2006年09月12日

ブック●レビュー『日本一の「手みやげ」はどれだ!?』BRUTUS特別編集

こうして食べ歩きのブログなんぞをやっていると極稀に“ハナシ”というやつが飛び込んでくることがあって、ブログと並行してレビューをUPしている東京グルメ経由で、献本する代わりに書評を書かない?という話が舞い込んできた。
本が好き!
原稿料など発生するわけではなく、早めに本が読めるというメリットしかなく、レビュー書かなきゃという焦りに苛まれる代価の方が高くつくような気もするのだが、書店のPOPで本が売れるという一つの流れが出来たように、ブロガーによる発信というものでなんとかなんないのかなぁということみたい。
アンチ読書派としては複雑な部分があるのだけど、ここ数年、ゆっくりとした読書からは遠く離れてしまったので、復帰のいい切っ掛けにはなると思ったし、食べ物関連のムックとかならこのブログにも書けるということで、これから時折書評をUPするので、ご容赦頂きたい。
なお、食べ物がらみはこのブログに。いわゆる読み物や資料の類は「動画百席」の方に(いまソビエト崩壊のノンフィクション「自壊する帝国」を読んでいるのだが、これが厚い!いつUPできるやら)。

岸朝子の『東京五つ星の手みやげ』のHITからこの手の手土産本はよくみかけるようになった。散歩の達人までムック出していたような。いわゆるグルメガイドブックと違い、ガイド本片手に行列並ぶぞ!っていうんじゃなくて、困ったときにふと手にとって使えるという点では本という媒体に向いているとは思う。
岸朝子の本は続編も出たが第一弾に関していえば、いわゆる老舗のオーソドックスなラインナップで、今更感は拭えなかったが、貰えれば嬉しいものばかりだし、まさに「間違いない!」セレクトだろう。そういう意味では、現実的に持っていく側には手堅くも使えるつくりになっていると思う。

日本一の「手みやげ」はどれだ!?―決定版
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書評/グルメ・食生活




その点この『日本一の「手みやげ」はどれだ!?』は貰う側の視点に近いといっていいだろう。カツサンド/中華まん/バウムクーヘンといったジャンルごとに1Pずつ16アイテムがノミネート式に等サイズに並べられていて、小さいながらもキレイに撮影された商品はカタログを眺めているよう。店舗のデータはそこには付記されておらず、別とじ状態のデータブックにまとめられていることからも、実際に店舗に行くためではなく、「こんなんもらえたらいいなぁ」という眺め重視のレイアウトに感じる。

この本のメインはそれら各ジャンルの16アイテムから選考委員がポイントを投票し、ランク付けをするというもの。なかでも秋元康/酒井順子/松任谷正隆/佐藤可士和の4人が各ジャンルごとにマイベスト3を上げ寸評するページが最も多くのウェイトを占めている。中でも佐藤可士和が入っているのがそれっぽい。文中に食にも精通しているみたいなこと書いてあったが、なんでもその筋の「通」呼ばわりされてしまう、マネーの虎の吉田栄作状態な気もしなくもない。。。
それはともあれ、この辺の人選が嫌らしいというかブルータスらしいというか、ムックのニーズと照らし合わせればムカツクほど妥当だろうが、森久美子のお取り寄せ自慢ではないが、どこか浮世離れした感覚やセレクトで、実用というより嫉妬や憧憬に近いものがあり、アイテムもブランド力に偏りがちな印象は拭えない。ベタながら実質的なみやげよりも、ここのがわかるか〜?的なみやげとでもいおうか。
でもまぁ、そんなトンガった(いちいち表現が古い!)ものだけでこれだけのアイテム数が揃うはずもなく、具にみていくと手ごろな馴染のある商品もある。自分的にはセキネの肉まんとかエチオピアのカレーとか。好きなもの贈られるとそりゃ嬉しいけど、折角頂くのだから、名前は知っていても普段食べられないものだとやはり嬉しい。そういう、せっかくもらうんだったら…という仮定には最適な本なんじゃないかなぁと。

とここで書評(なのか?)は終えるとして、Sy的城東・城北な手みやげはどれだ!?をやってみたい・・・って、赤羽特集のときに未UPのネタが残ってただけなんだけどね。

蒲田屋
最寄駅:十条
料理:おにぎり / 和菓子
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:おやつ



ぶた天とえび天、それにオーソドックスなさけむすびにイナリをプラスしてみた。さけはノリと米のバランスがマッチしていて、どうということはないのだが、一体感はある。イナリは個人的には少々酸味が前に出ているように感じたが、甘さと酸のバランスがいい。フツー以上のものはいらないという時もあり、その欲求を満たしてくれるんじゃないだろうか。
しかし、そのフツーのよさを超越しているのが惣菜にぎり。ぶた天は豚肉の甘みと揚げた衣の油と米が合わさって、思わず唸ってしまった。天むすとはまた微妙に違った、絶妙な一体感ながら圧倒的なインパクト。エビも尻尾まで一気にいただいてしまった。定番のさけなどに比べやや小さいものの、大きさを調整することで1個100円をキープしているのにはとにかく驚きとしかいいようがない。
この種もの系は経験値の低い自分でも、尋常ならざる一品であることは感じ取れた。これは参った・・・


黒松本舗 草月
最寄駅:東十条
料理:和菓子
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:おやつ



黒松は草月の看板商品であるどら焼きの名前で、このどら焼きの、他にはない独特の香ばしい香りがもうたまらない! 甘いもの、とりわけあんこが大の苦手な自分でもこれを出されると顔がほころんでしまう。
あんこ自体も甘みは控えめで、小豆の粒が残っていて、ナチュラルが甘みが広がるのだが、なんといっても皮。ホットケーキみたいな焼き目がついているが、風味もホットケーキのように、蜜のようなあま〜い香りがする。それもそのはず、黒糖と蜂蜜を皮に使用していて、これが焼けてあの香りがするというのだ。
お土産に使ったことがあるが、6時間ほどでだいぶ風味が落ちてしまった。出来立てであればあるほど、この風味を堪能できるので、是非その場でひとつ買ってすぐ食べるというのが最高に贅沢な味わい方じゃないだろうか。

■セキネ@浅草/赤羽
過去記事参照

■平野屋@本所 東京都墨田区本所3丁目22番3ツ目通り
コチラを参照をば
甘納豆のお店。豆の味わいが濃く残っていて、いわゆる甘味的な甘納豆の概念を壊してくれる。改めていつかレポをUPしたい。

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kekkojin at 19:21│Comments(1)TrackBack(4)この記事をクリップ! twitterでつぶやく映画・本・音楽 

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この記事へのコメント

1. Posted by たけ   2006年09月13日 00:01
お疲れ様でした(笑)&TBありがとうございます

>どこか浮世離れした感覚やセレクトで、実用というより嫉妬や憧憬に近いものがあり

同感です!
この本に掲載されている商品より、私なら蒲田屋のおむすびに激しく☆5つ。
でも黒松も捨てがたい。。。

結局、お土産って自分で食べたいものが一番自信を持って薦められるし、人にも食べてもらいたい物だったりするんだよなぁと思ってしまったりします。

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