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  ★【狭小店への想い】…当ブログと筆者の立ち居地に関する考察

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先日、東京ラーメンのルーツを辿る手前のメシ通連載「ラーメン系譜学」の新記事はUPされた。今回はこれまでのこってりから一転、つけ麺のルーツを辿るということで、代々木上原大勝軒にお邪魔した。
代々木上原大勝軒メシ通
名門「大勝軒」のルーツはどこに?代々木上原のレジェンド2代目が語る、つけ麺誕生の秘密【ラーメン系譜学】

つけ麺というスタイルの元祖は東池袋大勝軒のもりそばと言われているが、山岸さんが中野大勝軒に在籍していた頃に従業員の賄いとして皆で作って食っていたものが中野大勝軒でメニュー化され初めて客に提供された。中野大勝軒はその後、本店の機能を代々木上原に移していて、中野の大勝軒はその支店という位置づけになっている。
確かに、後につけ麺と呼ばれるスタイルの食べ物が生まれた現場に山岸さんがいたことは間違いないが、中野で大勝軒を創業した坂口さんの店は代々木上原に移転してずっと営業を続けているので、後につけ麺と呼ばれる食べ物のスタイルが誕生した地、中野大勝軒のルーツという意味では、代々木上原大勝軒となるのが本筋だと思うのだ。
そういう想いがあって、その辺の詳しい事情を聞くべく、今回は代々木上原をセレクトしたというわけ。つけ麺というともうすぐ山岸さんでしょ? 間違いじゃないんだけど、元々の本家本元はどー思ってんのかってのがずっと引っかかってたのだ。
詳しくはメシ通の記事を読んでもらいたいが、山岸さんの特製もりそばっていうと、結構豚骨など動物系のダシが強く出て、スープが白濁してドロっとこってりしている。東池袋にあった頃でも後期はライトな方向にシフトして、元々の濃さを保っていた滝野川も初代の飯野氏が抜けて、またちょっと違う方になって、東池袋大勝軒もそんなにつけ汁が濃いという印象は持たれていないかもしれないが、それでも中野大勝軒に端を発する、丸長のれん会(公式サイトに【系譜図】あり)のつけそばに比べると全く性質を異にするつけ汁になっている。
東池袋が本来の濃さをキープして丸長がライトになったのか、それとも丸長のライトさが元祖の味に近いのか、それがハッキリしただけでも、今回のインタビューの大きな収穫になったと思う。

というわけで、現在の代々木上原大勝軒のつけそばについて、詳しくレポしてみたい。


代々木上原というと昨今は随分と小洒落た街のイメージが付いたが、実際に言ってみると古い商店街が駅から坂を上るように伸びていて、小田急や千代田線沿線の街に住む人の嗜好に合った店が、商店のあった場所に新たに入っていて、今の形ができたんだなと分かる。
そんな中の、今ではビルに建て替えられているが、店自体は街でも最も古くからある、代々木上原大勝軒へ。
代々木上原大勝軒外観
代々木上原大勝軒おみやげコーナー
大勝軒 代々木上原【食べログ】
★★★★☆ 4.5
東京都渋谷区上原1-17-11

入口脇には持ち帰り用の窓や手書きの定食メニューが並び、ラーメン専門店といより中華食堂的な雰囲気。
1Fは右手にカウンターが伸び、左手にテーブル席が沢山並ぶという、正しく中華屋や食堂といった趣き。
代々木上原大勝軒1F店内
今回2Fにお邪魔することになったが、2Fは多人数スペースで小上がりもあり、まるで居酒屋のよう。
代々木上原大勝軒2F小上がり
席につき冊子状のメニューを開くと、麺類の他定食や炒め物などの一品物がズラリと並ぶ、まさに食堂というラインナップ。
メニュー
メニュー炒め物
メニュー一品
さらにアルコール類も充実し、居酒屋に迫るメニューの豊富さ。しかもどれも異様に安い。代々木上原という街にいるのを忘れてしまいそうだが、こっちが本来の姿なのだろう。
ちなみに、中野の店はラーメン・つけそばの専門店で、こっちが中華食堂的な役割を担っている。丸長系はラーメン専門店というより町中華スタイルの店が多いのも、こういうところから何となく窺い知れる。

