TwitterボタンFacebookボタン  ★サークル情報・近況・ブログ更新履歴…いいね!宜しくFacebookページ
←★更新情報にちょっとしたツブヤキ…Twitter:フォローお気軽にどうぞ!
  ★hotpepperのグルメサイト→【メシ通:ラーメン&町中華インタビュー連載】
  ★Rettyグルメニュース連載【ロードサイド探訪記】【favy】連載中

5

この数日続いている集中豪雨。特に九州では河川の氾濫が相次ぎ、名温泉地が打撃を受けている。
熊本の人吉に続いて、2年前にお邪魔した日田の天ヶ瀬も大きなダメージを受けた。

温泉街は玖珠川に沿って続いており、温泉旅館が並ぶ道からスグに河原に降りることが出来、気軽に点在する露天の共同浴場に入れる。
山をバックに流れる川を眺める最高のロケーションで、かけ流しの濃い温泉に浸かれる幸せ。
それが叶わぬ状態になったのは、今回が初めてではない。
2017年の九州北部豪雨でも打撃を受けており、川に沿って走るJR久大本線は線路が分散され、一部区間が普及になり、観光資源である列車ゆふいんの森も走れない状態になった。

1年かけて2018年の夏に全線復旧して2年と経たない今、こうしてまた打撃を受けようとは。
※Tポイントで1ポイントから寄付できます。

・犬猫に関する寄附はコチラ
天ヶ瀬の温泉旅館の1Fが浸水し、玄関部分がグチャグチャになっている悲惨な映像をテレビで見ていたら、見覚えのある浴室が映し出された。
自分が泊まった日田旅館の風呂場だ。あの濃い温泉とその匂い、そして水槽のある独特な浴室は忘れもしない。
今後再開されるのか、今はそれどころではないのかもしれないが、天ヶ瀬温泉の現状と、今後、温泉街として再開されたとしたら皆さんに行ってほしいと思い、伺った際のことをレポしておこう。

正直あまりよく調べず、立地で決めたのだが、来てみて驚いた! 山間の渓流沿いに鄙びた温泉宿が軒を連ねており、河原には温泉が湧き、露天風呂がアチコチに点在しているではないか。まさに風呂入りたい放題。
外観
そんな中にある旅館日田屋という宿に泊まったのだが、たまたまじゃらんで部屋が空いてたからここに決めただけなのに、途轍もなく凄かった。

看板
旅館日田屋【じゃらん】
所在地:大分県日田市天瀬町桜竹362−1
採点:★★★★★★★★★★ 最&高

まるでつげ義春の漫画に出てくるような絵に描いたボロ宿(最高の褒め言葉です)。
室内
2Fに通された部屋には床の間があって、ちゃんと掛け軸もかかってる純和風。
床の間
その床の間に船の模型のようなものが飾られている。
床の間の模型
昭和の居間とかって、やたら提灯とか木彫りの熊とか土産物が飾ってあったよね。ガラスケースに入った人形とかもよく床の間に飾ってあったけど、そんなんを思い出させる。
部屋の畳もフニャフニャで全体に湿気っぽかったが、部屋の窓を開けると目の前に川がゴウゴウと音を立てて流れている。
玖珠川夜

速攻浴衣に着替え、まずは風呂だと廊下に出ると、宿全体が硫黄の匂いに包まれていて、浴室まで独特のいい匂いの中を進む。
館内
脱衣場は温泉地のお風呂場らしい簡素さ。
脱衣場
温泉の詳細も掲げられていた。
温泉分析表
さっと浴衣を脱いで浴室へ入ると、岩風呂には水槽があり鯉が泳いでいた(ここがテレビで見た浴槽)。
温泉
お湯は熱いので自分で水で埋めて調整して入るのだが、無色透明ながら泉質はバツグンによく、ヌメりとむせ返るような硫黄臭で、湯船にも大量の湯の花が浮いていた。
湯の花
これこれ、こういう温泉に入りたかったのだよ! 満喫。

風呂を上がって浴衣に着替え、この日の昼間に行った日田の酒蔵「薫長酒造」で買ったワンカップで乾杯。
イカ天とカップ酒
カップ酒開缶
アテは来る途中のヤマザキyショップで手に入れたイカの天ぷら。結構知られているが、九州ではさつま揚げを天ぷらと呼ぶ。
イカ天断面
さらに想夫恋のラスクも買っていたので、腹の足しにした。
ラスク
酔いが回るとともに、おもむろに敷いてあった布団の上に横になる。
室内布団
こんなダラダラ寝っ転がって過ごすの、学生の頃一人暮らししていた以来じゃないかな。

