の経営者の方々とお話をするとわかるのは、皆さん、世界経済に強い関心を持ちながら、先の見通しまで考えてビジネスを進めているということです。

今後、経営で大きな失敗をしないためには、あるいは成功を続けるためには、世界経済の趨勢を学ぶのは決して欠かせないと思います。

本書が、皆さんのビジネスにお役に立てれば幸いです。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 12:54|この記事のURL

2013年09月19日

新興国経済総くずれ 日米は支えきれるか

(徳間書店)2013/9/21発売


明後日、新刊『新興国経済総くずれ 日米は支えきれるか』(徳間書店)が出版されます。目次は以下の通りです。

プロローグ
第1章 世界経済の現状を俯瞰する
第2章 壮大なる実験国家 中国の敗北
第3章 資源バブルにあぐらをかいたブラジルとロシアの悲劇
第4章 まだら模様のインド、韓国、東南アジア
第5章 中国に代わってアメリカが「世界の工場」になる
第6章 ドイツ一強時代が続く欧州
第7章 こうすれば日本は成長できる
エピローグ

世界経済全体の分析を行うのは、『2015年までは通貨と株で資産を守れ!』(フォレスト出版・2012年3月)以来になります。興味のある方はご覧いただけると幸いです。

  ←応援クリックお願いします!

keizaiwoyomu at 10:08|この記事のURL
レポート配信履歴
10/14・10/25

11/13・11/30

12/10(本年最終号)

※レポートが届いていない場合、ゴミ箱または迷惑メールBOXをご確認ください。