さて、注文した一番シンプルな、つけそば太麺¥520+税を頂くとしよう。
代々木上原大勝軒つけそば
器が大きいが、つけ汁自体の量は少なめ。それでも麺はデフォで200gあり、これで520円は驚き。
代々木上原大勝軒麺リフト
まず麺から頂く。細麺も選べるが、太麺は中太で柔らかめのソフトな触感ながら、粉の風味がしっかり感じられる、優しくも主張のある味わい。東池袋のちょっと玉子っぽいようなツルツルの感じとは別モノ。あれはあれ、これはこれだが、この値段でこの麺が食えるのは贅沢。麺だけで幾らでも食えそう。
代々木上原大勝軒つけ汁に麺付け
つけ汁は、他の丸長のれん会【参照過去記事:栄楽】は元より、西台などの丸長系大勝軒【過去記事】と比べても色味が薄い。元々、単にラーメンと麺とスープに分けだけのような見た目のつけそばで、西台や勝田台のようにつけ汁だけ醤油が濃いめだったり、目白のように酢が効いていたりしているが、ここのはタレもかなりラーメンよりのバランス。麺が単体で味わいあるだけに、つけ汁としては正直弱いように感じる。信州中野の丸長でもそうだったが、好みで濃いめに出来るので、そこは地域性というか客層(こういう作りなのでファミリーや年配も多い)に合わせていて、濃いのがいい人は濃い目で頼んでねってことなのだろう。今度来たら絶対濃いめだ。
メニュー好み
具はネギやメンマの他、短冊切りされたチャーシューもちゃんと入ってる。麺と絡めても食べやすくこう切ってあるのだと思うが、つけ麺にはこういうのが合うね。赤身の柔らかいのの適度にムチッと歯ごたえのある食感が、肉の旨みが感じれられていい。
と、ここまでは東池袋や濃いめの丸長に慣れているからか、つけ汁が物足りなかったが、最初からポットで出される割りスープを入れると事態は大きく変化する。
代々木上原大勝軒スープ割り
シンプルながらキチンと取られた動物系と野菜のダシがじんわりと感じられるようになり、グンと俄然旨みが増す(大勝軒のHPにレシピがビックリするほど明らかになっている【大勝軒のこだわり】)。ポットにたっぷり入ってるので、たくさん割ってスープ割りを堪能。
そして空になったつけ汁の器に、余った割りスープを投入。
代々木上原大勝軒割ったスープ
基本ダシ自体に味はないはずだが、ふんわりとした味が感じる。これ単体で全然飲める! こういうのが自分は好みなんだよなぁ〜
ちなみに、持ち帰りもできる。こんな感じ(写真は2人前)。
代々木上原大勝軒お土産用

ラーメン細麺¥520+税も頂いたが、こっちはダシとタレのバランスが取れてて、さっぱりした中に一口でダシの味わいが感じられる。
代々木上原大勝軒ラーメン
麺は細麺にしたが、細くても自家製の風味が生きてるし、最初はラーメンでこちらの基本の味を知るのもいいかも。ちなみに背脂は代々木上原店のみのオリジナルだそう。

インタビューの中で坂口氏は、つけそばの基本はこの代々木上原店のが創業当時から変わらない基本形だが、まるきり創業当時の味ではなく、食糧事情が良くなるとともに、現代風に材料を贅沢に使うなど、変化はしているという(当時まんまの味だったら今の人は食べられないだろうといっていた)。それでも、この基本形のさっぱり味は、昨今のつけ麺の基準(たぶん青葉武蔵以後ということだろう)からすれば物足りない、薄く感じられるのではないか、ということを仰っていた。確かにその側面は多分にあるだろうが、このスープ割りを飲んで、つけ汁を好みの濃度にして、割りながら愉しめば、今でも十分通用すると思うし、基本のスープの旨みがあるのだから、それさえあれば絶対に廃れない味だと確信が持てた。
現状の万人向けのスタイルを一口だけで一蹴せず、どうか色々自分好みの味を探るように楽しんで頂きたい。炒め物の定食も飲み利用も試してみれば、つけそばの間口の広いスタイルも自ずと理解できるだろう。ただ1つにこだわるだけでない、こういう生き残り方・歴史の続き方もあるのが、ラーメンの多様性ではないだろうか。
いやはや、いい体験が出来た。しみじみウマシ! ご馳走様でした。

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C92カラー夏コミ無事終了、ありがとうございました!!
新刊『ラーメンショップ路線バスの旅』、委託先には納品済みです。東京近郊にローカルチェーンが残る今の姿と、ロードサイドの現状を肌感覚で追った内容です。都市部の食事情との差が浮き彫りになっていると思います。そういうのに興味ある方にオススメです。
『パトめし!×∞』は一部委託先のみ納品完了しています【委託先一覧:下部】。自分の食と世界に対する考え方を理詰め(?)で述べた1冊なので、パトレイバー関係なく読んでもらえる内容になってます。手前の考えに興味ある方、是非手にとって欲しいッス。
というわけで、メシ通のラーメン系譜学の新記事【代々木上原大勝軒】がUPされたものの(今度詳しくやります)、先に新刊でスペースの関係で詳しく紹介できなかったオートレストランUPしときやす。