翌朝、窓を開けると玖珠川がはっきり見えた。
玖珠川朝
普段は川中の岩が見えるほどの浅さなんだな。対岸のホテルへと渡る赤い橋が、今回の豪雨で流れたもの。テレビでみて、うわぁ、あの橋か!と一瞬でこの光景が蘇った。
露天風呂
河原の露天風呂が2Fからよく見える。真っ裸で入ったら丸見えだな。
と言いつつ自分が入るわけだが、これはまた期を改めて。

ともあれ、こんな素敵スギル旅館と温泉のある街が、あのような事態に2度もなるとは。改めて日本の地形によって生まれた文化の恩恵を、今まで余り考えずに漫然と享受していたんだなと思い知らされた。
恒久なものなどないから(無常というものを痛感させられた)、今後温泉という自然の恵みと、そこから育まれた文化を、どう維持していくのか、楽しませてもらうことができるのか、考えないといけない時期に来ていると思った。
だからといって、私一人になにか出来るでもなく、アイデアもないのだけど、今回の災害で、人々が考える機会を与えられた気がしてならない。恐れ多くもその一助にこのブログ記事がなれたらいいなと。
というわけで、ホントいいお湯でした。

←クリック戴けると狂喜します

5

およそ1年前に辰巳出版より発売となった郊外ロードサイド大衆飲食店本『街道のグルメ』電子書籍版が配信されています。
【Amazon Kindle版】【紀伊國屋書店Kinoppy版】
タブレットなどのほうが読みやすいよという方、ぜひお手にとって見て下さい。詳細はコチラ↓
というわけで、掲載店の中から未UPの、とっておき飲み中華を取り上げたい。

都心部から千葉方面へ向かう都道10号こと葛西橋通りは、浦安から湾岸道路へ抜ける道として古くから重宝され、またバス通りとしても秋葉原や亀戸へ出る足として地元民に重宝されている。
沿道には現在、ファミレスなどが多く見受けられるが、時折古くから営業してそうな店も見かけることがある。葛西橋の袂で45年営業している王様がそれだ。
外観
看板の「ラーメンの王様」と書かれた上には王冠が輝いている。超ソソられるでしょ?

正面
ラーメンの王様【食べログ】 ★★★★★★★★★★ ×∞
所在地:東京都江戸川区西葛西1-11-24

中に入るとテーブル席はもちろん、奥の団体席も一杯で、L字カウンターに辛うじて空きがあったので滑り込ませてもらうことに。
店内
すると、目の前にはほぼ遮るものがなく厨房が丸見え。目の前で作ってくれる豪快なライブ感が味わえて、その出来たてが食べられるのが中華食堂の醍醐味だよね。見てるだけで元気がもらえる。

赤玉パンチ(1907年から続くサントリーの赤玉ポートワインをルーツに持つ赤玉スイートワインをベースに炭酸で割ったサワー)まであったので頂くことに。
赤玉パンチ
この、甘い中にホロ苦さも感じる爽快なサワーに合わせるのが、焼餃子¥400!
餃子
(ちなみに価格は行った当時のもので、現在50円ほど全体に値上げしている様子)
大きめの代物が来た。ややモッチリめの皮で、表面はバキッとしっかり良く焼き状態。野菜多めの餡もギュッと詰まっていて、マズイわけないっしょ。

おつまみセット¥300!
チャーシュー
チャーシューがデンと乗ってやってきた! いわゆる中華屋のチャーシューだが、おつまみにするにはかなり悪くない。ラーメンに乗せて食べたらまた印象が変わるんだろうけど。

そしてニラレバいため¥800!
レバニラ
盛りがいいのはこういう中華の醍醐味。湯気が立って熱々。もちろん野菜はシャキシャキで、レバは揚がったような焼き加減で、表面はジュワッとクリスピーな食感。しょっぱめの味がしっかり付いてて、これはサワー類が進まないわけがない。

ジンジャーハイボール
ジンジャーハイボールだったかな?(失念失敬!)を飲んで色々食った〆にチャーハン¥650!
炒飯
チャーハンは塩味の効いた優しい味。具はハムとチャーシューとネギとシンプルで、紅生姜が添えられているのがホッとさせられる。
炒飯UP
店のイメージよりはかなり大人しい一皿だが、町中華的安定感に溢れている。

同行者のソース焼きそば¥600!
焼きそば
ソースが主張した味で、野菜もたっぷりでモチモチのやや太めの麺とともに食べごたえありすぎるほど。油もしっかり回ってて、かなりボディに効くぜ!