高崎線北上尾駅の北口に降りてすぐの道路が旧中仙道。その先に現中山道の国道17号があるのだが、そこへ至る道には派手な看板が目に痛いほどのドンキやらが入るショッピングセンターが。
オートパーラー上尾北上尾駅前ドンキ
この裏に個室ビデオがあって、その表通りが17号というザ・郊外なロードサイド風景が展開する。
オートパーラー上尾17号
17号沿いに歩くと、ケーズデンキの向かい、チェーン系大型ロードサイド店に混ざって、一際異彩を放つ怪しげなネオンが浮かび上がる。惹かれて近づいてみると、なんと現役のオートレストランだった。
オートパーラー上尾外観
オートパーラー上尾【食べログ】
★★★★★★★★★★ これもガキ帝国
埼玉県上尾市久保70-2

24時間営業で、ジュース類のほかカップ麺やパンといった自販機が並ぶ、こうしたドライブインは昭和末期までは都内でも環七などで見かけたが、今でも東京近郊・北関東には結構残っている。
ゲーム台が置かれる所も多いが、ここはその台数がかなり多く、地元のヤンキーの溜まり場臭がプンプンする。
オートパーラー上尾ゲームコーナー
ゲームコーナーの一番奥に自販機が10台ほど並ぶ一角が。
オートパーラー上尾自販機コーナー
中でも目を引くのがトーストとうどん。
オートパーラー上尾うどん自販機
オートパーラー上尾トースト自販機
同じ17号沿いでは行田の鉄剣タロー【過去記事】には今や絶滅危惧種に等しいハンバーガーがあるが、そこまでレアじゃないにしろ、トーストもうどんも少なくなってしまった。自販機の仕組みは単純で、プラスチックの器ごとうどんが入っていて、コインを投入すると内部で熱湯が注がれ、湯切りされ、スープが注がれて1分程で出てくる。
オートパーラー上尾うどん取り出し口
ちゃんと七味も取る場所があって1つ失敬し、休憩用のテーブルで頂く。
オートパーラー上尾七味

天ぷらうどん¥250!
オートパーラー上尾うどんと自販機
天ぷらの形状を保ちたくてかき混ぜをそこそこに啜ったら、汁が薄くて面食らった。かき揚げは衣ぐちゃぐちゃだけど、うどんだってコシなんか関係ねー感じがたまらない(それでも意外とヘバってないよ)。かき揚げも玉ねぎや桜エビも入ってる。
オートパーラー上尾うどん
食ってる内に段々味が濃くなってきて、下の方にタレが溜まっているのに気付いた。今度はしっかりかき混ぜる。
オートパーラー上尾うどん混ぜたあと
すると塩気がいい塩梅になった。どん兵衛にしろ立ちそばにしろ、麺も汁もぐちゃぐちゃに混ぜた渾然一体となったのが醍醐味。二昔前の一端の立ちそばのうどんになってる。

さてお次はトースト¥200!
オートパーラー上尾トースト銀紙
これも自販機の中にヒーターが入っていて、アルミに巻かれたパンがトーストされるって寸法。以前ハムチーズを食べているので、今回はコンビーフ。
オートパーラー上尾トースト自販機ボタン
ボタンを押すと、トースト中のランプが点灯。
オートパーラー上尾トースト自販機ランプ
暫く待つとアルミホイルに包まれたのが出てくる。
飲み物に瓶コーラの自販機があったのでそれを付ける。
オートパーラー上尾トースト自販機とコーラ
アルミを開けると、ホッカホカのトーストがお目見え。適度な焦げ目がついてるが、焼けすぎてないのがミソ。
オートパーラー上尾トーストUP
8枚切り程の薄めのパン2枚にマーガリンの塗られた上に乗ったコンビーフがサンドされてるだけだが、しっとりしたパンの甘みがジュワ〜ンと口中に広がって、あぁ、なんでただのパンなのにこんなに旨いんだろうってなる。
オートパーラー上尾トースト中身
こういうのにまたコーラが合うんだ。瓶だと2割増しくらいによく感じる。喫茶店のパンと一緒で、自販機トーストは不思議なマジックがある気がする。

ゴミをゴミ箱に入れて退散。改めてこのカルチャーが都内から駆逐されたのが悔やまれるが、ニーズがなくなったんだから仕方ない。またこっち方面に来たら寄るとしよう。
掛け値なしに純粋にウマシ! ごちそうさまでした。

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C92カラー夏コミ無事終了、ありがとうございました!!
自前のクラウドファンディングにご協力頂き、何とか『ラーメンショップ路線バスの旅』が発行でき、コミケ当日は持ち込み分全て完売することができました。感謝してもしきれません。
クラウド…の返礼品、通販分は全て発送完了し、新たに募集した通販分も全て終了しました。ありがとうございました。
『パトめし!×∞』は完全受注生産で、一部委託先のみ納品完了しています【委託先一覧:下部】
というわけで、委託納品の途中にもよく前を通る店のレポをUP!