満腹で腹を擦りながら店を出ると、入店待ちをする人の姿もあった。地元の人に愛されながら営業を続けるうちに、アルコールや一品メニューも増え、量も多くなったりしたのだと推察するが、来た人に満足して帰ってもらいたいという店側の気持ちが店中に詰まっていて、それこそが長年このロケーションで続く秘訣なのだろう。
近場には出前もしているようで、なんともご近所さんが羨ましい。

そういえば余談になるが、本への感想として、ラーメン店が多くて残念だったという意見が散見できた。
しかしこのラーメンの王様を見てもらえれば分かるように、ラーメン店とはいいながら、完全に町中華、それも居酒屋食堂と化している店がほとんどだ。
ラーメン専門店はラーショとか山岡家とか、口外ロードサイドで独自進化し、超特徴的なものばかりで、いわゆるラーメン店は殆ど載ってない。これが特に平成のリアルな郊外事情だというのが本著の立ち位置であって、こういうレビューする人は読んでないのか、それともそういう読み取り方はしてもらえなかったのかな、と思うと残念でならない。

ともあれ、こういう飲み中華も半世紀近い歴史を背負う物件が多くなり、ドライブイン食堂とともに減少していく運命にあると思う。
土地に根付いた文化として、こういうの好きな方はコロナが落ち着いた辺りを見計らって、行っておかないと後悔しまっせ。
というわけで、いやはやサイコー。バリウマシ!! ごちそうさんっした〜

←クリック戴けると狂喜します

4

前回の記事で触れ損ねていたのだが、12年前に発行した拙ミニコミ同人の限定コピー誌『麻布坂十三番勝負』をKindleで復刊した。
Amazonでのページ→【麻布坂十三番勝負Kindle版】
内容等詳細は↓

麻布にある坂をアップダウンしながら街歩きしたもので、今は亡きラーメン店のレポも当時のまま掲載。さらにKindle版オリジナルとなるレポも2つ追加!
さて、前回記事で予告した通り、

せい家食べ比べをやります!
その前に、なんでそんなことをしたのかという経緯を述べておきたい。

ちょうど1年前か、メシ通「ラーメン系譜学」でせい家を取り上げられないか、となり、本社トップアンドフレーバーに取材申し込みをした。
現社長が対応してくれたのだが、取材主旨を汲んでくれて、そういうことなら創業者(現社長は創業者の息子っぽい)に話を聞いたほうがいいでしょうということで、社長のアポ取りをお願いすることになった。
ここまではトントン拍子だったのだが、ここから何故かなかなか話が進まず、何度も連絡をとっても忙しいとはぐらかされ、メシ通の自分の担当者が業を煮やして連絡をとるも門前払い状態。取材を諦めざるを得なくなってしまった。
こういうことはままあるので、良くないことだが慣れっこになってしまった。
こうした経緯の中、現社長から宿題を出されていて、タイプの異なるせい家をいくつか食べておいてくれと言われた。
自分はかなり食べている方だったが、沢山ある店舗の中でも特徴が異なる例がいくつかあるそうで、今はグループから独立した上板橋店【過去記事】など極端に豚骨が濃い例は知っていたが、それ以外に食べてない店がいくつかあったので、そこを巡ったってわけ。
このままではその食べ比べも日の目を見ないことになるので、ここで発表しておこうと思ったわけ。

まずは1号店となる、本社1Fの経堂店。
90年代後半に来ているが、20年ぶりくらいになるので、現社長に会いに行った帰りによることに。
経堂商店街
経堂駅南口から真っすぐ伸びる商店街の中程にしれっと佇んでいる。

経堂外観
せい家 経堂店【食べログ】 ★★★★☆ 4.8
所在地:東京都世田谷区経堂1-5-10

店内は入ってすぐ左手にカウンターがあるが、それ以外はテーブル席でせい家としてはかなり広い。
従業員も多く、キビキビ動いていて、さすが本店という雰囲気。
入店前から豚骨を炊いている香りが漂っていたが、店内も芳醇な香りが充満していて、食欲を刺激しまくられる。

で、食べ比べのために太麺550円(当時は540円)の油少なめで統一。
経堂太麺油少なめ
スープの色味が濃く、醤油ダレが立った家系らしい見た目。スープの中にはダシ殻の粒々がかなり散見できる。
スープをまず飲んでみると、匂いから予想される通り、濃くしっかりダシが出ている。かなり家系定番のバランスで、フルーツ系の甘味のない近藤家みたいな印象。
経堂太麺UP
油少なめにしていることもあるが、そもそもスープ自体に油が少なく適度に乳化しているとみえて、飲み口がスッキリしていて、最後までゴクゴク飲めてしまう。
チャーシューは大きめでしっかり厚いが、ほぼ赤身でホロホロで、柔らかくも肉感を味わえる。