大塚駅はスリバチ状の一番底にあって、大塚を通過するには急な坂を登らなきゃならないんで、なるべく通りたくない場所だ。チャリであれば尚更のこと。
なので余り得意な場所ではないが(たまに行った店が臨休だったりハズレだったり閉店したりってことが異様に多いこともあるのだが)、千駄木で仕事していた時に、池袋に用事があると大塚通るのが一番近道なので、なるべく坂が少ないルートを探し出して通っていた。そのルート上にあったのが、北大塚ラーメン!
北大塚ラーメン外観
警察署の向かいにかなり年季の入った看板建築が並ぶ一帯があって、最初は古くからの町中華なのかなーと思っていた。惹かれていたのだが、午前中は仕事前で時間なく、夜に通ると閉まっているので、入るタイミングを逸していた。
そんなある日、暫く開いてる様子がないなと思ったら、隣の物件で真新しい感じにオープンしていた。それから少し立った頃、昼に通ると行列ができるようになっていた。どーゆー店なのかと不思議に思っていた頃、食べた人のブログを見る機会があった。すると、中華屋ではなくラーメン専門店のようで、背脂多めにするとかなりいい感じのビジュアルになっていた。
これは行くしかあるまい!と誓うこと数年。ようやっと行くことが出来た。
北大塚ラーメン正面
北大塚ラーメン【食べログ】
★★★★★ 5.0
東京都豊島区北大塚1-14-1

店内は白い壁に真新しさが感じられるものの、L字カウンターのみの狭小店で、モンゴル人というご主人と奥さんらしき女性で切り盛りする完全な個人店の雰囲気が心地いい。
入口で食券を求め、着席する際に脂多めと告げるも、脂多めはやってないとのこと。ならばと麺中盛(無料)でお願いする。なにか理由があって、今は脂マシやらなくなったってことだろう。
久々にラーメン専門店のカウンターに座り、ご主人が調理している様をマジマジと見る機会を得た気がする。好きなんだよね、職人が仕事している手際見るのは。すると、奥の寸胴で醤油ダレに漬け込まれた大量のチャーシューが目に止まった。これが実にウマソー! こういうの見ると一気に食欲が増進させられるよね。
麺あげをして、丼によそうのだが、丼の大きさやスープの量に対して麺の量が明らかに多い。麺を入れるとスープがヒタヒタ。そこに具を乗せるもんだから、見ていてこぼれないかヒヤヒヤする。あれが有料の大盛りくらいの量かなぁなんておもっていた丼が目の前に運ばれてきた。

ラーメン中¥600!
北大塚ラーメンラーメン中盛
えぇ、これ中盛ですか?? 200gというがスープの中は殆ど麺状態。食えるかなぁ。
恐る恐る箸をつける。スープは見た目、あっさりとしたフツーの醤油ラーメンのようだが、飲んでみると肉肉しい厚みのある旨みで溢れている。骨系じゃなくて肉系のダシかな(豚骨らしいというが)。脂がなくても十分コクがあって飲みごたえある。これは背脂マシでなくてよかったな。
北大塚ラーメンラーメン中盛UP
麺もパッと見は中太の柔らかそうな代物ながら、食べるとコレがパッツンパッツンの麺で、粉っぽくポクポクとした低加水の食感。伊藤【過去記事】とか八王子のタンタン【過去記事】みたいなタイプ。これはモロ好み。
チャーシューメン頼んでないよと言いたくなるほど乗せられた角煮のようなゴロゴロチャーシューはトロトロで実にジューシー。適度に脂身もあるが、この量でもペロリと食べられてしまう。スープに油っけがない分バランス取れてるかも。
麺が好みで伸びずにモキモキ食べられるとあって、この量でもあれよという間に完食できてしまった。

このスープにしてこの麺、どストライクな味が大塚で楽しめるとは!? 横着せず、坂道を登ってまた来たい。
いやはや、来てよかった〜 ウマウマシ!!! ごちそうさまでした。

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