本社的にはあまり家系を全面に出したくないようだが、これは濃すぎず薄すぎず、かなり優等生的な家系らしい一杯な気がした。20年ほど前に食べた時は安価なりの濃度の家系という印象しかなかったが、当時は横浜に行かないと満足に家系が食べられない状況だった。環境が違うから印象が変わったのか、店側が仕様を変えたのか、たまたまか分からないが、これで税抜ワンコインは反則なレベルかと。


お次は同じ小田急線にある梅ヶ丘店。
梅ヶ丘商店街
なんと閉店しまったようだが、南口の改札を出てスグ、斜めに走ってる商店街にある。

梅ヶ丘外観
せい家 梅ヶ丘店【食べログ】 ★★★★ 4.0
所在地:東京都 世田谷区梅丘1-25-2

奥行きがあるせい家らしいレイアウトの店舗だが、厨房を見ると寸胴がかなり小さい。カウンターに着いてよくよく見ると、透明なパックを切ってスープをその寸胴に入れている。せい家でもスープを店で炊いてない店舗があるとこの時初めて知った。
梅ヶ丘太麺油少なめ
太麺油少なめは写真に撮ると、まるで工場スープに玉子が乗る壱系(壱角家【公式サイト】を展開する株式会社ガーデンなどによるFCの総称)みたいにスープが白い!
実際の見た目は、写真ほど白くないが、飲むとたしかに軽めでマイルドなスープ。豚骨の滑らかさは感じられ、心地よくグイグイとは飲める。
梅ヶ丘太麺UP
ここもチャーシューは赤身主体でホロホロで身厚で美味!

やっぱり匂いがしないのが残念。店で炊いてないのが勿体なく思える一杯だったが、匂いの問題など何か炊けない事情があるのだろう。これはこれで全然アリだと思う。それだけに閉店が惜しまれる。


最後は京王線の仙川店。降りるのは二郎に来て以来かも。
ここも南口駅前の商店街にあるが、最近仙川は開発が激しく、オサレタウンに変貌している。
南口といっても猿田彦珈琲があるロータリー側ではなく、西口の南側に伸びる商店街のほう。
商店が立ち並ぶ商店街らしい商店街で、これまでの2店舗とロケーションがソックリ。小田急京王ラインはだいたいこんな感じだよね(商店街の写真がないのでこれまでの2枚から想像してください)。

仙川外観
せい家 仙川店【食べログ】 ★★★★ 4.0
所在地:東京都調布市仙川町1-18-4

太麺油少なめは梅ヶ丘に似て白っぽく、まさに壱系ってビジュアル!
仙川太麺油少なめ
だが、店内はカウンタカーからでも厨房の様子があまり良く見えない作りになっていて、運びスープかは不明。
スープを掬うと実は茶色をしているというのも梅ヶ丘っぽい。とんこつ感あって滑らかだが、骨っぽいようなザラザラ感はないのも似てる。でもコク深く、一杯でしっかりお腹いっぱいになれる。
仙川太麺UP
チャーシュー厚めだがここはどちらかというと特色がなく普通か。
ただ麺はこれまでの中で一番モチモチして個人的にHITだったのが不思議。製麺所は一緒のはずじゃないのか??

そして、せい家の表示的な味と言われたのが阿佐ヶ谷で、それは既にUPした通り。
まさか店で炊いてない店があるとは思わず、それが収穫だったが、言われたほど差がなく(本店と、梅ヶ丘・仙川勢とはハッキリ違うよ)、寧ろ運んできたスープだろうと、せい家の誇るワンコインとは思えないスープの凄さを再認識させられたのだった。
家系の話をすると、吉村家直系がどうのとか横浜界隈の店舗をやけに推す勢が激しいが、確かにもっと濃いスープもあるし、濃いだけでない部分でも色々とクオリティの高いものはあるだろう。それを踏まえても、せい家は凡百の家系のなかでもかなりイイと思うんだけどな。
家系については最近かなりしっかりボリュームある記事を書いたので、興味ある方はそちらを参照いただきたい。

ともあれ、上板橋店が「かみいた」になってから行けてないので、そう遠くないうちに食べないとな。そして、久々に横浜近郊でどっか家系も食べてみたくなった。
というわけで、どこも満腹満足! ごちそうさまでした!!

←クリック戴けると狂喜します

■当ブログ全体の反応■

↑このページのトップヘ